瓦版2015.4.21第256号

きょうの「さんか・さろん」は、東京から離れた“まち・むら”話題シリーズ

の第1弾。まず島根県海土町から。わが会理事の田嶋義介さん(島根県立大学

名誉教授)が「・・隠岐海士町の秘密・・」を語ります。どうぞお出かけを。



コラム<火曜日の鐘> 丸岡一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)

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投票率45%の不安


先週終わった統一地方選挙のことが気になっています。秋田県もそうでした

が、全国の傾向もほぼ同じで、3分の1が無投票でした。さらに投票率が異常

に低い。41道府県議選の平均は、45.05%。投票した人が有権者の半分に満た

ないありさまでした。

関心を盛り上げるだけの選挙戦になっていなかったと批判するのは容易です

が、それで済むものか。

無関心の広がりが各種の選挙にも及び、立候補も投票も一部、特定の層に限

られていくことを恐れます。「関係ないね」とうそぶいてみても、そこで決ま

ることが社会の決めごとになり、決まったルールは「合法のよろい」をまとっ

て自分たちに押しかけてくるでしょう。

気づいたときは遅かったという事態が来ないよう、心していたいと思います。



学会コラム<緑と絆の木陰>


        坪井ゆづる(朝日新聞東北復興取材センター長・仙台総局長)


民主主義の底が抜けている



統一地方選の注目点は何か――。月刊自治研という雑誌の3月号に、寄稿を

求められ、?投票率がどこまで下がるか?地方創生の具体策?東日本大震災の

教訓として防災がどう語られるか、の3点を挙げて書いた。

前半が終わって、やはり?が強烈だった。41道府県議選の投票率は、軒並み

50%を割り込み、戦後最低の平均45.05%まで落ち込んだ。

県別に見ると、とんでもないことになっている。なんと、栃木県は、1979年

以来、10回連続で戦後最低なのだ。79年といえば、スリーマイル島原発事故が

あり、ソ連がアフガニスタンに侵攻した年だ。もう歴史の一部である。あれか

ら、ずっと最低を更新し続ける選挙とは何なのか。

9回連続も青森、群馬、長野の3県あり、秋田は8回連続だ。山形と石川は

6回、鳥取が5回、4回連続も静岡、和歌山、山口、愛媛、長崎、熊本、大分、

鹿児島と続く。

一方で、全選挙区の3分の1の321選挙区が無投票で、全議員定数の約22%

にあたる501人が選挙を経ずに議席を得た。これらの数字も、記録が残る55年

以降で最も高い。

もはや、民主主義の底が抜けている、と言うしかない。私たちは、新たな民

意の束ね方を真剣に考えなければいけない。



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【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej

東京都練馬区「練馬サブレ」。練馬区の地形を模したサブレ。国産小麦全粒粉

に練馬大根の葉が練りこまれています。パッケージには地図と町名の表示も。

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■街角から畦道から


人形寺祥弘(兵庫県・淡路島) ため池を住民みんなで造る、守る


私の住む淡路市は全国の市町村の中で「ため池」の数が日本一です。二番目は

淡路島の洲本市で、もう一つ島にある南あわじ市は8位だそうです。調査では、

ため池の数が、淡路市で13″301カ所、次いで2位の洲本市が7013カ所、3位・

兵庫県三木市、4位・広島県東広島市、あと香川県高松市、香川県三豊市、広

島県三原市、8位・淡路島の南あわじ市2″