週刊スローライフ瓦版 (2014.10.14 第230号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★台風が往き、さわやかな秋です。来週21日の「さんか・さろん」・・もう一度、南牧村の「ちびっ子の遊ぶ里」を語り合おう・・の日和ですね。桜美林大学の早野透教授と学生さん、また会員諸兄姉から、駆けつけます、の便りが続く。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 斉藤 睦(地域総合研究所所長) ~~~ 江戸人に学ぶ 十五夜の月を見たら、十三夜の月もみておかないと「片見月」と嫌われると聞いて、四国の友人から頂いたお芋で芋炊きもして、2回ともしっかりお月見をした。そのあと今年は3年ぶりという皆既月食で、数日をおかずまた月を愛でる時間がとれて、ずいぶんと充実した中秋だった。 以前、浮世絵記念館に関わって浮世絵をたくさん見たことがある。そこに描かれた江戸人たちの四季折々の自然との感応ぶりになんとも驚いてしまった。春は着飾って花見にお出かけ、夏は舟遊びを楽しみ、秋は名月や虫聞きに夜をそぞろ歩き、冬は雪見の宴をする。 この、まるで何を措いても季節を味わい尽うというスローライフぶりには、平成人はかなわない…なんてあきらめずに、今夜は虫聞きに繰り出そう。 忙しく追いやってしまうにはもったいないほど美しい日本の秋に、いまさらながら、気づく今日この頃…。学会コラム<緑と絆の木陰> 増田寛也(野村総合研究所顧問) スコットランドから吹いた風 3年前、スコットランドのエディンバラを訪れ、自治政府高官にインタビューした際の言葉が忘れられない。「原子力潜水艦や核兵器は要らない。エネルギーは風力や潮流で十分自立できる」。「予算をロンドンの英政府に決められたくない。少々税金が高くなっても、自分達の国は自分達で守る」。 英国からの独立を主張するスコットランド民族党が選挙で大勝した直後の民族的高揚感の中であったとはいえ、アングロサクソンとは異なるケルト民族の自信と誇りを存分に感じたインタビューであった。 独立の賛否を問う住民投票は反対票が上回り、独立派の願いは届かなかった。しかし、世界各地の独立運動に与えた影響は大きい。スペインのバルセロナでは独立支持派が100万人の大集会を開催した。 日本では沖縄の「琉球独立論」は強まるのだろうか。古くは1878年の「琉球処分」(琉球併合)、そして近年の在日米軍基地の過大負担により、日本政府や本土の人々に対する沖縄県民の目は厳しさを増す。グローバル化が進展し、国家を超えた統合体を目指すEUなどの動きの一方で、民族単位で民族意識の高揚に応えようという動きが国家の枠組みをどのように変えるのか、注視したいと思う。▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej熊本県水俣市「たなだのかおり」。久木野の村おこし施設「愛林館」の看板商品。香ばしい伝統品種の香り米と棚田米をブレンドしてあります。新米をぜひ。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から 松下隆(長崎県雲仙市職員)良いファストと良いスローを使いこなせるか? 2008年の鳥取フォーラムから、ずいぶんご無沙汰して、今回、南牧村フォーラムに参加しました。目的はズバリ、私が長崎県の片田舎である雲仙市職員として「人口減少」を担当していることから、「増田会長に会う」と少々ミーハーな気持ちで南牧村に乗り込みました。参加して感じたのは…私だけかもしれませんが、どうも地方行政の仕事は、経験の長さと中央思考のウエイトが比例し、身体の脂肪だけではなく、頭の脂肪もドッサリ付いていたようです。この人口減少問題は、経済を含む国力維持だけの問題ではなく、如何に地域(集落)が元気でいるか? 行政主導でなく行政と地域(集落)の歯車が噛み合い、その地域(集落)ならではの活動ができるか?と改めて認識しました。この原稿のタイトルには、私が会員となった時に響いた筑紫哲也元理事の言葉を使わせていただきました。今だからこそ、地域の良いファストと良いスローをちゃんと知らないとダメですね! 南牧村フォーラムは、こんな事を感じた良い機会でした。南牧村の皆さん、お世話になりました。南牧村の良さに負けないよう、雲仙市の緩急自在の生活をお見せできるよう、活動していきます。皆さん、今度は雲仙市へ是非「こらっさんですか!」■まち・むらニュース・岩手県遠野市 映画「蜩の記」エスコートブックを配布<日本人の美しき礼節と絆>を描き、全国で公開中の「蜩の記」。そのロケ地7割が遠野市であったことから、ロケ地を巡るエスコートブックが作成された。映画関係者のコメントやロケ地、グルメ情報が掲載され、市内観光施設と県内上演映画館で配布されている。問合せ:遠野市産業振興部商工観光課TEL0198-62-2111http://www.city.tono.iwate.jp/index.cfm/2529830122″