


瓦版2025.1.28第727号 神野直彦さんら、8人のコラム掲載。

瓦版2025.01.14第726号 斉藤睦さんのコラムほか、「ふるさと納税」廃止論など掲載

春。桜の便り続々ですが、わが学会、NPOは、ちょっと残念なお知らせを。
今月17日の「さんか・さろん」は、お休みに。「瓦版」の北陸新幹線特集号は
予定どうりです。来週、ご期待を。会員諸兄姉も便り、原稿をお寄せください。
コラム<火曜日の鐘> 山下 茂(明治大学公共政策大学院教授)
~~~
スローライフの先達は・・ご先祖様です
さて、明日は旧暦だと小正月。なのに、今どきの世間では、今日が耶蘇教の
グレゴリオ暦で3月3日ゆえ「桃の節句」=「ひな祭り」を祝う。お嬢ちゃん
たちのご幼少の砌から不自然な暮らし方を刷り込む。もっと合理的で自然な生
活に馴れさせるべきだ。
「小正月」は、子供たちにも楽しい「トンド焼き」(地方によって「左義長」
など)の日だ。まだまだ寒いから、火のイベントはふさわしい。
伝統の「お正月」行事日程に沿って、元日は、若水を汲み、年神さまをお迎
えし、家族揃って祝い膳。2日には、年男が山入りして、冬は山籠もりなさる
田の神様にお供えをする。小正月までは、七草粥で自然の精気を戴き、もち花
やマユ玉をつくり、豆や粥で占い、農作物とくにお米の豊作を祈る行事などの
連続で、老若男女誰しも心が弾む。
こうした伝統行事は、現行官暦より旧暦正月でのペースにふさわしい。去り
し1年間、スローライフの先達を捜してきたが、ついに結論が出た。先達は、
すぐそこにおわすご先祖様だ。それに気がつくのもスロー過ぎた・・・
学会コラム<緑と絆の木陰> 神野直彦(東京大学名誉教授)
朋有り、遠方より来たる、また楽しからずや
日本人の花の好みは、梅から桜へと大きく転換したといわれる。しかし、私
は梅の花の高貴な色彩と香りが好きである。私は妻と連れ立ちて、月ヶ瀬温泉
に宿を取り、梅の花を愛でる旅に出かけた。狩野川の清き流れを背景に、梅林
と竹林の織りなす錦を堪能しながら、食卓に着くと、私の食卓には白梅が、妻
の食卓には紅梅が、心憎く飾られていた。
梅の花は冬の花である。寒き冬の季節つまり「歳寒」に、寒さに耐えて咲く
花といえば、古来より梅と菊とされ、「歳寒の二友」と讃美されてきた。この
梅の花に、冬の寒さにも緑の色を変えることのない松と竹を加えると、冬の季
節に「友」として讃える「歳寒の三友」となる。それが「松竹梅」であり、吉
祥として崇められてきた。
寒さに耐え、吉祥とされる梅と竹を愛でた旅から戻ると、梅の香りとともに、
ひとひらと便りが舞い込んでいた。寒き冬の時代に「友」とすべき田嶋義介さ
んからの便りだ。スローライフ瓦版の2月3日号を読み、私の病からの回復を
喜ぶとともに、山口から東京へ引っ越し、その日から全国町村会の研究会に参
加するとのことである。
私は研究会での田嶋さんの発言に感動した。田嶋さんは筑紫哲也の遺志を決
して裏切ることなく、民主主義のために魂を燃やす希望の戦士だった。まさに
パパラギで溢れた、この厳寒の時代にも、田嶋さんは自己の信念を貫こうとす
る「歳寒の松柏」だと畏敬したのである。
▽▽▽▽▽▽▽▽
【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej
和歌山県広川町「長期保存パン」。非常食です。それでも、いや非常時にこそ
美味しいパンを食べて欲しい。その思いからつくられた風味豊かな備蓄パン。
△△△△△△△△△△△
■街角から畦道から
竹内義昭(東京都杉並区) カズコさん――老々介護の現実 (14)
「ありがとう」「だいじょうぶ」「おいしい」。
カズコさんが一日に最も多く発する言葉だ。普通の会話は話の途中で脈絡がな
くなってしまうことが多いので、こちらは???となって苦笑いするだけ。
しかし、トイレの介護や着替えを手伝うと「ありがとう」と返してくれる。手
を貸そうとすると「だいじょうぶ」が出てくる。決して大丈夫ではないのだが、
自立心がまだあるということだろう。
「おいしい」は、食事やおやつを口にしているとき、会話がすれ違って訳が分
からなくなって困った場合に発する決まり言葉だ。
認知症では言葉も攻撃的になることが多いらしいが、我が家ではそのようなこ
とがほとんどない。
■まち・むらニュース
・滋賀県東近江市 商家に伝わるひな人形めぐり
近江商人のふるさと東近江市五個荘は、国の重要伝統的建造物群保存地区に指
定されている町並み。その商家に代々伝わるお雛様をはじめ、江戸時代から現
代までの総勢100組のお雛様が展示されている。
開催日時:?3月29日(日)9:30?16:30
会場:五個荘近江商人屋敷4館、近江商人博物館(近江市五個荘金堂町 近江
鉄道「五個荘駅」から徒歩20分)
料金:上記5館共通入館券 大人900円。小人410円(各館別もあり)
主催・問合せ:一般社団法人東近江市観光協会TEL0748-48-2100
http://www.biwako-visitors.jp/search/event_11295.html
・山口県萩市 真ふぐ祭り
萩市特産の天然マフグが主役のグルメイベント。味はトラフグを凌ぐともいわ
れているマフグの刺身や鍋、加工品が味わえて、即売もされる。現地でその味
の実力を楽しめる絶好の機会。もちろんお取り寄せもできる。
日時:3月15日(日)10:00?
会場:山口県漁協萩地方卸売市場・道の駅「萩しーまーと」
問合せ:萩市水産課TEL0838-25-4195
http://seamart.axis.or.jp/contents/events/mafugu2010/main.html
コラム<象さんの散歩> 「政治とカネ」の暗雲はいつ晴れるのか
国会は冒頭から暗雲状態である。師走の総選挙で「政治とカネ」で傷ついた
内閣の建て直しを図った安倍政権だったが、同じ「カネ」の問題に振り回され
て肝心の予算審議はどうなるやら。何よりも国の未来像が描けない。
すでに西川農水相が辞任した。この補助金交付企業からの献金で望月環境相、
上川法相も追及を受けている。下村文科相は、政治団体の届出を出さずに活動
していた問題で。これは週刊誌が取り上げて火がついた。
国会議員は、政治活動に必要で十分な歳費を受けている。さらに政治家個人
への企業・団体献金を禁じた見返りとして「政党助成」制度もつくった。国民
一人あたり250円分を負担しているではないか。抜け道は許せない。
政権が、国を憂える心を持たない。有権者、国民の大勢も、逃げ腰である。
とがめだてしない。追及しない。野党が取り上げ、ジャーナリズムが指摘して
も応えない。そんな反応を師走総選挙で見せつけられた。辞任した小渕経産相、
松島法相を、自民党は公認した。そして選挙民側もほとんど抵抗感を見せず。
どころか二人とも当選させた。免罪のお墨つきを出した形ではないか。
この政治風土の中で、「カネ」の追及に心底から取り組めるだろうか。総選
挙の民意には野党も新聞・テレビも沈黙してしまう。でも、これで“みそぎ”
を終わらせていいのだろうか。とすれば、立候補の仕組みのところから考え直
す必要があるのだろう。ここは稿をあらためたい・・ ∨ 川島正英 ∧
================= PR =====
「奈良県十津川村」から・・
有名な「谷瀬の吊橋」のオフィシャルなFacebookページができました。
橋だけでなく、谷瀬集落のむらおこしの話題も豊富です。ご覧ください!
https://www.facebook.com/pages/%E8%B0%B7%E7%80%AC%E3%81%AE%E5%90%8A%E3%82%8A%E6%A9%8Bofficial/720993801353416
=======
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> “つぎ”のワークショップ
~~~
和歌山県広川町津木(つぎ)という地区に、3回ほど地域おこしの会合のために
通いました。「ワークショップなんてしたことないよ」という土地、皆が意見
を出すのも下手でした。それが、最後は"つぎのくつろぎ"というテーマを決め、
短期プロジェクトの発表までに。何より女性たちが加工品の試作まで、ササッ
とやり出した。次はどんな展開になるか?次の津木が楽しみです。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=302
■編集室便り
□スローライフ学会の「自治体会員」へどうぞ・・
道府県、市町村職員の諸兄姉へ
スローライフ学会・NPOは、これまで個人会員の活動に重きを置いてきまし
たが、昨年から自治体会員の募集に力を入れています。わが学会の会長でも
ある増田寛也さんの“増田警告”によって注目を集めつつある人口減少問題に
立ち向かう。それには、地域にスローライフのこころを広めていくことが大切
だと考えるからです。「まち・むらをちびっ子の遊ぶ里へ」をスローガンに、
連携を深めたい。人口問題の具体策をたてるお手伝いをさせてください。
私たちは、人口減少に直面して、将来に向けた対策を考え、また行動していく
「まち・むら」を全力で応援します。ぜひとも、地域ごとにご検討ください。
この考えに賛同いただく自治体からのご一報をお待ちします。
◇年会費:50000円。
◇自治体会員になると
(1) 参加費割引があります。
(2) ホームページにバナーをつけられます。
(3) メルマガ「スローライフ瓦版」に記事を掲載できます。
(4) 記録を見られます。
(5) 特別セミナーに参加できます。
(6) 年に1回、事務局が講師としてがうかがいます。
(7) さらなる展開のご相談に応じます。
詳しくはこちらから
http://www.slowlife-japan.jp/modules/contents/index.php?content_id=3
□スローライフ版・IT塾 ——————————————–
Q エクセルの話が続いてすみません。印刷するとき、区切りがいいところで
ページを変えたいときに、どうすればいいか教えていただけませんか。いつも
変なところでページが変わってしまい困っています。<編集室:野口智子>
▼
A 改行したい(そこから次のページにしたい)と思う行や列を指定して、メニ
ューバーの「ページレイアウト」→「改ページ」を選択、そこで「改ページの
挿入」をクリックするとそこからページが変わります。
==== PR ====
クオリティライフから・・・
豆料理の基本のきの字「昔なつかしいほんとうのお赤飯」の教室です。
3月10日(火) 15:00 ? 。在来種の豆を扱う「べにや長谷川商店」の協力で。
お申込はこちら >>> http://qwebm.quality.co.jp/mail/u/l?p=vTImvc0s3ZkZ
=======
■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
鹿児島県
http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html
岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
日本テレネット 株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/
=======
最後までお読みくださって、ありがとうございました。
このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへ
このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとの
ご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、
お気軽にお付き合いください。
今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメール
アドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。
=======
Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会
〒160-0002
東京都新宿区坂町21 リカビル301
TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
http://www.slowlife-japan.jp/
“