瓦版2019.10.29第488号

わが瓦版の編集室同人・藤井頼曉さんが熊本で新生活へ。同時にパパとなった。
心境を「街角から畦道」へ遠慮がちに投稿。うれしい。『未知なる子どもの育
て方』。続けてほしいテーマです。今週号を?とし、連載をお願いしました。

 

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コラム<火曜日の鐘> 丸岡 一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)

釜石に恩返しを、支えた北の鉄人

 

いよいよ決勝戦ですね。便乗して私もラグビーの話題を。
日本に来るワールドカップを希有の機会ととらえ、釜石復興のシンボルにし
ようと立ち上がった人々の中に、ひとり二ツ井町出身者がいました。
石山次郎、62歳。バスケットの名声は全国に鳴り響くものの、ラグビーとな
れば県大会でもほとんど勝ったことがない能代工業高校卒。新日鉄釜石へ入る
幸運に恵まれ、次第に力をつけてレギュラーに。プロップとして釜石の7連覇
を支え、V7戦士、北の鉄人とたたえられる栄誉を手にしました。
震災のときはすでに引退していましたが、「大切な思い出の地に恩返しを」
と決意し、各方面に働きかけて釜石開催の実現にこぎ着けました。「言い出し
っぺだから、最後まで見届けないと」と建設会社に転職し、鵜住居スタジアム
の建設にも携わりました。夢の実現に、感無量だったことでしょう。
二ツ井からも第1陣、2陣と個人的な応援の計画がありました。残念ながら
2試合目は中止となりましたが、わずかでもゆかりを持って応援の旗を振るこ
とができ、みんな満足しています。

 

学会コラム<緑と絆の木陰> 坪井ゆづる (朝日新聞論説委員)

 

五輪マラソン、ふざけるな

 

腹が立った。半月ほど前、朝刊1面の「札幌で東京五輪マラソン検討」の記
事を見たときだ。だから、当日の夕刊1面コラム「素粒子」に書いた。
「なぜ、札幌なの。『復興五輪』なら東北でしょ。
仙台とか。マラソン会場の変更案」
そう、東京で走らないなら、東北でやるのが筋だ、と思ったのだ。安倍首相
は、原発の汚染水を「アンダーコントロール」と言い放ち、あれだけ「復興五
輪」言ってきたではないか。仙台では毎年、マラソンと同じ距離の実業団女子
駅伝をはめ、杜の都全日本大学女子駅伝や国際ハーフマラソン大会を催してお
り、五輪への対応は十分に可能なはずだ。
あるいは、三陸沿岸を岩手・陸前高田市から南下して、宮城・気仙沼市を駆
け抜け、南三陸町に向かうコースだってできるはずだ。巨大防潮堤を見ながら
走れば、復興の現実や空き地が残る街づくりの実態も一目瞭然ではないか。
東京開催が決まったとき、宮城・石巻市は聖火リレーの出発点に名乗りを上
げた。だが、結局、そうはならなかった。いまや、どう見たって「復興五輪」
は空念仏だ。さらに被災地を飛び越して札幌へ、なんてとんでもない。

 

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej
沖縄県豊見城市「島とうがらし」。小ぶりで辛味の強い島とうがらしを泡盛に
漬け込んだ沖縄の定番調味料。沖縄そばをはじめ、さまざまな料理に活躍です。
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■街角から畦道から

 

乾 正博(シン・エナジー(株)代表取締役) ノーサイドを終えて

 

ホイッスルが鳴り響くと30人の選手たちがグランドを縦横無尽に80分間駆け巡
る。私とラグビーの出会いは、高校1年生の時。何気なくラグビー部に所属し、
何気なくラグビーをしていた。
当時、スクールウォーズというテレビドラマや第一回ワールドカップが開催さ
れ、ラグビー人気もそれなりにあった。しかし、ラグビーは、いい意味でも悪
い意味でも筋肉隆々の男臭い人が良くわからないルールでしているスポーツ、
というのが一般的な印象だった。4年前、南アフリカに勝利し「スポーツ史に
残る番狂わせ」と称されたが、熱はしばらくして冷めた。今回も、日本チーム
は、躍進を遂げた。その熱はさらにあつくなった。
スポーツ観戦の目的は、プレーシーンや勝ち負けが大きく占めるが、実際は、
選手の思いやその団結を感じながら観戦していることに気づいた。今の日本に
失われているものを再発見できないだろうか。

 

藤井頼暁(熊本市) 「未知なる子どもの育て方」5?育児参加?

 

数日前より、実家で生活していた妻と子が我が家にやってきました。これまで
妻からは定期的なミルクや夜泣きで夜眠れないと愚痴を聞かされていましたの
で、まずは妻が夜眠れるように私が夜の担当をすることになりました。
私は幸いなことに就業時間に縛られない在宅の仕事をしているため、夜に仕事
をしながらミルクをやり、寝かしつけて、妻と24時間2交代制で面倒を見るよ
うなことができていますが、仮に一人で全部のことをするとなると、体力的に
も精神的にかなりの負担がかかり大変だなあと思い、男性の育児休暇、育児参
加がもっと普及したらいいなと感じさせられました。

 

■まち・むらニュース

 

・岩手県遠野市 おとも秋まつり?遠野小友の食と郷土芸能の共演会?

 

令和元年の収穫祭。食と郷土芸能の共演会で、小友町をあげてのイベントだ。
土地の食材でつくる昔ながらの食と新しい食、そして受け継がれている神楽や
しし踊りの郷土芸能が楽しめる。
開催日時:11月17日(日)12:00?15:30
場所:遠野市小友地区センター 主催:小友町まちづくりワークショップ
問合せ:小友地区センター TEL0198-68-2001
http://otomo-tono.com/news/20190920-1094/

 

・山梨県富士河口湖町 第21回富士河口湖紅葉まつり

 

色鮮やかな紅葉に染まる河口湖北岸。心いやされる美しい「もみじ回廊」は、
日没後にライトアップもおこなわれる。近隣の「紅葉トンネル」は写真撮影の
人気スポット。1日?3日には河口湖ジャズフェスティバルも開かれる。
開催期間:11月1日(金)?23日(土)
開催時間:9時?19時(ライトアップは日没から20時まで)
場所:川口湖畔河口梨川周辺 主催:富士河口湖紅葉まつり運営協議会
問合せ:富士河口湖町観光課 TEL0555-28-5177
http://www.fujisan.ne.jp/event/info.php?no=680

 

コラム<象さんの散歩>

 

またぞろの「市町村合併」

 

先週末に国の地方制度調査会が開かれ、市町村合併特例法の期限切れを前に
10年間延長することを決めた。特例法は、人口減少時代に備えて市町村を強く、
の狙いをもつ。市町村合併を奨励、優遇する法であり、この法によって市町村
の数は1718に、ほぼ半減した(2010年)。「平成の大合併」と呼ばれる。
ZOUさん、この政府が音頭をとっての合併に徹底して反対した。合併して
大きくなっても、歴史・文化、ふるさとそのものが失われていくのだ。地方政
治の記者だったからか、調査会の委員に加えられていたのだが、おさらばして。
市町村合併を巡って親しい総務省幹部や学者先生と相対する場面も・・。
あらためて合併の政策が続く。政府と調査会に考えてほしい。台風と大雨の
被害が拡がる中、今回、とくに市町村の役所の目や声が届いていない事例が目
立つ。市町村の巨大化が、行政の盲点になっているのでないか。
観てほしい。日曜日夕方6時のBS日テレ・ドキュメンタリー『小さな村の
物語 イタリア』。村でいくつかの家庭を訪ね、仕事、家族、食事などを撮り
ながら、村と人とを結ぶすばらしさを描く。読んでほしい。島村菜津『スロー
シティ・・世界の均質化と闘うイタリアの小さな町(光文社新書)』を。
スローライフは、ふるさとと呼べるまちで、ゆっくり、ゆったり、ゆたかに。
大きくなくていい。市民と行政が顔見合わせる距離で・・ <川島正英>

 

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「奈良県十津川村」から・・
村で「むこだまし」と呼ばれる白餅粟。今、収穫されて干されています。実が
白く粘りも強いため、本物のもち米で作ったお餅と婿さんが間違えるというこ
とから、この名があります。「ホテル昴」などでいただけます。
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 阿寒湖「カムイルミナ」

 

北海道阿寒湖温泉、夜間、森に映し出されるデジタルアートのアトラクション
「カムイルミナ」を観てきました。湖畔の闇を1キロ強、光る杖を頼りに歩き
ます。自然を敬うことを忘れた人間たちが、神・カムイから飢饉という罰を受
け、許しを請うまでのお話。国立公園でこういうショーをやるとカムイの怒り
に触れそうですが、それ以上に強いメッセージ、感動を得ました。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/post.php?blog_id=541&edit=1

 

■編集室便り

 

▽宮崎県串間市で「地方創生フォーラム」です。

 

市制施行以来、自然豊かな田園都市として発展してきた串間市。
いま「新エネルギーを活用したまちづくり」を目指しています。

 

日 時:11月4日(月・休日)朝9時宮崎空港到着ロビー前集合、
大生黒潮発電所など視察後、13時半からフォーラム。

 

会 場:串間市文化会館 小ホール

 

講 演:『地域創生と環境・エネルギー戦略』増田寛也氏

 

参加費:無料

 

問合せ:日本サステイナブルコミュニティ協会事務局 TEL:03-6861-7817

 

詳細はこちらから>>https://www.jsc-a.or.jp/news/2505

 

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クオリティソフトから・・・
【たまな商店】こういう海苔を探してました!柔らかく口溶けのよい風味豊か
な秋芽一番摘みの酸処理をしていない海苔だけを使った成清さんの海苔。素材
を活かす“極め焼き”が旨味を醸し出しています。>>>
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
奈良県吉野郡十津川村
http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
奈良県
http://www.pref.nara.jp/
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
丹波篠山市
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
シン・エナジー株式会社
https://www.symenergy.co.jp/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/

 

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