瓦版 2022.5.10 第618号

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ワインの好き嫌いに関わらず、5月の「さんか・さろん」へぜひ。昔、産業の

無い寒冷地で自生ヤマブドウのワインを造ろうと立ち上がり、今や開発品種が、

国際ブドウ・ワイン機構に品種登録の快挙に。そんなまちおこしのお話です。

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コラム<火曜日の鐘>  丸岡一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)

 

明治の芝居小屋

 

秋田県側で十和田湖を擁する鹿角郡小坂町は江戸末期に小坂鉱山が発見され、

金や銀、のちには銅や亜鉛の採掘が行われました。戦後は資源枯渇で衰退しま

したが、自慢の製錬技術をいかし、回収された携帯電話などから金を取り出す

「都市鉱山」の一翼も担って息を吹き返そうとしています。

鉱山町復活のシンボルが明治の芝居小屋「康楽館」です。小坂鉱山の厚生施

設として1910(明治43)年誕生。外観は洋風、内部は純和風の木造ゴシック風

建築で、人力の回り舞台やせり上がりも備え、伝統の舞台装置が健在です。旧

金比羅大芝居(香川県)、永楽館(兵庫県)と並ぶ日本最古級の芝居小屋で、

移築や復元を行わない現役としてはもっとも古いといわれています。

ここで女優の藤田弓子さん率いる劇団ゆめいろの公演があると聞き、連休中

特に予定もない身としては朝おもむろに電話し、午後2時の開演に間に合わせ

て駆けつけました。わが家からは1時間ほど。飲んで笑って、写真撮影も一切

自由という開放的な空間に酔い、花道(もある)で目の前の観客と役者が交わ

すアドリブもたんのうして、昔の芝居小屋はこうだったのかと思いをはせるこ

とができました。 写真もご覧ください。

 

 

学会コラム<緑と絆の木陰>   増田寛也(日本郵政社長)

 

地方分権の行方

 

きらめく陽射しに映える鮮やかな緑、そして目に焼き付く花々。5月になる

と一気に初夏の装いとなる。まさに風薫る5月。心躍る季節のはずだが、ウク

ライナや知床のニュースに気持ちが沈む。一方は国の安全保障が脅かされ、国

家の存亡が危機に瀕している。他方は、観光の基本である安全性が無視され、

未だに事件の全貌が判明しない。いずれも国レベルで英知を結集して対応すべ

き事柄である。

それはそれで当然と思いながら、最近は地方分権という言葉をとんと聞かな

くなったことに愕然とする。国と地方を上下・主従から水平・対等の関係に切

り換え、地方の発意と創意工夫を促した地方分権一括法の施行が2000年4月。

国と地方の役割分担、国の関与のルールが明確化され、当初は市民本位の興味

深い取り組みが次々に出現したが、今や、その当時の高揚感が自治体の中から

も雲散霧消してしまったとは言い過ぎだろうか。

先日、この分野の先達である西尾勝先生、新藤宗幸先生が相次いで旅立たれ

た。両先生も最近の地方分権の停滞ぶりにやきもきしていたのではないだろう

か。奇をてらう必要は全くないが、自治体の首長はもっと市民の声に耳を傾け

て、もう一度地方分権の地平を切り拓いてほしいと願っている。

 

 

 

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兵庫県神戸市「やわらか焼き」。神戸の隠れたロングセラー銘菓です。瓦せん

べいと同じ原材料をカステラ風に柔らかく焼き上げています。直径は約16cm。

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■街角から畦道から

 

知床の自然、豊かさ・厳しさ!

佐藤義孝(東京都杉並区 スローライフ学会会員)

 

私は、今から40年前、電電公社時代の斜里町で3年程勤務致しました。知床

の自然は素晴らしく、ウトロ海岸の岩山(オロンコ岩)に上がると眼下に巨大

なマンタが悠然と泳ぎ、下の磯には真っ黒なウニがびっしりでした。

反面厳しさは半端ではありません。家族での真夏の海水浴。温かい海水は表

面から10㎝くらい。下は氷水のように冷たく、すぐ体がしびれて慌てて砂を被

って暖まったものです。桜の花見は5月下旬。防寒着を着込み、震えながらジ

ンギスカン鍋をつついたものです。

あの観光船、ひと月前にやっと流氷が去ったばかりの海はまだ“真冬”という

想像力があれば、あのような形での出航はなかったのでは。今は亡くなられた

方のご冥福と、行方不明の方々の1日も早い発見を祈るばかりです。

 

 

 

ワイン小話(2)「マリアージュ」 安井美裕 (北海道池田町 町長)

 

料理とワインの関係を「マリアージュ(仏語で結婚の意)」と表現しますが、

次のような3つのマリアージュが良いと言われています。

「ハーブの風味のあるワインにタイムやオレガノを使った料理が合う」お互

いの風味が寄り添うことで、より長い余韻を楽しむことができるというもの。

次に、「赤ワインとお肉の相性が良い」のは、ワインの渋味がお肉の脂っこさ

を中和し口の中をさっぱりさせるから。そして「ブルーチーズに貴腐ワインの

ような極甘口のデザートワインを合わせる」塩味・旨味、甘味・酸味がそろう。

時に“同調”し、時に“中和”し、時に“補完し合う”、料理とワインは、まるで

夫婦のように、お互いがなくてはならない存在なのです。

写真は、池田町ブドウ・ブドウ酒研究所提供

 

 

 

■まち・むらニュース

 

・長野県飯山市 天空のわらび園

 

市街地を見渡せるスキー場のゲレンデが、この時期わらび園に変わる。ふきの

とうに始まった山菜は、たらの芽、こごみ、山ウド、わらび・・と春ならでは

の山の恵み。最高の見晴らし場所でのわらび狩りで、旬の味覚が楽しめる。

開催日時:5月上旬~6月下旬 8時~15時

場所・問合せ:戸狩温泉スキー場 天空のわらび園 TEL0269-65-2359

入山料:1000円/一人(3kgまで)  https://togari.jp/summer/warabi/

 

 

・北海道大空町 ひがしもこと芝桜まつり

 

10ヘクタールの広さを誇る芝桜畑は国内最大級。GW明けからの1か月が見頃で、

ピンクの絨毯を敷き詰めたよう。施設内には、ゆったり進む遊覧車や、ゴーカ

ート、釣り堀、日帰り温泉、足湯、などもあり、家族で楽しめる。

開催期間:6月5日(日)まで 入園料:大人500円、子ども(小学生)250円

場所・問合せ:東藻琴(ひがしもこと)芝桜公園 TEL0152-66-3111

主催:芝桜まつり実行委員会  http://shibazakura.net/

 

 

コラム<象さんの散歩>

 

飯山の「蛍の宿を守る会」

 

きょうは、あの飯山の話。6年前にスローライフ・フォーラムを開きました。

象さんのお気に入りの自然と人情、いや、まちづくりもすばらしい。

象さん、この飯山で、「蛍の宿を守る会」というグループにも参加している。

田植え、草刈り、そして秋の稲刈りを楽しみながら、飯山の美しい自然を守る

お手伝い。また、むらびととも楽しくおつきあい、という趣旨の集い。

この会は、わがNPO・学会と偶然に同じ頃、2002年スタート。ことし20年の

歴史を顧みて、一区切りつけるかどうか。これまで参加いただいた全諸兄姉に

呼びかけて、この秋、むらびとと“20年祭”を開こう、という話になった。

象さん、この「蛍の会」の会長の座も預かっている。NPO・学会の諸兄姉に

“飯山”だから、ぜひ、とお誘いしたい。ことし入会の人も、田植え、そして

“20年祭”への参加も大歓迎。入会希望の方は、こちらのURLの「守る会」へ

ご連絡ください。

映画『阿弥陀堂便り』の舞台を夢みながら・・・<川島正英>

「蛍の宿を守る会」連絡先:hotarunoyadowomamorukai@gmail.com

 

 

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  「また会いにきちゃった」

 

こんなタイトルの写真展を見てきました。東京下町の商店街を撮った作品です。

「いらっしゃい!」「また来たよ」というやり取りが聞こえてきそうです。お

金とモノのやり取りだけでなく、笑顔と心のやり取りがある。それが大規模店

と違う商店街の魅力でしょう。コロナ禍で忘れていた、人と人の繋がりを思い

出しました。三枝道夫写真展、新宿「OM SYSTEM GALLERY」5月16日まで。

https://noguchi-tomoko.com/post-8644/

 

 

 

■編集室便り

 

▽5月17日の「さんか・さろん」はワイン片手に・・・。

 

5月は北海道池田町長、安井美裕さんのお話を伺います。

池田町は、自治体ワインの先駆けとなった土地、「十勝ワイン」「ワイン城」

で知られるワインのまちです。安井町長はもと、池田町ブドウ・ブドウ酒研究

所長。ワイン醸造の専門家。自ら、「趣味は“和飲(わいん)” 。ワインを

仲間と楽しく和やかに飲むことが何よりの楽しみ」とおっしゃるワイン好き。

「さんか・さろん」へのご参加も多く、皆さんお顔をご存知の方です。

 

この日はお好みのワイン片手に、ワインでまちおこしした池田町の今に、耳を

傾けましょう。

・日 時:5月17日(火)19時から。Zoomで。

・テーマ:「ワインでまちおこし。自治体ワインの先駆け、池田町のいま」

・申 込:5月14日(土)までに slowlifej@nifty.com あて。

・参加費:スローライフ学会会員1000円、一般2000円、学生無料。

詳しくはこちらから↓

https://www.slowlife-japan.jp/2022/05/02/%ef%bd%93-114/

 

 

▽新年度の会費をお願いします。

 

スローライフ学会会員の方は4月からの会費をお願いします。

・年会費は、5000円。(2022年4月~23年3月)

・会員は「さんか・さろん」参加費一回1000円です。

ただし、3000円お支払いいただければ、年間何度でも参加できます。

「さろん」のプログラム(半年分)はこちらから。

↓↓

https://www.slowlife-japan.jp/2022/04/26/%ef%bd%93-113/

 

なるべく5000円+3000円=8000円を下記口座へお振込みください。

年会費のみの場合は、「さろん」参加費をその都度お支払いいただくことにな

ります。

 

・まだ会員でない方は、ぜひこの機会にご入会ください。「スローライフ瓦版」

に投稿できるほか、「さんか・さろん」などの割引があります。どなたでも会

員になれます。

 

・スローライフ学会員以外の方の「さろん」参加は一回2000円、学生は無料です。

 

【振込先】

ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会

 

※他金融機関からのお振込みの場合は

店名:〇一九(ゼロイチキュウ)店、預金種目:当座、

口座番号:0595293、スローライフ学会 まで。

 

詳しくはこちら→ https://www.slowlife-japan.jp/2022/04/06/%ef%bd%93-106/

 

 

▽「さんか・さろん」をYouTubeでご覧ください。

 

今年、2月と3月の「さんか・さろん」をYouTubeでご覧いただけます。

「さろん」の醍醐味は、お話あとの講師との意見交換ですが、YouTubeでは、

スピーチのみとなります。お許しください。

 

  • 日時:2月15日(火)
  • テーマ「イタリア・アグリツーリズモに学ぶものは」
  • 講師:工藤裕子さん (中央大学法学部教授)

↓  ↓  ↓

https://www.youtube.com/watch?v=tiI2aWmP_oM&t=40s

 

 

  • 日時:3月15日(火)
  • テーマ「静岡のお茶と富士山をオリジナルツアーで発信」
  • 講師:坂野真帆さん(株式会社そふと研究室代表取締役)

↓  ↓  ↓

https://www.youtube.com/watch?v=knCWd1xiSys&t=24s

 

 

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飯山市

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