「ゆっくり体験」が開かれました。


NPOスローライフ・ジャパンが応援している奈良県十津川村谷瀬で「ゆっくり体験」がありました。




日本一の「谷瀬の吊り橋」があり、立ち寄り観光客はあるものの、吊り橋に15分居たらすぐ帰る、それが今まででした。




目の前に人は立ち寄るものの、吊り橋の渡った先にある大字谷瀬の人口はどんどん減っていきます。空き家だけが増えていきます。今の日本のどこにでもある人口減少の現実です。




そこで何とか住民の力で人の交流をおこし、いずれは谷瀬に住んでもらおうというプロジェクトを立ち上げ、皆が動き出しました。



昨年春は「ゆっくり散歩道」を住民で整備し、吊り橋から奥の、集落を散歩してもらえるように人を招き入れる工夫をしました。1.6キロ歩いた先には、吊り橋を上から眺められる「展望台」も手造り整備しました。



この春、3月には水車もこれまた手造りで完成。ゆっくり歩く人が、今度はのんびり立ち止まるようになりました。



そしてもっと時間消費してもらいたいという試みが今回の「ゆっくり体験」です。4月12日(日)村外から30人が参加しました。



特別な、びっくりすることはしません。谷瀬集落の日常に混ざってもらい「谷瀬はいいなあ」と思ってもらえればそれでいい。




参加者みんなでおしゃべりしながらの「お散歩」、自分で作る昼食「めはり寿司」、集落の行事お宮さんの「餅まき」。



そんなささやかなプログラムですが、皆さんが楽しんで帰られました。





企画運営した谷瀬の人たちは、“情報発信すること”“人前で話すこと”“時間管理すること”“普通のことで結構人は喜んでくれること”などを学びました。




こうした繰り返しが大事、いきなり人口だけ増えればいいわけでもありません。



訪れる人も、迎える人も楽しみながら変化する、そういう磨き合いをこれからも続けていきましょう。



新年度は、水車の横に、手作りカフェでも開きましょうか?




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