瓦版2011.7.5第63号

週刊スローライフ瓦版 (2011.7.5 第63号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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7月19日(火)「さんか・さろん」テーマは「東京をECO油田都市に」。使用済
み天ぷら油を車用燃料にして年商1億3千万円という若き女性社長のお話です。
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=123
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コラム<火曜日の鐘> 山下 茂(明治大学公共政策大学院教授)
~~~ まだ間に合う!平等国際交流の百年記念行事
今回も「平等国際交流」百年の話。百年前の条約改正調印は、米が2月21日、
英が4月3日。もう「百年」が過ぎた。記念するには、もう遅いか・・。いや、
両国とも施行は7月17日だ。調印でなく、施行から起算すればよい。
それに米英だけではない。独と6月24日、仏とは8月19日に調印。他にも露、
蘭、伊、デンマーク、オーストリア=ハンガリーなど、同じ頃に改正している
はずだ。夏以降になっても、あちこちと「百年」を記念できるのだ。
元の条約締結時には各国相互の駆け引きもあり、我国の責任者は翻弄された。
改正の時は、陸奥宗光や小村寿太郎が戦争でなく交渉で「不平等」を除去した。
昨今の我国外交は成果を上げていない。先達の事績を振り返り、その知恵を
活かすため、この「百載一遇」の好機に、各国とともに関係者を顕彰しよう!
学会コラム<緑と絆の木陰>
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中村桂子(JT生命誌研究館館長) 古来の日本の知に学ぶ
東日本大震災と原発事故で明らかになってきた問題点を、「自分の仕事の中
で考えてみなければいけない」と思っています。もちろん具体的な復興・再生
がまず必要であり、そこに関心を持ち、できることはしていかなければなりま
せん。でも、長い眼で根深いところにある問題を考えていくことも大事だと思
うのです。
明治維新、太平洋戦争の敗戦というエポックによってでき上がってきた現代
日本。とくに1990年代からのグローバル化の中で私たちが捨ててきたものに眼
を向けて、本を読み、話を聞いています。日本列島の自然の中での暮らしから
生まれた人間と自然との関わり方を整理し、それを生かした時、科学技術はど
うなるか、街のありようはどうなるかを考えようと思っています。
私の仕事である「生命誌」をもう少し深めることであり、日本の自然の中で
のスローライフを考えることです。どんな答が出るか・・・わかりませんが、
ただ今挑戦中です。
■東日本大震災におもう
42年前の朝日新聞天声人語の警告
遠北 剛(広島・可部夢街道まちづくりの会「可笑版」編集長)

昭和44年の11月、朝日新聞の天声人語で、近い将来東海地方に大地震が
発生するであろうと、時の人・入江徳郎さんが警告を発している。その内容の
一部を紹介しよう。
駿河湾から遠州灘にかけて東海地方に、規模の大きい地震が発生する可能性
が大きくなっている。と地震予知連が発表した。非常に重大な地殻変動が起
こっているそうだ。<略>最近の地震学会で有力視されている「海洋底拡大
説」に当てはめて考えてみると、この地殻変動は、地震の前触れというべき
ひずみである。地震予知連会長の萩原尊礼博士によると「今すぐ大地震が起
こるという前兆現象は発見されていないが、百年に一回位の最大規模の地震
が起こる時期が、同地域で近づいているといえる。」とのことだ。大地震の
予報的警告は住民に大きな不安を与えるので、非常に慎重に行われる。この
注意信号は気にかかる。政府はこの予報を重大視しなければならない<略>
権威ある地震学者の組織が警告を発表したのだから、政府は直ちにそれを取
り上げ、さらに調査を拡大し、防災対策を進めるべきだ。地震への配慮のな
い都市の高度成長の姿は誠に危ない。

昭和86年(?)警告の日から42年、東海沖のプレートは崩れ、百年に一度の
大地震は、未曽有の形で百十年後に発生した。デジタル文化よりアナログな科
学、知識、経験と体験は住民の安全な生活に欠かすことはできない。
■街角から畦道から ————————————————–
キャンドルナイトの過ごし方? 坂田啓子
6月22日 夏至。ノー残業デーにより、職場を強制退去させられ、家でゆっ
くりと過ごしていると・・
NHKのクローズアップ現代「ライフスタイルをみつめなおす」に神野直彦
さん登場!“量から質の時代へ”“コミュニティの大切さ”“昔に戻るのでな
く、ライフスタイルを変える”などなど、とってもとってもわかりやすいおは
なし。(行政関係の講演を拝聴した時は難しかった・・・)
その後、大学生の娘が見せてくれた厚さ3センチ、価格8000円の重~い、
高~い教科書。タイトルは「Essential 細胞生物学」。表紙にはなんと“監訳
中村桂子”。ん?びっくり!難しい内容を丁寧な手作業でわかりやすくつくり
あげた、と書いてあります。
奇しくもスローライフの重鎮おふたりが、私の目の前に現れたキャンドルナ
イトの静かな夜だったのでした。
■まち・むらニュース ————————————————
・北海道宗谷総合振興局 「彩北のお宝を探せ◇謎解きアドベンチャー2011」
「冒険の書」を手に、宗谷地域に散りばめられたキーカードを集めて、出て
きたキーワードから彩北(さいほく)の『眠れるお宝』の隠し場所を突き止
めてください。見事お宝を発見できたら、素敵な賞品を抽選でプレゼント。
キーカードは、『鋼の錬金術師』などで人気の漫画家・荒川弘(ひろむ)氏
のオリジナルイラスト付きで、各市町村をイメージした全11種類。
期間7月16日(土)~9月30日(金) 問い合わせ:北海道宗谷総合振興局
商工労働観光課(0162-33-2927)
http://www.souya.pref.hokkaido.lg.jp/ss/srk/kanko/nazotoki.htm
・大分県日田市大山町 四年に一度の「全国梅干コンクール」
果樹によるユニークなむらおこしで知られる大山町が開いてきた催しで、4
年に一度、ことし6回を数える。11月6日(日)に表彰式。最優秀賞は30万
円ほか。締切り日は10月20日(木)。自家製梅干、今年度産、常温で保管で
きる、などの条件がある。問い合わせ・大山町農業協同組合(0973-52-3151)
メール : kanri@oyama-nk.com
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「たかおか屋」から・・・
今回は、昭和から平成の現在へ至るまでの「高岡七夕まつり」の思い出を
語っていただきました。
http://www.takaokaya.jp/news/2011/07/01-133653.php
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「日光『食』の研究所」から・・・
ただ今、水菜、タア菜、ルッコラ、ケール、マスタード、小松菜、シソ、パセ
リ、三つ葉がすくすくと生長中。
http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-112.html
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クオリティライフから・・・
『食楽』7月号に、私たちのお店「たまな食堂」の「塩麹のバーニャカウダ」
「しょっつる風味のペペロンチーノ」が紹介されました。ご覧ください!
http://tamana-shokudo.jp/
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コラム<象さんの散歩> 「高校生レストラン」はいい味だった
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日本テレビ制作の連続ドラマ「高校生レストラン」が、先週、9回の放送を
終えた。 三重県立相可高校の食物調理科がモデル。料理の道を究めた青年が、
郷里の役場勤務の幼ななじみにすすめられ、その学校の教師に。学生と真剣に
向き合って自分も輝く。学生も感動と感謝の中でさまざまに成長していく。
夜の番組はくだらないものも多いが、この物語は、いい味わい。妻ともども
土曜日夜を楽しんだ。実話に近い、との評。卒業生たちの店もつくられたとい
うので、西へ旅行する機会に行こうか、と電話もしてみた。でも「定休日が月
曜から金曜まで」なのだ。学校の実習活動ではやむを得ないとして、「だから
土・日・祝日は満席で朝早くから行列」と聞き、断念した。
なぜ味わい深いか。、農村らしい若者の気風をまだ残して頑張る相可高校、
地産池消の食材を受け持つ農民たちの「ふるさと村」、真剣にまちづくりと取
り組む多気町の職員。学・産・公がまさに協働する、そろって汗をかく情況を
うまく織込んで描きこんでいる。スローライフ映像なのである。
この番組が放映される話は、瓦版54号「まち・むらニュース」で、三重県発
の4行記事ながらお伝えずみ。ご覧になりましたか・・ ∧ 川島正英 ∧
コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと>その58
~~~ できれば「小暑」のままで・・・
南九州地方が”異例に早く先週火曜日に「ツユ明け」となった。我々人間が
「ツユ明け」と言おうと言うまいと、夏至前後だし、金曜日から旧暦「水無月」
になったし、好天で空に雲がいない日があれば、そりゃ、暑いのが当然だ。
アジサイの花を誉めてみても、大ジョッキで麦酒をあおってみても、周囲の
温度が下がるわけではない。特に今年は節電だ。空気を調整するたびに、これ
でよいかと自問しながらだから、室内でも、なかなか涼しくできない。
明後日は24節気の「小暑」。官暦で「七夕」などと涼しそうなことを言って
も、所詮いい加減な話でお天道様には通用しない。この先、「大暑」を迎え、
「立秋」まで1か月以上もある。熱中症を気にしながら辛抱する日が続く。
できれば、「小暑」のままで、そのまま、秋になってほしいのだが・・・。
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 河口湖で「涼治」
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山梨県富士河口湖町で「今日から始められる、おいしい観光まちづくり」とい
うワークショップの講師をつとめてきました。河口湖レタス、アイスフレッシ
ュハーブティーのおいしかったこと。富士山からの風、広い湖面、小鳥の声、
深い緑、清涼なおいしさ・・・気温は高いのですが、すべてが涼しく感じられ
ます。湯治ではなく「涼治」。涼しさで心も身体も癒すのがうれしい夏です。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=112
■編集室だより
△7月の「さんか・さろん」は・・

<テーマ> 東京をECO油田都市に…染谷ゆみさん

東京に大きな油田を見つけたのが染谷ゆみさんです。高校を卒業してアジア
へ放浪の旅。エコで暮らしていた人々の生活が文明に破壊されたことを知る。
東京の下町で廃品回収の家業に育ったゆみさんは考えた。てんぷら油を集めて
ディーゼル車の燃料に再利用できないか? 技術開発に成功、てんぷら油再生
VDF燃料で車が走る。1968年生まれの若き女性社長。最近は脱原発のデモに
出かけ自然エネルギーへの転換を説く。東北大震災の被災地には、てんぷら油
のトラックでたくさんの支援物資を運んだ。元気で明るいゆみさんの話を・・。
推薦者は、桜美林大学教授の早野透さんです。

○日 時……7月19日(火)19時~20時30分(18時40分受付開始)
○場 所……平河町Mercury Room
(千代田区平河町1-4-5平和第一ビル6階 クオリティ㈱ 会議室)
○主 催……スローライフ学会
○参加費……会員1000円、一般2000円。学生500円(講師の紹介1000円)
※終了後、希望者で簡単な懇親会。会場は、当日お知らせします。
○ゲスト……染谷 ゆみ(そめや ゆみ)さん
(株)ユーズ社長。使い終わった天ぷら油を回収、車を走らせる
オイルで年商1億3千万円。著書「TOKYO油田物語」は、米国
「TIME」誌でも紹介された。 http://tokyoyuden.jp/
【申込み】なるべくお早くよろしく。
NPOスローライフ・ジャパン(電話 03-5312-4141)
(当日連絡は090-7433-1741野口まで)
△ 編集室へいただくメール、FAX、電話への感謝を・・。学び、励まされ、
癒され、さらに楽しませていただく。今週の「大震災におもう」に登壇の
遠北さんのご指摘はすばらしい。また「街角から」の坂田さんからの便り
も、うれしくて簡単メールをちょっとふくらませてもらった。
たくさんの一筆、ひとこと、ワン叩きを期待しつつ・・

△ 講演会、研修会を承ります!
「スローライフとは何か?話をしてほしい」
「価値観やライフスタイルを変えるワークショップをお願いできますか」
大震災後、こんな問い合せが増えています。新しい暮らし方、また仲間を
見つけたい、ということかもしれません。私たちも考えたい、学びたい。
どんな内容の会合にするか、も含めて予算に合わせて対応します。
お気軽にご一報ください。 (03-5312-4141)
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
鹿児島県
http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html
岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
鳥取市
http://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1196922905996/index.html
佐賀県小城市
http://www.city.ogi.lg.jp/
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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