瓦版2020.11.17 第542号

 

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コロナ事態の中、秋は、どうにか落ち着いた季節の流れ。今週の東京は、暖か

で紅葉も真っ盛りだそうだ。東北から関東の紅葉風景もにぎやかだが、さて、

きょうは静岡・掛川の便りが楽しみです。オンラインさんか・さろんも第三弾。

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コラム<火曜日の鐘>   斉藤睦(地域総合研究所所長)

 

自然に全集中

 

東京は自然がないと思われ過ぎていやしないか…と、しばしば思います。

山手線のちょっと外側に住んでいますが、ここ数日は好天続きで、西には丹

沢の山並みがくっきりと見え、もちろん富士山の立ち姿は鮮やかです。

春はご近所桜も含めてお花見ポイントは切りがなく、今はあちこちのお庭の

紅葉が美しい。鳥たちが秋の実をつつきながら、キーキーと鳴き交わし、今週

は夕暮れ時に、木星と土星が並んだ近くを三日月がゆっくりと通り過ぎる様子

が見えるはず。東京は、全集中して見回せば、花鳥風月のおびただしいほどの

自然に取り囲まれているのです。

一方風水害も自然だし、ウィルスも自然。それらからも東京は逃れられませ

ん。人間は、とくに大都会では、自然をコントロールしたように思いファスト

に生きてきましたが、良くも悪くもひ弱な葦でしかない。コロナ禍でその現実

に気づき粛然とします。であれば、スローに自然を愛でるひと時をもっと持ち

たいもの。もっともさすがに葦は、30分圏内には見ることはできないのですが。

 

 

 

学会コラム<緑と絆の木陰>   増田寛也(東京大学大学院客員教授)

 

植物を楽しむ

 

種から育てたアボカドがやっと根付いた。立派な種を捨てるのはもったいな

いと何度か水耕栽培に挑戦してみたが、これまではうまく発芽しなかった。何

ヶ月も待つ根気強さが足りなかったのと、たまたまその時期に気温が低かった

せいかもしれない。今回はネットの情報を参考に、種に爪楊枝を刺して半分ほ

ど水に浸かるようにしておいたら、真夏にきれいに半分に割れてそこから待望

の芽が出てきた。しばらく水耕栽培で育て、先日底の深い鉢に植えかえた。今

は、葉も大きくなってきて、観葉植物とはいかずとも、それなりの姿になって

きた。実がなるまでには10年かかるそうなので、当分緑を楽しむこととしたい。

シクラメンも4鉢買ってきて日当たりの良い窓際に並べてある。昔は、クリ

スマスの直前にポインセチアと一緒に買って、華やかな色彩を楽しんだ。近年

は、11月の後半に店先に並ぶとすぐに買って大事に育てているが、寒い窓際に

置くと5月の連休まで花が楽しめる。今年の花も何とかその頃まで持たせたい。

巣篭もり生活で犬や猫を飼う人が増えたというニュースを読んだ。動物も植物

も同じく命ある生き物。潤いを求める心は、結局同じ所に行き着くのだろうか。

ちなみにアボカドの育て方をマスターしたので再び挑戦したら、難なく成功し

た。先ほど鉢に植えかえたばかりである。

 

 

 

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej

新潟県佐渡市「佐渡バター」。地域の畜産農場の搾りたて生乳と、佐渡海洋深

層水を使った塩のみでつくられているバター。1日100個の限定生産です。

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■街角から畦道から

 

越谷技博2020   小松崎いずみ(埼玉県越谷市)

 

人々の「技」に触れる教養娯楽イベント「越谷技博2020」は延べ36日間、100

プログラム以上が越谷市内の各所で連日開催されています。日光街道越ヶ谷宿

から発展した街、埼玉県越谷市。私は生まれた時からこの街で生活をしていま

すが、街をゆったり歩いたことはありません。今日は【創】藍染め体験をして

いる「ふしぎぽっけ」に行ってきました。

いきなり目に飛び込んできたのは、藍染め体験をされた方が作った手拭いです。

額に入れて飾りたくなるくらい素敵なデザインでした。片岡正彦・作、何処に

も売っていない藍染め品コーナーがずらり。藍の趣を感じる素敵な空間をゆっ

くり歩き一呼吸。藍染めタペストリーが揺れる窓の外を見て、今日はさらに越

谷に愛着が湧きました。ひとめぼれした、藍染めショルダーバッグを購入!こ

れを持って次は何処のプログラムへ参加しようか。

 

 

丹波篠山のスローライフ(3)  空き家は「負」動産?

竹見聖司(丹波篠山市創造都市課)

 

田舎、都会に限らず空き家が問題になって久しい。丹波篠山も例外でなく、空

き家を活かしてスローライフを望む人たちを呼び込もうとしてきた。コロナ禍

は、在宅ワークとスローライフを結びつけ、都会に近い「トカイナカ」な丹波

篠山には追い風となっている。

「負」動産な空き家をまちづくりに活かす取り組みは、10年以上前の「集落丸

山」に遡る。12軒のうち7軒が空き家の限界集落が、空き家を改装して高級宿

泊施設として生き返らせ、レストランがオープンし、耕作放棄地が無くなるな

ど、「居心地」の良さが評価され、現在は12世帯26人が暮らす地域再生モデル

として全国的に知られるようになった。

この動きは、(一社)ノオトの町をまるごとホテルに見立てて再生する「城下

町ホテル構想」につながり、さらに福住地区の地域住民一体となった移住・空

き家活用支援は、「ここで自分の夢を実現したい」と人気の的だ。その結果、

空き家の価格は上昇気味だとか。空き家は決して「負」動産ではない。

※写真が、空き家を活用した集落活性化モデル「集落丸山」。

 

 

 

■まち・むらニュース

 

・島根県出雲市 出雲周遊観光タクシー うさぎ号

 

タクシー1台に1人のガイドが同行して案内する周遊観光はGoToトラベル対象

商品。海、森、郷、湯、美などそれぞれ出雲を紹介する6コース。神話の因幡

の白兎に因んでのうさぎ号でいく行程は5~7時間で、食事も1回付く。

運行日程:12月29日(火)まで

企画・実施・申込・問合せ:(一社)出雲観光協会 TEL0853-31-9466

https://www.izumo-kankou.gr.jp/11643

 

 

・茨城県稲敷市 森の星空キャンプ

 

豊かな自然の中、動物たちとのふれあいやフィールドアスレチックが体験でき

るイバライドで、星空キャンプが楽しめる。チェックイン後は夕方まで園内を

自由散策、夕食はバーベキュー。テントはスタッフが準備してくれている。翌

日の朝食はレストランでゆっくりと。

開催日程:11月21日、28日、12月5日、12日 各(土)13時~翌日10時

場所・問合せ:こもれび森のイバライド TEL029-892-3911

参加料金:大人9700円、子ども6400円(4才~小学生)

https://www.ibaraido.co.jp/wp/10153

 

 

 

コラム<象さんの散歩>

 

『鬼滅の刃』、観ていないが・・

 

瓦版先週号は、コラム二つが『鬼滅の刃』を採り上げた。私は原作も映画も

見ていない。でも、お二人の評論に拍手喝采を贈りたい。ずばりの感想ととも

に日本社会の現況と結び合わせてのすばらしい視点が感じとれたから。

吉田俊実さんが「火曜日の鐘」欄に書かれた「『鬼滅の刃』現象」。言葉を

失うほど残酷な物語、と捉えている。その上で、東日本大震災を思い起こす。

自分だけが助かったという罪悪感に苛まれる炭治郎、原爆事故によって故郷を

離れた多くの炭治郎・・。吉田さんらしい視点で書かれているのだ。

佐賀市の社頭文吾さんが「街角から畦道から」欄で「鬼滅ブームに思う」。

明快な勧善懲悪を描いて面白い、と。だが「何より気掛かりなのは、各種メデ

ィアの評価が同じベクトルにあること」と。日本のジャーナリズムの弱点につ

いてずばり鋭い指摘である。佐賀で語り合った頃を思い出す。社頭さんらしい。

私は、アニメ映画といえば、宮崎駿『千と千尋の神隠し』、デイズニー作品

『アナと雪の女王』、新海誠作品『天気の子』など、話題作だけは欠かさずに

観てきた。だが、今回は、なぜか、気持ちが動かない。作品の評価ではない。

コロナ事態。「だから」なのか、「それなのに」なのか・・ <川島正英>

 

 

 

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「奈良県十津川村」から・・

谷瀬集落では古民家を活用した休憩所「こやすば」の、屋根の修理が始まって

います。集落の人たちが、休日に協力して作業する地域です。錆を落としてペ

ンキを塗った屋根を、ドローンで撮影し、Facebookでも紹介しています。

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  手描きマップ

 

泊まった宿のトイレに、そこの女将さん手作りのマップが貼り出されていまし

た。宿から歩いて15分位の範囲が、詳しく。素人作品らしく縮尺などはおおざ

っぱですが、可愛い絵や文字から女将さんの気持ちが伝わります。おすすめの

場所は写真付き。神社の古いベンチや街路灯、赤ちゃん用の鳥居など。地元情

報がほほえましい。思いがけず、トイレでくつろいでしまいました。

https://noguchi-tomoko.com/post-7396/

 

 

 

■編集室便り

 

▽今日の「さんか・さろん」は掛川から――。

 

2002年に第一回のスローライフ・フォーラムを開催した掛川市、

いま、ここでどんなスローライフ活動が行われているのか?

 

〇日時:11月17日(火)19時~20時30分

〇タイトル:

~静岡県掛川市発~

あるもの・ないものを認め、生かし合う地域間交流

〇スピーカー:

長谷川八重さん

(静岡県掛川市・スローライフ・ジャパン理事、ローカルライフスタイル研究会)

井村征司さん(静岡県掛川市・ローカルライフスタイル研究会会長)

佐藤雄一さん(静岡県掛川市・合同会社互産互生機構 代表社員)

松本浩司さん(北海道旭川市・旭川公園ゲストハウス主宰)

ほか、ご縁のある皆さん。

〇概要:

互いの地域にあるモノ・コトの「地産地消」を大切に、ないものを認め合い、

求め合い、生かし合う地域間交流として『互産互消』を提唱しています。

【食】フードの“交換”を出発に、【旅】ツーリズムの“交歓”へ、さらに

【生活】ライフスタイルの“交感”へすすめていこうとしています。

その着想と活動、実践を紹介します。

 

※今回の「さんか・さろん」のお申し込みは締め切らせていただきました。

 

 

▽会員になって「さんか・さろん」にzoom参加を!

 

スローライフ学会は、NPOスローライフ・ジャパンが運営している学会で、

会員はNPOの賛助会員となります。

スローライフを学び、語り合い、さまざまな交流をしています。

会員は、この「瓦版」に記事を出したり、催しの参加費が割引になります。

また、会員になると、毎月第3火曜日開催の「さんか・さろん」に、zoom参加

できます。

今月は静岡県掛川市から、さまざまな活動の話題。

12月は兵庫県丹波篠山市のホットな取り組み。

1月は増田寛也会長の「年頭所感」と、オリジナルのプログラムが続きます。

 

年会費は一口5,000円(4月~3月)です。

ぜひともこの機会に会員になって、スローライフのさんか・さろんにご参加く

ださい。

 

【振込先】

ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会

三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会

 

詳しくはこちらをご覧ください。

https://www.slowlife-japan.jp/%e5%85%a5%e4%bc%9a%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/

 

 

 

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クオリティソフトから・・・

【たまな商店】那智勝浦の里山保全のための獣害対策と資源の循環を両立させ

るために、解体処理施設「だものみち」が取り組んでいるのはジビエの商品化。

冬は猪肉が美味しくなる季節です。>> https://tamana-shop.jp/irokawagame/

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

奈良県吉野郡十津川村

https://www.vill.totsukawa.lg.jp/

奈良県

http://www.pref.nara.jp/

雲仙市

https://www.city.unzen.nagasaki.jp/

飯山市

http://www.city.iiyama.nagano.jp/

出雲市

http://www.city.izumo.shimane.jp/

丹波篠山市

https://www.city.sasayama.hyogo.jp/

日本テレネット株式会社

http://www.nippon-tele.net/

シン・エナジー株式会社

https://www.symenergy.co.jp/

クオリティソフト株式会社

http://www.qualitysoft.com

アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

http://www.thanks2.jp/

 

 

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最後までお読みくださって、ありがとうございました。

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