瓦版2016.11.8 第336号

わが学会の初代会長・筑紫哲也が逝って8年、きのう7日が命日であった。
久しぶりに秋風さわやかで、今月23日のスローライフ・フォーラムin飯山
「ふるさとを再発見し創生する」も彼好みの舞台だ、と想うことしきり・・

 

・・・・・・・・・

 

コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団)
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グローバル時代のコーヒー

 

今日、海の向こうのお隣は大統領選挙。なんとも冴えない様相だが、その余
波は世界津々浦々に届く。米国のみなさん、くれぐれよろしくお願いします。
申し添えますと、シンボル・マークが同じ象でも、われらがスローライフ・ジ
ャパンは、貴国の共和党とは一切関係がありません。念のため。
さて、気を取り直してひと息。こんな時にはコーヒーだな。思うに、一杯の
コーヒーがもつ意味は、他の飲み物と違う。コーヒーは生活に句点「。」を打
ち込んでくれる。そこでキッパリひと区切り。そうとうにリフレッシュされる。
お茶は、読点「、」だろうか。もっと暮らしに寄り添っているイメージだ。
難題の荒波をようやく乗り切った日の帰り道。体がリセットを欲していた。
向かったのは、スペシャリティ・コーヒーと言われる、豆からこだわって淹れ
るコーヒー・スタンド。コンビニで100円出せば、悪くないコーヒーが飲める
時代。立ち飲みコーヒーに370円は、すごく贅沢をしている気分になる。
すばらしい香り。果実味ある味わい。ルワンダ産だという。恥ずかしながら、
ルワンダと聞いて虐殺しか思い浮かばなかった。苦味がいつまでも残った。

 

学会コラム<緑と絆の木陰> 坪井ゆづる(朝日新聞論説委員)

 

復興五輪のまやかし

もともと東京五輪には反対だった。その3つの理由を3年前に新聞のコラム
に書いた。?東日本大震災の被災地に必要な資材や人手が五輪の準備に取られ
る?震災の風化が加速し、首都直下型や南海トラフ巨大地震への備えがおろそ
かになる?「東京一極集中」が続き、原発事故が突きつけた都市と地方のいび
つな関係が温存され、地域の自立を妨げる。震災の教訓に何も学んでいない。
この思いは今も変わらない。「復興五輪」などとも言われるが、端からそん
な話は信用していない。招致委の理事長が「東京は福島から250キロ離れている
ので安全だ」と言って誘致した、あの露骨な東京目線が象徴的だった。口では
「復興」と言っても、しょせん被災地は頭の片隅のまた片隅にしかない。
だから、ボート競技会場を宮城県に持って行こうという話題も、いずれ雲散
霧消するに違いないと思っている。正式な結論は今月末まで持ち越されている
が、大勢はもう固まっているに違いない。
残念だ、という話では決してない。もし実現すれば、宮城県が復興基金から
100億円規模で支出しかねない(そういう知事さんであり、県職員は本気で心配
している)だけに、幻で終わった方が被災地にとっては、ずっとずっと健全で
いいのだから。

 

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■街角から畦道から

 

竹内義昭 カズコさん(86)

 

カズコさんが特養に入所してから早くも1年たった。この間、私たち老夫婦の
生活が一番変わった。日夜、カズコさんの行動を監視したり、排泄の始末に走
り回ったりする緊張から解放されたからだ。

 

一方、カズコさんは、施設での生活にすっかりなじんでいるようだ。入所した
ばかりの頃は、食事の介助を終えて帰る際に「私も帰る」と言われたらどうし
ようかと心配したものだが、1度もなかった。同輩や介護職員ともうまくやっ
ている。

 

家にいた時はソファに座りっきりで、歩くのはトイレと食事で食卓に着くとき
だけ。それが今や、職員に手を引いてもらいながらではあるが、自力で居室と
食堂を往復、食欲も旺盛だ。

 

■まち・むらニュース

 

・長崎県雲仙市 第10回雲仙市民音楽祭

 

11月初旬から、雲仙市内の町では芸能の発表や、作品展示などさまざまな文化
祭が行われている。そして20日は、クラシック、軽音楽、邦楽、コーラスなど
盛りだくさんの音楽祭が開催される。観覧無料。
日時:11月20日(日)13:00?16:00 会場:国見町文化会館(まほろば)
主催:雲仙市民音楽祭実行委員会、雲仙市文化連盟
問合せ:雲仙市教育委員会生涯学習課 TEL0957-37-3113
http://www.city.unzen.nagasaki.jp/file/temp/4272119.pdf

 

・青森県深浦町 日本一の大イチョウ・ライトアップ ビッグイエロー2016

 

樹齢約1000年、国の天然記念物に指定されている日本一の銀杏の木が、今年も
紅葉を迎え、夜間はライトアップされる。夜空に黄金色に輝く銀杏の葉に圧倒
される。点灯式は11月10日18時から。
開催期間:11月10日(木)?30日(水) ライトアップは16:30?20:30
場所:西津軽郡深浦町塩見形356
問合せ:深浦町観光課 TEL0173-74-4412
https://www.slowlife-japan.jp/wp-content/uploads/2016/11/TBY2016.pdf

 

コラム<象さんの散歩> 鳥取を想う・・11/7は筑紫哲也の命日

 

きのう7日は、わがスローライフ学会の筑紫哲也初代会長の命日であって、
これもまた、鳥取を想う、へつながっていく。実は、先週この欄に採り上げた
フォーラム「白うさぎスローライフ」で、コーディネーター役は、筑紫哲也の
はずだった・・2008年8月、フォーラムを目前に、彼のがんが再発して降板、
私が代役をつとめた。彼は、闘病3カ月、永い眠りについたのである。
わが学会としては、筑紫哲也のスローライフ運動の遺志を継ぐ一つとして、
作文コンクールを考えた。その表彰を全国巡回とし、まず、彼が最後まで訪問
を希望していた鳥取から始めた。テーマも「神話・伝説・昔話から学ぶこと」。
鳥取県には、賞金、表彰会など協力いただき、平井知事にも登場願った。
いい作品が集まった。入賞作はすばらしく、表彰式も楽しく。だが、肝心の
文集の出版が難航、残念ながら次年からの作文募集はストップしたまま。
そうしたことも想いながら、きのう、東京郊外の霊園にある筑紫哲也のお墓
へ。緑に囲まれ、紅いサルビアの花が印象的だった・・ ∨ 川島正英 ∧

 

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 安曇野スタイル
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長野県安曇野で開催された「安曇野スタイル2016」という催しに行ってきまし
た。クラフト作家のアトリエ、カフェ、ペンション、美術館などが様々な体験
や、作品展示の場になっています。95会場、113組が参加、住民主体の手づく
り運営で開催、12回目だそうです。秋の自然に抱かれて、クッキーやハーブを
買ったり、陶芸作家さんと話したり。すべてがおしゃれな時間でした。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=388

 

■編集室便り

 

◇いよいよ11月、飯山でのスローライフ・フォーラムも近づき、その準備に
追われるようになってきました。
わが学会・NPOの今年のメインイベントです。ぜひお出かけください。

 

スローライフ・フォーラム in 飯山『ふるさとを再発見し創生する』

 

11月23日(水・祝) 飯山市文化交流館「なちゅら」で。
http://iiyama-natura.jp/

 

<基調講演>
神野直彦(東京大学名誉教授・スローライフ学会学長)『緑、水、そして絆』

<シンポジウム>
コーディネーター:増田寛也(スローライフ学会会長)
パネリスト :足立正則(市長)
中村桂子(JT生命誌研究館館長)
<分科会から提言>
各分科会 座長、アドバイザー
第一>「ふるさとを見直す」
座長:太田和明(花卉栽培)
アドバイザー:坪井ゆづる(朝日新聞論説委員)
第二>「ちびっ子・わけしょの里」
座長:高柳克章(建築)
アドバイザー:斉藤 睦(地域総合研究所長)
第三>「あらためて逸村逸品」
座長:鷲森秀樹(仏壇製造)
アドバイザー:野口智子(ゆとり研究所長)

 

※チラシはこちらからプリントできます。↓
http://www.slowlife-japan.jphttps://www.slowlife-japan.jp/wp-content/uploads/xelfinder/■486/20160923_%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7_final.pdf

 

◇和歌山の高校生、「スローライフ」を学ぶ

 

11月1日、和歌山県橋本市の「きのくに国際高等専修学校」の生徒さん、高校
1年生?3年生までの16名の訪問がありました。この夏に「スローライフ」に
ついて学びたいと、生徒さん代表から直接要請を受けての実現です。

 

1998年にスタートしたこの学校は、一学年20人という小規模で、柔軟かつ大胆、
ユニークなカリキュラムの高等専修学校です。
http://www.kinokuni.ac.jp/kousen/

 

基本方針は「自己決定」「個性化」「体験学習」。寮と通学を選択できます。
今回の訪問は、<校外フィールドワーク>の一環とのこと。フィールドワーク
は、プロジェクトXという社会系選択授業で、学年にとらわれずのクラス編成
で、自分たちで講師を招いたり、出掛けて行ったりするそうです。

 

川島正英理事長から「スローライフを知ろう」との話を約60分。スローライフ
・シティの誕生や、自治体とともに考える各地でのフォーラム活動の話。そし
て私からもメールマガジン「瓦版」、「さんか・さろん」、「逸村逸品」につ
いて話しました。質疑応答も熱心に、あっという間の2時間でした。

 

会場は毎月「さんか・さろん」でお借りしている麹町の浦聖治理事のクオリテ
ィKKのお部屋をお借りしました。そして浦理事のご厚意で、「たまな食堂」の
おいしいお弁当のおもてなしもありがとうございました。後日のメールでスロ
ーライフについて少しずつではありますが理解をし、興味をもつようになりま
した、と送られてきました。21世紀に誕生した若者たちが、これからの社会で、
どのようにスローライフをとらえ、実践していってくれるのか楽しみです。
(丸山薫)

 

◇スローライフ・ジャパンへメールを送るときのお願い。

このスローライフ瓦版は、メールマガジン専用のアドレスからお送りして
いますので、このメールに返信していただいても事務局には届きません。
スローライフ・ジャパン、スローライフ学会、この瓦版への投稿などは
こちらまでお願いします。↓

 

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

鹿児島県
http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html
岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
和歌山県紀の川市
http://www.city.kinokawa.lg.jp/
奈良県吉野郡十津川村
http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
奈良県
http://www.pref.nara.jp/
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
日本テレネット 株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/

 

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