瓦版2018.10.16 第435号

きょう16日の「さんか・さろん」は、丸岡一直さんに、秋田県の二ツ井町から
上京いただく。お久しぶりです。日本のふるさとにあっての“スローライフの
挑戦”あれこれをうかがう。紅葉の香りもただよいそう。(編集室便りに詳細)

 

・・・・・・・

 

コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団)

「お見合い」

 

新宿・歌舞伎町、30人ほどの小さなスペースで、このタイトルの劇を観た。
作、演出の宮部純子が、自らのお見合い経験を劇にして、主演している。
開演前の携帯電話の注意から本人が登場。恥ずかしそうに作品の背景を語り
ながら、そのまま本編に入っていく。前半は、このスペースのすぐ近くという
高級レストランでの出来事を男優と共に再現。二人のぎこちないやり取りが、
くすぐったいような、緊張と笑いを誘う。
後半は一転して、「こういうのがよかった」という大衆居酒屋での、ザック
バランな仮想お見合いの場面。さらには、既婚・未婚の友人が加わり、お見合
い反省会から、アラフォー女子の本音トーク大会へと変わっていく。
前半の間が悪く、余所行きな会話の場面が「リアル」に感じられる一方で、
後半の本音の場面が、ごく一般的な「芝居」を観ているようなのがおもしろい。
ウソとホント、嘘っぽいことと本当っぽいこと。実はとても曖昧だ。考えてみ
れば、私たちの毎日にも、そんなことがいろいろある。
まさにシェイクスピアの「すべてこの世は舞台、人はみな役者」。少しでも
よい舞台になるように励みたい。政治家の大根芝居を見抜くことも忘れずに。

 

学会コラム<緑と絆の木陰> 中村桂子(JT生命誌研究館館長)

 

幸せということ

 

新著『ふつうのおんなの子のちから』(集英社クリエイティブ)の帯に阿川
佐和子さんが「シアワセってこのことよね!」と何度も叫んだと書いて下さい
ました。ありがたい応援エールだなと思っていましたら、読んで下さった方か
ら同じ言葉が次々と送られてくるので、今私が幸せになっています。
自著の宣伝めいたことを書いて申し訳ございません。ただ、本業である「生
命誌」はもちろん、スローライフに参加させていただいているのも皆が幸せで
あることを願って何かをしたいと思ってのことなのです。「幸せ」という言葉
は甘っちょろくて口に出しにくいところがありますが、やはり大事なのは「幸
せ」だと改めて思いました。便利で豊かで、文句ないでしょうと言われそうな
世の中でありながら「幸せ」はどこかへ言ってしまっている。
宮沢賢治の言う「ほんとうの幸せ」を求める「ほんとうの賢さ」を持とうと
改めて思いました。それにはやはり、権力、金力、武力で社会を動かそうとす
る、今の社会に合わせて活躍するのではなく、「おんなの子のちから」、つま
り暮らしに根ざした生きる力を生かす必要があると思うのです。

 

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香川県小豆島町「オリーブ果実グリーンカレー」。わが国のオリーブ発祥の地
でつくられたこだわりのグリーンカレー。まさにスパイシーな味わいです。
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■街角から畦道から

 

竹内 義昭 カズコさん(183)

 

中国の老人介護をテーマにしたNHK・BS1の特別番組を見た。一人っ子政策の
結果、老人大国になりつつある中国の実態を描いたドキュメンタリーである。
高齢化社会に突入したことで、介護ビジネスが過熱しているという。北京では
3千人が入居する老人団地が出来たというのには驚かされた。

 

ただ、こうした施設は大都市の富裕層を相手にしたもの。そこで働く介護職員
は貧しい地方出身者だというところが、いかにも中国らしい。認知症の介護は
まだ不十分のようだ。

 

介護保険制度が確立していて、ある程度安心して施設に入れるのが日本。年金
生活に入っても保険料を徴収されるのにブツブツ言うのは贅沢というものか。

 

■まち・むらニュース

 

・島根県雲南市 「侍ペーパーナイフ」を作ろう!!

 

たたら鍛冶の工房でペーパーナイフ作り体験。日本刀タイプの重厚な自分だけ
のペーパーナイフを、5寸釘を熱して叩いて製作する。特製のナイフスタンド
もつく。鉄の歴史村での鍛冶体験だ。
開催日時:11月中の7日間 各日午前、午後の2回
会場:たたら鍛冶工房(雲南市吉田町) 参加費:3500円
問合せ・申込み:公益財団法人 鉄の歴史村地域振興事業団
TEL0854-74-0311 http://www.unnan-kankou.jp/contents/news/1632

 

・東京都中野区 映画「ぼけますから、よろしくお願いします。」を上映

 

ドキュメンタリー制作に携わるテレビディレクターの女性監督作品。認知症が
進行していく母と、その母を一人で支える父の姿を、自らのがん闘病を乗り越
えた娘の視点から記録していく。テレビ放映が大きな反響を呼び、追加取材を
おこなっての劇場公開である。
公開:11月3日(土)?
会場・問合せ:ポレポレ東中野 TEL03-3371-0088(全国順次ロードショー)
http://www.bokemasu.com/

 

コラム<象さんの散歩>

 

秋の稲田を往く

 

先週、日本の米どころを二つ訪ねた。まず、丹波・篠山。わがNPO・学会
の来春のフォーラムを企画しているが、その篠山市を「丹波篠山市」に変える
動きが出て、その市民投票と、市名変更に政治生命をかけて辞職した市長選挙
の二つが起きたので、その状況調査に。このニュースは、新聞、テレビで関西
どまり。全国に知られていない。篠山では、稲刈り風景を車窓から。
土曜、日曜は、信州・飯山へ。この欄でもたびたび書かせてもらった「蛍の
宿をまもる会」の旅である。今回は、年三回の作業日の最後の稲刈り日。今年
は日照のほしい夏に雨と風が、最後の実りのときにも雨の日が多く、「お米は
おいしくないかもしれない」というちょっぴり残念な話も出たが・・。
黄金の稲田と久しぶりの仲間。新鋭機械にも登場してもらったが、鎌を使い
「はざ」にかける昔ながらの作業も。危なっかしく、でも最高に“楽しく”。
翌日、「まもる会」の小山邦武主幹夫妻、ガイド役の関靖英さん夫妻に案内
いただいて、木島平村へドライブ。「やまびこの丘公園」を訪ねた。木島平の
ゲレンデはよく知られるが、この公園も広く、手入れが届いて、すばらしい。
そもそも、妻・宏子の期待が高かったダリアの公園である。260種2000株が一面
に拡がる。色もさまざま。感嘆も歓声も赤、白、またピンクに。
平成時代の最後の稲刈り。この秋は、気象が激変、風、水、地震、すべて異
常だっただけに、うれしいかぎりの飯山の里の秋・・ <川島正英>

 

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「奈良県十津川村」から・・
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> お手振り「SL大樹」

 

日光市の下今市駅から鬼怒川温泉まで走っている「SL大樹(たいじゅ)」に
乗りました。ほんの35分間の蒸気機関車体験ですが、驚いたのは沿線の方々が
手を振ってくれること。家のベランダから、イモ畑から、ふと見ると手を振っ
ています。ついこちらもニコニコと振り返します。往復乗ると、何人もの人と
友達になった気分。淋しくなったらお手振りを受けに、また乗りましょう。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=487

 

■編集室便り

 

▽きょうの「さんか・さろん」は・・・

わがNPO理事・丸岡さんのお話です。

 

丸岡さんは、かつて秋田県二ツ井町の町長時代、アイディア豊富な施策を展開
されました。町の名所「きみまち坂」にちなんで、全国からラブレターを募集
したり、町民参加の映画を誘致したり、地元材をふんだんに使ってハード整備
したり、自転車乗り捨てシステムを実施したり。今では多くの自治体が取り組
んでいることの、先駆けをされてきました。

 

そしていま、特別養護老人ホームにもいろいろな工夫をされています。

 

そんなアイディア実践のお話をうかがいます。

 

・日 時:10月16日(火) 19時?20時30分
・テーマ:私の仕事シリーズ
「きみまち 二ツ井 ことはじめ?北の野の小さな挑戦?」

 

・講師:丸岡一直さん(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)

 

・会 場:クオリティソフト株式会社東京本部・会議室マーキュリールーム
東京都千代田区麹町3-3-4 「KDX麹町ビル」6階
※麹町4丁目の交差点から見える「成城石井」の並びにあるビル。
有楽町線 麹町駅 1番出口より徒歩1分/半蔵門線
半蔵門駅2番出口より徒歩8分
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・会 費:会員1000円、一般2000円(学生500円)
・申込み:メール TEL 03-5312-4141

 

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
和歌山県紀の川市
http://www.city.kinokawa.lg.jp/
奈良県吉野郡十津川村
http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
奈良県
http://www.pref.nara.jp/
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/

 

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