瓦版2018.2.6 第399号

春とは名ばかり・・は、まさに実感ですね。わが国会も、世界の情勢も季節を
反映してか、お寒い雲行きですが、さて、どう見るのか。今月20日の「さんか
さろん」では、増田寛也・学会会長から「2018年を展望する」をうかがいます。
・・・・・・・

 

コラム<火曜日の鐘> 長谷川八重(NPOスローライフ掛川)

 

地域芸術祭を顧みて

 

かけがわ茶エンナ―レが閉幕、2か月以上経つ今、その検証がされています。
3年に1度と定め、約1か月開催された地域芸術祭は、世界で活躍する現代
美術作家、地元出身アーティストの作品展示やワークショップ、市民グループ、
自治体あげての縁側カフェなど、各所で100以上のバラエティーに富んだ展示と
イベントが展開されました。来場者は延べ17万人、関わった人はおよそ500人と
思われます。
実行委員として関わった私ですが、市民に理解いただけたのかどうか、歯車
を回すのに苦労しました。しかし、熱心な説明やアーティストの姿に心を動か
され、協力いただける人が少しずつ増え、市内中に散りばめた展示会場を回遊
しながら互いの暮らしや思いが交流できたことは、そもそもかけがわ茶エンナ
ーレの目的であったように思います。
アートの有効性、また観光客の視点を借りての日常の価値を高める運動が定
着するのか、難しい検証がしばらく続きます。

 

学会コラム<緑と絆の木陰> 中村桂子(JT生命誌研究館館長)

 

「和」に次いで「容」を考えます

 

毎年動詞を一つ選んで考えてきました。実は昨年は一つに限らず、「和」と
いう文字の中にある動詞すべて、つまりなごむ、やわらぐ、のどまる、あえる
という言葉を意識して活動しました。一つ一つの動詞の魅力についてはすでに
書いたように思いますが、ここにある隠れテーマは、もちろん「平和」です。
そして、今年は「容」という文字、動詞としてはいれる、ゆるすにしました。
平和な社会をつくる基本は「寛容」であり、いれる、ゆるすであると思ったか
らです。以前、塩野七生さんが「ローマはなぜ滅びたか」を一言で表わすなら
寛容を失なったからだと語っていました。
歴史を見ると、日本人は「容」が得意で、さまざまなものをいれたうえで、
そこから新しいものを生み出してきたように思います。とにかく戦争なんてバ
カバカしい、今そんなことをしている暇はないという気持をどこか上の方にい
る方達に容れていただきたい。今一番の願いはそれです。

 

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej
神奈川県横須賀市「よこすか海軍カレー」。日本人に馴染み深いカレーの発祥
は横須賀の海軍。その当時のレシピを再現した、ご当地カレーNo.1です。
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■街角から畦道から

 

竹内 義昭 カズコさん(147)

 

介護報酬見直しの続き。在宅介護などの自立支援策と並んで「看取り」推進が
上げられている。病院ではなく、住み慣れたところで最期を迎えられるように
しましょう、というのだ。特養などの施設で看取りをすれば、報酬が割り増し
になるらしい。

 

施設に親を送り込んでいる家族としては、本当にそれでいいのか、という迷い
がある。死期を迎えているとの判断をどうすれば後悔しないで済むのだろうか。
施設や医師だけでなく、家族の意識も問われることになる。

 

かつて流行ったPPK(ピンピンコロリ)なら迷うこともなかろうが、自分の意志
を伝えられないカズコさんにとって、どんな最期が幸せなのか、私の心は揺れ
ている。

 

■まち・むらニュース

 

・奈良県大和郡山市 第15回大和郡山盆梅展

 

寒さに耐えて力強い生命力で花を開く梅が城下町に春を呼ぶ。市内の愛好家が
丹精込めて育てた「盆梅」約120鉢をお城の櫓の中で堪能できる。櫓の外にある
しだれ梅も咲きだすと屋内外あわせての梅を満喫できる。
開催日時:?3月11日(日)9:30?16:30(土日祝日は17時まで)
場所:郡山城跡追手門・追手向櫓・多聞櫓(近鉄郡山駅から徒歩7分)
料金:450円 主催・問合せ:大和郡山盆梅展実行委員会
TEL0743-54-3050 http://www.yk-kankou.jp/eventDetail26.html

 

・北海道斜里町 知床流氷フェス2018

 

冬期に閉鎖しているキャンプ場を舞台に開く体験型イベントの流氷フェス。
氷の造形のほか、氷と雪で作る幻想的なアイスバー、空中テントやハンモック
での星空観賞などが楽しめる。
開催日時:?28日(水)18:30?21:00
場所:国設知床野営場(JR知床斜里駅からバス)
料金:500円(キャラクターバッジ、1ドリンク付)
主催・問合せ:知床流氷フェス実行委員会 TEL0152-22-2125
https://blog.shiretoko.asia/2017/12/2018130228.html

 

コラム<象さんの散歩>

 

恵方巻にひとこと

 

節分は、妻・宏子と二人きりの夕食だったが、古式ゆかしく恵方巻を食べ、
豆まきもやった。恵方巻。いわれは多いが、定説は「発祥は大阪、節分に恵方
に向かい、細巻を丸かじりで、無言のまま食べれば、縁起よし」と。
私の小学生時代は、太平洋戦争中で、 疎開生活を過ごしたが、戦前は、節分
には、おふくろさんの手づくりの恵方巻を食べた。巻きずしが得意のおふくろ
さん。太巻はもちろんだが、沢庵か干ぴょうの細巻もおいしかった。
妻・宏子は、東京育ち。恵方巻の楽しみ方はもちろん、つくり方もわからず、
私のおふくろから伝授された。が、いまは、節分にはずっと太巻とともに細巻
をつくっている。味もいい。近所からおすそ分けの声も。楽しい節分。だけに、
昨今の“豪華” 恵方巻ブームにはご機嫌大いに斜めであった。
ことしは、どうだろう。極太恵方巻とか、エビ、カニを入れた2万数千円の
ものとか、インスタ映えをうたい文句にしたものとか。細巻はどうなった、だ。
宏子は「恵方巻じゃない」「違う名前をつけてほしい」と。私はその昔のわが
家を思い出す。幼児時代の妹たちと、無言で食べる“戒律”を破らせようと笑
いを誘い、ふざけあって食べた。そんな思い出を冒涜されたような思い。
おせち料理に続く恵方巻商戦で。ことしは売れ残って高価な品が大量廃棄さ
れた問題が報じられている。スローライフはどこへ・・ <川島正英>

 

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「奈良県十津川村」から・・
命の道路といわれる国道168号線、ずっと工事中だった辻堂バイパスが、いよ
いよこの春、3月18日に開通になります。十津川村へのアクセスもより便利に
なります。http://totsukawa.jugem.jp/?eid=1040
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 講座にミカン

 

紀の川市での講座に盛田雲州という珍しいミカンがでました。皮が薄く味が濃
い、参加者の間で親しくミカンの話題が広がります。田辺市で行われた和歌山
県主催のワークショップにもコンテナに入ったミカンがどっさり。好きなだけ
どうぞという趣向。会場にさわやかな香りが満ち、食べれば疲れが飛び、頭が
働きます。これ、全国の研修現場などで実践したら、効果があると思います。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=451

 

■編集室便り

 

▽2月20日(火)の「さんか・さろん」は
スローライフ学会・増田寛也会長のお話です。

 

毎年この時期に増田さんからお話をいただきますが、
今年は内外に問題山積み、どんなことを考えていけばいいのか?

 

ご期待ください。どなたでも参加できます。
お誘い合わせてどうぞ。

 

・日 時:2月20日(火) 19時?21時
・講 師:増田寛也さん(スローライフ学会会長・野村総合研究所顧問)
・テーマ:「2018年を展望する」
・会 場:クオリティKK・会議室マーキュリールーム
(千代田区麹町3?3KDX麹町ビル6F・地下鉄「麹町駅」すぐ)
http://www.quality.co.jp/company/map/map_tokyo.html
・会 費:会員1000円、一般2000円(学生500円)
・申込み:メール
TEL 03-5312-4141 まで

 

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クオリティライフから・・・
【たまな教室】たまなの養生学。2月の講座は中医学の理論に基づいた薬膳に
ついて学びます。毎日の食事を通じて病気を予防したり健康を保つための食事
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
和歌山県紀の川市
http://www.city.kinokawa.lg.jp/
奈良県吉野郡十津川村
http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
奈良県
http://www.pref.nara.jp/
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
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アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/

 

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