瓦版 2023.5.16 第671号 中村桂子さんのコラム掲載

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いよいよ、5月20・21日。待望の「スローライフ・フォーラムin綾部」が開催

です。視察・夜なべ談義・分科会・基調講演・パネルディスカッション・・と

メニューは豊富。皆さんの感想をお寄せください。次号はフォーラム特集です。

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コラム<火曜日の鐘>  吉田俊実(東京工科大学名誉教授)

 

「いい子でした」

 

北九州市で、長らくホームレスの人々を対象に「伴走型支援」を行っている

NPO抱樸(ほうぼく)。その理事長 奥田知志さんの話を学生二人と一緒に伺う

機会があった。大人も子どもも「助けて」といえる社会を目指す、奥田さんの

言葉には迷いがない。大変な状況の人たちばかりだけど、奥田さん自身、出会

い、共に生きることの喜びに溢れているのだ。

同行した学生たちはボランティア活動に積極的で地域の人たちからの評判も

大変良い。感想を聞こうと入った会場近くのカフェで、彼らが語り始めたのは

物心ついたころから「ずっといい子でした」という自分史。常に大人や教師の

顔色を見ながら褒められることばかり目指してきたという。ボランティアもそ

の一環だった。最近そんな自分に違和感を持ち始めていたらしい。

異口同音「いい子でした」という懺悔のような表現を聴いたとき、何ともい

えない気持ちになった。閉店を告げるアナウンスに気づいたとき、すでに入店

から4時間が経っていた。

 

 

 

学会コラム<緑と絆の木陰>   中村桂子(JT生命誌研究館名誉館長)

 

<生きものとしての土木>を考え始めたのは (2)

 

先回は、自然は機械とは違うので、わからないことがあるという気持ちで接

しなければならないということが、生きものとして行動するときの基本である

と書きました。

事実、自然を充分に理解していない人間の操作の結果、自然破壊が起き、絶

滅危惧種が生じるなど問題が起きています。生態系が壊れ、世界中が異常気象

に悩まされています。そのような社会の中で生きものの研究が進み、地球上の

すべての生きものは40億年ほど前に地球に誕生した祖先細胞から進化によって

生まれてきた仲間であることが明らかになりました。人間ももちろん仲間の一

つです。私たち一人一人が「私たち生きものの中の私」として生きていくのが、

地球の上での賢い生き方であることが見えてきました。他の生きものたちは進

化によって与えられた力だけで生き、みごとな生態系を作っています。でも人

間は、与えられた想像力(賢さ)で新しい生き方を探っていく存在です。「私

たち生きものの中の私」としては、その賢さをどう生かしていくか。それが今

与えられたテーマです。

そこで、私たちが生きものであることを自覚するところから始めます。する

と、「生きものとしての農業」(食べものづくり)、「生きものとしての土木」

(まちづくり)を考えることが大事だということが見えてきます。ここで浮か

び上がるのが「土」の力です。

詳細を述べる余裕はありませんが、土は生きています。水と風がその道を通

り、樹木が根を伸ばし、さまざまな種類の無数の微生物たちが生きものとして

はたらく世界をつくり、そこにミミズなどの動物たちの暮らしの場ができる。

複雑でダイナミックな土の中の生きものの世界があってこそ、私たち生きもの

としての人間も健康に、豊かに、幸せに生きていけるのです。

「生きものとしての土木」という言葉には、二つの意味をこめています。一

つは、「私たち生きものの中の私」である人間が本当に生きる場をつくる土木

という意味です。もう一つは、土という生きものの世界の力を100%生かした

場をつくる土木という意味です。「生きものとしての土木」でつくる村や街で

生き生き暮らす生きものとしての人間。21世紀はそのような社会になるでしょ

う。(そうでなければ滅びるのではないかと秘かに心配しています)

 

 

 

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej

京都府綾部市「とち大福」。「水源の里・老富」の名物「とち餅」の大福です。

中のあんこが甘過ぎず、小豆の粒感がしっかりあって、充実の美味しさです。

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■街角から畦道から

 

百万本のバラ  新澤公康 (奈良県高取町)

 

あちこちから聞こえて来るバラの便りに誘われて、連れ合いと奈良富雄にあ

る霊山寺バラ園を久しぶりに散策した。まるで初夏の陽の光が溶け込んでいる

ようなバラたちは、息を飲むような美しさだった。

最近よく歌う加藤登紀子の『百万本のバラ』のふるさとは、ロシアやウクラ

イナの地域らしく、どちらの人たちにも愛されている歌だとか。

ヨーロッパ発祥のバラは、先人の知恵や努力によって深紅一色から、ピンク・

黄色・オレンジ・白…と実に色鮮やかだ。見方によれば今日の平和と似たとこ

ろがある。壊さないで欲しい。写真もご覧ください。

 

 

■まち・むらニュース

 

・兵庫県丹波篠山市 里山暮らし3日間

 

里山の暮らしを身近に感じる、観光・体験ツアー。「観光を通したまちづくり」

の一環として、7月(古民家再生)、10月(ものづくり)、12月(自然と共存

する里山の生業)に、それぞれのテーマを専門家とともに体験する2泊3日。

開催日:①7月7日~9日 ②10月27日~29日 ③12月15日~17日

運営事務局・問合せ:一社)ウイズささやま TEL079-552-7373

https://tourism.sasayama.jp/satoyamagurashi/

https://withsasayama.jp/tour_page/%e9%87%8c%e5%b1%b1%e6%9a%ae%e3%82%89%e3%81%97-3%e6%97%a5%e9%96%93%e3%80%80/

 

 

・京都府綾部市 交通安全「きっずフェア」

 

面白くて楽しい交通安全のイベント。〈白バイ・パトカーの野外展示〉、〈自

転車シミュレータ・歩行シミュレータ体験〉、〈交通安全ビンゴゲーム〉、

〈交通安全アニメの上演会〉などがおこなわれる。ご家族、お友達と一緒に遊

びに行って楽しめる。参加費は入館料のみで、事前予約は不要。

開催日:5月20日(土) 場所:綾部天文館「パオ」

入館料:一般300円、小・中学生150円

問合せ:綾部市教育部社会教育課天文館 TEL0773-42-8080

共催団体:綾部市安全・安心のまちづくり推進協議会、京都府綾部警察署

https://www.city.ayabe.lg.jp/cmsfiles/contents/0000002/2707/paodayori2023_05.pdf

 

 

 

コラム<象さんの散歩>

 

「一人舞台」を観て・・

 

先週末、東京世田谷・パブリックシアターで『ツルベ バナシ2023』を観た。

妻 宏子が「母の日」ということで、息子 英樹からプレゼントされたのに便乗

させてもらった形である。楽しい、すばらしい一日となった。

この『ツルベ バナシ』は、毎年、欠かさずに観てきた。わが家は、鶴瓶

さんの『家族に乾杯』をはじめ、彼の舞台の大変なフアンである。

パブリックシアターは、いい劇を見せてくれる。一人芝居も。象さんには、

思い出の舞台がある。映画『阿弥陀堂便り』の堂守りお婆さん・北林谷栄さん

が、ここで一人で。20年余も前の話。北林さんが、自らも「人生最後の・・」

と断っての舞台だった。なぜか、書き留めておきたくて…<川島正英>

 

 

 

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「奈良県十津川村」から・・

今年の「純米酒谷瀬」が完成して、すでに人気です。今年の新酒、昨年のもの、

生の3本セットを限定販売の予定です。お酒3本 5,400円+箱代350円+送料。

5月21日以降で対応です。詳しくはこちらから。

https://www.facebook.com/totsukawa.tanize

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  憧れの古民家

 

少し前ですが、長崎県雲仙市に移住した女性が借りた「古民家」にお邪魔しま

した。古いから住むのに大変かと思ったら、味わい深く、立派で、快適そうで

す。多少、畳がぶわぶわしたり、急な木製の階段に節穴が開いていたりします

が、そういうことを面白がれる人にはお勧めです。指物細工が立派だったり、

部屋数が多く、引き戸が多かったり。都会のマンションとは違う豊かさでした。

https://noguchi-tomoko.com/post-9693/

 

 

 

■編集室便り

 

▽5月21日(日)「スローライフ・フォーラムin綾部」へお運びください。

 

5月21日(日)のフォーラム当日、京都府綾部市の会場(京都府中丹文化会館)

へ直接お越しいただく場合、事前の申し込みは不要です。詳しくはこちらをご

覧ください。

https://www.slowlife-japan.jp/2023/04/14/s-108/

 

京都府綾部市について、下記から予習ができます。どうぞご覧ください。

 

4月18日(火)に行われた「さんか・さろん」、講師 綾部市長 山崎善也さん

のお話部分だけ、YouTubeに。

https://www.youtube.com/watch?v=eGJl-D_-V44

 

また、お話の要約もホームページに。

https://www.slowlife-japan.jp/2023/04/24/%ef%bd%93-222/

 

 

▽フォーラムのご感想をお待ちします。

 

「スローライフ・フォーラムin綾部」へ参加する皆様からのご感想をお待ちし

ます。どの場面でも結構です。300字以内で、写真も1枚つけられます。

6月末まで、随時この「スローライフ瓦版」の「街角から畦道から」のコーナ

ーに掲載させていただきます。

こちらのメールアドレスにお願いします。slowlifej@nifty.com

 

 

▽4月からの会費をお願いいたします。

 

◆スローライフ学会会員の方は、4月からの会費をお願いします。

・年会費は、5000円。(2023年4月~2024年3月)

・会員は「さんか・さろん」参加費一回1000円です。(一般は2000円)

ただし、3000円お支払いいただければ、何度でも参加でき、年会費のみの場合

は、その都度お支払いいただくことになります。

なるべく5000円+3000円=8000円を下記口座へお振込みください。

 

◆まだ会員でない方は、ぜひこの機会にご入会ください。「スローライフ瓦版」

に投稿できるほか、「さんか・さろん」などの割引があります。どなたでも会

員になれます。

 

◆事務処理の都合上、5月末日までにお振り込みをお願いいたします。

 

【振込先】

ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会

 

※他金融機関からのお振込みの場合は

店名:〇一九(ゼロイチキュウ)店、預金種目:当座、

口座番号:0595293、スローライフ学会 まで。

 

 

▽この瓦版のメールは送信専用です。

 

スローライフ・ジャパン、スローライフ学会にご用の方は、この瓦版に返信せ

ずに、下記にお願いします。

↓↓↓

slowlifej@nifty.com

 

 

 

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

奈良県吉野郡十津川村

https://www.vill.totsukawa.lg.jp/

奈良県

http://www.pref.nara.jp/

雲仙市

https://www.city.unzen.nagasaki.jp/

飯山市

http://www.city.iiyama.nagano.jp/

出雲市

http://www.city.izumo.shimane.jp/

丹波篠山市

https://www.city.sasayama.hyogo.jp/

日本テレネット株式会社

http://www.nippon-tele.net/

シン・エナジー株式会社

https://www.symenergy.co.jp/

クオリティソフト株式会社

http://www.qualitysoft.com

アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

http://www.thanks2.jp/

中島プレス工業有限会社

https://www.nakajimapress.jp/

 

 

 

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最後までお読みくださって、ありがとうございました。

このメールマガジンへのご意見、当団体への連絡はこちらへお願いします。

slowlifej@nifty.com <mailto:slowlifej@nifty.com>

 

このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとの

ご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、

お気軽にお付き合いください。

 

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の変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。

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