


瓦版2025.2.25第729号 増田寛也さんら、10人のコラム掲載。

瓦版2025.2.11第728号 室崎千重さんら、9人のコラム掲載。

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各地で大雪の悩みが深刻です。「コロナ以前に雪対策!」の言葉も聞かれるほ
ど。雪もコロナも人間もみんな自然の一部、とは思うもののマスクをしての毎
日の雪下ろしはしんどいですね。くれぐれも、お気をつけて・・。
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コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団)
伝わる力
米国の新聞ニューヨーク・タイムズの有料購読契約数が、1000万件を超えた
そうだ。飛躍の理由は120万件をもつスポーツ情報サイトの買収だが、本体の
デジタル購読件数も800万件を超え、伸びているとのこと。つまり、紙の新聞
の読者の10倍以上だ。同紙は、読者拡大を狙って、報道以外の領域にも手を伸
ばしていて、「ワードル」の買収でも話題を呼んだ。
「ワードル」は無料のオンライン単語ゲーム。5文字の英単語を当てるとい
う単純なものだが、たいへん人気があり、買収金額は数億円に及んだらしい。
驚くのは、その伝播の早さ。昨年10月公開、11月の利用者は1日あたり90人だ
ったが、今年になって30万人になり、現在では数百万人という。
グローバル時代、強い“感染力”をもつものは、急速に拡張していく。翻っ
て、スローライフの広がり。あいかわらず牛歩ぶりで、もどかしい気はする。
でも、デジタルを使った、このメルマガが「瓦版」の名を冠するように、手渡
しの感覚はずっと大事にしていきたい。速さは苦手でも、温かさや深さの力を
信じて、伝わる方法を探していきましょう。
学会コラム<緑と絆の木陰> 神野直彦(東京大学名誉教授)
冬の京都への旅
冬の京都を訪ねると、身の引き締まる思いがする。大阪市立大学に勤務して
いた10年ほど、私は大阪の箕面に居を構えていた。その頃は、雪が降ると、必
ず南禅寺を訪ねた。雪の南禅寺ほど、日本庭園の動的様式美を堪能できる機会
はないからである。凍える体も、門前の湯豆腐で温めると、心が再生する気が
した。
しかし、身の引き締まる体験は、南禅寺から「哲学の道」を上って、詩仙堂
を訪れなければ完成しない。詩仙堂の凍てつくような冷たき廊下を歩いただけ
で、身が締まり、静寂に抱かれて学問に打ち込む情熱を掻き立てられる。つま
り、冬の京都は私にとって、石川丈山のように隠棲して、物思いにふける夢を
追う場だったのである。
2月9日は私の誕生日である。この日、私は妻とともに、「冬の京都」を旅
する。南禅寺から詩仙堂に向かうため、宿も南禅寺の門前にとった。しかし、
今回は妻の反対もあり、詩仙堂や南禅寺を訪れることは諦めざるをえないと思
われる。
京都への旅は、昨年の4月に死去した父の納骨のためである。既に浅草にあ
る菩提寺には納骨を済ましているけれども、私の家では代々、分骨して東本願
寺にも納骨することになっている。それがコロナ・パンデミックのために延び
延びとなっていたれども、東本願寺から2月9日に納骨することが可能である
ことの通知がきた。東本願寺からは信徒として、拝仏の時に身に纏う肩衣も送
られてきている。しかし、コロナの感染状況を考えれば、「冬の京都」への旅
は、父の納骨のみにとどめようと考えている。というよりも、私の人生は既に
隠棲に入っており、夢を追う必要もなくなったと思うからである。
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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej
長崎県雲仙市「あごだしクルスせんぺい」。銘菓クルスと、唐揚げ専門店のコ
ラボ商品。特製あごだしのタレがクルスの生地に混ぜ込まれています。
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■街角から畦道から
いましめの掛け軸 神徳政幸(和歌山県紀の川市「道の駅青洲の里」駅長)
昔、医聖・華岡青洲は、華岡流医塾を習得した門人に免許皆伝と掛け軸を贈
ったそうです。軸には自身の肖像画と、青洲作の漢詩が書かれていました。
「竹屋蕭然烏雀喧 風光自適臥寒村 唯思起死回生術 何望軽裘肥馬門 」
意味は「私の貧しい家の周りでは鳥が鳴き、私にはこのような田舎に住むこと
が合っている。ただ思うことは、瀕死の患者を救う医術のことだけである。高
い着物や肥えた馬といったぜいたくは決して望まない」若き医者に対してのい
ましめの言葉、これは今でも通用すると思います。
現在、華岡青洲の偉業を顕彰し語り部を養成するために学習会・検定会を行
なっています。受講者への認定証を掛け軸風に作ってみました。
写真もご覧ください。
東伊豆便り(2)
邪気を祓う「桃」 八巻史恵(静岡県東伊豆町 稲取温泉観光協会)
いま当町で行われている「雛のつるし飾り」は、時代とともに忘れ去られた
風習でした。復興に努めた地元の方々により、当初は伝わりやすい通称で「つ
るし雛」と呼んでいました。当時、勤務先で展示していた案内板には、“女の
子の初節句を祝うため、健やかな成長を願うお細工物を雛段の両脇に対で飾り
「もも」または「桃飾り」といいます”と記されていました。今ではすっかり
呼び名も浸透し、稲取の「雛のつるし飾り祭り」として賑わっています。
桃といえば古事記に、イザナギノミコトが黄泉の国に旅立った妻に逢いに行
き、約束を守らず変わり果てた姿を見てしまい、亡者に追われ、最後に桃の実
を三つ投げてこれを制するとあります。邪気を祓うはここからきているのでし
ょう。桃を基本に作る飾りは、「三桃」「五つ桃」「ふくろう」があります。
写真もご覧ください。
■まち・むらニュース
・奈良県川上村 川上村オンラインコミュニティ「かわかみらい」Vol.15
「かわかみらい」とは、村民、関係人口、役場が一緒に村の未来を考えていく
対話プロジェクト。15回目を迎える今回は、みんなで考える「かわかみらいフ
ェス」。初めての方も気軽に参加申し込みを。
日時:2月28日(月) 20時~21時 zoom使用
問合せ:川上村水源地課 TEL0746-52-0111
申込み、そのほかは下記より
http://www.vill.kawakami.nara.jp/enjoy/program/docs/2022020100025/
・熊本県南小国町 黒川温泉湯あかり10周年
環境維持のための竹林伐採、再生の活動の一環として開催されるようになった
「湯あかり」。9つの竹ひごを束ねて、1つの球体をつくっていくシンボルの
毬灯籠は約300個。地域の人々の手によってつくられている。
日程・時間:4月3日(日)まで 日暮れから22時頃まで
場所:黒川温泉街一帯の各所
問合せ:黒川温泉観光旅館協同組合 TEL0967-44-0076
https://www.kurokawaonsen.or.jp/event/yuakari/
コラム<象さんの散歩>
石原慎太郎さん逝く
石原慎太郎さん逝く。作家、代議士、それぞれの分野で名だたる活躍をした
人だが、象さんには、東京都知事・石原慎太郎が、もっとも印象に強い。
朝日新聞の記者時代は、地方政治の担当だから、たくさんの知事、市町村長
とお目にかかった。 東京都知事は、美濃部亮吉、鈴木俊一、青島幸男氏まで。
とくに美濃部、鈴木知事とは大変に親しくおつきあいいただく。
石原慎太郎さんとはつながりなし。東京マラソンの創設、オリンピック招致
などにぎやかだったなあ。公害での厳しい取り組みなどの印象も強い。首都を
意識しての新東京銀行、首都大学東京などでは問題を指摘したい。
とくに地方分権について、とことん本音を聞きただしたかった。ぜひ一度
お目にかかりたい、という気持ちはずっと。いまも変わりない。
石原慎太郎・知事さん、安らかにお眠りください ・・・<川島正英>
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「奈良県十津川村」から・・
谷瀬で「酒粕アイス」がデビューしています。地元産の酒米を使った純米酒、
その副産物の酒粕をたっぷり使ったアイス。かわいいパッケージデザインは奈
良女子大の学生さん作。春には開く「吊り橋茶屋」で売られます、お楽しみに。
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 食べなかった恵方巻
10数年前からか、関東でも急に広がった「恵方巻」。もともと習慣にあった関
西のかたには当たり前でしょうが、関東人の私の幼少時には記憶にない風習で
す。あるコンビニが仕掛けた流行などと聞くと嫌になり、高級太巻など見ると
一言いいたくなる。で、今年も豆まきだけで済ませた節分でした。巻き寿司は
好き、行事も大切と思うのですが。天邪鬼です、豆をぶつけられちゃいますね。
https://noguchi-tomoko.com/post-8412/
■編集室便り
▽「さんか・さろん」はアグリツーリズモ
イタリアの小さな田舎を訪ねる楽しいレポート番組などはテレビにありますが、
アカデミックなお話はなかなかうかがえないかと思います。
ワイン片手にご参加ください。
公共政策学、公共経営論専攻。イタリアの行財政や地域の持続可能な発展など
を研究。長年独自でイタリア・アグリツーリズモを企画、好評を得る。
『イタリア料理大全―厨房の学とよい食の術』の監修・監訳者。スローライフ
学会員。
スローライフ学会会員 参加し放題3000円/年 学生さんは無料です。
詳しくはこちらから ↓ ↓ ↓
https://www.slowlife-japan.jp/2022/02/02/%ef%bd%93-87/
▽瓦版にご投稿を
地域の話題、日常の気づき、町の逸品紹介など、この「スローライフ瓦版」
にご投稿ください。スローライフ学会会員の方でしたら、どなたでも。
「街角から畦道から」が投稿欄です。300字くらいで、メールでお寄せ下さい。
写真も一枚添付できます。
▽フォーラムをYouTubeでどうぞ
昨年、11月20・21日開催の「スローライフ・フォーラムin十津川」が、
YouTubeでご覧いただけます。
前半は中村桂子さんの基調講演、後半は増田寛也さんのコーディネートのパネ
ルディスカッションです。そのほかは、ホームページからもご覧ください。
フォーラム前半
https://www.youtube.com/watch?v=sSwMPDOiMZ4
フォーラム後半
https://www.youtube.com/watch?v=tI7ewfRkmUo
分科会の様子
https://www.slowlife-japan.jp/2021/12/15/%ef%bd%93-71/
視察の様子
https://www.slowlife-japan.jp/2021/12/15/%ef%bd%93-72/
▽昨年12月の「さんか・さろん」YouTubeとまとめをどうぞ
12月21日113回「さんか・さろん」
川竹大輔さん:高知大学次世代地域創造センター専門員(地域人材育成)
「“よさこい”は、全国にどう広がり、どんな役目を果たしたか」
ゆっくりご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=biw_B4dnIXw
文字でまとめたものもこちらからどうぞ。
https://www.slowlife-japan.jp/2022/02/03/%ef%bd%93-88/
▽年会費・参加費について
https://www.slowlife-japan.jp/2021/10/04/%ef%bd%93-42/
この「さんか・さろん」予定をご覧になり、新たに会員になろうと思われた方、
新入会の方は年会費3000円と「さんか・さろん」参加し放題で3000円、
合計6000円を下記にお振込みください。
「さろん」はその都度のお支払いも可能です。
1回ごとの参加費は会員1000円、一般2000円。
また学生は入会せずとも無料となります。
【振込先】
ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会
※他金融機関からのお振込みの場合は
店名:〇一九(ゼロイチキュウ)店 預金種目:当座
口座番号:0595293 スローライフ学会 まで。
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クオリティソフトから・・・
【たまな商店】室谷真由美さんのコラム「ビューティーフードライフ」2月の
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丹波篠山市
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日本テレネット株式会社
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