瓦版2020.9.1 第531号

安倍総理が辞任を表明、政局が慌ただしくなっています。でも、我々の日常は
コロナ禍、暑さ、災害被害と変わらないままです。これからはスローライフの
時代といわれますが、積み残しの問題にはきちんと向き合いたいですね。
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コラム<火曜日の鐘>   吉田俊実(東京工科大学名誉教授)

公共性とは?

直球で「公共性」を問う映画をエミリオ・エステベス監督が作った。『パブ
リック 図書館の奇跡』、原題はThe Public。
記録的な大寒波に襲われたオハイオ州・シンシナティ市で凍死を恐れるホー
ムレスたちは司書を「盾」に図書館に立てこもる。公共空間は誰のものか。公
共空間に求められる「秩序・ルール」、じつはそれが曲者だっていうことは、
日本でも経験済み。渋谷・宮下公園では、ほぼ10年をかけて「野宿者」排除に
成功したけど、そのあとに何が出現した?また、コロナ禍下、ホームレスの支
援団体が雨のために都庁の屋根のある場所で食料を配布していたら「許可を取
っていない」と都庁職員から退去を求められた(東京新聞 2020/06/19web版)。
もうひとつのテーマは館長の「図書館は民主主義の最後の砦だ」というセリ
フに集約されている。無料で知識へのアクセスを可能にする図書館は、スマホ
時代にますます重要性を帯びている。秩序にしばられない柔軟な公共性と民主
主義はコインの裏表。ときにはルールを破らないと人は守れない。それを「勇
気」と呼ばない社会に住みたいな。

学会コラム<緑と絆の木陰>   中村桂子(JT生命誌研究館名誉館長)

なんだか体調がよいのですが

4月から東京で仕事をする体制になったところで、新型コロナウイルスのパ
ンデミックが起き、9月一杯は自宅勤務になりました。手帳にあった予定はす
べてキャンセル。講演は原稿やZOOMとなり、インタビューはすべて自宅ですの
で、外出は週一回ほどです。
朝6時に起きての朝食はこれまでと同じですが、12時前になったら昼食の準
備です。夕方6時には夕食の支度を始めて、7時に家族揃って食事です。今日
は何を作ろうかと考え、毎食台所に立ちながら、こんな規則的な生活は数十年
やっていなかったと改めて思っています。
実は、とても体調がよいのです。まず、体重計が示す体脂肪率などの値が、
何も意識していないのによい値に安定しています。少し高めになっていた血圧
も良い値で安定、先生に二年ほど飲んでいた薬を止めようと言われました。き
ちんと暮らすとは、こういう事なのだと学びました。
とてもあたりまえの事ですが、今の社会、これが難しいのかも知れません。
コロナ騒ぎが教えてくれたたテーマかも知れないと、大げさに考えています。
経済は大事ですが、まず一人一人の暮らしから始めてよい答えを探さなければ
ならないのでしょう。

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej
福岡市「めんべい」。明太子とともにイカやタコがせんべいに練りこまれ、海
鮮の旨味風味が凝縮しています。パリッとした食感で辛さはほんのりです。
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■街角から畦道から

駅長奮闘記[2]  神徳政幸(和歌山県紀の川市「道の駅青洲の里」)

この施設は開設以来20年で、かなり汚れ痛んでいました。まず“施設が綺麗”
が大事だと思い、何年も掃除できていなかったところや外のトイレ、公園の遊
具、石畳みなどを、高圧洗浄機で約2週間かけて吹き飛ばし磨きあげました。
ここは黒川紀章の設計で、玄関にシンボル的存在の池がありますが、床タイル
が黒ずんでいました。それが見違えるように美しくなり、何かここに、石で紀
の川の流れをイメージしたオブジェを設置したくなりました。無機質なコンク
リートなので、緑や花を手作りで飾り、玄関前のテーブルには赤と緑の傘を立
て、お客様を迎える雰囲気づくりも。
全て当初にみんなで策定した、プロジェクトの一環として計画的に進め、これ
をすることでこんなことが出来る、それによってお客様が喜んでくれる、楽し
んでくれる、また来たくなる、と、それを願って行動しました。
しかし、こうして綺麗になったところで、新型コロナウィルス感染症の拡大に
より、営業自粛となってしまったのです!(続く)

ジャガだご汁  小松崎いずみ (埼玉県越谷市 スローライフ越谷)

長崎県雲仙市で行われた「雲仙人(くもせんにん)サロン」〝伝統野菜を知ろう、
食べよう”に、越谷から参加しました。市民向けまちづくりの勉強会が、今回
からオンライン可能になったのです。こちらの参加者は、母と私、市民団体の
お仲間。和気あいあいと楽しく参加させてもらいました。
今回は料理教室風、特産のジャガイモをすりおろして作る「だご汁」、伝統野
菜の「雲仙こぶ高菜」の漬物を使ったお料理。郷土料理はやはり、素材も手に
入れたく、口にも入れたく早速、ジャガイモ、玉ネギ、雲仙こぶ高菜、漬物を
注文しました。コロナ禍になってからは自宅にこもりがち、越谷から何処へも
行けない状況が続く中で、遠く雲仙市の方との会話も新鮮で良い機会をいただ
きました。次の日、レシピ無しで母が作ったジャガイモの「だご汁」は関東風、
やはり現地の透明なつゆのだご汁を今度は現地で堪能したいです。
※写真は母が挑戦したジャガイモだご汁です。

 

■まち・むらニュース

・奈良県五條市 ファームステイこもれび BBQ・キャンプ施設がオープン

柿農家として150年の歴史をもつ柳澤果樹園。ジャムなど農産物の加工品販売の
ほかにも、農家レストランやカフェも展開。7月からはテントでの宿泊ととも
に、BBQ施設がオープン。奥吉野の大自然の絶景にいだかれての体験が人気だ。
場所・問合せ:柳澤果樹園 TEL0747-32-0245 五條市西吉野町湯塩210
https://www.0141kaki.com/contents/category/stay/

・新潟市 いくとぴあ食花2020 SUMMER ILLUMINATION

施設内の大型庭園キラキラガーデンがイルミネーションに彩られている。今年
のテーマは平穏でしあわせな未来を祈って「星に願いを」。惑星、オーロラ、
UFOのエリアや、ロケット、一番星もあって、美しい宇宙空間が楽しめる。
開催期間:9月22日(火祝)まで
点灯時間:18時から21時 入園料:高校生以上500円、小中学生300円
場所・問合せ:いくとぴあ食花 TEL025-282-4181
http://www.ikutopia.com/

コラム<象さんの散歩>

「病室から」帰って

先週のこの欄で、「病室から」の一筆を書いたが、それでいくつかの電話を
いただいた。ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。病因の胆石は取り
除き、胆嚢の手術は後日ということで、一週間で退院しました。元気です。
その同じ瓦版「学会コラム」で、増田寛也さんが、この春の思い出として、
ご夫妻で芝の愛宕神社の有名な急階段を駆け上った随想を記されている。この
愛宕神社は、私の入院した病院からも見下ろせる。よく知られ、急階段も話題
になる。わが夫婦も参拝しているが、往きはエレベーターで。帰りは階段を使
ったが、緩やかな方の階段であった。思い出に残るところである。
きょうは、電話やメールをいただいた諸兄姉へありがとうございました、と
「退院」の一報のつもりだったが、退院した途端の安倍首相の引退劇があり、
やはり一筆。「安倍首相は、解明できていないモリ・カケ問題、前の通常国会
での桜を見る会、黒川問題、赤木夫人の告発を抱え、コロナ事態への拙い対応
も加わって、体より精神が耐えられるのだろうか」、と・・・<川島正英>

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「奈良県十津川村」から・・
谷瀬集落は、先週末から稲刈りシーズンに突入しました。これからは集落内あ
ちこちにには伝統のハザ掛け風景が見られるようになります。酒米は9月下旬
頃の稲刈りです。その頃には、あちこちに曼殊沙華が咲き始めます。
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  縁側家族の美しさ

この夏、一番印象深かったのは、あるジャガイモ農家の縁側で過ごした時間で
す。「農家として何かこれから面白いことをやりたい」と語るお父さん、「い
つか田舎料理の店をやるのが夢」と笑うお母さん。その間で3人の子どもが甘
え、絡まっています。手作り紫蘇ジュースを飲み、花火を遊び、犬がしっぽを
振る縁側。まじめに汗をかく笑顔の毎日の積み重ね、美しいなと思いました。

縁側家族の美しさ

■編集室便り

▽次回の「さんか・さろん」へzoomでご参加を

9月15日(火)19時からの「さろん」は奈良県十津川村谷瀬集落のむらおこし
について。現地からのスピーカ―も参加いただきます。今からご予定ください。
なお、今のところオンライン参加はスローライフ学会会員に限らせていただい
ております。この機会にぜひご入会下さい。また、zoom初心者の方には事務局
からアドバイスさせていただきます。ご安心ください。

▽会費をお願いします。 新会員も募集中。

スローライフ学会は、NPOスローライフ・ジャパンが運営している学会で、
会員はNPOの賛助会員となります。
スローライフを学び、語り合い、さまざまな交流をしています。
会員は、この「瓦版」に記事を出したり、催しの参加費が割引になります。
年会費は一口5,000円(4月~3月)、下記へお振込みください。

【振込先】
ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会
三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会

詳しくはこちらをご覧ください。

入会について

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クオリティソフトから・・・
【たまな商店】毎年10月の解禁日には最高級の黒枝豆「丹波黒」を求めて産地
の丹波篠山に大勢の方が訪れます。大粒で濃い甘味とコクで人気の丹波黒を有
機栽培で育てた中島さんの黒枝豆。 https://tamana-shop.jp/tanbaedamame/
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

奈良県吉野郡十津川村
https://www.vill.totsukawa.lg.jp/
奈良県
http://www.pref.nara.jp/
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/
丹波篠山市
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/
日本テレネット株式会社

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シン・エナジー株式会社
https://www.symenergy.co.jp/
クオリティソフト株式会社

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アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/

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