瓦版2011.5.3第54号

週刊スローライフ瓦版 (2011.5.3 第54号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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「瓦版」は、2年目に入ったばかり。東日本大震災から立ち上がるべきいま、
スローライフこそ・・と考えます。学会の新しい会員を求めてやみません。
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=117
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コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団)
~~~ ビール成分に放射線防護効果を確認
友人からメールあり。放射線医学総合研究所なる独立行政法人のレポート。
ビールの防護効果最大34%とか。先は読むまでもない。急ぎ同好の士に転送。
さっそく波紋。小躍りして奥方に見せた同僚は、直ちにデマの宣告を受ける。
テレビでは、官房長官が宣言している「○×シーベルト、これは1年間毎日
食べ続けてレントゲン△回分です」。まだ二十代の後輩は、その度途方に暮れ
る。彼女は一生ものの病気と付き合いながら働いている。これまで受けた、そ
してこれから受けるレントゲンの回数をついつい考えてしまう。
こんな我々にできること。客足戻らない地場産業の振興だ。銚子所縁の海鮮
居酒屋へ繰り出す。肴は区長選挙にロイヤル・ウェディング。ビールがしみる。
ああ、今日も放射能34%防護できた。健康で文化的な最低限度の東京生活…。
学会コラム<緑と絆の木陰>
~~~~~
増田 寛也(野村総合研究所 顧問) 復興の議論の前に
東日本大震災の発生から間もなく2ヵ月。いまだに13万人以上の人々が避難
所で暮らす。憲法がひとしく国民に保障した最低限度の健康で文化的な生活と
はほど遠い劣悪な環境の中で、命をすり減らすような生活を余儀なくされてい
る。我慢ももはや限界に近い。
7.2万戸を予定している仮設住宅は、完成したものがわずか2400戸と建設が
一向に進まない。菅首相は「お盆までに全員入居」と国会で答弁したが、直後
に枝野官房長官は「土地の確保など制約要因がある。」と明言を避けた。
2700万tと途方もない量(年間処理量の約20年分!)のがれきの処理もメドが
立たない。全国からの義援金は第一次配分が発表されたのみで、多くの被災者
に届いていない。各種支援を受けるための条件となる罹災証明書の発行も著し
く遅延している。
遅れの責任は国か自治体かと問うても何も始まらない。とにかくスピード感
をもってすべてを前に進めなければならない。これらの問題に一応のメドをつ
けない限り、いくら高尚な内容であっても被災者の胸に響く地に足の着いた復
興の議論とはならないだろう。
■街角から畦道から ————————————————–
あれ以来、チンドン現場はゼロです 嶋崎 靖(U-Stage)
U-Stage 嶋崎 靖です。 私が書きました「チンドン屋」についての本「心
を掴む宣伝術」が電子ブックで配信されました。
http://itunes.apple.com/jp/app/id431506873?mt=8
実は、師匠菊乃家親方の命日に合わせ、3月16日配信予定だったのですが、
この震災のあおりで一月以上遅れてしまいました。
あの前日3月10日、私は新宿で、東京大空襲に焼け残った大黒天の御開帳
「大黒市」の宣伝をしていました。翌日。恩師の絵画展を観に、私の演劇生活
出発の地・横浜に。地下深くで地震。電車も止まり、仕方なく山下公園から、
青春の思い出を遡行するように停電で真っ暗、サイレン鳴り響く中原街道を渋
谷に歩きました。
関東大震災の瓦礫の捨て場として作られた山下公園。到着した渋谷に岡本太
郎作「明日の神話」。その時はまだ原発事故はおろか、東北の惨状を知る術も
なく…。
そして、レトロなチンドン屋の話が電子ブックで配信…。これも何かの巡り
合わせなのか。奈落の底から這いあがる一筋の光明になれば、そんな思いです。
■まち・むらニュース ————————————————
◎北海道 春・・花の情報二つ
その1>最北の城下町・松前町で「さくらまつり・桜三部作」。桜の名所百選
に選定されている松前公園の約1万本250品種の桜が、これから5月下旬まで
時差開花する。それに合わせ「松前さくらまつり」を開く。第64回。期間中は
武者軍団パレード、松前物産フェア、郷土芸能の披露など、多彩なイベント。
開催期間:~5月15日(日) 場所:松前郡松前町松城(松前公園周辺)
http://file.asobube.com/feature/sakura/sakura.html
松前観光協会(0139)42-2726
その2>滝上町で「童話村たきのうえ 2011芝ざくらまつり」。日本一の芝桜の
里であり、滝上公園の芝ざくら大群集は面積約10万平米と東京ドームの約7倍。
丘陵全面をピンク色に。空から見下ろすヘリコプター空中散歩などのイベント。
開催期間:6月5日(日) 場所:滝上公園(紋別郡滝上町元町)
http://takinouekanko.tabilog-hokkaido.jp/
滝上町観光協会(0158)29-2730
◎三重県 ふるさとの話題三つ
その1>県立高校をモデルにしたドラマの放映はじまる
多気町と県立相可高等学校をモデルとしたドラマ「高校生レストラン」が、
5月7日(土)午後9時から、日本テレビ系で始まる。
詳細は、日本テレビ公式ページで http://www.ntv.co.jp/kouresu
その2>「三重のがんばる商店街取組事例集」を発行
県内11地域の商店街の取組みを紹介する「事例集」を作成、活性化を図る。
詳細はhttp://www.pref.mie.lg.jp/TOPICS/2011030514.htm
その3>「劇団座☆名張少女」が東京でも公演
名張市に本拠地を置くが、3年前から、年1回の東京公演をはじめた。。
公演演目 おばけりんご(作:谷川俊太郎)
開催日時 5月20日(金)19:00~、21日14:00~、22日14:00~
開催場所 日暮里D倉庫(荒川区東日暮里6-19-7)
http://www.geocities.jp/kagurara2000/index_d.html
入場料 2000円(料金の一部を東日本大震災の義援金に)
問い合わせ 090-7319-1497(玄羽)
三重県東京事務所(電話 03-5212-9065 FAX 03-5212-9066)

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「たかおか屋」から・・・
富山県高岡市、ここで「スローライフ」をテーマにがんばっているふるさと逸
品のお店です。地方にこんな店がある!一度ホームページをご覧ください。
http://www.takaokaya.jp/
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「日光『食』の研究所」から・・・
日光だいや川公園に整備中の『日光ブランド情報発信センター』
5月28日(土)のオープンを目前にして、急ピッチで準備が進んでいます。
http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-102.html
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クオリティライフから・・・
私たちのお店「たまな食堂」のたまなとは、大地から“賜った野“菜とい
うところから。またキャベツの古名「玉菜(たまな)」という意味も含みます。
http://tamana-shokudo.jp/
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コラム<象さんの散歩> 「クーザ」という舞台を見ました
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東京・原宿で華麗なサーカスをどうぞ、と招待状を頂戴した。が、妻も私も
サーカスは、ボリショイか、毎年の世田谷・大道芸ぐらいしか知らない。この
「クーザ」と題する舞台は、世界に著名なカナダの「シルク・ドウ・ソレイユ」
が演じ、由緒あるエンターテイメントという。なるほど、並のショウでない。
道化師の舞台回し、照明、演奏も洗練されて水準は高い。もちろんアクロバ
ット・パフォーマンスがいい。高速回転する両面素透しの巨大ホイールの輪の
中や外を全速力で駆ける。綱渡り、一輪車、人間ピラミッド。超能力アートを
10種類ほど。妻は半分は眼をつぶり、私は言葉をなくして拍手拍手・・。
物語がある。自分の居場所を探す少年が、こうした磨きぬかれた技と、支え
るチームワークを見て、明日への勇気と希望を得ていくという筋書である。
実は、大震災で東京の公演が一時休止。来年4月に予定されている仙台公演
にも疑問符が出たと聞く。被災地でこそ、とも思う。 ∧ 川島正英 ∧
コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと>その49
~~~ 地方自治は素晴らしい!-足立区の衣替え再論-
今日は憲法記念日。メディアでは、護憲派vs改憲派それぞれの集まりを報道
するのが長年の定番です。でも、第9条だけが憲法ではありません。現憲法が
実現した原理の中には「地方自治」もあったことを思い出したいものです。
先週ご紹介した足立区の衣替えは、中央政府式に「クールビズ」などと呼ば
ないようにしたい。行政という視点から見ると自治体独自の先進的な取り組み
だからであり、これこそ憲法が保障する地方自治のあるべき姿です。
世間一般の固定観念に捕らわれず、中央政府よりも早く決定して自らの判断
で前に進む。しかも、アマテラスさんに合わせようというのではなく、もっと
前倒しすると決めるとは!えらい!この国の地方自治は、なかなかの水準です
ぞ。おのおのがた、各地で大いに自発的、自治的に、独自の取り組みを!
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 那須は元気です。
~~~
毎年ゴールデンウィークには、渋滞で困るほど観光客でにぎわう栃木県那須町。
それが「今年は、本当にガラガラで困ってます」という声が聞こえていました。
観光客を待つよりも、逆に東京に乗り込んで“那須元気宣言を・・と、東京
「赤坂サカス」で、野菜の販売です。まっすぐなアスパラ、真っ赤なトマト、
緑濃いナバナ、咲き誇るスイセン。元気のおすそ分けをいただきました。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=103
■編集室だより
△5月の「さんか・さろん」は・・「フットパスでまちづくり」

大震災の影響で3月のさろんが中止、待ちに待ってのあらためて登場です。
ゲストは神谷由紀子さん。「日本の里山100選」に東京で唯一選ばれた町田市
小野路地区。自然を愛し、保全活動に取り組む神谷さんたち主婦は「資源が
ない、資金がない、人材がない地域こそ、新しい観光の可能性が大きい」と
散策コースをつくり、スローフードの提供農家をつのり、小野路宿復元など
で“まちづくり型フットパス(快適な歩く道)観光のモデルを創り出した。
日本フットパス協会をつくり、イギリスとも交流。世界を視野に入れた“人
間の歩く速度にあった観光”に取り組んでいる。
・日 時……5月17日(火)19時~20時30分(18時40分受付開始)
・場 所……平河町Mercury Room (千代田区平河町1-4-5 平和第一ビル6階
クオリティ㈱ 会議室)
・主 催……スローライフ学会
・参加費……会員1000円、一般2000円。(学生500円、講師の紹介者1000円)
終了後、希望者で簡単な懇親会を行います。会場は、当日お知らせします。
・ゲスト……神谷由紀子(かみや ゆきこ)NPO法人「みどりのゆび」事務局長
http://www.midorinoyubi-footpath.jp/index.html
【申込み】5月13日(金)までにNPOスローライフ・ジャパンへ。
電話 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
(当日参加もOK。当日は090-7433-1741野口へ)
△筑紫哲也賞「作文コンクール/神話・民話を読み継ぐ」の入賞作品集をネット
上(e-book)で公開中!
◆「上巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol1/flipviewerxpress.html
◆「下巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol2/flipviewerxpress.html
△今こそスローライフ学会へ!!!
東日本大震災から1ヶ月が経ち、復興への道がさまざまなに模索されていま
すが、こういう時代だからこそ、ゆっくり、ゆったり、ゆたかに、を目指す
生き方を広げていくときだと感じています。
私たちは、これまでどおり緩急自在な生き方、スローライフなまちづくりを
すすめていきます。
このメールマガジンをお読みの皆さまには、ぜひともスローライフ学会の仲
間に入って私たちNPOの活動を支えていただきたく思います。
年会費5000円。会員は、この「瓦版」で思いを語ったり「さんか・さろん」
で学び合い、楽しみながら交流できます。役立つ案内もお届けします。
スローライフな生き方に関心のある方でしたらどなたでも結構です。お知り
合いの方も大歓迎。お誘い合わせのうえ、ぜひともお申し込みください。
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=117
こちらの入力フォームからもお申し込みできます。
http://www.slowlife-japan.jp/modules/liaise/index.php?form_id=5
△ボランティアスタッフ募集!
NPOスローライフ・ジャパンでは、事務作業をこなしていただける方を探
しています。大変虫のいい話ですが、アルバイト料をお支払いすることがで
きません。データ入力や資料の発送など簡単な仕事を、ご都合のいいときに
来てサポートしていただければとても助かります。
時間に余裕があって、たまには四ツ谷(坂町)に行ってもいいという方、ぜひ
ご一報ください。
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
鹿児島県
http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html
岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
鳥取市
http://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1196922905996/index.html
佐賀県小城市
http://www.city.ogi.lg.jp/
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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