2019.9.24 第483号

この瓦版の「街角から畦道から」に藤井頼曉さんが「未知なる子どもの育て方」
を書いてくれている。これを機に故郷・熊本で旗を上げると聞く。彼は、わが
瓦版編集室の五指の一人でパソコンに強い。おめでとう。がんばってください。

 

・・・・

 

コラム<火曜日の鐘> 丸岡一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)

小城の土を踏んで

 

戊辰戦争から151年目にして佐賀県小城市の土を踏みました。そのタイプでは
ないはずでしたが、いざ訪ねてみると、さすが込み上げるものがありました。
祖先が窮地を救われた、そのために日本海を越えてはるばる九州から駆けつけ、
命を落とした若者がいた。そんな感慨が重なったのですね。
「ぶらっと!」(スローライフがテーマのSNS)以来のスローライフ仲間であ
る坂田啓子さんが待ち受けてくれて、ついにお会いできたのはうれしいことで
した。居酒屋で、隣り合わせたおとうさんが「オレのかみさんは秋田だよ」と
意外なことをいい、「そこの豆腐屋の奥さんの方が、もっと秋田美人だけど」
と、近くに2人も秋田出身者がいることを告げると、当日の会場には佐賀と福
岡の県人会員だという方々も来てくれて、人のつながりは深く広くできている
ことに感銘を深くしました。
佐賀県を襲った記録的な豪雨被害から4日目。中止も検討したそうですが、
開催にかける強い思いで決行。あちこち見せてもらった範囲では災害の痕跡も
なく、迅速な対策と復旧にあたった行政と住民意識の高さを感じました。
小城が持つ居心地のよさにひかれて、また訪ねることになりそうです。

 

学会コラム<緑と絆の木陰> 中村桂子(JT生命誌研究館館長)

 

「ポツンと」と「いだてん」

 

「ポツンと一軒家」というテレビ番組ご存知ですよね。日曜夜8時のNHK
大河ドラマの視聴率を1桁にしていると言われる人気番組です。私は連続ドラ
マが苦手で、その時間はテレビを消していたのですが、今や「ポツンと」を楽
しんでいます。スローライフのお手本のような魅力的な人が次々登場します。
自然を愛し、人を愛しなんとも豊かな暮らしをしているのが共通点。しかも
誰もがふつうの人であるところが「ふつうのおんなの子のちから」を信じる私
には嬉しいのです。
オリンピックで活躍なさった吉岡、織田、前畑などの先駆者たちは尊敬しま
す。けれども本来のオリンピックは過去のものになり、今はお金や権力が動か
す“イベント”になっています。
個人的には、子どもの頃の思い出がつまっている代々木の美しい風景を法律
を変えてまでメチャクチャにし、高層ビルの街にしてしまうことだけでも、そ
れって違いますでしょと言いたいのです。
「いだてん」と「ポツンと一軒家」の視聴率には、バカバカしいお祭騒ぎよ
りも本当の暮らしを楽しむ姿の方が魅力的と感じる人々の気持も反映されてい
るのではないでしょうか。

 

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej
沖縄県那覇市「ざわわ」。さとうきびを搾り、煮つめ、固めただけのひと口サ
イズの黒糖です。反戦歌「さとうきび畑」の歌詞からのネーミング。
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■街角から畦道から

 

西川展子(和歌山県海南市) 「おすそわけ」

 

ある朝、目覚ましよりも早く玄関から呼ぶ声がし慌てて向かうと、むかいの家
のおばさんが、ご主人が朝釣ってきたばかりの太刀魚を持って立っていました。
本物の太刀のようにピカピカ輝いた太刀魚はこの上ない新鮮さで、今夜は刺身
でご馳走だわ?と楽しみにしながら出かけました。
そして、夜帰宅すると、車を止めるやいなや、またおばさんが、「また釣りに
行ってね?。太刀魚もっと食べる?」と申し訳なさそうに聞いてくれたのです。
私は「食べます!」と即答えました。「朝も晩もごめんね、でも美味しいから
おたくの家族だったら喜んで食べてくれるよね」という我が家をよく知った上
でのおばさんの気遣いがたまらなく嬉しくて。
「刺身にする時、皮を炙ると美味いよ!」と釣り人のおじさん自ら教えてくれ
て、その日の夕ご飯は太刀魚の炙り刺身を家族で堪能することができました。
こんなお裾分けが日常茶飯事に今も交わされる、こんなご近所・地域が大好き
です。

 

藤井頼暁(熊本市) 「未知なる子どもの育て方」2?取扱注意??

 

子どもが産まれてから10日がたちました。しかし首がすわっていないので抱き
かかえること一つでも、これでいいのか?大丈夫か?など、心配になってしま
うのは今でも変わりません。慣れてはきましたが・・。精密機械を取り扱うよ
うに、慎重に頭をそっと持ち上げて手を下に入れて抱えていましたが、時間を
かけすぎると子供が泣いてしまうことが分かりました。対して、妻は躊躇なく
抱きかかえているのをみると、母は強し、だなあと実感させられました。

 

■まち・むらニュース

 

・岩手県遠野市 サレルノ祭り2019

 

古い歴史を持つイタリアの港湾都市サレルノとの、姉妹都市締結35周年を記念
してのイベント。カンツォーネのライブのほか遠野出身のソムリエによるワイ
ンの話、試飲。そして洋食の特製ビュッフェランチも楽しめる。
日時:10月14日(月・祝)13時?15時 場所:あえりあ遠野 交流ホール
チケット:前売り2000円(入場料&飲食代込)(当日は2500円)
主催:遠野市姉妹都市等交流事業実行委員会
問合せ:(一財)遠野市教育文化振興財団 TEL0198-62-6191
https://tonojikan.jp/2019090630/5815/

 

・三重県伊勢市 来る福招き猫まつり

 

9月29日は「来る福」から招き猫の記念日。伊勢神宮内宮の前、おかげ横丁で
開かれるようになって25回目を迎える。全国各地から招き猫が大集合。絵付け
体験コーナーでは、オリジナルの招き猫づくりも体験できる。
日時:?9月29日(日) 9:29?17:29 場所:伊勢内宮前おかげ横丁一帯
主催:来る福招き猫まつり実行委員会 問合せ:おかげ横丁TEL0596-23-8838
https://www.okageyokocho.co.jp/program/season-program/kisetsu10/

 

コラム<象さんの散歩>

 

「ラグビーW杯」チャ、チャ、チャ

真夏日と台風に悩まされてきた夏が終わるという先週末、一転、ラグビーの
季節に。世界最高峰のラグビー選手、また多くのファンが来日、東京・調布の
東京スタジアムで、ラグビーワールドカップ2019の開幕戦が行われた。
20日。私も、その会場に加わることができた。手続きも厄介で高値の花と聞
いていた入場券、息子・英樹が手に入れてくれたのだ。
私の好きなスポーツは、戦後の「みんなが野球」の時代を経て、ラグビーに。
大阪・北野高校時代に天王寺高校と覇を競うラグビー校であり、クラス対抗戦
の選手に駆り出された。(英樹も、中学・高校は桐朋ラグビー部。早稲田大学
でも体を痛めるまでラグビー部で過ごした) 私は、だから、超古典ファン。
40年ほど昔の、早稲田、明治、慶応など大学ラグビーが実業団に拮抗していた
時代の感覚であり、今回、未知の最高峰へ連れ出してもらったわけだ。
オリンピックに匹敵する世界大会。ロシアを相手に30?10で勝利。開始早々
の日本は、ぎこちない感じ、トライをあげられ、ひやり。だが、予想たがわず
の松島幸太朗の活躍・・。「ニッポン」(チャ、チャ、チャ)の例のリズムが
ひびき、近くにいた外国の人ともハイタッチ。古典的でない喜び合いの風景も。
土・日曜日は、テレビでW杯を追い回す。妻・宏子も、いまや、大変な机上
ラグビー通に。「ラグビーW杯」チャ、チャ、チャ・・ <川島正英>

 

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「奈良県十津川村」から・・
10月9日(水)・10日(木)午前9時から玉置神社奉納の大しめ縄づくりを行
います。1日だけでも、村外からも参加可能です。問合せは十津川村観光協会
電話0746-63-0200 >>>http://totsukawa.jugem.jp/?eid=1116
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 珈琲サロニカ

 

岡山県新見市のこの喫茶店、微細に挽いた珈琲豆を濾過せずにお湯で煮てとろ
りとしたものを飲む、ギリシャ珈琲なるものを出してくれます。そのお点前の
面白いこと。さらに「店主へ話しかけると話が止まらなくなります。ご用心」
などの“お願い”がメニューに記載。なので、つい、話しかけてしまいます。
でも、倉敷にあった初代サロ二カからのお話は、うかがう価値ある物語でした。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=536

 

■編集室便り

 

▽静岡でスローライフな旅を企画している「そふと研究室」から
「お茶染めティーシャツづくりと大臣賞茶工場の秋冬番見学ツアー」の
便りが届きました。

 

訳あって商品にならなかったお茶が、伝統工芸「駿河和染(するがわぞめ)」
の技法により、染料として使われ、オリジナルティーシャツになります。
あわせて農林水産大臣賞受賞の実力派茶工場へお邪魔し、秋冬番茶づくり真っ
最中の様子を見学します。

 

日時 10月13日(日)9:15 JR静岡駅 出発

 

関心のある方はぜひ。詳しくはこちらから↓
http://soft-labo.net/modules/tour/index.php?lid=170&cid=1

 

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【たまな商店】一年に一度だけ霊峰剣山の麓の山間で野生のニホンミツバチの
巣から採蜜する、蜂任せ自然任せの伝統的な養蜂スタイルで集めた希少な和蜜。
どこか懐かしさを感じる香りゆたかなはちみつです。
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
奈良県吉野郡十津川村
http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
奈良県
http://www.pref.nara.jp/
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
丹波篠山市
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
シン・エナジー株式会社
https://www.symenergy.co.jp/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/

 

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