「七夕」の短冊のルーツは「梶の葉」です。

 

七夕~梶の葉

七夕は古くは「棚機」と書かれて機織りを意味します。中国由来の織姫・彦星の天の川伝説によるもので、織姫は機織り姫。今のような笹の葉飾りをするようになったのは江戸時代からといわれます。もうひとつ乞巧奠(きこうでん)は天皇や貴族の行事として、女性の織物や楽器、詩歌、書‥等の上達を願うものです。この日「梶の葉」に和歌を書いて織姫・彦星に手向けていました。

現代の七夕はこのふたつが相まって継承されてきたもの。梶の葉は、笹の葉に付ける短冊のルーツです。書の上達を願って、紙の梶の葉と一緒に奈良の「鹿の巻筆」をおきました。

室礼・文:丸山薫(心葉主宰)