
2023年8月3日
新緑が美しいころです。5月5日は端午の節供。兜の香合に菖蒲と粽を設えました。
菖蒲が「尚武」、武を尚(とうとぶ)に通ずることから、武士の時代に移るとともに男子の節供となりました。
粽は中国の悲劇の英雄、屈原にちなむ逸話からのものです。
布地でつくった背景は水辺の花菖蒲。菖蒲はサトイモ科で、その葉、根には薬効があり、菖蒲湯や菖蒲酒に使われます。
まさに薫風の香り。邪気や疫病をはらうといわれます
「いずれアヤメ(菖蒲)かカキツバタ(杜若)」ともいわれますが、区別は少々ややこしいですね。
作・文 丸山薫(心葉 主宰)