2月の「さろん」はアカデミックにイタリアでした。

2月15日、第115回「さんか・さろん」は、中央大学法学部にて、公共政策学・公共経営論を教えていらしゃる工藤裕子さんに『イタリア・アグリツーリズモに学ぶものは』のテーマでお話をうかがいました。
公共政策とイタリアと農泊、そのつながりは工藤さんの経歴とゼミ学生の卒業旅行から始まったそうです。

イタリアは今ある自然を大切に逆らう発想がない。食料生産者を大事に、思いも頂く食文化。他人への思いやりなどの精神性は、そもそもイタリアがスローライフ運動発祥の地だったことを再認識します。そこで六次産業として発展しているアグリツーリズモ(農泊)の定義・経緯・特徴・現状・コロナ禍での変化を、エミリア=ロマーニャ州での展開を例にアカデミックに学びました。

また、多言語で訳されているのに、日本語訳がなかった超ロングセラー『イタリア料理大全-厨房の学とよい食の術』の翻訳を志し、ご苦労の上に成し遂げられたのは、70歳にしてこの本を書いたペッレグリーノ・アルトゥージという人物に興味があったからだそうです。
工藤さんの感性を通して、イタリアのスローフードを、またスローライフの理解を深める回になりました。
47名の方にご参加いただきました。まとめは、後日ホームページに掲載いたします。

工藤さんのお話は、こちらからYouTubeでごらんいただけます。

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●日時:2月15日(火)
●テーマ「イタリア・アグリツーリズモに学ぶものは」
●講師:工藤裕子さん (中央大学法学部教授)

https://www.youtube.com/watch?v=tiI2aWmP_oM&t=40s