瓦版 2021.11.16 第593号

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各地で紅葉が話題です。燃えるような赤、黄色。一方、今日の「学会コラム」

には紅葉の異常のお話も。事務局は紅葉の美しい11月21日のフォーラムに向け

て、燃えております。Zoom参加ご希望の方は、「編集室だより」をご覧ください。

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コラム<火曜日の鐘>  丸岡 一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)

 

追い詰められる「手づくりの味」

 

道の駅などの農産物直売所では、地域ならではの「手づくりの味」が楽しみ

ですよね。漬物など永年の経験と伝統が生み出す加工食品の数々。貴重な食材

や調理法も含めると、期せずして地域文化を伝える役目も担っています。

なのに、自宅の台所でコツコツとつくるような製法は認められないという法

律が押し寄せ、現場は大混乱です。ことし6月に施行された改正食品衛生法。

漬物を製造、販売するには新たな施設整備が必要で、保健所の許可を得なけれ

ばならないことになりました。猶予期間はあと3年です。

施設を整備しても、あと何年やれるものか。食中毒など出したこともないの

に、なぜいまごろ。高齢の生産者からは不満とともに、だったらいっそやめよ

うかというあきらめも出ています。そんな悲鳴を法律を作ったセンセイ方はど

こまでご存じなものか。一方で地域振興をうたい、陰では活性化の担い手をつ

ぶしていく。その現実に目が届いていないとすれば無責任の極みです。

80歳を超えたミツさんは絶妙な味わいの「お焼き」を近くの直売所に出して

人気です。でも、多額の投資をする気はないので、残される日々はあとわずか。

当面、せっせと通うしか味わう方法はありません。

 

 

 

学会コラム<緑と絆の木陰>   神野 直彦(東京大学名誉教授)

 

冬の訪れを前にして

 

『荀子』の冒頭の言葉は多くの人が知っている。「青はこれを藍より取れど

も藍より青く、冰(こおり)は水これを為せども水よりも寒(つめ)たし」と

いう言葉である。この「青色は藍草から取れるけれども、藍よりも青く、氷は

水からできるけれども、水よりも冷たい」という言葉は、学問を学び続けるこ

との大切さを説いている。つまり、「学は已(や)むべからず」という教えで

ある。

森の中に閉じ籠ると、眼の不自由な私にも、「学は已むべからず」という教

えを守れるような気がしてくるから不思議である。森の静けさの中では時はス

ローに流れる。そのため遅々としてしか書を読むことができない私でも、学問

が進んでいるように思われるからである。しかし、私が籠居する森の家は、冬

の足音が近づいてくると閉じなければならない。それは透明な秋の陽が紅葉を

美しくライト・アップする日々とも別離を告げなければならない悲しき時でも

ある。

このところ私の好きな秋は短い。山上憶良が『万葉集』で歌った「萩の花尾

花葛花瞿麦の花また藤袴朝貌の花」に由来するハギ・ススキ・クズ・ナデシコ・

オミナエシ・フジバカマ・キキョウの秋の七草を愛でる暇すらない。晩秋のバ

ックグラウンドミュージックは落葉の散る物悲しげな音のはずである。ところ

が、今年の落葉の音は凄まじい。豪雨の音のような轟きわたる音を立てている。

夏の日が戻っていたのに、それを押し退けるように冬将軍が進軍してきたから

に違いない。

そういえば、藍も秋に小花を咲かせると思いながら、今年は冬将軍の行進す

る激しき音に包まれて、学びの家を閉じることにした。

 

 

 

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej

奈良県五條市「柿千両」。特産の富有柿を地場の酒粕に漬け込んだ「柿の奈良

漬」。熟成されたあめ色で、風味豊か。シャキシャキ感がたまりません。

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■街角から畦道から

 

 

贅沢な時間   小松崎いずみ(スローライフ越谷)

 

十津川村へ、フォーラムの分科会に参加しました。谷瀬で贅沢な時間を過ご

してきました。一番最初に出迎えてくれたのは子どもたち。家と家の間をさっ

と走りぬけた子どもたちを追いかけて、奥のほうから「どうぞ~」と女性の声

が。いよいよ農家民宿のスタートです。

大きな物置きの2階が客間、ふと反対側を見ると薪に火がついていました。

“きっとお風呂に違いない”山道をグングン走りぬけてきた私にとって、あの

山の木がここにあること自体、自分の普段の暮らし方とは違うと思いました。

十津川材を使った温かい脱衣室、ピンクのタイルに五右衛門風呂。人の手で薪

をくべ、沸かしたお湯が満ちています。もったいなくて足を伸ばせない気分で

した。そして、山の空気と陽の光をたくさん吸い込んだふかふかのお布団!

ハイテク家電を使ったファストな生活では、この贅沢な時間は味わえません。

便利に甘えている自分が恥ずかしくなりました。

 

 

村と学生と⑤ ~最大の魅力は、谷瀬の人

 

室崎千重(奈良市 奈良女子大学准教授)

 

十津川村谷瀬集落に通いはじめて2年目、よそ者である大学を大きな心で受

け入れてくれた集落は、学生が活動しやすいようにと私たちの訪問時に空き民

家を貸して下さるようになりました。集落に到着すると笑顔で迎えていただき、

集落生活での困りごとにも学生の取り組み実現への手助けにも、いつも快く力

を貸してくださいます。

学生は毎年入替りますが、みんな谷瀬の人を通して村の魅力を実感していま

す。特に、学生が驚くのは、むらづくりの寄合です。「こんなに真剣に地域の

ことを考えて話し、実践している大人がいるなんて!」とびっくり。

少ない人数でも力を合わせて、多様な活動を展開する姿に、村の自主自立の

精神が溢れています。今後も、谷瀬集落の人たちと一緒にむらづくりに取り組

んでいけたらと思います。(最終回) 写真もご覧ください。

 

 

 

■まち・むらニュース

 

・長野県飯山市 内山和紙で作るオリジナル御朱印帳と寺のまちめぐり

 

楮を雪にさらす製法で、雪のように白くなる内山和紙は、市の伝統工芸品。そ

の和紙をつかって自分だけの御朱印帳をつくる。印帳にはさむ墨映りを防ぐ紙

は自分で漉く。完成したらふるさと案内人と寺めぐり。紙の白さに、墨と朱印

が鮮やかだ。

期間:11月23日(火)まで

場所:手漉き和紙体験工房に集合(12:30)~寺めぐり~飯笠山神社解散(16:30)

企画・実施・申込・問合:一般社団法人信州いいやま観光局 TEL0269-62-3133

https://www.tabi-tabi.com/archives/plan/c-222

 

 

・宮崎県高千穂市 神話の高千穂夜神楽まつり

 

国の重要無形民俗文化財に指定されている高千穂の夜神楽が、2日間をかけて

披露される。一日目は「式三番」と呼ばれる舞などを中心に、二日目は夜神楽

33番と棒術が奉納される。観覧は無料。

開催日時:11月22日(月)18時~21時、23日(火)10時~21時

場所:高千穂神社境内の神楽殿

問合せ:高千穂神社 TEL0982-72-2413

https://takachiho-kanko.info/sp/event/detail.php?yr=2021&mt=11&log=1635396801

 

 

 

コラム<象さんの散歩>

 

奈良へ、「むら」へ

 

待ちかねた十津川村フォーラムが目前に。すばらしい秋晴れが続く。こころ

は、すでに「むら」へと飛んでいるでしょう。

このフォーラムのテーマは「“むら”に生きる」。「むら」は、国が区分した

行政上の市区町村の「村」ではなく、生まれながらの歴史ある、味と心をもつ

ふるさと、とでもいえるだろうか。

2013年、わがNPO・学会は、奈良県川上村でフォーラムを開いた。テーマは、

「“むら”に暮らす」だった。川上村、野迫川村、十津川村で学び、論じ合った。

今回は、十津川村に溶け込む。

象さん、残念にもオンライン参加の運命に。フォーラムへご参加の方々とパネ

リストのみなさん、よろしくよろしく・・<川島正英>

 

 

 

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「奈良県十津川村」から・・

谷瀬集落ではサツマイモが豊作。輪切りを藁に通して茹でて干したり、棒切り

で干したり。甘くねっとりした「干し芋」にしています。ヘルシーなおやつと

して若い女性に人気。「吊り橋茶屋」で販売中です。

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  めはり寿司

 

寿司といっても酢飯ではなく、高菜の漬物でごはんを包んであるのが「めは

り寿司」です。海苔が手に入らない十津川村などの山国では、こういう握り飯

を持って山仕事に行ったそうです。大口を開いてかぶりつくときに、眼を見張

るから「めはり」とか。適度な塩気で、野菜も摂取できる「めはり」。実際体

験すると、口は開けど目はつぶってしまう人がほとんどでしたが・・

https://noguchi-tomoko.com/post-8244/

 

 

■編集室便り

 

▽11月21日、いよいよ「スローライフ・フォーラムin十津川」です。

 

泊りがけでのご参加はもう締め切りましたが、当日会場へのご参加、

またはZoomでのご参加は受け付けております。11月16日内にご連絡ください。

 

会場:「村民ひろば」十津川村大字折立285

時間:10時から12時半

紅葉ドライブがてら、お越しください。

 

Zoom参加の方へ。会場の電波状況もありZoomは視聴のみで双方向の意見

交換はありません。画面も据え置きの舞台のみのカメラ撮影になります。

お許しください。開催後、YouTubeなどでご覧いただけるようにいたします。

 

  • この催しは当方の毎月の勉強会「さんか・さろん」の「お出かけさろん」と

いう位置づけです。21日の基調講演・シンポジウムは無料。事務手数料はスロ

ーライフ学会会員の方で、年間さろん参加3000円お支払いの方はその範囲内で

す。そうでない方は、会員は1000円。スローライフ学会会員でない方は2000円

いただくこととなります。Zoom参加も同様です。

 

 

 

 

  • 詳しくはこちらをご覧ください。

行程・詳細→ https://www.slowlife-japan.jp/2021/11/13/%ef%bd%93-53/

フォーラム→ https://www.slowlife-japan.jp/2021/10/04/s-43/

 

 

▽「練馬大根たくわん漬け」予約販売始まりました。

 

「スローライフ旬」の店からの逸品は、希少な地域野菜「練馬大根」のまる

まる一本たくわん漬けと東京野菜漬物のセットです。品物が届くのは2月で

すが、まずはご予約を!

 

  • 詳しくはこちらから↓

https://www.slowlife-japan.jp/2021/09/16/%ef%bd%93-44/

 

 

▽年会費・参加費について

 

  • 10月からの「さんか・さろん」の予定です。↓

https://www.slowlife-japan.jp/2021/10/04/%ef%bd%93-42/

 

この「さんか・さろん」予定をご覧になり、新たに会員になろうと思われた

方、10月以降の入会は年会費が3000円となります。これまで年会費はいつの

入会でも5000円でしたが、変更となりました。

 

このたび新入会の方は年会費3000円と「さんか・さろん」参加し放題で3000円、

合計6000円を下記にお振込みください。

 

「さろん」はその都度のお支払いも可能です。

1回ごとの参加費は会員1000円、一般2000円。

 

また学生は入会せずとも無料となります。

 

【振込先】

ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会

※他金融機関からのお振込みの場合は

店名:〇一九(ゼロイチキュウ)店  預金種目:当座

口座番号:0595293 スローライフ学会 まで。

 

 

 

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クオリティソフトから・・・

【たまな商店】国際中医薬膳師・田村英子さんの連載コラム「季節を感じる12

ヶ月の養生ごはん」、11月は「冬を上手に過ごす」寒く乾燥した空気から肺の

潤いを保つ根菜を使ったレシピをご紹介。 https://tamana-shop.jp/12gohan2111/

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

奈良県吉野郡十津川村

https://www.vill.totsukawa.lg.jp/

奈良県

http://www.pref.nara.jp/

雲仙市

https://www.city.unzen.nagasaki.jp/

飯山市

http://www.city.iiyama.nagano.jp/

出雲市

http://www.city.izumo.shimane.jp/

丹波篠山市

https://www.city.sasayama.hyogo.jp/

日本テレネット株式会社

http://www.nippon-tele.net/

シン・エナジー株式会社

https://www.symenergy.co.jp/

クオリティソフト株式会社

http://www.qualitysoft.com

アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

http://www.thanks2.jp/

中島プレス工業有限会社

https://www.nakajimapress.jp/

 

 

 

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