瓦版2015.3.24第252号


彼岸も明けて、こんどこそ春へまっしぐら。わがNPO、学会からもお知らせ

したい春のニュース・・奈良県十津川村のワークショップで、「谷瀬の吊橋」

に続く散歩道の「ゆっくり体験」の催し。「編集室便り」でどうぞ・・。



コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団)

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よい新年度を



ガソリン・スタンドで洗車した。無人自動の洗車機。車を止め、ブレーキを

引いて、エンジンを切る。大きなゲートが音を立てて、近づいてくる。ガラス

越しに、三方から洗剤を浴びせられ、回転するブラシに擦られているうちに、

不思議な感じにとらわれる。車が動いてる…。

自分は動いていない。頭では100%分かっている。車のエンジンは止まって

いて、ブレーキがかかっている。動いているのは機械の方で、車も自分も止ま

っている。だけど、自分の中の感覚が、眼にだまされて、錯覚している。

今年度もあとちょうど1週間。桜の花と一緒に、別れと出会いの季節がくる。

環境が変わられる方も多いだろう。ぼくも、自分は動かないが、身近な環境が

変わりそうだ。気分や感覚だけで流されちゃいけないと思う。目の前や目先の

ことだけ見ていてもいけない。よく考え、違う方向から見てみて、自分の立っ

ている場所、道筋を確認していきたい。

まして、70年間平和運転をしてきた、この国についてはなおさらだ。世間や

政府の動きに惑わされず、しっかり立ち位置を認識し、見つめていこう。



学会コラム<緑と絆の木陰>


坪井ゆづる(朝日新聞東北復興取材センター長・仙台総局長)


      復興相と話してみて


竹下亘復興相と田原総一朗さんのBS放送の番組で同席した。復興の現状に

ついてただす役回りだった。終わってみれば、もっと鋭い聞き方、もっと突っ

込んだ言い方があったなぁ、と反省するしかないが、被災地の窮状が少しは視

聴者に伝わったのではないかと思う。

道路や防潮堤に比べて、住宅や生業の再建が遅れている。千年に一度といわ

れる大震災に平時の制度がまかり通っている。そもそも過疎地のまちづくりに

ふさわしい法制度がない。街の再建は、どうしても過大になりがち。放射能に

汚染された廃棄物の処理には展望などない、などなど。3月11日付の新聞紙面

に書いたのと同じようなことは確認した。

だが、最も言いたかったことは、ひとことしか言えなかった。それは「復興

現場のさまざまな問題の原点が東京一極集中にある」ということだ。この国の

構造にメスを入れなければ、国主導の復興がすすんでも、被災者は主役になれ

ず、自治体の補助金頼みの体質は変わらない。そして、復興は膨大な公共事業

を成し遂げながら、被災地の過疎化は止まらないのではないか。

「一極集中」を口にしたあと、そんなふうにたたみ掛けたかったのだけれど、

さらっと次の話題に移ってしまった。やっぱり、残念。



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和歌山県紀の川市「はっさくプーロ」。香ばしくフルーティ。特産品を使った

新感覚ほろにがスイーツは、地元ママたちのまごころハンドメイドです。

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■街角から畦道から


竹内義昭(東京都杉並区) カズコさん――老々介護の現実 (17)


認知症の介護でつくづく思うのは、日々に増していく母の衰えを素直に受け止

めることの難しさだ。優しく接しなければいけないと分かってはいるのだが、

いつもニコニコとはいかない。こちらの思い通りに動いてくれないと、つい厳

しい命令口調になってしまう。

先日も上着を脱いでパジャマに着替えさせようとしたら、上着の脱ぎ方が分か

らないらしく、肌着を触ったりズボンを脱ごうとしたり、はかどらない。イラ

っとして「これを脱ぐんだよ」と上着の袖を強く引っ張ったら、「そんなこと

したら死んじゃうじゃない」とカズコさん。虐待の一歩手前だったかと反省。

それにしても、まだまだ生きる気十分とみた。



■まち・むらニュース


 ・鹿児島県いちき串木野市 太郎太郎祭り


豊作と航海安全、豊漁を祈る儀式。「五つ祝い」と呼び、神前の広場で5歳の

子どもを中心に行われる。農家の男の子が「田うち」といわれる田植えの行事

を、漁家の男の子は船歌の中「船持ち」といわれる行事を受け持つ。

日時:3月29日(日)14:00?

場所:羽島崎神社(串木野駅から車で20分)

問合せ:いちき串木野市教育委員会社会教育課TEL0996-32-3111

http://ichiki-kushikino.com/events/post_5.html



・兵庫県淡路市 淡路花博2015花みどりフェア


テーマは「人と自然の共生ステージ」。展示、催事の4つの柱は、淡路が誇る

花と緑、未来に向けたエコライフ、自然の恵みを受けた豊かな食、そして島の

温かいおもてなし。暮らし全体をテーマに、全島民あげての祭典。

会期:?5月31日(日)

会場:淡路会場(淡路夢舞台、国営明石海峡公園)・洲本会場(洲本市中心街)

・南あわじ会場(淡路ファームパークイングランドの丘エリア)・島内

43カ所のサテライト会場

主催・問合せ:淡路花博15周年記念事業実行委員会事務局TEL0799-74-5466

http://www.awajihanahaku2015.jp/about.html



コラム<象さんの散歩> 白鵬さん、別方向でも正念場ですね


大相撲春場所も白鵬の優勝に終わった。全勝を逸したが、堂々の勝ちっぷり

を続け、この場所で大活躍の照ノ富士とともに場所を盛りあげた。が、白鵬が

優勝杯を受けても笑顔はぎこちなく、インタビュー応対も途切れがち。ファン

の歓声とは裏腹に、相撲協会と報道陣の空気に冷たいものも感じられた。

原因は、はっきりしている。ことし初場所の稀勢の里戦で取り直しとなった

一番について審判部を批判、また報道陣へも沈黙を続けた。白鵬は、優勝会見

で、ひとこと「いろいろ騒がせまして・・」、ややあって「がんばります」と。

この白鵬×稀勢の里戦を見た私にも意見ありだが、今回は触れない。

実は、この欄で、白鵬を題材に書いたのは二度目。昨年8月、名古屋場所の

あと「白鵬さん、正念場が続きますね」と。この名古屋が優勝回数を30の大台

に乗せるかどうか、あと東京で千代の富士の31回を、福岡で大鵬の32回の記録

に並ぶか、さらにことし初場所で大鵬を超えるか、正念場が続いたから。

白鵬は次々に果たし、最多優勝を塗り替えた。が、そのとき協会は「横綱で

20回以上の優勝を果たせば“一代年寄”に」という褒美を彼には出さない方針

だった。「国籍が日本でないから」。審判部批判問題について、白鵬は、一夜

明けての記者会見で「思いはたくさんあるが伝わらなかった」と語った。国籍

の問題では、なおのこと、情況が好転しないのは残念・・ ∨ 川島正英 ∧



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「奈良県十津川村」から・・

「昴の郷」に十津川の木材を使用した、遊具が完成しました。

すべり台と、平均台もあります。十津川木材が、ぴかぴかです。

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 他の地域と繋がろう

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先日、栃木県那須町「なすとらん倶楽部」の10周年フォーラムに、新潟県胎内

市で米粉でまちおこしをしているメンバーの姿がありました。同じ「食」にこ

だわったまちおこしを進める那須町の様子を、早朝からバスに乗って学びに来

たのです。那須町の人たちも少し前には胎内市へ。その様子がフェイスブック

に載っていました。お互いに励まし合って、刺激し合って。良い相棒と繋がる

ことは大事です。

http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=305



■編集室便り


□4月21日の「さんか・さろん」は、いま話題の

元気いっぱい・島根県海士町を、わが学会の

田嶋義介理事(島根県立大学名誉教授)から

語ってもらうことに。


いまや、まち・むらの人口減少時代に入って、国も地方創生を新年度予算

の最大課題として取り組んでいますが、わが学会も増田寛也会長が、だれ

よりも早く「増田警告」を発して以来、まち・むらへの呼びかけを強めて

きました。田嶋レポートもその一つ。


タイトルは「人口増に手が届く離島、隠岐・海士町の内側」。田嶋さんは、

レポートについて《町村合併に失敗、2004年に「最後尾から最先端へ」を

掲げ、自立へのスタートを切った小さな町のサクセスストーリーを探る》

と話しています。



□奈良県での・・吊り橋、水車の

「ゆっくり体験」・・のおすすめ



「瓦版」ではもうおなじみの奈良県十津川村谷瀬。私たちNPOが集落再生

のお手伝いをしていますが、その活動の中から登場した企画です。

4月12日(日)。集落の普段の暮らしに密着した「ゆっくり体験」の催し。

山里の春は、桜をはじめ花々が美しく、「ゆっくり散歩道」を展望台まで歩

くのを楽しみ、さらに地元の高菜漬でつくる名物「めはり寿司」を作り、味

わったり、里ではお祭りにつきものの餅まきにも参加しましょう。日本一の

「谷瀬の吊り橋」と、村民手作りの水車も思い出になるはずです。

詳しくはこちらから↓

https://www.facebook.com/events/1574872979396528/



□スローライフ学会の「自治体会員」へどうぞ・・


道府県、市町村職員の諸兄姉へ


スローライフ学会・NPOは、これまで個人会員の活動に重きを置いてきまし

たが、昨年から自治体会員の募集に力を入れています。わが学会の会長でも

ある増田寛也さんの“増田警告”によって注目を集めつつある人口減少問題に

立ち向かう。それには、地域にスローライフのこころを広めていくことが大切

だと考えるからです。「まち・むらをちびっ子の遊ぶ里へ」をスローガンに、

連携を深めたい。人口問題の具体策をたてるお手伝いをさせてください。


私たちは、人口減少に直面して、将来に向けた対策を考え、また行動していく

「まち・むら」を全力で応援します。ぜひとも、地域ごとにご検討ください。


この考えに賛同いただく自治体からのご一報をお待ちします。


◇年会費:50000円。

◇自治体会員になると

(1) 参加費割引があります。

(2) ホームページにバナーをつけられます。

(3) メルマガ「スローライフ瓦版」に記事を掲載できます。

(4) 記録を見られます。

(5) 特別セミナーに参加できます。

(6) 年に1回、事務局が講師としてがうかがいます。

(7) さらなる展開のご相談に応じます。


詳しくはこちらから

http://www.slowlife-japan.jp/modules/contents/index.php?content_id=3



□スローライフ版・IT塾 ——————————————–


Q:容量の大きい文書や写真、ビデオデータなどをDVDに保存するとき、簡

単にできる方法はありませんか? <編集室:野口智子>



A:WindowsにはDVDメーカーというソフトがMicrosoftから無料で提供され

ています。バージョン等によっては、作業内容によってソフトを追加でダウン

ロードする必要がありますが、DVDに納めたいファイルを追加して作成ボタ

ンを押すだけで簡単に作れます。



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クオリティライフから・・・

「たまな食堂 東京・南青山店」では、花粉などで鼻や目がムズムズする際に

おすすめの漢方茶「シュンコウチャ」と有機ハーブティ「アイブライト」をご

用意しております。一度お試しを。 http://nfs.tamana-shokudo.jp/

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。


鹿児島県

http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html

岩手県遠野市

http://www.city.tono.iwate.jp/

日本テレネット 株式会社

http://www.nippon-tele.net/

クオリティ株式会社

http://www.quality.co.jp/

アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

http://www.thanks2.jp/



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最後までお読みくださって、ありがとうございました。

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