ただただ、うらやましい「雲の上の図書館」でした。

第150回「さんか・さろん」2025年4月15日(火)はタイトル:「“わたし”の雲の上の町の図書館」、講師は木稲沙央里(このみさおり)さん、高知県梼原町立図書館(雲の上の図書館)主任司書がご登壇でした。28人がお申込でした。梼原でのスローライフ・フォーラムの際うかがった図書館ですが、あらためて解説していただくともっと深い深い魅力を知ることになりました。下の写真が木稲さん、図書館内部を実況で見せてくださいました。

梼原まで参加できなかった方からは、「今度、絶対行きます」とか「この図書館で時間を過ごしたい」などの声が上がりました。皆が、梼原町と「雲の上の図書館」のファンになった夜でした。

このホームページでは木稲さんが使われたパワーポイントの一部を拝借しながら、お話の雰囲気をお伝えいたします。詳しくは、文末のQRコードから学ぶか、現地に行って「雲の上」をご体験ください。

隈研吾さんらしい、面白い建築。階段の中に本が収まっているのも珍しいです。「本の上を踏むような感じで少々悪い気がする」という意見も出ましたが「子供目線の高さに本がある」工夫とのこと。また、この本の階段の上は、コンサートや踊りのステージにもなるようです。

コンセプトがしっかりしている。だから多様なことにチャレンジしても、方向がぶれない。1階は、床暖房にもなっていて、靴を脱いで、子供達がいつもリラックス。赤ちゃんから高齢者までの居場所になっています。おしゃべりOKでも、それほどうるさくならないそうです。

図書館でここまでやるのか!!と驚くほどの活動です。催しや、学びや、スポーツや、出前図書館や、カフェもある。皆が自分の場として、何かを持ってきたり、提案したり。「子供がレゴで図書館を作って持って来てくれた」というお話もありました。まさに『わたしの』ですね。

 

 

皆さんからは「うらやましい」の声ばかり。「小さなところでこれだけのことができる。大きい自治体より、人口が少なくても素晴らしいことをしているこういうところがある。これからは小さいところの時代ですね」という声もありました。総工費12億円とのことですが、志のある方々が企画運営し、町内外の人が自分の場として使いこなしている。図書館めがけて人がやってくる、移住者もある。その価値と効果は想像以上と思いました。