愛知県半田市で「スローライフのまちづくり」講演


愛知県半田市で10月19日「スローライフのまちづくり」のタイトルで講演会がありました。当NPOの事務局長・野口がうかがいました。半田市は名古屋から急行で30分、名古屋への通勤圏ですが、海辺に工場地帯があり丘陵地帯では酪農も盛んです。
人口11万8500人。中部国際空港セントレアができて、インターチェンジも整い人口がここのところ1万人ぐらい増えたとか。病院や学校の数も多く、住みやすそうなまちです。
運河を使い昔は海運で栄えた商都。運河沿いには今も当時の建物が残り、観光協会などに利用されています。運河沿いに並ぶ黒い建物は、マークでもわかる「ミツカン酢」の工場。半田は酢の産地、酒も作られていてスローフードのまちといってもいいでしょう。


スローストーリーのまちでもありました。童話作家・新見南吉(にいみなんきち)のふるさとでもあります。『ごんぎつね』という物語は、小学校の教科書に載っている名作。このストーリーを覚えている人が、記念館を訪れています。
この記念館近く、南吉が童話の舞台として描いた辺りは、川沿いに100万本の彼岸花が咲く名所になっています。ある一人の人が思いつき、「南吉さんの里を花で飾ろう」と、彼岸花の球根を植え続けたそうです。それを手伝う人が増え、今や市民のボランティアが整備する素晴らしい花の小道となりました。年間何らかの花が咲いている場になっています。こんなまちづくりが市民の力ですすんでいる「スローライフのまちづくり」が実践されていました。

会場となった名鉄・半田駅前の市民活動交流センターはさわやかな印象の施設、NPOが運営する喫茶やお土産屋さんもあります。ここの市民の方々と何か始められればと期待します。”