きらきら商店街研究分科会、愛知県瀬戸市へ

スローライフ学会「きらきら商店街研究」分科会の活動として2007年9月10日、愛知県瀬戸市の銀座通り商店街を訪ねました。
銀座通り商店街は、名古屋市の中心部から30分ほどの名鉄瀬戸線「尾張瀬戸」駅近くにあります。大型店の出店などで徐々に衰退、一時は商店街の三分の一が空き店舗になるほどでしたが、「愛知万博開催決定」のニュースを機に復活への機運が高まりました。
近年は、名古屋学院大学の学生やNPOもまちづくりに参加。2006年度には経済産業省の「がんばる商店街77選」にも選ばれています。
さて、今回の分科会には総勢17人が参加。商店街の山内義則理事長と瀬戸市役所の小木曽基嗣(こぎそ・もとつぐ)さんの案内で、商店街の「見どころ」を巡りました。

名古屋学院大学が空き店舗に開店、同大の学生たちが代々運営主体になって営業していたコミュニティカフェ【マイルポスト】、
地域のボランティアスタッフが古民家の趣を活かしつつカフェやギャラリーを運営する【久米邸】、
趣旨に賛同した約140人が出資した基金を元に、延べ800人の手で商店街の空き地を整備し、NPOが「集いと表現の場」テーマに運営する【窯の広場】、
第三セクター「瀬戸まちづくり株式会社」直営の商店街ギャララリー【かわらばん家】
など、銀座通り商店街らしいスポットを見学しました。


まち巡りの後は、
「マイルポスト」に腰を落ち着けて、商店街の皆さんから「にぎわい復活」までの経緯や現在の取り組みなどじっくりお話を聞きました。
その中で、「マイルポスト」の開設準備からずっとかかわってきた名古屋学院大学の水野晶夫教授は、「マイルポストのような学生の店の持続的な発展には、システムが必要。一番大事なのは商店街と学生、人と人との関係づくり。商店街のやる気は学生に伝わり、商店街も学生やNPOという新しい血を仲間として、温かく迎え入れてくれた」と解説しました。”