瓦版2016.10.4 第331号

先週、この欄でお知らせした「ちらし」が出来上がった。11月23日に開く飯山

フォーラム「ふるさとを再発見する」の案内です。「さんか・さろん」(今月

は18日)でもお配りしますが、編集室便りにも要約を載せました。


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コラム<火曜日の鐘> 早野 透(桜美林大学名誉教授) 

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ジュゴンの棲める沖縄に



台風が次々と来て、このところ日本列島はお日さまにお目にかかっていない。

秋は折々長雨もあるけれど、やはり青空が似つかわしい。何か、気候異変のき

ざしなのか、少し心配である。

過日、日比谷公園で催された沖縄の辺野古に米軍基地をつくるのに反対する

集会に取材がてら出かけた。現地では、建設阻止の人々が道路を封じてがんば

っている。それを東京から応援しようということなのだが、そこでジュゴン保

護キャンペーンセンターの三村昭彦さんが「基地の埋め立て地はジュゴンの棲

みか。なんとか守ってあげたい」と呼びかけた。わたしは大学時代には山岳部

にいて、1年に100日は自然のなかで暮らしていたから、ジュゴンが無事に生

きられる環境はぜひ守ってあげたい。

山男だった頃から半世紀の歳月が過ぎて、このごろは足元も危なくなってき

たけれども、その集会が終わっても立ち去る気持ちになれず、そこから数寄屋

橋までの夜のデモに参加した。紅灯の巷には寄らなかった。



学会コラム<緑と絆の木陰> 中村桂子(JT生命誌研究館館長)


ガチャガチャとやり直せませんか


私が学生の頃、なぜかマージャンというものが流行っていました。休講にな

ると時間潰しに何をやるか。その日のクラスメートたちの気分によってきまり

ます。主なコースは三つでした。

一番は化学科の建物のすぐ隣にあるグランドでソフトボール。全部で25人。

お休みの人もいますからちょうどよい人数です。ピッチャーをやりました。

二番が上野動物園。まだパンダはいませんでしたが、お天気のよい日に上野

までのお散歩は楽しいものでした。

三番がマージャンです。男の人たちはこれが一番好きでした。本格的には知

らないのですが、とにかく四人坐っていなければなりませんから足りない時は

ネコの手の役です。眞剣に勝負をするところまではいきませんでしたが、どん

なものを集めればよいかはだんだんわかってきて、きれいにきれいにと思って

いるうちに思いがけず一気通貫になり、皆を驚かせて楽しみました。

何でこんな事を書き始めたかというと、一ゲーム終った後、ガチャガチャ

ガチャガチャ・・・すべてやり直しというあれを今できないかなあと思うから

です。福島の原発も、東京都の豊洲も、その他諸々、あまりにも情けないこと

が続くので、できることならガチャガチャガチャガチャやり直しにしたい気持

です。ついでにと言っては失礼ですが、アメリカ大統領も(我が国のことは言

わずに)。そうでもしない限り、どうしてよいかわからなくなっています。



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【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej

 岩手県山田町「山田生せんべい」。江戸時代から南部藩保存食として伝わる

 伝統菓子。噛むほどに味わい深く、焼いても揚げてもおいしくいただけます。

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■街角から畦道から


竹内 義昭 カズコさん(81)


敬老の日前日の日曜日、夕食の介助で施設に出向く。食事を待つ入所者の表情

がいつになく明るい。一足早く敬老会が開かれ、午後にボランティアの太鼓や

東京から平塚への転居を決めてから、にわかに忙しくなった。引っ越し先が当

面は狭い仮住まいなので、2世帯で使っていた家財道具をどれだけ処分すれば

いいのか、頭を悩ませている。


カズコさんの所有物の量たるや恐ろしく多い。洋服の端切れやら、いつ買いだ

めたのか使い切れないほどの洗剤などがどっさり出てきた。そんな中に、1980

年代から20年近い間の手帳がある。


ほぼ毎日、その日の出来事が細々とメモしてある。「美容院へ」「義昭外泊」

「くに子さん実家へ」など日記代わりの様相だ。友人からの電話もしょっちゅ

うあったようで、私の知らない生活ぶりが小まめに記録されていたことに驚か

されている。



■まち・むらニュース


・奈良県曽爾村 曽爾高原山灯り


曽爾高原はススキの大草原で有名。その中腹にあり大蛇伝説が残る「お亀池」

の周囲900mが、やさしい灯籠の灯りに照らしだされ幻想的な光景に。十三夜

の頃からは、月も星もより美しく、山灯りとのコラボレーションが楽しめる。

開催期間:?11月23日(水・祝)日没?21時

場所:曽爾高原(宇陀郡曽爾村、近鉄名張駅からバス)

問合せ:曽爾村観光協会 TEL0745-94-2106

http://www.vill.soni.nara.jp/forms/info/info.aspx?info_id=27074



・長野県安曇野市 安曇野やさいスイーツフェア


市内のお菓子屋さんやレストランなどが、地産地消にこだわった新作の「野菜

スイーツ」を期間限定で販売する。豊かな水と清涼な空気のもとで育てられた

信州安曇野野菜。7回目を迎える今年のテーマは「安曇野産さつまいも」。

開催期間:10月8日(土)?11月6日(日) 場所:市内14店舗

問合せ:安曇野市役所観光交流促進課 TEL0263-71-2053

https://www.city.azumino.nagano.jp/soshiki/32/31579.html



コラム<象さんの散歩> 石油の洋上備蓄基地を見た



先週は、北九州市若松区の響灘で、洋上に浮かぶ白島石油備蓄基地を見せて

いただく機会を得た。国営で、白島石油備蓄株式会社が管理運営、日本の石油

消費量の10日分をもつ。地震災害が多い日本でこその施設、機械、技術、・・、

世界に冠たるもので、洋上の威容は作業の仕組みとともに、すばらしい。

だが、工事の過程で、信じられない不思議な事態があれこれ出現していた。

ぜひ、「白島石油備蓄」というキーワードで検索してみてほしい。朝日新聞社

のインターネット新聞『法と経済のジャーナル』に記事がいくつかある。基地

をめぐる「政・官・業・暴」の利権を強烈に。渦中のコンサルタントが語り、

不動産業の社長、地元選出県議、北九州市の不動産業の実力者、暴力団工藤会

組長らを実名で取り上げ、三塚博、田中六助氏ら政治家も登場。企業グループ

から25億円、通産相へ2000万円など、実体が克明に描かれている。

石油備蓄の世界に誇るべきシステムと機械設備と管理体制とのあまりにもの

乖離。まったく理解できないまま、基地の威容に圧倒されて帰ってきた。

東京では、豊洲市場問題が焦点になっていた。だが、小池知事の記者会見は、

完全に肩すかし。基本設計、実施設計に百人近い捺印があり、報告書は70頁に

及ぶが、豊洲の地中空洞は「空気の流れで」決まった、と。工法、技術は高く、

威容を誇る市場だが、“白島利権”を思わせる裏の仕切り。“白島報道”のよ

うに追跡、恐れず描くジャーナリストは現れないものか・・ ∨ 川島正英 ∧



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「奈良県十津川村」から・・

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 金の繭

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群馬県富岡市、かつて養蚕の盛んだった地で、現役の養蚕農家を訪ねました。

ストーブの焚かれた部屋で、お蚕さんの赤ちゃんがむしゃむしゃと桑を食べて

います。宝ものを拝見するように、黄色い繭の並んだ部屋へ。「ぐんま黄金」

という品種。「金の繭と呼ぶんだよ。ほら、足も黄色い」蚕をつまんで見せて

くださった農家さんは、子どもを自慢しているようでした。

http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=383



■編集室便り


◇18日の「さんか・さろん」は、飯山シリーズの第5回、締めくくりです。

飯山の旅のお話。「ふるさと・飯山」の心や文化を極めつくした

木村 宏(北海道大学観光高等研究センター特任教授)さんから聞く。

2016年10月18日(火)19時?21時

・会場:クオリティKK・会議室マーキュリールーム

(千代田区麹町3?3KDX麹町ビル6F・地下鉄「麹町駅」からすぐ)

  http://www.quality.co.jp/company/map/map_tokyo.html

・会費:会員1000円、一般2000円(学生500円)どなたも参加できます。

・申込みは、メールTEL 03-5312-4141 まで。


“11月23日・フォーラムのちらし”から


スローライフ・フォーラム in 飯山『ふるさとを再発見し創生する』

全体会議

11月23日(水・祝) 飯山市文化交流館「なちゅら」で。


<基調講演>神野直彦(東京大学名誉教授・スローライフ学会学長)

『緑、水、そして絆』


<分科会から提言>


<シンポジウム>

コーディネーター:増田寛也(スローライフ学会会長)

パネリスト:足立正則(市長)

中村桂子(JT生命誌研究館館長)

各分科会 座長、アドバイザー


分 科 会

6月12日(日)、7月3日(日)、10月9日(日)飯山市公民館で。

<第一>「ふるさとを見直す」

座長:太田和明(花卉栽培)

アドバイザー:坪井ゆづる(朝日新聞論説委員)

<第二>「ちびっ子・わけしょの里」

座長:高柳克章(建築)

アドバイザー:斉藤 睦(地域総合研究所長)

<第三>「あらためて逸村逸品」

座長:鷲森秀樹(仏壇製造)

アドバイザー:野口智子(ゆとり研究所長)


東京で学習懇話会も

スローライフ学会「さんか・さろん」飯山シリーズ=毎月第3火曜日

<5月> 堀内隆夫(飯山市総務部長)「日本のふるさと飯山へどうぞ」

<6月> 梶 享(観光文化創造研究所長)「童謡・唱歌の里」

<8月> 生源寺眞一(名古屋大学教授)「農のあるまちづくり」

<9月> 尾田栄章(NPO渋谷川ルネッサンス代表)「日本の水、飯山の水」

<10月> 木村 宏(北海道大学観光高等研究センター特任教授)「こころの旅」



※チラシはこちらからプリントできます。↓

http://www.slowlife-japan.jphttps://www.slowlife-japan.jp/wp-content/uploads/xelfinder/■486/20160923_%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7_final.pdf


※フォーラムについて詳しくはこちら↓

http://www.slowlife-japan.jp/modules/katsudou/index.php?page=detail&bid=311&req_uid=4



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このスローライフ瓦版は、メールマガジン専用のアドレスからお送りして

  いますので、このメールに返信していただいても事務局には届きません。

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