瓦版2018.12.4 第442号

師走、気ぜわしい時期です。早めに12月18日の「さんか・さろん」を予定に入
れてください。今回は、わが会理事・浦 聖治さん。『私の仕事』シリーズで、
時代の先端を駆けながら楽しむスローライフについて。詳細は編集室便りに。

 

・・・・・・

 

コラム<火曜日の鐘> 斉藤 睦(地域総合研究所所長)

都市農業に注目

都市農業が面白い。東京の農地面積は7千ha。農家は1万2千戸。都市化が
進んだ23区にも552haあり、中でも練馬区は23区全農地の40%の農地があり、
11億円の収入を上げている。
ニューヨーク、ロンドンにも農地はあるが、それらは主に荒廃した空き地の
緑化対策で、生産に携わるのはボランティアやNPO。作物は貧困対策で配ら
れる。ニューヨークではIT系起業家がビル屋上でレタス生産販売を試みてい
るが、練馬区のように「江戸時代からここで農業をやっています」という農家
はいない。
都市の成り立ちが違うせいでもあるけれども、ビルや住宅に囲まれて農地や
牧場が存在する都市農業の価値を、練馬区が先頭に立って追い求め、来年秋に
世界都市農業サミットを開催する。注目です。

 

学会コラム<緑と絆の木陰> 増田寛也(野村総合研究所顧問)

 

ふるさとの山

週末に盛岡に行って、少し早いが皆さんに暮れのご挨拶をしてきた。ふるさ
とに帰省する心情を石川啄木は「ふるさとの山に向かひて言うことなし ふる
さとの山はありがたきかな」と詠んでいる。時代は変われど車窓から眺める岩
手山を見て、ついこの詩が頭に浮かんだ。12年間の知事時代には、毎日その姿
を見ていた。雪で白くなった岩手山だが、今回は何とも暖かく見えた。
啄木には「ふるさとの訛なつかし停車場の 人ごみの中にそを聴きにゆく」
という詩もある。啄木が訪れた上野駅の風情も全く変わった。上野駅始発の電
車がほとんど無くなり、雑然とした構内もとても綺麗になった。しかし、私に
とっては、いつまでも東北の玄関口。今も確実に東北の風が吹いているのを感
じる。

 

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej
奈良県五條市「柿バター」。柿のペーストとさいの目の果肉に、国産バターを
加えて煮詰めています。絶妙なハーモニーで、トーストに塗るのがお薦めです。
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■街角から畦道から

 

長谷川八重 「おくり鳩」に代えて

カズコさんの訃報にふれ、心よりご冥福をお祈りいたします。
竹内義昭さんはじめご遺族の皆様へはお悔やみ申し上げます。
長期にわたり読ませて頂いた介護記は、3人の親を自宅で介護した私にとって
共感することも多く、また都会の介護事情を勉強したり、この先自分の行く姿
だと感じたり…。瓦版の読者みんな、カズコさんが天寿を全うするお姿を共有
させて頂いた気がします。
「おくり鳩」のお別れのメッセージを書こうと落ち着いた気持ちになった時は
すでに締め切り日を過ぎていましたので、この便りに代えました。

 

<編集室から>
竹内義昭さんから編集室にいただいた便りです。、
↓↓
たくさんの「おくり鳩」、ありがとうございました。さっそく、カズコさんの
霊前に供えさせていただきました。
認知症の親と向き合うことが、これでいいのだろうかと、いつも自問自答して
いました。連載を書くことで、老いとは何かを改めて気づかされると同時に、
介護からもたらされるストレスの解消策でもありました。
これからは私たち夫婦の終活が始まります。子供がいない私たちの最期をどう
迎えるか、不安だらけの出発です。

 

■まち・むらニュース

 

・島根県雲南市 タネを観察してみよう

 

自然界を生き抜くのにさまざまな工夫を持つ植物のタネ。果実と種はどう違う
のだろう…タネを採取して、顕微鏡を使っての観察もおこなう。参加費100円。
開催日時:12月9日(日)13:30?15:30
場所:尺の内公園(木次町山方 道の駅「さくらの里きすき」隣)
問合せ・申込み:宍道湖グリーンパーク TEL0853-63-0787
http://www.green-f.or.jp/syakunouchi/kansatsukai.html

 

・高知県吾川郡いの町 第12回全国土佐和紙はがき絵展 作品募集中

 

地場産品の土佐和紙を広く知ってもらう思いの発信。応募規定のはがきは2種。
博物館指定のものか、博物館で自ら紙漉き体験してつくったもの。入賞発表は
平成31年1月下旬の予定。応募作品はすべて後日に展示される。
受付期間:?12月26日(水) 問合せ:いの町紙の博物館TEL088-893-0886
http://kamihaku.com/invitation/2257

 

コラム<象さんの散歩>

 

樹木希林さん逝く

 

師走。とくに高齢を深く感じる。逝く知人が多いこと。この秋は、樹木希林
さん逝く。映画・演劇の分野に強くない私だがこの人のすごさは承知だった。
ファンでもあった。妻・宏子も同じで、樹木希林出演の映画『日々是好日』を
早くから観たいと薦められていた。亡くなって、ただちに観ることに。
報知映画賞で監督賞・大森立嗣、助演女優賞・樹木希林。茶道の教室という
狭い、特殊な舞台で、若い女性たちがそれぞれに育ってゆく。その茶道の師匠
として、いや人生の師匠としての立ち居振る舞い、大きな心と豊かな話しぶり。
あらためて樹木希林が舞台を引き締めてゆくすごさを見せてもらった。
もう一つ、先月末の朝日新聞社会面に山内深紗子記者が、4分の1頁を使い、
樹木希林さんと何必館・京都現代美術館長の梶川芳友さんとの40年近いやりと
りを書いた文章がいい。「孤の意識が人を育てる」強さを知る。
私は、新聞記者時代、舞台では、もう一人、文学座の大地喜和子さんファン
だった。対談もした。自動車で海に落ち、48歳で水死という悲劇の最後だった。
二人は、思うがままに生きた。明るい。お酒も強い。まっすぐ。楽しい。
とにかく昭和の筋金入り。ともに1943年生まれ・・ <川島正英>

 

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「奈良県十津川村」から・・
役場前にある「歴史民俗資料館」は歴史を学ぶ穴場。神武天皇の時代から明治
維新へと、歴史の節目に登場する村の歴史の深さを知ることができます。
http://totsukawa.info/joho/kanko/3Historical_Museum.html
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> ワインライフその2

 

北海道池田町でブドウ栽培を始めた方の話を、少し前に書きました。そういう
ズバリ「ワインライフ」ではなく、ワインの世界を“自然とともに”“ゆっく
りと”“健やかに”“人が繋がって”などと解釈し、まちづくりのテーマとし
て掲げられないかと思います。ワインを造る、飲むだけでないワインライフを
住民パワーで楽しく創れないか?考えるとワクワクしてきました。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=494

 

■編集室便り

 

12月18日(火)の「さんか・さろん」はオープンオフィスのお話。

 

浦 聖治さん(クオリティソフト株式会社代表取締役社長)の登壇です。
当NPOの理事でもあり、毎回の「さろん」に会場を提供いただいています。

 

浦さんの会社は「いまは地方の時代だ」の想いから、本社を南紀白浜に移転し、
古い研修センターを改築した新本社社屋に宿泊施設も設け、
コワーキングスペース、会議室、セミナールーム、社員食堂などを
外部の人たちも利用できるようにしています。

 

色々な人が集まることによりイノベーションが生まれる「場」となることを
期待して名前は「Innovation Springs」。
この動きは今年6月に「NHKクローズアップ現代」で紹介されました。

 

開かれたオフィスで外部の人たちとの交流を促進する
オープンイノベーションについて、お話いただきます。
詳しくは
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katsudou/index.php?page=detail&bid=359

 

・日 時:12月18日(火) 19時?20時30分
・テーマ:私の仕事シリーズ
「Innovation Springs ? オープンイノベーションを目指すオープンオフィス ?」

 

・講師:浦 聖治さん(クオリティソフト株式会社代表取締役社長)

 

和歌山県生まれ。パイオニア入社。その後、米国へ。日本へ戻り、
技術部門のコンピュータ化業務に従事。
マイクロシステムズではソフトウェア開発に携わる。
独立し翻訳会社としてクオリティサービス(現クオリティソフト)を設立。
ソフトウェア事業も開始し、エスアールアイ、PCOサービスを設立、
2017年 グループ3社を合併し、クオリティソフトとして新たにスタートさせている。

 

・会 場:クオリティソフト株式会社東京本部・会議室マーキュリールーム
東京都千代田区麹町3-3-4 「KDX麹町ビル」6階
※麹町4丁目の交差点から見える「成城石井」の並びにあるビル。
有楽町線 麹町駅 1番出口より徒歩1分/半蔵門線
半蔵門駅2番出口より徒歩8分
http://www.qualitysoft.com/corporate/office#tokyo_office

 

・会 費:会員1000円、一般2000円(学生500円)
・申込み:メール TEL 03-5312-4141

 

今年最後のさろんです。ぜひご参加ください。
お申し込み、お待ちしています。

 

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
和歌山県紀の川市
http://www.city.kinokawa.lg.jp/
奈良県吉野郡十津川村
http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
奈良県
http://www.pref.nara.jp/
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/

 

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