瓦版2021.4.27 第564号

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またもや、の緊急事態宣言でしたね。けれども、わがNPO・学会は、たんたん、
わが道を行く。「瓦版」は通常通りで、5月の「さんか・さろん」も予定通り。
講師の村井康人さんから「新潟、北海道などの新鮮な空気を届けますよ」と。
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コラム<火曜日の鐘>   長谷川八重(スローライフ掛川)

消える二宮金次郎像

隣の小学校に大きなランドセルを背負った新一年生が登校する姿に目を細め
ています。小学校にも一人一台はiPadの時代、逆に消えてゆく物はアルコール
ランプ・男子用便器・連絡網などに並んで二宮金次郎像の撤去も相次いでいる
とか。撤去の理由は、児童の勤労は時代にそぐわないとか、ながら歩きは危険
だと座った金次郎像もあるようです。
二宮金次郎は5歳のとき酒匂川の洪水で田畑を失い、14歳で父、16歳で母を
失い、貧しいなかで勤労に励み独学で見識を磨き、全国600余りの貧しい農村
の村おこしをしました。その行動と実績を体系化した報徳思想は、人間の欲を
認めながらも周りとたくみに調和させ、心もお金も同時に豊かに育もうとする
もので、農村救済の枠を超えて、後の渋沢栄一、豊田佐吉、松下幸之助など近
代国家を築く経済人にも大きな影響を与えた人です。
有名な教えの一つに「道徳なき経済は罪悪であり、経済無き道徳は寝言に過
ぎない」とありますが、幼くして柴刈りの勤労と、少しの間でも勉学に励んだ
金次郎像はまさしく、経済と道徳の両立を現わしていると思います。
小学生にその学習は早すぎるかもしれませんが、純朴な子供のうちに記憶し
てほしい偉人です。親や学校関係者だけでなく、何をどう伝えるか、社会全体
の見識にかかっていると思います。

 

学会コラム<緑と絆の木陰>   坪井ゆづる(朝日新聞論説委員)

1年間、何をしていたのか

4月24日の朝刊各紙は、3度目の「緊急事態宣言」の記事で埋まっていた。
そのなかで目を引いたのは、日経1面の「1年間何をしていたのか」だった。
内容は、さして面白くもなかった(失礼)けれど、見出しとしては秀逸だ。
ほんとに、まったく、そうだよなあ、と共感した。コロナ禍への対応は最初か
ら違和感だらけだ。なかなかPCR検査もコロナ病床も増えないし、長らく補
償が一律というお粗末さ。それでいて「正念場」「瀬戸際」と言うばかり。
その結果が、いまである。米国がワクチン候補に1兆円規模の支援をしてい
たとき、日本では「GO TO トラベル」に2兆7千億円を費やしていたと
か、死者が人口比で台湾の200倍だと聞くと、頭がくらくらする。
ようやく始まった高齢者への接種は、いまだ対象者の0.2%ほど。先進諸国
でダントツの接種率の低さには目を覆うばかりだ。
一連の拙劣さの根っこには「東京五輪」があるようにしか見えない。だから
右往左往はまだまだ続くだろう。今回の「宣言」を5月11日までという短期で
区切ったのも、「開催ありき」を死守するために違いない。そろそろ、「無観
客でもやるぞ」と言い出すのだろうな。

 

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■街角から畦道から

飯舘かーちゃんの挑戦(3) あきらめないことにしたの
渡邊とみ子(「までい工房美彩恋人」代表、福島市在住)

沢山悔しい思いをしたよね/沢山、沢山泣いたよ/でも、いきてる/
やっぱり止まっては駄目だよ/どんなに小さな一歩でも前へ進んだら/
ほらね、実ってくれたんだもの/
植物は、こんな状況の中でも/頑張って生きているんだもの/
だから私は/諦めないことにしたの/
この詩を書いた時、最後の「だから私はあきらめないことにしたの」は私の覚
悟だった。「自分も頑張っているのだから嘆いてばかりいるなよ」と「いいた
て雪っ娘」に叱咤激励されたようで、どんなに辛いことがあっても畑で手入れ
をしていると「ああ!負けちゃいられないなあ。めげちゃいられないなあ」と
いう気持ちになってきたのだった。
そうして秋には、無事収穫の時期を迎えられたのだった。
※写真が、震災で避難した渡邊さんが福島で育てた飯舘のカボチャ
「いいたて雪っ娘」です。

「さんか・さろん」に初めて参加して    新澤公康(奈良県高取町)

一度、参加したいと思っていた「さんか・さろん」、とはいえ奈良からでは気
軽に上京することも叶わず、今回、Zoomを通して初めて参加が叶うこととなり
ました。Zoomも齢六十を過ぎた身には、例え興味があったとしても身近に関わ
れるものでなく、今回、先輩会員のおひとりが「さろん」前日、マンツーマン
指導を。ハードルを引き下げてくださり、とてもありがたかったです。
「さろん」当日、早いめの夕食を済ませ、ハラハラドキドキ、アクセスしてみ
ると、30人程度の皆さんが、まるで地元の集会所にでも集まる感覚で、ひょい
と入って来られ、「さろん」が始まりました。
今回、栃木県各地でキッチンカーを通じてお客様となられた方々と、笑顔の交
流をされている日光市舟越さんの取り組み報告に接し、「コロナさえなければ、
駆けつけたい」という、旅の空気も味うことができました。この世情だからこ
そ、Zoomでの「さんか・さろん」への参加が叶ったわが身を考えると、コロナ
もほんの少し、「私の時代」を動かすという、社会貢献があったことを認めざ
るを得ない、一夜でもありました。

 

■まち・むらニュース

・兵庫県丹波篠山市 丹波黒大豆「小田垣商店」グランドオープン

今年の2月に日本農業遺産の認定を受けた「丹波篠山の黒大豆栽培」。そこに
もうひとつうれしいニュースが届いた。黒豆卸業の小田垣商店が、国の有形文
化財に登録されている10棟の店舗のうち5棟をリニューアル、今月14日からオ
ープンしている。黒豆を使ったオリジナルメニューが楽しめるカフェや直販店
舗のオープンとともに、現代美術家のデザインによる中庭も話題を呼んでいる。
今後も残りの棟を茶室やキッチン、そして黒豆に関するギャラリーに改装して
いく予定とのこと。※現地の会員・竹見聖司さんからの情報です。
本店ショップ・問合せ:丹波篠山市立町19番地 TEL 079-552-0011

店舗のご案内

・秋田県由利本荘市 2021本荘つつじまつり

桜の名所として知られる公園は、桜が終わると約10000株の色とりどりのつつ
じが咲き競う。黄色から赤、白や紫と開花時期の違いによって全山が染められ
ていく。このつつじは昭和43年から59年に行われた親子植樹による樹々。
開催期間:5月16日(日)まで
場所:本荘公園(由利本荘市尾崎17番地)
問合せ:由利本荘市観光協会本荘支部 TEL 0184-24-6349

にかほんじょうはるめぐり2021本荘つつじまつり

 

コラム<象さんの散歩>

鶴瓶ばなしを聞く

先週、世田谷パブリックシアターへ、家族三人そろって出かけた。コロナ事
態下で、映画館や劇場へはごぶさただったが、そのコロナ禍で昨年は中止の
『TURUBE BANASI』が、ことし開催の運びに。ぜひ、ということに。
鶴瓶さん。私も妻も大のフアン。毎週、NHK番組『鶴瓶の家族に乾杯』は欠か
かさずに観ている。いい番組だ。どこか都市とか村へ出かけて街角や個人宅へ
飛び込み、ぶっつけ本番で語り合って、やりとりをカメラに。ありのままの家
庭生活を鶴瓶感覚で紹介する。まち・むらのスローライフを伝える。
『TURUBE BANASI』は、その鶴瓶の一人きりの語り。とにかく広い舞台の真
ん中近くに鶴瓶が立つ。旅芸人風の姿。小話というのかどうか、ありきたりの
日常のやりとりを語っているようで、いつか笑いに引き込み、さりげなく別の
話に移っていく。ゆるゆる。淡々。心和む。ゆたかになる。
エンデイングは舞台一面がはなやかに。鶴瓶さんが聖火を掲げて消えてゆく。
「私も走りたい」とにこやかな笑顔で。東京五輪は、この欄でたびたび書いて
きた。私は反対の考えをもつ。むしろ、黙視する立場。であれば、鶴瓶さんの
この屈託なく聖火をかざす姿も、またよしかな・・ <川島正英>

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「奈良県十津川村」から・・
訪れてほしい10のスポットを厳選し、地元の語り部による、まるでラジオドキ
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  越谷で

埼玉県越谷市、人口345000人。都心から1時間の利便性でベッドタウンとして
発展、東洋一のショッピングモールでも知られています。ただ、今のようにテレ
ワークが進むと、昼間の魅力が多様にないと物足りない。大規模施設より、歴
史・文化・自然・農産物・人の方がひかれるのでは?そう思いながら行くと素
敵な資源が沢山。単なるベッドタウンではなく、スローライフ・タウンでした。

越谷で

 

■編集室便り

▽新年度会費をお願いします。

スローライフ学会会員になると、「スローライフ瓦版」に投稿できるほか、
「さんか・さろん」などの割引があります。どなたでも会員になれますの
で、この機会にぜひお申し込みください。初めての方はこちらからどうぞ。

入会について

年会費は、5000円。(2021年4月~22年3月)
会員は「さんか・さろん」参加費一回1000円です。
ただし、3000円お支払いいただければ、何度でも参加できます。

何度もご参加予定の方は、5000円+3000円=8000円を、下記の口座へお振込み
ください。

それ以外は、その都度のお支払いに。途中入会でも、同様の金額となります。
なお、スローライフ学会員外の方の「さろん」参加は一回2000円、学生は無料
です。

※「さんか・さろん」9月までの予定はこちらから

「さんか・さろん」9月までの予定

【振込先】

ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会

※他金融機関からのお振込みの場合は
店名:〇一九(ゼロイチキュウ)店、預金種目:当座、
口座番号:0595293、スローライフ学会    まで。

 

▽5月の「さんか・さろん」をお楽しみに

日時:5月18日(火)19時 新潟市から
テーマ:「“スローライフな肥料”をご存知でしょうか。MOO&PLANT」
講師:村井康人さん(リーバス食育研究所代表)
北海道十勝にある酪農からの液肥を3年以上発酵熟成させ、無臭のオーガニッ
ク液肥として商品化。循環型商品として売り出して10年、その奮闘のお話です。

 

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

奈良県吉野郡十津川村
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奈良県
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雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/
丹波篠山市
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