瓦版2020.8.25 第530号

先週の「さんか・さろん」にはzoomで参加の方が、新潟から、長野から、神戸
から、熊本から。だんだん参加者が増えて、うれしい限りです。これを機会に、
オンライン会議を皆で覚えましょう。9月の「さろん」へもぜひご参加を。
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コラム<火曜日の鐘>   川島英樹(せたがや文化財団)

アプリ禍

コロナ禍の影響もあって、最近世田谷区内のいろいろな場所にある公共施設
を渡り歩いている。猛暑の折、荷物を抱えて移動する時に、重宝するのがタク
シーを呼ぶアプリだ。
スマホだと、自分がいる場所は示してくれるから、住所や目標物など分から
ずとも、呼ぶことができる。迎車のいる場所が地図上を動いて示されるので、
イライラすることもない。クレジットカードを登録しておけば、自動的に精算
できるし、希望すれば、事前確定運賃といって、乗る前に料金を決定できる。
どれだけ渋滞しても、メーターの動きを気にしなくてすむ。
先日乗った運転手さんの話では、近頃は実車の半分以上がアプリだそうだ。
雨の朝の通勤時間帯や急に雨が降り出した時など、予約が殺到するらしい。雨
の中、手を挙げている人を尻目に、予約先へ向かうとき、頭を下げながら行く
という。お年寄りの恨めしそうな顔を見るのが辛い、と嘆いていた。
やむを得ないとはいえ、目の前で困っている人より、予約が優先される。私
たちは、こういう世の中を生きている。ちょうどその時、ゲリラのような激し
い雨が車窓をうつ。思わず下を向き、ついまたスマホをいじってしまう。

学会コラム<緑と絆の木陰>   増田寛也(東京大学大学院客員教授)

コロナ禍の夏

お盆明けに新潟に出張したが、新幹線、駅の土産物店いずれも人影はまばら
だった。多くの人が帰省を控えたと聞くが、コロナ感染の行方が依然として予
断を許さない中では、これも止むを得ないのだろう。
何年か後に今年を振り返ると、どのように映るだろうか。私には、季節の移
り変わりがほとんど感じられない年となりそうである。例えば、春先の東京の
桜がどうだったか、思い浮かばない。実際には、早咲きでかなり長持ちしたは
ずだが、印象が薄いのである。この夏も同じような有り様だ。夏の風物詩であ
る花火大会や夏祭りがすべて中止となっては、ただただ猛暑の中マスクをして
大変な思いをして歩いた事以外に思い出せるものがほとんど無いのである。
しかし敢えてあげると、家でパン作りを手伝って、生地の捏ね方が上手だと
褒められたこと(多分、力が強いせいだろう)、芝・愛宕神社の86段ある急な
階段、俗称「出世の石段」を二人共一気に登り切れた事ぐらいだろうか。この
ままコロナを恨みながら夏が過ぎ去っていきそうである。

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej
長崎県雲仙市「外海ゆうこうクルス」。キリシタンの里、外海(そとめ)で生
まれた新種柑橘「ゆうこう」の風味が銘菓クルスに新しく加わりました。
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■街角から畦道から

「さんか・さろん」にzoom参加

渡辺 均(長野県小海町 体験農場八峰村村長)

初めての方が多かったので最初はどうなるか心配しましたが、皆さんの話を聞
きながら連携できそうなこと、交流したら面白いなといったイメージが膨れ上
がり楽しく参加できました。
掛川のHさん、互産互消でこちらの「凍み餅」と掛川の「栗焼酎」交換しまし
ょうか?小海にも地元産の清酒を1年間、松原湖という湖の底に寝かせた「湖
底浪漫」があります。都内でリモートワークが続くSさん、第二の人生の候補
地として小海町も。昨夜の気温は、ひんやり20度を下回りました。新潟のМさ
ん、小海には酪農はありませんが、隣接の南牧村には4千頭の牛が飼育されて
います。糞尿処理の連携はいかがでしょうか?
私は、地元で郷土を守り育てる自学実習の会を主宰しております。ホタル講座
も開催。スローライフ学会と連携できれば、と考えております。

駅長奮闘記[1] 神徳政幸(和歌山県紀の川市「道の駅青洲の里」)

世界に誇る医聖・華岡青洲は、20年の研究を重ね1804年に麻酔薬『通仙散』を
開発、世界で初めて全身麻酔に成功し、乳がん摘出手術をしたお医者様です。
「道の駅青洲の里」にはその偉業を顕彰する診療所兼住居を再現した「春林軒」
や、地元野菜での郷土料理をご提供するレストランがあります。
私は、行政マンとして3月まで39年働き、この4月、駅長に就任しました。今
までとは違う、売上や入場者数アップを意識する日々となりました。何から取
り組むのかを明確にするために、職員皆でアイディアを書き出し、プロジェク
トを策定しました。
テーマは三つのCと三つのKです。chance(機会)change(変革)challenge(挑戦)
そして、感動、感激、感謝です。今回から新米駅長の奮闘記にお付き合い願い
ます。(続く)

※写真は青洲像と、今咲いている麻酔薬に使われた薬草マンダラゲの白い花。

■まち・むらニュース

・島根県出雲市 トロッコ列車「奥出雲おろち号」運転再開

JR木次線、木次駅~備後落合駅間を走る2両編成の人気のトロッコ列車。
しばらくお休みだったが、感染予防の取り組みを行い運転再開だ。停車駅で美
味しいお弁当やスイーツ、特産品が購入でき、車内販売もある。
運転日程:2020年11月23日までの金・土・日・祝日(紅葉期間中は平日も予定)
問合せ:出雲の国・斐伊川サミット事務局 TEL0853-21-6612
http://www.hiikawa-summit.info/orochi/

・青森県中津軽郡 白神山地体験プログラム半額キャンペーン

世界自然遺産の白神山地でのさまざまなアクティビティが半額キャンペーン。
定番のトレッキングをはじめ、川遊びなど夏限定のプログラム、様々な体験プ
ランや食を楽しむプランもあり、充実の内容。
キャンペーン期間:2021年3月15日(月)まで
問合せ:津軽白神ツアー TEL0172-85-3315 各体験プログラムに関してはそれ
ぞれの主催団体に問合せ
http://shirakami-cal.jp/index.php

コラム<象さんの散歩>

病室からの一筆です

象さんは、この一週間、東京・西新橋の慈恵会医大の病室で過ごした。13階。
すぐ眼の前に、東京タワー。緑あふれる増上寺を見下ろす部屋である。
発病は、先週の「さんか・さろん」日の深夜。胃が痛み、嘔吐を繰り返した。
翌朝、病院へ。「胆石」。ただちに入院した。石は落とせたが、胆嚢そのもの
を手術するかどうか、一週間の入院検査となった次第であった。
三日間の絶食も、もろもろの入院生活も平気だったが、思わぬコロナ禍に悩
まされた。病室での付き添い禁止、という厄介なルールができていた。家事や
身の回りのことは、妻・宏子に頼りきりの象さん、大変な苦行となった。
心が騒ぐのは、世上の動き。コロナ事態はなお混沌。政府と自治体と学会と
まだ「第二波に入ったか」でもやもや。画期的な検査の体制や病室づくりの本
来の取り組みは変わっていない。そして政局。先の通常国会でもコロナ事態で
も最前線に立つ構え全くなしの安倍首相が健康不安の状況に。日本をどうする
か。国会にも世論にも憂え立つ動きは見えず。
編集室からは「きょうの原稿は休載しましょう」といってくれたが、コロナ
とは別種ながら、“隔離病棟”へ入院した貴重な体験を一筆・・<川島正英>

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「奈良県十津川村」から・・
9月15日(火)19時からのスローライフ学会の「さんか・さろん」は、十津川
村谷瀬集落の村おこしの話題です。村からのスピーカーも参加します。zoomで
ぜひご参加ください。申し込みはこちらまで→ slowlifej@nifty.com ======================================================================

コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  繋がるために

地域づくりのために、人が集まり語り合う場をつくるのが私の仕事です。それ
が今困難に・・・。先日、雲仙市での市民の勉強会では、主催者も参加者もで
きるコロナ対策はとことん気配りし、皆で協力して開催となりました。また、
私の関わるNPOの「さんか・さろん」では慣れないzoomを導入です。それぞれ
手間がかかりますがプラスのこともあり、新しい繋がりが育ちつつあります。

繋がるために

■編集室便り

▽「再生可能エネルギーについて」~ウェブセミナーのお知らせ

スローライフ学会会員・乾正博さん(日本サスティナブルコミュニティ協会)
から、勉強会的討論会ウェビナー(ウェブセミナー)のご案内です。
既に第一回は8月18日に開催されましたが、9月から12月まで残り4回開催
されます。対象者限定ではありますが、参加無料、興味深い内容です。
タイトル:「地域の可能性をエネルギーから考察する~バイオマス編~」
日時・内容:各16時30分から18時
9月8日(火)「各市町村の取り組み」
10月13日(火)「発電所の現場から」
11月10日(火)「林業×バイオマス」
12月15日(火)「バイオマス発電は必要か?2050年に向けた脱炭素構想」
詳しくはこちらから↓

【対象者限定】勉強会的討論ウェビナー(ZOOM開催)を開催します

▽次回の「さんか・さろん」へzoomでご参加を

9月15日(火)19時からの「さろん」は奈良県十津川村谷瀬集落のむらおこし
について。現地からのスピーカ―も参加いただきます。今からご予定ください。
なお、今のところオンライン参加はスローライフ学会会員に限らせていただい
ております。この機会にぜひご入会下さい。また、zoom初心者の方には事務局
からアドバイスさせていただきます。ご安心ください。

▽会費をお願いします。 新会員も募集中。

スローライフ学会は、NPOスローライフ・ジャパンが運営している学会で、
会員はNPOの賛助会員となります。
スローライフを学び、語り合い、さまざまな交流をしています。
会員は、この「瓦版」に記事を出したり、催しの参加費が割引になります。
年会費は一口5,000円(4月~3月)、下記へお振込みください。

【振込先】
ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会
三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会

詳しくはこちらをご覧ください。

入会について

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クオリティソフトから・・・
【たまな商店】最高級栗の代名詞・丹波栗を京都夜久野の秦栗園さんでは環境
を汚し、栗の味も落としてしまう農薬散布・燻蒸処理・温湯処理をせずに一粒
一粒丁寧に選果してお届けしています。 https://tamana-shop.jp/tanbakuri/ ======================================================================

■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

奈良県吉野郡十津川村
https://www.vill.totsukawa.lg.jp/
奈良県
http://www.pref.nara.jp/
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/
丹波篠山市
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/
日本テレネット株式会社

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このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとの
ご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、
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