瓦版2016.10.11 第332号

9日の日曜日、飯山フォーラムの三つの分科会が本番へ向けて懸命の論議で

 した。18日の「さんか・さろん」は、飯山の旅のスペシャリスト・木村宏氏

 の話を聞きます。フォーラムへ向けてまっしぐら・・(編集室便りをどうぞ)


・・・・・



コラム<火曜日の鐘> 斉藤 睦(地域総合研究所所長) 

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キノコの秋 フォーラムの秋


夏以降、ずっと“飯山漬け”の感じです。今年のスローライフ・フォーラム

は、11月23日の勤労感謝の日に開かれますが、「さんか・さろん」は連続5回

シリーズで飯山市の農業、ふるさと文化、水などのお話をうかがっていますし、

分科会の日に重ね合わせて現地を訪れました。

この現地訪問は、飯山市・森の家の「蛍の宿をまもる会」との協力で、前日

は田んぼ作業、翌日に市民とフォーラム分科会という形で議論を重ねてます。

先週末は現地行き最後の稲刈り作業予定でしたが、このところの長雨でまだ早

いと延期されました。

ちょっと残念でしたが、夜の地元市民の皆さんとの交流会の地元料理の数々

に驚倒。旬の野菜がそれぞれ特色にあった、こんな調理の仕方が?とびっくり

するのも含めて、勢ぞろい。とくにシイタケ、マコモダケ、ヒラタケ、ナメコ、

名も知らぬものも含めキノコの種類の多さ、味、歯触りに感嘆です。

同じテーブルの地元住民の方の天然ナメコ取りのお話には、抱腹絶倒。飯山、

面白いです。おいしいです。フォーラムにぜひ、ご参加ください。



学会コラム<緑と絆の木陰> 坪井ゆづる (朝日新聞論説委員)


原発決死隊


三択問題・・「原発決死隊」の意味は、次のうちどれでしょう?

?高濃度の放射能に汚染された福島第一原発で廃炉作業にあたる人々

?夜陰にまみれて原発に忍び込み、原子炉の破壊活動を企てた人々

?原発の運転差し止め訴訟や仮処分の申し立ての原告になる人々

答えは「?」。最近、原告のなり手が減っている。理由は決死の覚悟が求め

られるからだ、ということから、この言葉がささやかれ出した。

なぜ、そんな覚悟が要るのか? それは地裁で運転差し止めが認められて、

いったん止まった原発が、高裁などの上級審で判断が覆され、再稼働できるよ

うになった場合に、電力会社がストップしていた間の巨額の賠償金を求めてく

る可能性があるからだ。このため、原告になる人は自己破産しても構わない人

たちに限られるようになってきているという。

原発訴訟はかつて、反対派住民の敗訴の連続だった。それが東日本大震災で

変わった。いまは福井地裁や大津地裁で勝訴し、運転を止めることに成功して

いる。費用をかけて裁判を起こし、苦難の末の勝利に歓喜したその先に、賠償

請求を受けかねない厳しい、厳しすぎる現実が待っていたわけだ。



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【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej

奈良県吉野町「文様割箸」。割箸は、日本の精神と知恵の結晶。発祥の地吉野

で、製箸所と高校の産学共同プロジェクトが伝統文様の割箸をつくりました。

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■街角から畦道から


田嶋義介(島根県立大学名誉教授) 小学校に農業科が広がる兆し



中村桂子JT生命誌研究館館長は、「小学校で農業を必修に」と10年ほど前

から提唱してきた。最近の子どもたちが社会や自然とつながりが薄く、塾など

に追い立てられ、どこかにゆがみが生じていることに警鐘を鳴らし、「私たち

が失った生き物としての時間の流れ」を農業で取り戻そうと呼びかけたのだ。

これに応え、福島県喜多方市が、2007年度から年45時間の授業を確保した。

全国初の「市小学校農業科」がスタート、市内17の全小学校で行われている。

野菜づくりや稲作を学び、地域住民が農業の手助けをしている。作文コンクー

ルもある。作文を読むと、植物の命への畏敬や住民への感謝が綴られ、「自然

や地域とのつながり」の深まりを感じさせる。この試みが、市の南の会津坂下

町の2小学校で行われ、山口県萩市、北海道・士別市にまで広がっている。



竹内義昭 カズコさん(82)


カズコさんの「手帳日記」は1980年代半ばから始まっていた。日々の出来事が

1、2項目記入されていて、日付ページ右側のメモ欄には支出したお祝いや香

典の金額、旅行の出費などもある。


「手帳日記」は、伴侶の影響に違いない。父が残した手帳は小さな文字でぎっ

しり埋まっていた。現役時代だけでなく引退後も変わっていなかったのだ。


この手帳を眺めていると、カズコさんの暮らしぶりがうかがえる。毎月1回は

新宿のデパートにある美容院に通い、料理教室にも行っていた。一緒に住んで

いながらほとんど家にいなかった私の知らない生活だ。

そんな記録は2004年4月で途絶えている。認知症の始まりだったようだ。



■まち・むらニュース


・鹿児島県霧島市 きりしま隼人浜下り


大和朝廷にうち滅ぼされた隼人族の霊を慰めるために、720年頃から始まった

とされる伝統行事。神輿に乗せたご神体と、鎧、兜の武者、神官、稚児の行列

が練り歩く。歴史絵巻の神事の祭り。

開催日時:10月16日(日)8時?15時 場所:鹿児島神宮?浜之市港

主催:鹿児島神宮隼人浜下り実行委員会 TEL 0995-42-0020

http://www.kagoshima-kankou.com/event/20455/



・長崎県雲仙市 「夕やけガニ」祭り


夕やけガニとは、橘湾で獲れるワタリガニ。蒸しあげると小浜温泉の夕日の色、

茜色に染まることから名づけられた。この時期限定の夕やけガニが、さまざま

な調理法によって温泉街の旅館、飲食店各所で楽しませてくれる。

開催期間:?10月31日 場所:市内の温泉、飲食施設

問合せ:小浜温泉観光協会 TEL 0957-74-2672

https://www.slowlife-japan.jp/wp-content/uploads/2016/10/2016_kani.pdf



コラム<象さんの散歩> ふるさと・・飯山で



ことし秋は、雨と台風に悩まされた。信州・飯山の「蛍の宿をまもる会」の

先週末に予定されていた稲刈りも取りやめに。だが、翌日のお愉しみツアーは

「森の家」支配人の高野信さんのガイドでぐるぐる。国の重要無形民俗文化財

の「柱松柴灯神事」で知られる小菅神社にも参拝したが、ここで“シンギング

ボール”の奉納演奏にお目にかかった。また一つ、飯山の深さを・・。

もちろん、私には、初めての音の世界。奏者は、シンギングボールサウンド

セラピスト・石井タカシさん。各地でヒーリング演奏が注目を集めているが、

山伏の身でもあって、この日、信州の三大修験道場として知られる小菅神社で

奉納演奏、また神楽殿でも公開演奏。大小16個のボールから優しく深く響く。

こころの癒しに、日本のふるさと・飯山に、つながる音色であった。

この日午後、公民館で開いた飯山フォーラム三つの分科会では、11月23日の

フォーラム本番への提言を論議していた。「飯山のお米をもっと徹底して」

「飯山の虹の美しさを」などなど。ふるさと再発見の一日・・∨ 川島正英 ∧



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「奈良県十津川村」から・・

谷瀬集落で11月6日(日)里芋・サツマイモを楽しむ“ゆっくり体験”があり

ます。芋掘りと芋煮、新米おにぎりも。10名まで。観光振興課まで申し込みを。

電話 0746-62-0004 https://www.facebook.com/events/1220451471351502/

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 白石集落の蕎麦

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岩手県山田町、大きな震災被害があったまち。そばでむらおこしをしている白石

集落を訪ねました。「そばづくり全部体験」という全5回の体験の一つ、そばの

刈り取りに参加しました。汗だくで刈っても、束ねるとわずかばかり、実となる

とほんの少しでしょう。そば一人前の粉を取るには大変な道のりです。白石そば

は、都会の老舗高級そばとは違う世界、さまざま教えてくれるそばでした。

http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=384



■編集室便り


◇18日の「さんか・さろん」は、飯山シリーズの第5回、締めくくりです。

飯山の旅のお話。「ふるさと・飯山」について極めつくした

木村 宏(北海道大学観光高等研究センター特任教授)さんから聞く。



・2016年10月18日(火)19時?21時

・会 場:クオリティKK・会議室マーキュリールーム

(千代田区麹町3?3KDX麹町ビル6F・地下鉄「麹町駅」からすぐ)

  http://www.quality.co.jp/company/map/map_tokyo.html

・会費:会員1000円、一般2000円(学生500円)どなたも参加できます。

・申込みは、メールTEL 03-5312-4141 まで。

・詳しくはこちらをご覧ください。

http://www.slowlife-japan.jp/modules/katsudou/index.php?page=detail&bid=312&req_uid=4


“11月23日フォーラムのちらし”から


スローライフ・フォーラム in 飯山『ふるさとを再発見し創生する』

全体会議

11月23日(水・祝) 飯山市文化交流館「なちゅら」で。


<基調講演>神野直彦(東京大学名誉教授・スローライフ学会学長)

『緑、水、そして絆』

<分科会から提言>

<シンポジウム>コーディネーター:増田寛也(スローライフ学会会長)

パネリスト:足立正則(市長)

中村桂子(JT生命誌研究館館長)

各分科会 座長、アドバイザー

分科会

6月12日(日)、7月3日(日)、10月9日(日)飯山市公民館で。

<第一>「ふるさとを見直す」

座長:太田和明(花卉栽培)

アドバイザー:坪井ゆづる(朝日新聞論説委員)

<第二>「ちびっ子・わけしょの里」

座長:高柳克章(建築)

アドバイザー:斉藤 睦(地域総合研究所長)

<第三>「あらためて逸村逸品」

座長:鷲森秀樹(仏壇製造)

アドバイザー:野口智子(ゆとり研究所長)



東京で学習懇話会も

スローライフ学会「さんか・さろん」飯山シリーズ=毎月第3火曜日

<5月>堀内隆夫(飯山市総務部長)「日本のふるさと飯山へどうぞ」

<6月>梶 享(観光文化創造研究所長)「童謡・唱歌の里」

<8月>生源寺眞一(名古屋大学教授)「農のあるまちづくり」

<9月>尾田栄章(NPO渋谷川ルネッサンス代表)「日本の水、飯山の水」

<10月>木村 宏(北海道大学観光高等研究センター特任教授)「こころの旅」



※チラシはこちらからプリントできます。↓

http://www.slowlife-japan.jphttps://www.slowlife-japan.jp/wp-content/uploads/xelfinder/■486/20160923_%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7_final.pdf


※フォーラムについて詳しくはこちら↓

http://www.slowlife-japan.jp/modules/katsudou/index.php?page=detail&bid=311&req_uid=4



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