


瓦版2025.1.28第727号 神野直彦さんら、8人のコラム掲載。

瓦版2025.01.14第726号 斉藤睦さんのコラムほか、「ふるさと納税」廃止論など掲載

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皆さんから、先日の「スローライフ・フォーラムin綾部」の感想が届いており
ます。先週に続き今週のこの「瓦版」も、しばらくは京都府綾部の話題が続き
ます。そして6月20日の「さんか・さろん」はそのフォーラムの報告です。
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コラム<火曜日の鐘> 丸岡 一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)
アルカディアの人々
明治の始め、東京を発って東日本を旅した英国の旅行家イザベラ・バードは
新潟県境の峠を越えて山形・置賜地方を目にしたとき、「東洋のアルカディア
(桃源郷)ではないか」とその興奮を書き残しました。バードがもし綾部に足
を踏み入れることがあったら、やわらかな山々に囲まれ、ひたむきに生きる人
々の姿により大きな感銘を受け、「アルカディア」の思いを強くしたに違いな
い。ご案内を受けて綾部のまちを巡るうち、そんな感慨にとらわれていました。
さすがのアルカディアも時代の波にもまれ、大きく人口を減らす時代があっ
た。日本各地の農山村に共通する、出口のみえない課題です。しかし、綾部で
はその波に立ち向かう勇気と情熱と行動力を持つ人々がいて、それがさらに外
の世界から同じ志を持つ人々を引きつけている。ここに集まっているエネルギ
ーの大きさに圧倒される2日間でした。過疎に苦しむ全国の地域に大きな励ま
しを送っているようにも感じました。
市長さんはじめ職員の方々、それぞれの現場で頑張る市民のみなさん、そし
て長い時間をかけてフォーラムの舞台を作りあげてくれたスローライフのみな
さんを勝手に「アルカディアの人々」と呼ぶことにし、敬意を込めてお礼を申
しあげます。ありがとうございました。
学会コラム<緑と絆の木陰> 神野直彦(東京大学名誉教授)
バラと友と涙
バラの花は「愛の涙」である。愛するアドニスの死に出会い、愛の女神アフ
ロディテが流した涙から、バラの花は咲き出たといわれている。バラの花は愛
との出会いの歓喜と、愛との別離の悲しみの象徴なのである。
バラの咲き誇る綾部で開催されたスローライフ・フォーラムに参加して、私
は出会いの歓喜に包まれた。オンラインでは参加することのできない私にとっ
て、三年振りの出会いだったからである。しかし、私の心はすぐに、別離の深
い悲しみに抱かれてしまう。それはスローライフで常に、私と共にいた早野透
君がいないからである。
早野君と私は同じ高校で学び、人間の復権を求めた「1968年の激動時代」を、
同じ大学で生き抜いた。長い年月をかけて、二人だけの「習慣」を創り、断た
れることのない「絆」を築いてきた。スローライフで旅すれば、早野君はメモ
を取りながら、私の師として教え導いてくれたものである。
五千本の咲き誇るバラの花を見て泣き伏す「星の王子さま」に、キツネは
「人間たちには、もう物を知るための時間がない」、「人間たちにはもう友だ
ちがいない」と諭している。しかし、王子さまが育てたバラは、「この世でた
だ一つのバラ」であり、王子さまと友だちになったキツネは、「この世でただ
一匹のキツネ」なのである。早野君は私にとって、「この世でただ一人の人間」
であったのだ。大切なものは目には見えない。心で探さなくてはならないので
ある。
しかし、ただ一つの存在としての「絆」を築いた者には、「責任」が生ずる。
「星の王子さま」は五千本のバラのためには死ぬ気にはなれないけれど、世話
をした「たった一輪のバラ」には死を覚悟する「責任」があると説いている。
「消え去りし友」に、私は責任を果していない。そうした「悔恨の涙」が頬を
伝うばかりである。
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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej
京都府綾部市「干菓子 バラの花咲く」。「バラまつり」が開催されている綾
部バラ園。そのバラをモチーフにした干菓子は眺めるだけでも幸せ気分です。
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■街角から畦道から
綾部ではお世話になりました!
西村晃代 (奈良県十津川村 地域おこし協力隊)
フォーラム初参加でしたが、全国各地からの多くの皆様とお話しさせていた
だき、大変勉強になりました。視察では、シャガ群生地の素晴らしく手入れさ
れた風景と、地元の皆様の笑顔が印象に残りました。視察バス車内でお伺いし
た地元産品の開発に関するお話も、十津川で共通することも多く学ばせていた
だきました。
十津川からは1人の参加でうまくPRできたか心配ですが、差し入れのお酒
を褒めていただいたり、珍味「ゆうべし」に関心を持っていただいたり、あり
がたかったです。前回の十津川フォーラムにはキャパオーバーで参加できなか
った方もいらっしゃるようで、是非またご来村いただければと思います。
シャガの花とスローな地域おこし
新澤公康 (奈良県高取町 スローライフ学会会員)
綾部、水源の里の地域おこしは、みんなで環境を整え守って来た、シャガや
ミツマタの群生地に観光客を集め、大きな収益をめざすことが第一義ではなく、
高齢者各人が活動拠点に足を運ぶと、「誰かがいる」「話をしたり、お茶した
りする時間が嬉しい」という、まさにスローという比喩が似合う地域おこしだ
った。みんなで集まって作るお弁当もその地域での消費が見込まれる分のみ、
その日、直売所で売り出すものはせいぜい10個とか…。また、みんなで工夫し
て醸し出される賑わい(イルミネーションなど)は、「通行人や帰省者が喜ん
でくれたら…」と素っ気ないくらい。
高齢者たちの地域おこしへの思いは、愛らしく咲くシャガの花にも似ていた。
■まち・むらニュース
・長野県飯山市 平田真澄 高橋まゆみ 交流展「彩る空間の世界」
飯山市在住の和紙作家・平田真澄氏の作品が、高橋まゆみさんの創作人形と共
に展示されている。北信州で活躍している二人の作家が、受け継がれてきたふ
るさとへの想いを未来につなぐ作品展となっている。
開催期間・時間:9月26日(火)まで 9:00~17:00 (水曜日休館)
会場・問合せ:高橋まゆみ人形館 TEL0269-67-0139
料金:一般620円、小・中学生410円
https://www.ningyoukan.net/exhibition/
・京都府綾部市 マルベリー摘み!
懐かしい味覚で、健康抗酸化作用がある「桑の実(マルベリー)」。2,200㎡の
土地に約200本の桑の木がある農園で桑の実摘みが楽しめる。桑の実には、養
蚕業、繊維工業の歴史を持つ「蚕都・綾部」の魅力がつまっている。
開園期間:6月2日(金)~5日(月)・9日(金)~12日(月)
時間:10:00~15:30 予約不要 園内での試食はフリー
会場・問合せ:あやべマルベリーファーム TEL090-5053-8284
ファーム管理協力金:大人1,000円、幼児500円 (1パック200g付)
https://www.ayabe-kankou.net/event/mulberry_2023/
コラム<象さんの散歩>
「卒寿」です
5月29日。象さんの「卒寿」でした。「九」「十」。縦につなげると「卒」。
だから、人生に段落をつけるあれこれを考えるべきなのだろう。
NPOスローライフ・ジャパンの精魂をこめた綾部フオーラムの幕を閉じた
直後のいま、象さんの考えること。望むこと。
スローライフ活動が20年を過ぎた。新しい飛躍を考える。そして、これから
望むのは・・日本文化を主導してきた京都府がスローライフでも先頭に立って
ほしい。綾部市がその実働部隊、先鋭部隊になってくれれば。
これは、すばらしいフオーラムをつくりあげたばかりのいま、みなさんから
賛成いただけよう。重ねて、象さんの切実な「卒」の願い・・・<川島正英>
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「奈良県十津川村」から・・
村では「地域おこし協力隊」を募集中です。日本一大きな村で働きませんか?
外国人旅行者の受入環境整備、観光PR、HPの充実、SNS等の情報発信事
業など6つの分野からやりたいことを選んで、6月末までに応募ください。
https://www.vill.totsukawa.lg.jp/news/index.php?c=topics_view&pk=1649902181
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 後始末
先日開催した「フォーラム」、裏方としては終了してからの作業が山盛りです。
まず、忘れ物「いったいこれは誰のお味噌?」。残り物も「少しずつお酒が残
った、揚物も」。記念写真の送付。ホームページやSNSへの発信。そのための
写真使用許可。そして、皆さんへのお礼ご挨拶。そして、「え?録音が入って
いるUSBは?」という冷や汗も。報告書も。まだまだ後始末は続くのでした。
https://noguchi-tomoko.com/post-9738/
■編集室便り
▽綾部の写真を添付します。
今回の原稿にある、シャガの群生やバラ園の写真を添付いたします。記念写
真ではありますが、少し雰囲気が伝わるかと存じます。
「あやべグンゼスクエア」にある「綾部バラ園」での一枚と、水源の里・老富
のシャガの群生地での一枚です。
▽6月の「さんか・さろん」は綾部報告です。
好評だった京都府綾部市での「スローライフ・フォーラムin綾部」について、
司会で活躍された長谷川八重さんと、事務局として尽力された丸山薫さんが報
告します。
参加した方はぜひご感想を。また、ご参加でなかった方々もこの報告で臨場
感を味わってください。
・日時 6月20日(火)19時から。zoomで。
・スピーカー 長谷川八重(スローライフ掛川)
丸山 薫(心葉主宰 スローライフ学会会員)
・テーマ 「スローライフ・フォーラムin綾部」を語る
・申込 6月17日(土)までにメールで。→ slowlifej@nifty.com
▽写真だけの報告がホームページに
「スローライフ・フォーラムin綾部」の詳しい報告はまだこれからですが、
取り急ぎ、いろいろな場面のスナップ写真だけをホームページにあげました。
ご覧ください。
https://www.slowlife-japan.jp/2023/05/29/%ef%bd%93-230/
▽4月からの会費をお願いいたします。
◆スローライフ学会会員の方は、4月からの会費をお願いします。
・年会費は、5000円。(2023年4月~2024年3月)
・会員は「さんか・さろん」参加費一回1000円です。(一般は2000円)
ただし、3000円お支払いいただければ、何度でも参加でき、年会費のみの場合
は、その都度お支払いいただくことになります。
なるべく5000円+3000円=8000円を下記口座へお振込みください。
◆まだ会員でない方は、ぜひこの機会にご入会ください。「スローライフ瓦版」
に投稿できるほか、「さんか・さろん」などの割引があります。どなたでも会
員になれます。
◆事務処理の都合上、5月末日までにお振り込みをお願いいたします。
【振込先】
ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会
※他金融機関からのお振込みの場合は
店名:〇一九(ゼロイチキュウ)店、預金種目:当座、
口座番号:0595293、スローライフ学会 まで。
▽この瓦版のメールは送信専用です。
スローライフ・ジャパン、スローライフ学会にご用の方は、この瓦版に返信せ
ずに、下記にお願いします。
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
奈良県吉野郡十津川村
https://www.vill.totsukawa.lg.jp/
奈良県
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/
丹波篠山市
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/
日本テレネット株式会社
シン・エナジー株式会社
クオリティソフト株式会社
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
株式会社サンクス・ツー
中島プレス工業有限会社
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