瓦版2013.7.9第165号

週刊スローライフ瓦版 (2013.7.9 第165号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★ 社会保障と税の一体改革の「国民会議」が、急ピッチでの論議。わが学会の 神野直彦、増田寛也さんが委員に。論議を見守る坂田啓子さんからメールを いただき、コラム「街角・・」へ。みなさんも感想・意見・声援をよろしく。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 山下茂(明治大学公共政策大学院教授)~~~ なかなか見つからな~い 前回(5月28日)紹介した『フランスの温泉リゾート』。本のどこかに温泉の温度についての情報がないか?と、ただ、ひたすら、それだけを血まなこになって探索した。結局、筆者の眼力では一つも見つからない。なんでやねん!温泉は医療に使うフランスでも、お湯の温度は無視されてるのか? 諦めかかったが、そうだ!我が国だって栃木の塩原には「温泉病院」がある、あそこなら・・・と、意地になって調べる。同類の施設は有馬や湯原などにもあり、筆者でも楽にネットからアクセスできるだけで、全国で60近くもある。そんなに沢山とは知らんかった。喜び勇んで、いくつかの温泉病院のサイトで「お湯の温度」を探したが、なかなか見つからない・・・。この国の「温泉療法」の世界でも、温度は関係ないのか~? お湯の温度などという話題を追いかけるのは、所詮、無駄なのか?まして、ぬる~い温泉に限って、なんて・・・。もう、温泉のことは忘れ、世間で間違いなく支持されているスローなことに専念するか。何はともあれ、お酒はヌルめの燗がい~い、なのだから。学会コラム<緑と絆の木陰> 神野直彦(東京大学名誉教授) 紫陽花 梅雨の雨音のリズムは、母に抱かれているように、心を癒してくれた。それは幼き頃、梅雨時に雨が降ると、肌寒く感じる程に、涼しくなるだけではなく、外で遊ぶことができずに、母と一緒に過す時間が多くなっていたからかもしれない。雨雨降れ降れの童謡ではないけれど、梅雨の雨音は母と一緒に過す楽しき時のバックグラウンド・ミュージックになっていた。 しかし、今では梅雨時に、心地好い雨音のリズムは聞くことができない。梅雨の雨音が、激しく打ち鳴らされる戦いの太鼓のようなリズムとなってしまったからである。 それでも時には梅雨空から、頬を伝う涙のような雨が降ることもある。そうした涙雨に咽び泣くような箱根の山を、ゆっくりと登山電車で登ると、悲しみに濡れながらも、悲しみを癒そうとするかのように、雨に濡れて美しさを増す紫陽花に出会うことができる。 紫陽花は不思議な花だ。寂しげだけれども、心の温もりを与えてくれる。それは多数の小花が薬玉状に集って、一つの花のように咲くからに違いない。一人では寂しさに耐えられず、肌を寄せ合うように生きようとする人間の性を、紫陽花は淡い恋情のように映し出している。 紫陽花は母の面影と重なる。もちろん、それは母と過すことの多かった梅雨の頃に咲くからである。紫陽花は世間の荒波から守ってくれる母と過す隠れ家に、濡れながら咲く花なのである。しかも、その隠れ家で雨音を聞きながら、母が教えてくれた愛の永遠の住み家に咲いている花でもある。 ▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej栃木県日光市「日光唐辛子羊羹」。ギョギョ!羊羹の中に、紫蘇巻唐辛子が入っている、甘くて辛い味。地元老舗の羊羹屋さん・唐辛子屋さんのコラボです。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から 社会保障制度改革国民会議にひとこと 坂田啓子(佐賀県小城市役所)神野様、増田様が委員である「社会保障と税の一体改革の国民会議」の議論を読んでいて、第15回会合の内容では、国保の実務を執り行っている者として、「???」と感じる発言もありました。神野さん、増田さんの発言ではありませんようにと思いながら公表された内容を見ると、そうでなくてホッとしたのが2週間ほど前。そして、第16回会合の議論の内容を見ると、お二人の発言は、とても私たち実務者にしっくりきたのです。それがあまりにも嬉しくて!お伝えしたくて・・・。その後、紛糾したとも書いてあった大詰めを迎える国民会議、お二人に頑張っていただきたいです。恐れ多いのですが、これまで国保の赤字予算を策定し、窓口対応から税率改正の議会対応まで行ってきている者の素直な意見、でした。==== PR ====米粉のまち・胎内市から・・・胎内産の米粉入り生パスタ「ETIGOTTI」(エチゴッティ)を作っている「小国製麺」。今年3月にできた新工場を見学してきました。http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/30109616.html=======■まち・むらニュース ・岐阜県 「森女(もにょ)の森づくり」への呼びかけ 森林を守るために女性にできることはいっぱい。それを知ってほしいと女性 のための森林作業体験や、森林を舞台に活躍する女性たちとの交流イベント。 まずは森の健康状態をチェックする「森の健康診断」からのスタートです。 日時:7月28日(日) 9:30~16:00 申込締切:7月19日(金) 場所:ふくべの森(美濃市片知1991付近) 主催:山の駅ふくべ 問合せ:yamanoekifukube@yahoo.co.jp ・富山県 立山山麓で知性、教養を磨く「とやま夏期大学」 各界で活躍する講師を迎えて自然の風、緑の中で楽しく学ぶ4日間。定員は それぞれ200人で、複数日の受講も可能。午後からの講義にあわせて午前中 に楽しいツアーが組まれているのが特徴です。学びを楽しみながら、心身を リフレッシュしてみませんか。 日程:7月26日~29日 応募締切:7月16日 会場:北アルプス「立山国際ホテル」 講師:26日 室伏重信(中京大学名誉教授)「競技スポーツと人の可能性」 27日 田部井淳子(登山家)「人生は8合目からがおもしろい!」 28日 神野直彦(東京大学名誉教授)「混迷する世界と日本の使命」 29日 桜井進(サイエンスナビゲーター)「驚異の数、円周率πの 世界~ひとはなぜπを計算しつづけるのか~」 主催:とやま夏期大学実行委員会(富山県・北日本新聞社) 後援:富山県教育委員会 問合せ:http://webun.jp/pub/ad/2013/kakidaigaku/コラム<象さんの散歩> 世相を映す七夕飾り~~~ 新暦の七夕。何とか梅雨明けとなって、夕方の土砂降りから一転、夜が更けゆくにつれて東の空に織女星、ずっと右の下手に彦星を見つけた。 昼間は、妻・宏子と七夕飾りを見物して歩いた。銀座の歩行者天国、日本橋の三越デパートなど、笹の木と葉がまがいで、淋しい。でも、三越の向かいのあの「奈良まほろば館」。有名アーティストによる「短冊展」を開いていた。さらに、店頭と短冊展会場の笹飾りに吊るす色紙として短冊とともに「散華」が・・。花びらの形の散華に願いを書く。さすが古の趣きである。 そして、わがマンションの七夕飾り。毎年、私が近くの雑木林から笹を切り出し、妻が壷に飾り、こよりをつけた色紙を用意してフロントに置く。 短冊に書かれた祈りは、こもごも。水泳、自転車とか「もっとべんきょう」の上達、「マリーンズ優勝」「ライオンズがぎゃくてんゆうしょう」の応援、宇宙飛行士などへの願望が多い。「ぱていしえ」「ぱんや」「ケーキ屋さん」は新しい。「ぼくわ だいどうげいにんになりたい」もあり。「ぷりきゅあ」は女の子のアイドルらしい。こどもの声の純真さ。一方、星に願ひを、幸せでありがとう、幸せと平安をお祈りします、は高齢者の人からだろう。 彼氏が出来ますように、とうちゃんびょうきにならないでね、は微笑ましくママが勝訴しますよう、家庭に平和が訪れますように、は深刻だ。 私は「ゆっくり ゆったり ゆたかに スローライフを」と。∨ 川島正英 ∧コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 中滝ふるさと学舎~~~これまで、各地の廃校利用事例を見てきましたが、ここはなかなかうまくできています。本格的な味の食事、ウッドデッキで清流を眺めながらのコーヒーも。とかく廃校利用といえば、教室での民具展示などだけで少々かび臭いところが常ですが、ここは息づいてる感じでした。何といってもこの学校出身のシェフが腕を振るい、地元のお客さんが楽しみに来る、だからと思います。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=216==== PR ====「日光『食』の研究所」から・・・「山芋のあんかけまんじゅう」と「鹿肉ソーセージのピザ」。いずれも、足尾の“食談に出た地元の味です。おいしいものがあると話が弾みます。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-241.html=======■編集室便り □7月の「さんか・さろん」は 奈良シリーズ<奈良の魅力・「むら」の魅力>の第一回 7月16日(火) 19時~21時 「“むら”の詩情と慕情~奈良県十津川村、野迫川村を歩く~」 二つの村のすばらしい自然を村のワークショップの成果とも結 びつけながら。 十津川鼓動の会 阪口弘子さん、野迫川村 角谷喜一郎村長 (NPOから、増田寛也、川島正英、野口智子ら) 阪口弘子さん(十津川鼓動の会) 十津川村の世界遺産「大峯奥駈道・熊野参詣道小辺路」を中心に、 語り部として、古くからの自然と人間がおりなす普遍的な価値を もつ文化・歴史・精神風土などを守り伝え、新たな価値を創出す る。それが活動の基本の会。名の由来は、十津川村千年の歴史の 鼓動を歩きながら感じられたらとの思いと、小辺路の急峻な坂道 を登るときに心臓がバクバク鼓動することから。 http://www5.kcn.ne.jp/~saka1951/index.html 角谷喜一郎さん(野迫川村村長) 奈良県の西南端、和歌山県と隣接し北部には信仰の山・高野山が ある。“天空の村”と呼ばれて標高が高く、夏は冷涼な避暑地と して知られる。平家の落人伝説もあり、夏には「平維盛の大祭」 が村民手作りで行われ、山中の花火を見るためたくさんの人が集 まる。人口は500人余り。“ばち芋”(ジャガイモの塩煮)などの 特色ある地域食を守り、冬の雪を活かしたイベントや、新しい形 の林業への試みなど、ユニークなプロジェクトがうまれつつある。 http://www.vill.nosegawa.nara.jp/・会場 東京・日本橋(三越デパート前)の「奈良・まほろば館」で。・参加者 一般・スローライフ学会会員 60人・主催 奈良県・NPOスローライフ・ジャパン・資料代等 1000円 ・詳しくはこちらをご覧ください。 http://www.slowlife-japan.jp/ 皆さまのお申し込み、お待ちしています。 □「スローライフ・フォーラムin奈良」お知らせ : point⑥ 人口500のむら・奈良県野迫川村 ——————————————— 11月23・24日。フォーラム会場:奈良県川上村。 主催:南部地域産業復興推進大会開催協議会。 ——————————————— 樹海と雲海に包まれて、ゆったり静かなたたずまいの村である。 人口500。数でも人口密度でも、全国市町村の少ない方から10番内に入る。 高野山で和歌山県と境を接し、標高が高く、急峻で、雪も降る。 平家武士の隠れ部落としての歴史をもつ。平惟盛の塚があり、その大祭も 続けられている。人里を離れた暮らし、品性が特色といえそう。 村の郷土料理・高原料理に興味をもったスロバキア大使夫人がいて、その スロバキア共和国を相手の国際交流が続くというのも、らしい話である。 野迫川村も、フォーラムで、新しいスローライフの里としての展望・進み方 などを報告する村の一つ。むらづくりの方向は「森にひびく“むら”讃歌」 といえようか。すばらしい味わいの収穫祭、古式ゆかしい盆踊り、花火大会 などを採りいれながら、女性目線の森林づくりとか雪祭りに取り組む。 野迫川村役場 〒648-0305 奈良県吉野郡野迫川村大字 電話:0747-37-2101 □平成25年度の会費のお振り込みがまだの方へ‥。 お手数ですが、お振り込みをお願いいたします。新会員も募集中です。 スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・ 神野直彦、会長・増田寛也、副会長・中村桂子)です。 スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、全国で スローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。 年会費5000円。会員は、この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」 などで交流したり。会費は下記の口座へお振り込みください。 【振込先】 ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会 三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会 ==== PR ====クオリティライフから・・・たまな食堂の毎日のお料理が、ブログにまとめていつでも見られるようになりました。その名も「たまな食堂 ごちそう365日」。ときどきレシピもご紹介。http://qwebm.quality.co.jp/mail/u/l?p=hp6VcTgdv10Z=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/——————————————————————————–“