瓦版 2022.9.27 第638号 増田寛也さんのコラム掲載

 

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9月の「さろん」黒豆のお話は実に面白く好評でした。講師・竹見さんの黒枝

豆を注文できます。また、10月は日光へ「お出かけ・さろん」を企画しました。

現地に出かけるか、zoomで夜報告を聞くか。いずれも編集室便りに詳しく。

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コラム<火曜日の鐘>    丸岡一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)

 

 

 

住み慣れた自宅の、畳の上で

 

「みんな満足。本人もきっと」。90歳を超えた母親を病院から自宅へ引き取り、

先月、最後の見送りを済ませた友人のことばです。医師の見立てよりはるかに長

く、1年近くを自宅で過ごすことになりました。

コロナ禍もあって面会もままならない中、自宅は自由な振る舞いができるとこ

ろです。家を離れた子や孫、ひ孫、時には近所の人までが訪れて、手をすり足を

さすり、かすかなことばと笑顔も交わして、穏やかな最期だったそうです。

終末にかかわるさまざまな経験と思考を重ねて、私たちは10年ほど前から、最

期は「住み慣れた自宅の、畳の上で」と利用者や地域にすすめています。家族、

医師、訪問看護、介護と連携し、病院からでも特養からでも家に連れ帰って最期

を看取る。私たちもチームを組んでサポートします。

共感して実行する人が年に2人、3人と広がってきました。ささやかながら、

ひとつでもふたつでも地域に幸福の種をまき続ける。それが社会福祉法人のつと

めであるという心得も、しだいに育ってきました。

 

 

 

 

学会コラム<緑と絆の木陰>   増田寛也(日本郵政社長)

 

 

移住ブームなるか

 

最近、移住がブームになりつつあるようだ。そういえば4月から、NHKが、

「いいいじゅー!!」と言う移住者密着ドキュメントを放映している。確かめ

るべく、先日、東京有楽町にある「ふるさと回帰支援センター」を訪れ、理事

長の高橋公さんに話を聞いた。同センターは、団塊世代の大量リタイヤを見据

え、東京在住の地方出身者のふるさと回帰(Uターン)支援を目的として設立

された団体で、今年で設立20周年。有楽町の東京交通会館8階のセンター内に

各自治体がブースを設け、相談員を配置して移住相談を行っている。県レベル

では今や44都道府県(東京都も参加!離島移住などPR)が参加しており、訪れ

た日も多くの相談者で賑わっていた。高橋さんとは古くからの付き合い。連合

で長らく労働界に身を置き、その後ふるさと回帰運動を始めた熱血漢である。

高橋さん曰く、「移住相談の年齢は、2008から9年頃は20代から40代が3割

以下だったが、最近は、ここが主力で7割を超え、Ⅰターンが多い。2020年の

コロナ直後は、東京圏を取り巻く茨城、栃木、群馬、山梨、静岡への移住相談

が、1.5から2倍に増えた。2021年は全国化して、東北は仙台を抱える宮城、

中国地方は広島市を抱える広島、九州は福岡が周りの県より2倍に増えている。

また、20ほどの県が過去最高の相談件数を更新している」とのこと。テレワー

クの普及がこの動きを加速しているのだろう。

東京で2DKのマンションを借りていた人が、地方では同じ家賃で3LDKを

借り書斎でゆっくり読書、通勤時間も半分以下、などと言う話をよく聞く。コ

ロナがあっても東京への若者の一極集中の流れはなかなか止まらないが、一方

で、このような話を聞くと、10年後、20年後の地方の姿が楽しみになってくる。

 

 

 

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福岡県糸島市「ねり塩」。福岡糸島の塩と、長崎の酢造会社の無農薬玄米麹から

作られた塩麹です。醗酵調味料としても様々な料理に活躍してくれます。

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■街角から畦道から

 

「川掃除から学ぶ」 ①分断から切崩し

 

児玉征也(和歌山県紀の川市 NPO紀州粉河街づくり塾会員)

 

 

一級河川紀ノ川の支流で粉河寺の前を流れる中津川でのこと。例年であれば

7月には地域住民による川掃除が行われるがコロナで休止中だ。そこで「夏休

みの宿題だ!」とばかりに私一人で川掃除を始めた。鎌、ハサミ、スコップ、

つるはしと買い揃え、不退転の買物だ。とりわけ私のお気に入りはつるはしだ。

鋭く尖った先は、からまった根っ子を突き刺し、反対側の平たく尖った先は草

と地面の今生の別れにうってつけだ。根っこを地中に広げた大きな塊に対し、

最初私は分断を試みる。複雑に絡まった根っ子の中央に一撃、二撃をくらわす

が歯が立たない。戦略転換し端っこの弱そうな根っ子に取り掛かる、一本一本

根気よく解すように外していくのだ。

そしていつしか気分はプーチンになっていることに青ざめる。なんとしても

根こそぎ奪うのだと。 ※添付写真もご覧ください。

 

 

 

「55歳、初めての丹波黒栽培記」⑤枝豆に黒豆に 収穫期へ期待を寄せて

 

竹見聖司(兵庫県丹波篠山市役所 今年から兼業農家)

 

秋を賑わす丹波黒枝豆は、10月上旬からの2、3週間が旬と言われています。

また、黒大豆は12月上旬に収穫、乾燥、選別作業を行い、おせち料理に向けて

出荷されます。もう一息、大雨や強風に注意しながら水管理、防虫対策をして

ワクワクの秋を迎えたいものです。

市役所の仕事には、やりがいを感じていますが、一人ではどうすることもで

きないこともたくさんあります。他方で、黒豆やお米づくりは、知識と経験を

持って丁寧に世話をすれば、決して裏切られることなく豊かな実りを与えてく

れます。

農作業はしんどいです。しかし、てんとう虫やトンボと出会ったり、梅やス

モモの実を採取して梅酒やシロップを作ったりと、自然と会話しながら生きて

いることを感じる大切な時間になっていることに気づき始めています。

※添付写真もご覧ください。(編集室便りに「たけみ農園」のご案内も)

 

 

■まち・むらニュース

 

・島根県奥出雲町 たたらの灯2022

 

「かんな流し」(山を切り崩して土砂を流し、それに含まれる砂鉄を採取する

方法)が起源の追谷地区の棚田。1万本の灯りでその棚田がライトアップされ、

浮かび上がる。9日には打ち上げ花火もおこなわれる。

開催期間:10月9日(日)~29日(土) 点灯時間:18時~21時

会場:追谷地区(奥出雲町竹﨑803―1)

主催:たたらの灯実行委員会

問合せ:たたらの灯実行組合 TEL090-4571-5949

https://okuizumo.org/jp/guide/detail/838/

 

 

・福島県二本松市 第66回二本松の菊人形

 

3年ぶりに開催される今年のテーマは「竹取物語~かぐや姫から始まる日本昔

話の世界」。艶やかな菊の花と、色づく紅葉が会場を埋め尽くし、国内最大級

の菊の祭典といわれる。県下と市内の菊花品評会も同時に開催される。

会期日時:10月8日(土)~11月13日(日) 9時~16時

会場:県立霞ケ城公園  入場料:一般800円(中学生以下無料)

主催・問合せ:一般財団法人 二本松菊栄会 TEL0243-55-5122

https://www.nihonmatsu-kanko.jp/?p=4879

 

 

 

コラム<象さんの散歩>

 

台風一過

まさに「台風一過」という形容がぴったりの週末だった。

三連休。家族3人で久しぶり、伊豆・河津の山の家へ旅、夕方まで庭にイス

を持ちだし、楽しく過ごしたのだが・・・。土曜日の夜に15号台風が・・・。

静岡新聞によると、この日の静岡県は5地点で、観測史上最大の雨量を記録

した。送電鉄塔が2基倒壊、2人が亡くなった。まさに台風の中心部へわざわ

ざやってきた、という思いにとらわれざるをえない。

だが・・・。事態はそこで喰いとめられた、という思い。感謝しつつ、いつ

もの河津ホリデイ。東伊豆町へ。下田市へ。松崎町へ。ドライブも楽しんだ。

「河津寄って軽トラ市」へも。近くの農家が丹精こめた思い思いの手土産とか

農産物を軽トラックの荷台に並べて販売する楽しい“市”。

そして、いつもの天城からの風、海からの風を存分に楽しむ。旧統一教会、

また「国葬」騒ぎから遠く離れてのいい秋風を楽しめた。・・・<川島正英>

 

 

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「奈良県十津川村」から・・

中秋の名月、十津川では「いもたばり」という収穫に感謝する行事が行われま

した。子どもたちが家々を回り、お芋やお菓子を「いもたばらせてー」と、も

らって歩く。そんな行事が今も丁寧に行われている村です。

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  つながるフェス

 

マンションのまちづくりをお手伝いしています。横浜市戸塚区品濃町にある、

「東の街」。自治会や管理組合とは違う「まちづくり委員会」ができて、この

春からワークショップを重ね、皆が出した山ほどのアイデアのいくつかを寄せ

た催しをこのほど開催しました。名付けて「つながるフェス」。超手作りの小

さな催しですが、集客や儲けより以前に、繋がることが目的。楽しかったです。

https://noguchi-tomoko.com/post-9037/

 

 

 

■編集室便り

 

 

▽10月は日光へ「お出かけ・さろん」です。zoomもあります。

 

 

日時:2022年10月18日(火)

講師:舟越隆裕さん(Mobile Cafe NIKKO 珈琲COCOM オーナー)

内容:『SLに乗っていく!日光のルーツを知るミニツアー』

 

栃木県日光市でキッチンカー珈琲COCOM(ここむ)を営むスローライフ学会

会員・舟越隆裕さんにお任せの旅です。舟越さんは日光市役所・日光市観光協会

を経て、「行った先を交流の場にしたい!」と2019年からキッチンカーを運営。

東照宮以外の隠れた魅力や、日光のルーツを探るツアーを企画していただきま

した。その昼の様子を、夜、いつものようにzoomで全国の皆さんと繋ぎながら、

ご報告するという贅沢な「さろん」です。

※詳しい内容はこちらから↓↓↓

https://www.slowlife-japan.jp/2022/09/22/%ef%bd%93-160/

 

 

①現地を事務局と訪れ、日帰りで参加

②事務局とともに泊って参加

③いつものように夜のzoomさろんに参加

と、参加の方法はいろいろです。

 

【申込み】zoomさろんへのご参加は10月15日(土)までに。

現地参加の方と、お宿手配ご希望の方は急ぎご一報ください。

スローライフ・ジャパンまで  slowlifej@nifty.com

 

 

▽黒豆サロン好評でした。

 

 

9月20日の「さんか・さろん」は丹波篠山市企画総務部部長、竹見聖司さんの

「黒大豆、55歳の挑戦と丹波篠山の挑戦の先に」と題した“黒豆話し”でした。

ご自身で黒大豆をつくっている過程や様子、丹波篠山の黒大豆が日本農業遺産

に認定された訳、まちづくりの創意工夫など、先進的な取り組みのお話しも。

質問や感想が多く、時間が足らない「さろん」となりました。詳細は、後日ス

ローライフ・ジャパンのホームページに、YouTubeにもご紹介いたします。

 

5回にわたって、この「スローライフ瓦版」にも連載された竹見さんの黒枝豆、

黒豆のご注文は  ↓↓

「たけみ農園」まで

https://takechan661227.wixsite.com/my-site

E-mail:takechan661227@yahoo.co.jp

電話:090-2353-9375

 

 

 

▽来年イタリア・アグリツーリズモへいかがですか。

 

スローライフ学会会員の工藤裕子さん(中央大学法学部教授)から、来年開催

のイタリア・アグリツーリズモへのご案内、お誘いです。工藤裕子さんは今年

の2月「さんか・さろん」でも話されています。何年も通い続けている地域で

企画されるワークショップは、ほかにはない内容。

 

期間は来年2023年2月24日(金)から3月7日(火)の12日間。美味しいもの

を食べながら、現地の人と集う、オリジナルの学び旅。

少しでも参加へ心が動いたら、まずは工藤さんあてご一報ください。

詳しくはこちらから ↓ ↓ ↓

https://www.slowlife-japan.jp/2022/09/26/%ef%bd%93-161/

 

 

 

 

 

 

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ずに、下記にお願いします。

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slowlifej@nifty.com

 

 

 

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

奈良県吉野郡十津川村

https://www.vill.totsukawa.lg.jp/

奈良県

http://www.pref.nara.jp/

雲仙市

https://www.city.unzen.nagasaki.jp/

飯山市

http://www.city.iiyama.nagano.jp/

出雲市

http://www.city.izumo.shimane.jp/

丹波篠山市

https://www.city.sasayama.hyogo.jp/

日本テレネット株式会社

http://www.nippon-tele.net/

シン・エナジー株式会社

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クオリティソフト株式会社

http://www.qualitysoft.com

アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

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中島プレス工業有限会社

https://www.nakajimapress.jp/

 

 

 

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