瓦版2011.6.14第60号

週刊スローライフ瓦版 (2011.6.14 第60号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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東日本大震災に次ぐ政局の底なし混迷。スローライフの意味あいがいっそう
強まったこの機会に、学会会員・・楽しい仲間、頼もしい仲間を求む、です。
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=117
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コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団)
~~~ 政局が落ち着いた
残念ながら、AKB48の方だ。ご存知ない向きに受け売り情報をお伝えする。
150人に及ぶこの人気アイドル・グループの中から、次の新曲を歌うメンバー
21人を選ぶ「総選挙」があった。「当選」するとメディアに出ることができ、
得票が多い人が真中で歌えるらしい。投票総数100万票以上だったとか。
有権者はファンクラブ会員やCDの購入者。CDを買えば、買っただけ投票
できるという気持ちよさ。5500枚買った人がいるという噂も。「一票の格差」
問題などすり抜け、選挙戦が若者の胸に刻んだのは「票は買うことができる」
だったのか、「無力に思えても、みんなの一票で変わる」だったのか。
有権者でなく、候補者の顔も判らない小生、むろん本件を語る資格などない。
だが、代議士諸賢。憚りながら、衆議院議員総選挙は投票している。
学会コラム<緑と絆の木陰>
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坪井ゆづる(朝日新聞論説副主幹) 言った言わない内閣

この、うんざり感はきっと忘れない。辞める、と言った首相がぐずぐずして
いる国に、いま私たちは生きている。
菅さんの言った、震災対応に「一定のめど」がついた段階とは、何だったの
か。事前に、鳩山前首相とあんな確認文書までつくっておいて、うだうだいう
意味がわからない。そりゃあ、ないでしょう、とだれもが思っている。
普天間問題で「うそも方便」と言った前首相から「ペテン師」呼ばわりされ
るのもどうかとは思うが、国会での不信任案採決の真剣勝負から逃げた段階で、
もう首相に明日はなくなっている。
それにしても、この内閣は「言った、言わない」という小学生の言い合いの
ような光景が多い。首相発言として「最悪の事態になったら東日本が潰れる」
「原発周辺は10年、20年住めない」を紹介した内閣特別顧問らは、次々に前言
を撤回した。低濃度汚染水の海洋放出を「米政府からの強い要請」と明かした
内閣参与も、発言を取り消した。
まるで「言った言わない内閣」だ。その最終章が首相の辞任時期というので
は笑うに笑えない。
■街角から畦道から ————————————————–
自然からのサイン 舟越隆裕(日光まるかじり塾)
日光は、新緑や花の季節を迎え、少しずつ活気づいています。
今年は、ヤシオツツジやトウゴクミツバツツジやアズマシャクナゲなど
春に咲く花々の花付きや花数が多くなっています。
とてもうれしい自然のプレゼントですが、
どうやら諸手をあげて喜んではいられないようです。
地元の自然に詳しい方から伺った話ですが、長年の経験上、
このような年は農作物の出来がよくないことが多いとか。
花々はその危機感を感じて種を残すために、多くの花を付けるのだそうです。
現実とならないことを祈るばかりですが、
自然からのサイン、うまく生かせるようになれればいいですね。
これを機に自然とのかかわり、もっともっと考えてみたいと思っています。
「雲仙の千の物語」が始まります =中=
松本由利(TEAM GEAR主宰 長崎県)
日本全国猫も杓子も「地域色を生かした体験旅行などで活性化を」と色めき
たっていますが、地域色を受け継いで次世代に伝える役目を果たすべき農村の
現役世代は現金収入を得ることに忙しく、新建材の無国籍住宅に住み、縄も綯
えなければ味噌もつくれず繕い物もできません。その子ども世代に至っては冷
凍食品やスーパーの惣菜に慣らされて、ゲームだ塾だと青白い顔をした都会の
子どもと変わりません。「これはいかん!どげんかせんば!」という危機感を
もった地域の各方面の方々が「郷土食づくり」「玩具づくり」「田植え稲刈り」
など尊い活動をしていますが、時間やお金に余裕のある方々のボランティア活
動のため、現役世代の関心は薄いままのようです。
「地域色ってどこに?地域の日常じゃないことを体験って?博物館化してな
い?ウソ臭っ(私の本音)」そこで・・・
■東日本大震災におもう
重い命題を心の底に 奥寺るり子(遠野市ふるさと定住推進室主査)
東日本大震災の発生に伴い、いち早くご心配をいただきながら、ご連絡が遅
くなりまして本当に申し訳ありません。毎日が戦場のような日々でした。
おにぎりの炊き出しに始まり、対策本部で全国から寄せられる安否確認など
鳴り続ける電話対応をしたこと。被災者入浴サービスや物資を運びながら被災
自治体を見るにつけ、“地獄絵図のような現実を目の当たりにし、生死を分
ける不思議と残酷、地球に対する怖れと畏敬など、整理のつかない重い命題を
置いたまま日々を過ごしています。
さて、遠野市の本庁舎が全壊、引越してやっと1ヶ月が過ぎました。沿岸被
災自治体への後方支援活動の外、通常業務へのシフトもはじまっております。
観光交流課が、中野ブロードウェイ(中野商店街)で、岩手県と中野ブロー
ドウェイと共同で「里まち交流連携事業イベント」をスタートさせました。
これからの日本を指し示す大切なキーワード“スローライフをかみしめて
おります。
■まち・むらニュース ————————————————
・北海道日高町 日本一の清流をまもる『沙流川LOVEバンド』
日高地域を流れる沙流川(さるがわ)は、2009年に国土交通省水質ランキング
で一位に。源流は日本最大の国定公園「日高山脈襟裳国定公園」近くの熊見山。
そこから約100km、太平洋に注ぐ。ラフティングなどリバースポーツの場として
利用される。山女魚の養殖や野菜・お米の生産に欠かせない沙流川の清流を守
るための腕輪・「沙流川LOVEバンド」を発売。大人500円、小学生200円。環境
保全活動に充てる。また、これを見せれば、日高地域の飲食店、旅館、物産店
などの特典・割引もある。さらに大人100円分、小学生50円分が東日本大震災の
義援金にも。利用期間:5月20日(金)から1年間。
日高町観光協会(01457)6-2008
http://www.town.hidaka.hokkaido.jp/tourism/hidaka-osirase/loveband.pdf
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「たかおか屋」から・・・
日本有数の水濠公園である高岡古城公園を、今回はのんびりゆったりと
マスコットキャラクター「利長くん」と旅してみました。
http://www.takaokaya.jp/news/2011/06/05-161919.php
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「日光『食』の研究所」から・・・
日光の街なかをつかったイベント、日光マルシェが開催されました。予想外の
晴天に恵まれました。食の研究所研究員も参加しました。
http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-108.html
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クオリティライフから・・・
私たちのお店「たまな食堂」の夜のごちそうは、旬のお野菜を贅沢に味わえる
コースと、多彩なアラカルトメニュー。夜のメニューをのぞいてみて下さい。
http://nfs.tamana-shokudo.jp/?p=22
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コラム<象さんの散歩> 国谷裕子さんを「聴く」
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NHK「クローズアップ現代」は、先週の話題も菅政権退陣、浜岡原発停止、
高齢者介護、がれき対策など多岐にわたった。国谷裕子キャスターがいつもの
ように、流れの中枢をはずすことなく、格調高く、わかりやすく・・。
先月、この国谷さんが日本記者クラブ賞を受けた。大ファンの妻とクラブの
記念講演を聞いた。「インタビューの怖さと魅力」を語る国谷調を堪能した。
うまく話を進める条件とは「聞く」より「聴く」こと、という主張が感銘深か
った。「聴くに徹しながら聞こえてくるのを待つ」。下準備、勉強をした上で
徹底して聴く。寡黙の人といわれる高倉健さんとの対談の録画も映されたが、
沈黙の時間をじっと待つ国谷さんのやや苦しげな笑顔が印象に残った。
「聴く」を強烈に実践した畏友を思い出す。国民的アイドル・山口百恵を、
また芸能スターを多く育て上げた酒井政利さん。その世界に憧れくる初対面の
若者に、まず2時間、とにかく聴く。質問も我慢する。自分の方から話すのは
最後の10分だけ、という。とことん盃を交わせるスローライフな男だ。
先週も書いた国会だが、そもそも野次と怒号が渦まき、とうてい「話し合い」
の場といいがたい。まず国谷講演の趣意を「聴く」べし。 ∧ 川島正英 ∧
コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと>その55
~~~ 日経ですら、旧暦に目が・・・
話題にするのが遅れたが、先月16日から27日まで断続して6回、日経新聞の
夕刊に「旧暦の知恵」と題したシリーズが掲載された。最初の「スローライフ
四季体感」から、順次、気候を読み商品を揃える、茶摘みの旬、野菜作りはお
月さまと相談、自然のリズムを体得、ブームは続く、と各回よい内容だった。
日経をよく読むバリバリのビジネス人でも、夕刊を手にする時間にはお家に
帰りたくなって人間らしい暮らしをしようとするのなら素晴らしいことだ。
東京では節電をする今夏は、折角の機会だから、我国でも働く人たちの生活
時間の中に十分な余裕を確保して、人生の質(QOL)を高めるような働き方
と生き方を定着させたいものだ。スローライフは現役を引退した者の専売特許
ではない。誰でも赤ちゃんの時から始まるべき質の高い生活の仕方なのだから。
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 日本民藝館へ
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大雨の日、東京・駒場「日本民藝館」へ行って来ました。民藝運動家・柳宗悦
が1936年に建てたもの。開催中の「名品展」をみていると、ブランドや流行に
染まった自分のある部分が壊れていきます。民衆の日常品の美、その力を私た
ちは忘れがちでした。洗礼を受けた想いでの帰り道、ドクダミも雨の雫も美し
く感じます。出がけに、戸惑いながらはいてきた長靴も妙に立派に思えました。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=109
■編集室だより
△6月「さんか・さろん」は来週火曜日・・循環型社会をつくりませんか

この見出し、実は、先週の「瓦版」もこれとまったく同じで
一週間早まっていました。ファストでした。お詫びします。
講師は重田益美さん(環境まちづくりNPOエコメッセ理事長)。人にも環
境にもやさしい「循環型社会」について、活動体験を交えてお話しいただく。
「エコメッセ」は、自然との共生を優先したまちづくりで循環型社会をつく
りだすNPO。2002年にスタート。緑豊かで歩きたくなる街並み、自然エネ
ルギーの普及で環境負荷のない暮らし実現をめざし、太陽光発電、リサイク
ル、燃料用天ぷら油回収、緑のカーテンづくりなどの活動を展開しています。
推薦者は坪井ゆづるさん(朝日新聞副主幹)。
節電がキーワードの年。スローライフな社会づくりを一緒に議論しましょう。

日時 6月21日(火) 19時~20時30分
受付 18時40分
場所 平河町Mercury Room
(千代田区平河町1-4-5平和第一ビル6階 クオリティ㈱ 会議室)
主催 スローライフ学会
参加費 会員1000円、一般2000円(学生500円)
終了後に希望者で簡単な懇親会。会場は当日の参加者数で決めます。
【申込み】6月20日(月)までに、NPOスローライフ・ジャパンへ。
電話 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
(当日参加もOK。当日連絡は090-7433-1741野口まで)

△編集室に、うれしい「便り」が、今週も・・。
実は、この見出しも先週とまったく同じ。うれしい「便り」が届きました。
日野市・鈴木益民 さんから。「さんか・さろん」の出席申し込みに添えて。
その「便り」をここに掲載させていただいた。ありがとうございます。
6月21日のサロン出席します。前回の神谷由紀子さんの町田市小野路地区の
話は、私の住んでいる日野市と近いこともあり、大変興味深く聴かせていた
だきました。多摩丘陵は宅地開発が進み、昔の面影がなくなりつつあります
が、土着の人達と新住民が手を結んで、地元の文化を守る運動が現存してい
ることに感銘を受けました。次回も楽しみです。


△講演会、研修会を承ります!
「スローライフとは何か?話をしてほしい」
「価値観やライフスタイルを変えるワークショップをお願いできますか」
大震災後、こんな問い合せが増えています。新しい暮らし方、また仲間を見
つけたい、ということかもしれません。私たちも考えたい、学びたい。
どんな内容の会合にするか、も含めて予算に合わせて対応します。
お気軽にご一報ください。
先日は、「コミュニティビジネス」について、福生市で研修をしました。↓
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=121
△今こそスローライフ学会へ!!!
ゆっくり、ゆったり、ゆたかに、を目指すとき。このメルマガをお読みの皆
さまには、ぜひともスローライフ学会の仲間に入って、「瓦版」で思いを語
り、「さんか・さろん」で学び合い、楽しみながら交流していただきたく‥。
年会費5000円。お誘い合わせのうえ、ぜひともお申し込みください。
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=117
こちらの入力フォームからもお申し込みできます。
http://www.slowlife-japan.jp/modules/liaise/index.php?form_id=5
△ボランティアスタッフ募集!
NPOスローライフ・ジャパンの事務作業をお手伝いしていただける方を探
しています。アルバイト料をお支払いできない、とても虫のいいお願いでは
あるのですが‥。データ入力や資料の発送など簡単な仕事ですが、お手伝い
していただければとても助かります。ぜひご一報ください。

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岩手県遠野市
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