


瓦版2025.1.28第727号 神野直彦さんら、8人のコラム掲載。

瓦版2025.01.14第726号 斉藤睦さんのコラムほか、「ふるさと納税」廃止論など掲載

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
きょう19時からの「さんか・さろん」は、もとNPO理事、スローライフ学会
会長・筑紫哲也さんについて皆で語り合います。そして数日前に亡くなった、
もと理事、ジャーナリスト早野透さんについても。ともに献杯しましょう。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団)
眼が少し赤くなっていたらしい
人に言われるまで気がつかなかったが、言われると気になる。だんだん違和
感があるような気までしてきて、眼医者に行った。病院なる場所に行くのは久
しぶり。驚いたことに、マイナンバー・カード読み取り器が設置されていた。
さておき、眼は結膜炎だそう。一週間ばかり、目薬をつけることになった。
朝昼晩と寝る前に2種類ずつ。2種の間に5分程度の時間を空けろとの指示が
ある。これが、なかなか厄介だ。ひとつ目をつけて、なにかことを始めると、
ふたつ目をうっかりしてしまう。何度かの失敗を経て、5分間で終わる作業を
決めればいいのだと思いついた。毎日の生活の中で、「5分」を区切って意識
することはない。なかなか興味深いプロジェクトとなった。
朝、目薬①をさして、洗濯物を干し、目薬②をさす。昼食後、①をさして、
職場の給湯室へ赴き、コーヒーを淹れ、②をさして、味わう。寝る前は、歯を
磨き、トイレにいくと、5分くらい。問題は、晩。不規則な生活ゆえ、時間も
場所もまちまちになってしまう。いまだ定まらず。まことに残念ながら、目薬
は終わってしまいそうだ。
学会コラム<緑と絆の木陰> 神野直彦(東京大学名誉教授)
同窓生
文化の日の翌日、私は高校の同窓生、庄司庸男君と昼食を共にするため、ホ
テル「椿山荘」に向かった。庄司君は多感な高校時代に偶然読んだ、樋口一葉
の『たけくらべ』に人生を運命づける衝撃を受けた人である。そのため東京海
上を定年退職してから、庄司君は「一葉記念館」でボランティア・ガイドを続
けている。苦難のうちに夢を追い求め、わずか24歳という短くも清冽に生き抜
いた一葉の生涯は、庄司君の夢多き青春の情熱に火を灯したのである。
椿山荘での食事は、そうした庄司君の青春時代の激情の残り火に火を点けて
しまった。近くに平塚らいてうの母校日本女子大学があったからである。一葉
は5年間の小学校を修了した学歴しかない。らいてうは一葉には教育が無く、
小説の社会的意味や価値に無自覚だったと冷たく批判している。庄司君はこう
したらいてうに、青春の激情を込めて反論し、一葉こそらいてうが女性解放運
動の敬うべき先輩だと、私に熱く説明してくれたのである。
人生は短い。庄司君との話は、薄命の一葉から、高校の同期の友人たちが次
々に、突然の如くに世を去り逝く悲しき話題に移っていった。椿山荘への道す
がら、神楽坂を通り抜けた。私の脳裏に不思議と早野透君がメモをとる姿が浮
かんだ。早野君はどんなに辛い日でも、その日のメモ帳を必ずスクラップに整
理していた。そこに真理に忠実に生きようとするジャーナリストの覚悟を見た
気がする。
早野君は私と庄司君にとって高校の同窓生である。庄司君と会った3日後に、
早野君の死を知った。私が神楽坂を通過した時には、この世の人ではなかった
のかもしれない。一葉の日記にある「我れは人の世に病苦と失望とをなぐさめ
んためにうまれ来つる」という言葉は、早野君のジャーナリストとしての使命
感を語っているようでもある。
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej
福岡県添田町「バナナようかん」。バナナの風味高く、あらゆる年代層に人気
の銘菓。創業100年になる老舗の英彦山土産は、地域のソウルフードです。
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△
■街角から畦道から
「筑紫哲也を語ろう」④ 文化の人
高橋征吾(東京都板橋区 スローライフ学会会員)
筑紫さんに対する評は様々だと思いますが「文化の人」であることには異論
の余地がありません。朝日新聞の政治部記者出身であるにも関わらず、小澤征
爾や井上陽水、忌野清志郎を始め実に多彩な交流を持ち、「(テノール歌手の)
パバロッティはニュースだ」といって番組で取り上げるほど音楽、映画、芸術
にのめり込んでいた筑紫さん。
その根底にあったのは単なる好事家根性などではなく、阿川佐和子さんが、
「つまり筑紫さんは、人間観察をしながら、いつも面白がっていたい人なのだ」
と言ったように、基本的にはヒューマニズム、人間肯定の思想だったのだと思
います。
それがジャーナリストとしての仕事にも反映し、野村秋介とも安東仁兵衛と
も付き合うような保守・リベラルを超えた骨太の人脈、人間観に繋がったので
はないでしょうか。 ※写真はスローライフ事務局提供。
■まち・むらニュース
・長野県飯山市 わら細工でカメを作ろう!
雪国の大事な冬の手仕事「わら細工」。その伝統技術を使っての手の平サイズ
のカメづくり。教えてくれるのは地元のおばあちゃん達。対象は中学生から。
申し込みは1ヶ月前までに。
開催日:11月~4月 時間:2時間
場所・申込・問合せ:森の家 TEL0269-69-2888
https://nabekura.net/experience/experience-1151/
・東京都千代田区 第8回ジャパンフィッシャーマンズフェスティバル2022
~全国魚市場&魚河岸まつり~
全国各地の魚介料理が堪能できる日本最大級の魚食イベント。栄養豊富な魚食
は日本の大切な食文化。その活性化を目的に開催され、様々な旬の料理、郷土
料理、和洋中のメニューが楽しめる。震災復興応援のための福島県沖の「磐城
もの」に焦点をあてた「発見!ふくしまお魚まつり」も同時開催。
開催日時:11月17日(木)~20日(日) 10時~21時(予定)
場所:日比谷公園 噴水広場~芝生広場~にれの木広場
入場料:無料・飲食代別途 総店舗数:約70ブース
主催・問合せ:SAKANA & JAPAN PROJECTジャパンフィッシャーマンズ
フェスティバル実行委員会 TEL 03-6811-1135 https://37sakana.jp/jffes/
コラム<象さんの散歩>
早野くん、さようなら
早野透くん、5日に逝く。この「瓦版」のトップ・コラムの「火曜日の鐘」
の常連ライターで、おなじみだった人。同じく、わがNPO・学会の理事として
も、がんばってくれた。が、ここ数年、少しご無沙汰だった。
それにしても、あまりにも突然の訃報。12日の通夜、13日の葬儀、いずれも
立ち会った。秋山耿太郞さん(朝日新聞の政治部長から社長になる。早野くん
と政治部が同期)が弔辞を。福島瑞穂さん、佐高信さんも弔辞を。
早野くんは、筑紫哲也に私淑していた。スローライフ学会の勉強会で、読書
グループのアドバイザー役を担当したとき、筑紫哲也の著書を採り上げていた。
何よりも桜美林大学の教授として「筑紫哲也論」を講義した。
その筑紫くんは、11月7日没。11月は献杯の月となった・・・<川島正英>
=========================================================== PR =====
「奈良県十津川村」から・・
十津川村の紅葉が見ごろです。十津川温泉「庵の湯」の紅葉、エメラルドグリ
ーンの「二津野ダム湖」と山々の紅葉など、いろいろな表情が。源泉かけ流し
の温泉とともにお楽しみください。http://totsukawa.jugem.jp/?eid=1212
======================================================================
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 「人」のフルコース
長崎市稲佐山に行く途中、「燈家」というカフェでフルコースをいただきまし
た。栃木県那須塩原市から移住されたご夫婦のお店です。驚いたのは「これは
近くの魚屋〇さんおすすめの鯛に、△の◇さんのドレッシングを使って」「▽
の□さんのプチトマトをドライに」と、料理に必ず人の名前が出てくる。この
お店のネットワークに驚きます。一食で何人もの人に会ったようでした。
https://noguchi-tomoko.com/post-9208/
■編集室便り
▽もと理事、早野透さんのご冥福をお祈り申し上げます。
きょうの、瓦版で、神野直彦さん、川島正英さんが触れているように、NPO
スローライフ・ジャパン、スローライフ学会の理事であった、ジャーナリスト
早野透さんが亡くなりました。
早野さんはこれまでのスローライフ運動で、様々に発言されてきました。
2002年「スローライフ月間in掛川」で市民企画の講座で日本政治について語る。
2008年「スローライフ・フォーラムin鳥取」で急遽、筑紫哲也さんの代役を。
2009年「スローライフ月間in淡路島」に参加し「島に学ぶ」を語る。
2010年「スローライフ・フォーラムinとなみ野」で砺波市「散居村」を語る。
2012年「スローライフ・フォーラムin日光」で足尾分科会で「交流」を語る。
2015年「雲仙市の地方創生を語り合う」フォーラムでアドバイザーに。
2017年「スローライフ・フォーラムin出雲の國」ではアドバイザーに。
このほか各地に足を運び、その土地の方々と親しくスローライフ談義をされて
います。日本一過疎が進むと言われた群馬県南牧村には、桜美林大学の学生さ
んと合宿をしながら応援を続けられました。
毎月開催の「さんか・さろん」も常連でご参加され、皆とお酒を酌み交わし
ながら地域や政治について語られていました。終始笑顔で、難しいことでも分
かるように説明してくださる、「ああ、そうなんだ~」とこちらの話をしっか
り聞いてくださる方でした。早野さん、ありがとうございました。
早野透さんの思い出の写真をあげました。ご覧ください。
https://www.slowlife-japan.jp/2022/11/09/%ef%bd%93-179/
▽10月以降に入会の場合、年会費が3000円です。
今年度の会費をまだお支払いでない方、または、これを機会にご入会の方、
来年3月までの年会費が3000円となります。(これまでは5000円)
会員になると「さんか・さろん」への参加が1回1000円(非会員は2000円)、
年会費以外に3000円で3月まで何回でも参加できます。
◆「さんか・さろん」のプログラムはこちらから
https://www.slowlife-japan.jp/2022/09/17/s-85/
◆お申込み支払いはこちらまで。
【振込先】
ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会
※他金融機関からのお振込みの場合は
店名:〇一九(ゼロイチキュウ)店、預金種目:当座、
口座番号:0595293、スローライフ学会 まで。
▽この瓦版のメールは送信専用です。
スローライフ・ジャパン、スローライフ学会にご用の方は、この瓦版に返信せ
ずに、下記にお願いします。
↓↓↓
============================================================ PR ====
クオリティソフトから・・・
【たまな商店】プロビーチバレーボール・倉坂正人選手のコラムを更新。5月
に始まった国内ツアーも10月のファイナル大阪大会で終了。10月に行われた2
大会の模様のレポートです。https://tamana-shop.jp/masatokurasaka202211/
======================================================================
■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
奈良県吉野郡十津川村
https://www.vill.totsukawa.lg.jp/
奈良県
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/
丹波篠山市
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/
日本テレネット株式会社
シン・エナジー株式会社
クオリティソフト株式会社
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
株式会社サンクス・ツー
中島プレス工業有限会社
======================================================================
最後までお読みくださって、ありがとうございました。
このメールマガジンへのご意見、当団体への連絡はこちらへお願いします。
slowlifej@nifty.com <mailto:slowlifej@nifty.com>
このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとの
ご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、
お気軽にお付き合いください。
今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレス
の変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。
slowlifej@nifty.com <mailto:slowlifej@nifty.com>
======================================================================
NPOスローライフ・ジャパン
〒160-0011 東京都新宿区若葉1丁目6番1号
ビジネスガーデン四ツ谷アネックス204
電話 03-6685-3979 FAX03-5366-4702
E-Mail slowlifej@nifty.com <mailto:slowlifej@nifty.com>
https://www.slowlife-japan.jp/
※郵便・FAXともにスローライフ・ジャパン宛でお願いします。
シェアオフィスのため「スローライフ学会」宛ですと届きません。