瓦版2013.7.2第164号

週刊スローライフ瓦版 (2013.7.2 第164号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★奈良まほろば館。これから、この瓦版によく登場します。まず7月から4回の「さんか・さろん」奈良シリーズの会場として。奈良県のアンテナショップ。東京・日本橋の三越デパートの向かいで、わかりやすい。ぜひ、どうぞ・・。http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=180★★★★★コラム<火曜日の鐘> 早野透(桜美林大学教授)~~~ 富士山の世界遺産に思う 富士山が世界遺産になったとのことで、山開きとともに登山客、いや観光客が詰めかけているらしい。軽装で、食料も持たず、どさっとバスから降りて、サンダルばきで。山は怖いよ。天候が一変する。遭難が起きないか心配である。 わたしは高校そして大学時代、山岳部にいて7年間を過ごした。吹雪のなかで立ち往生したこともある。頂上寸前で霧に迷って下山の山稜を間違えたこともある。雪崩に巻き込まれたこともある。だが、山の魅力はすばらしい。 ザイル結んで氷の尾根でよ/仰ぐ劔のね薄化粧よかね 劔岳の峨々たる岩稜はとりわけ美しかった。友と登った雪の頂上から戻ったテントで、こんな山の歌を歌った。新聞記者として慌ただしい生活を送っていたわたしがスローライフに憧れるのは、あのころの蒼き山々がまぶたから消えないからなのです。学会コラム<緑と絆の木陰> 坪井ゆづる (朝日新聞東北復興取材センター長・仙台総局長) 仮設住宅と開会式 ああ、ここに、こんなに多くのプレハブ仮設住宅が並んでいるのか。 大震災で4千人近い犠牲者を出した最大の被災地・宮城県石巻市の一角。取材ではなく、夏の高校野球の主催者として訪れたため、虚を突かれた感じがした。そこは石巻市民球場。周りに、ざっと2千戸のプレハブが並んでいた。 この球場は大震災の際に、自衛隊の駐留地になった。グラウンドには宿営用テントが張られ、行き交うトラックで内外野ともデコボコになった。使用不能の惨状を聞いた大リーガーたちが、100万ドルの寄付を送ってきた。それで人工芝を張り、この春に球場を復活させた。駐車場に使う近くの空き地は、がれき置き場の跡地だ。 こうした経緯を復興のシンボルと位置づけて、この球場で夏の県予選の開会式を催すことにした。仙台市を離れての開会式は初めてだ。その場所を下見に行って、息をのんだ。西日を浴びて、むせかえるようなプレハブ住宅群は「復興はまだグラウンドの中だけの話だよ」と訴えかけているようだった。 だからこそ、球児たちの一投一打やスタンドの応援団の歓声が、少しでも被災者を元気づける力になることを願う。▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej富山県高岡市「ユウカメロン」。銅器のまち高岡では豊かな水を活かした農業も盛んです。いま注目されているのが糖度17度のこのメロン、とにかく甘い!△△△△△△△△△△△■街角から畦道から 自伐は土佐の山間より 川竹大輔(デジタルこうち推進協会)森林組合などに伐採作業を請け負わせる林業とは違い、小規模に伐採をする副業的な自伐林業を推進する団体が、高知にある。NPO法人土佐の森救援隊(中嶋健造理事長)では、億単位の費用がする高性能機械での伐採より、燃料費の安い小型機材で可能な自伐の方が、「環境配慮が行き届き、農業との兼業も可能で、中山間地の暮らしに合う」として、薪のバイオマスエネルギー活用や材の搬出に地域通貨券「モリ券」を発行する工夫もふくめて、高知の実践を全国に広げようとしている。被災地の岩手県大槌町では、自伐林業を収入源に復興する動きが盛んだが、自治体の林業部局から協力がなかなか得られないとも聞く。生産性重視を標榜しつつ、地域に還元されない集約的林業と対比した動きとして今後とも注目してほしい。==== PR ====米粉のまち・胎内市から・・・恒例の市民手作りのお祭り「ほっとHOTまつり」が今年も開催されました。特産品の米粉を使ったご当地グルメ「べえべえ作り体験コーナー」が人気でした。http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/29742702.html=======■まち・むらニュース・福井県 1億年の時を越えて恐竜化石発掘25周年日本で初めての本格的な調査開始から25年。新種の発見、研究のほか海外での共同発掘や調査、恐竜の全身骨格の復元も行ってきた。恐竜の生きていた時代を体感できると人気の博物館がその成果を一同に展示。期間中、講演会やセミナー、ツアーもあわせて開催される。 期間:7月12日~10月14日 主催:会場:福井県恐竜博物館(福井県勝山市) 問合せ:TEL 0779-88-0001 http://www.dinosaur.pref.fukui.jp・熊本県 阿蘇の高森湧水トンネルで「納涼七夕まつり」 白川水系最源流となるトンネル内の気温はおよそ17度。涼を感じながら、光のファンタジーに包まれた中での巨大な七夕飾りは、幻想的な空間を創りだす。水や自然にちなんだ催事の開催もあり、水資源の大切さと尊さを実感する場を提供している。 日程:7月4日~7日 9時~20時 場所:高森湧水トンネル公園・湧水館(熊本県高森町) 主催:高森町 問合せ:政策推進課 TEL 0967-62-1111コラム<象さんの散歩> 鈴木・三重県知事の“子育て政策~~~ 先々週、日本記者クラブで三重県の鈴木英敬知事の講演を聞く。全国最年少の38歳。イケメン知事。就任後の長男誕生で「育休っぽい」と自称する3日半の休暇が注目されたり、10県知事で「子育て同盟」を発足させたり。イクメン知事でもある。演題は、ずばりの「地方目線×当事者目線」の少子化対策。 三重県の現状と全国的傾向を分析、国の政策も視野に入れつつ具体的な対策を検討している。先進モデルもいくつか。聞き応えありだった。 それでも、なお注文をつけたい。わが会では、そもそも「安産の里」構想をすすめてきた。子育て環境からいえば、とくに自然と人情で水準以下に落ち込んだ都市に比べて、なお何とかゆとりを残す「むら」で子育てを考えましょう、と。とくに岩手県遠野市は、I・Tを活用した遠野型助産院構想を実現させて着々と進む。鳥取県智頭町では、安産だけでなく、大都市での戦いに疲れた人たちすべてに呼びかける「疎開村」構想を寺谷誠一郎町長が提唱した。 少子化対策といえば、やはり国の“目線がつきまとう。地方目線×当事者目線の「安産の里・三重県」政策をうかがってみたい。 ∨ 川島正英 ∧コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 湯船のようなまち~~~秋田県鹿角市の大湯というところへ行ってきました。800年の歴史がある温泉の地です。共同湯に行くと、入り方から涼み方まで、地元の人が親切に教えてくれます。湯上りにまちをぶらつくと、おじさんがかわいがっている軍鶏を見せてくれたり、ご夫婦が庭に咲かせたバラを案内してくれたり、お土産に1本くださったり。心温もる、大きな湯船のようなまち、という印象でした。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=215==== PR ====「日光『食』の研究所」から・・・日光『食』の研究所創設以来初めて、食を通じてわいわい語り合う“食談”を、日光市足尾町の「かめむら別館」で開催。足尾の食を再確認しました。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-240.html=======■編集室便り □7月の「さんか・さろん」は 奈良シリーズ<奈良の魅力・「むら」の魅力>の第一回 ・ 7月16日19時~21時: 「“むら”の詩情と慕情~奈良県十津川村、野迫川村を歩く~」 二つの村のすばらしい自然を村のワークショップの成果とも結 びつけながら。 阪口弘子氏(十津川鼓動の会)、角谷喜一郎氏(野迫川村長) (NPOから増田寛也、川島正英、野口智子ら) ・会場 東京・日本橋(三越デパート前)の「奈良・まほろば館」で。 ・参加者 一般・スローライフ学会会員 60人 ・主催 奈良県・NPOスローライフ・ジャパン ・資料代など 1000円 □「スローライフ・フォーラムin奈良」お知らせ : point⑤ 吊り橋のむら・奈良県十津川村 ——————————————— 11月23・24日。フォーラム会場:奈良県川上村。 主催:南部地域産業復興推進大会開催協議会。 ——————————————— 十津川村は、フォーラムで、新しいスローライフの里としての展望・進み 方などを報告する村の一つ。ここ2年、調査やワークショップ、また論議 を重ねてきてほぼ見えてきたひとつのむらづくりプランは「吊り橋に続く、 スローライフの散歩道」となるのだろうか。散歩道、遊歩道と取り組む。 十津川村は、まさに「吊り橋のむら」。とくに「谷瀬の吊り橋」が有名。 長さ297㍍。鉄線では日本有数の長さ。清澄な十津川に絶景をつくる。村 の美しさはすばらしく、「日本の最も美しい村連合」に加盟している。 人口は四千、と少ないが、日本最大面積の村である。 また北海道の新十津川町は、1889年の十津川村を襲った豪雨で村民が集団 移住、開拓した町であり、村と町章が同じという楽しい例である。 十津川村役場 〒637-1333 奈良県吉野郡十津川村大字小原225-1 電話: 0746-62-0001 □平成25年度の会費のお振り込みがまだの方へ‥。 お手数ですが、お振り込みをお願いいたします。新会員も募集中です。 スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・ 神野直彦、会長・増田寛也、副会長・中村桂子)です。 スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、全国で スローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。 年会費5000円。会員は、この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」 などで交流したり。会費は下記の口座へお振り込みください。 【振込先】 ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会 三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会 ==== PR ====クオリティライフから・・・「たべごと教室」の講座潜入レポートを公開してみました。教室が遠くて通えない方も、雰囲気を感じていただければうれしいです。http://qwebm.quality.co.jp/mail/u/l?p=7lmhe2igH6gZ=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/——————————————————————————–“