瓦版2020.12.15 第546号

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師走。早くも半分が過ぎました。わが事務所は、引っ越しの作業が重なって、

一層に忙しい思いです。コロナ事態も重なって落ち着かない中で、この「瓦版」

をつくり終えてホッとしております。その「瓦版」も来週からは新事務所で。

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コラム<火曜日の鐘>  吉田俊実(東京工科大学名誉教授、

映画倫理機構・年少者映画審議会委員)

 

続・『鬼滅の刃』

 

社会現象と言われる『鬼滅の刃』は、映倫(映画倫理機構)の4つの区分、

とくに「PG12(ピージーじゅうに)」の理解を広げるという、思わぬ副産物

をもたらしている。『鬼滅の刃』の審査区分は「PG12」。この映画に対して

子どもとどう向き合うべきなのか、映倫への問い合わせが保護者から多く寄せ

られている。PG12区分は、「小学生には保護者の助言や指導が必要」な映画

で、必ずしも保護者が同伴する必要はない。鬼の首を切り落して「鬼退治」、

過激な描写が続くので「PG12」となったのである。

子どもに見せるべきかどうかで悩む保護者がいるいっぽうで、子どもが見る

(ネットなどで晒されている)作品の内容に関心を示さない保護者も多いと聞

く。年少者育成に資する映画の選定と推薦が「年少者映画審議会」の役割。周

りの大人たちからの助言が得られるなら教育的効果は大きいよねと考える作品

の前で、しばしば私たちは立ち止まってしまう。

「大人たちからの助言」が期待できるだろうかと。同じ作品を読む、同じ作

品を視聴して話し合う、そんな光景が家庭から学校から地域から減少している

ように思えてならない。私たちが親しんだ(読まされた?)文学作品は教科書

からすでにかなり消えている。

『鬼滅の刃』は世代間で語り合える作品だろうか。12月7日時点で観客動員

数は2152万人。興行収入では歴代1位の『千と千尋の神隠し』(308億円)に

あと20億円と迫った。とりあえず観るしかないよね。

 

 

 

学会コラム<緑と絆の木陰>   増田寛也(東京大学大学院客員教授)

 

師走の第9

 

師走恒例のベートーベンの第9。今年は残念ながら各地で演奏会の中止が相

次いでいる。コロナ禍で止むを得ないとはいえ、関係者の落胆はいかばかりか。

聴く側は1~2年我慢すればいいだけの話だが、プロ演奏家の生活やオーケス

トラの経営は大丈夫だろうか。

先日NHK Eテレでバーンスタイン指揮、ウィーンフィルの第9を放送してい

た。歴史的な名演奏でこれはこれで良かった。しかし一方で「なま」への欲求

も高まった。11月半ば、特例で来日が認められたウィーンフィルの公演を聴く

機会に恵まれた。満席のサントリーホールでフルオーケストラを聴くのは本当

に久し振り。「なま」の音楽を渇望していた人々の熱気が会場を包み、楽団員

の気持ちと一体となった素晴らしい一夜であった。月末に東京フィルとN響の

第9を聴く機会がある。合唱は人数を絞るようだが、果たしてどのような演奏

になるだろうか。

今年は、コロナに振り回された一年だった。命を守るために日夜奮闘してい

る医療従事者にはもちろん、エッセンシャルと呼ばれる仕事に従事している人

々に感謝したい。長い夜にも必ず夜明けが来る。来年には、コロナが治まりま

すように。

皆様、どうぞ良いお年をお迎え下さい。

 

 

 

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej

栃木県那須町「サラダソルト」。30種以上のハーブが栽培されている農園で収

穫されたハーブに岩塩をブレンド。シンプルなサラダとの相性は抜群です。

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■街角から畦道から

 

梅谷美知子(丹波篠山市 民宿うめたんFUJI)

 

スローライフの皆様が昨年お越しいただいた際は、地域おこし協力隊でしたが、

現在はジビエと地ビールを楽しむ民宿を経営しております。

まさかあの時は、新型コロナウイルスで世の中が一変するなんて微塵も思って

いませんでしたが、プラス・マイナスの影響を受けながら一民間事業者として

なんとかご飯は食べています。皆様にはいつもご声援をいただき、その度に自

信を与えていただいています。

丹波篠山には、いまどんどん地域に尖ったキーパーソンが集まり、新しいチャ

レンジがあちこちで始まっています!私自身も、地域内外に必要とされる価値

を生む事業を持続させたいと考えています。また折を見てワクワクする報告が

出来れば嬉しいです。また、お会いしましょう!

 

 

 

■まち・むらニュース

 

・島根県出雲市 トキの一般公開

 

国の特別天然記念物で希少種のトキが、出雲で飼育されている。トキは人と自

然が共生できる地域のシンボルといわれ、市ではトキによるまちづくり構想を

掲げている。美しい朱鷺色の羽を見るならいま。

公開期間:12月28日(月)まで 10時~15時

場所・問合せ:出雲市トキ分散飼育センター TEL0853-20-1350

https://www.city.izumo.shimane.jp/www/contents/1377571292273/index.html

 

 

・東京都港区 ドライブインお化け屋敷in東京タワー

 

車の中という閉鎖的空間、外側四方八方からお化けに襲われるという恐怖体験。

車は用意されているので、運転免許証は所持せず参加可能。三密回避のお化け

屋敷は1グループ最大5名まで搭乗可能だ。

会期:令和3年1月11日(月・祝)まで

時間:平日17時~21時 土日祝11時~21時(所要時間は約20分)

場所:東京タワーフットタウン1階

予約・問合せ:https://kowagarasetai.com/drive-in-tokyo/

 

 

 

コラム<象さんの散歩>

 

やはり、「緊急事態」と見ましたね

 

今月最初のこの欄で、「GO TO キャンペーン」を採り上げて、もはやコロナ

第三波であり、それは当然、なお、緊急事態宣言を検討すべきとき、と書いた。

ところが、政府のコロナ対策は、もやもやが続く。「GO TO・・」政策につ

いて、来年6月まで続行、と真逆の方針が出たのは驚きだった。そもそも、菅

内閣の最初の臨時国会は逃げ腰の印象は免れず、首相の記者会見も開かれず。

当然ながら、あれこれの批判や注文も出た。とくに、GO TO政策について。

菅首相のコロナ対策の基本の姿勢は、いいとこ取りの、場当たりの、という

ことになるのかな。そもそも病因も薬も突き止められていない対策を地域とか

年齢とか細かく分けて考える、ましてや東京全都か23区か、10時までか8時か、

15日までか24日か、国と地方で論じ合う性格のものなのか。むしろ、全国民の

気持ちを一つに高めるメッセージ性が問われるのでないのだろうか。

そんな気持ちがNHKや毎日新聞の世論調査でも明らかとなり、突如として

「GO TO」は一時停止に。第三波の収束のために緊急事態宣言も辞さない。そん

な意識を持つことがそれほどまでに難しいのかな・・・<川島正英>

 

 

 

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「奈良県十津川村」から・・

谷瀬集落では、空き家を改修したお休み場「こやすば」の修理・屋根のペンキ

塗りが終わりました。縁側で、集落で出来たお米の藁で神社のしめ縄を作りま

した。皆でする作業も終わりです、来年はいい年になりますように・・・。

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  どんだへ

 

島原半島でつくられる「イモ餅」。お餅にサツマイモをたっぷり加えて作りま

す。イモの甘さと風味が加わり、さらに固くならないという利点も。ベタっと

しているので「ベタ餅」「べったら餅」ともいうそうですが、「どんだへ」と

いう名もあるとか。「イモ」や「ベタ」は即物的ですが、「どんだへ」はなん

だか雰囲気が伝わります。出来立ての熱々をパクリ、美味しかった~。

https://noguchi-tomoko.com/post-7474/

 

 

 

 

■編集室便り

 

▽先回の「瓦版」で訂正です。

 

先週の「スローライフ瓦版」学会コラム<緑と絆の木陰>、

神野直彦さん(日本社会事業大学学長)の「12月3日」という原稿の中で、

 

“この財団は「人生100年社会」を「学びと生涯にわたって保障する」社会と”

とある行で、誤「学びと」は、正「学びを」でした。

↓↓↓

“この財団は「人生100年社会」を「学びを生涯にわたって保障する」社会と”

訂正しお詫び申し上げます。

 

 

 

▽今日の「さろん」は丹波篠山から

 

昨年の春「スローライフ・フォーラム」を開催した

兵庫県丹波篠山市からの話題提供です。

 

スピーカーをしていただく丹波篠山市の竹見聖司さんからの内容メモです。

↓  ↓  ↓

「今年最後の「さんか・さろん」は、今年を振り返りつつ

新たな目標を定めて2021年迎える機会になればと思います。

メルマガ・スローライフ瓦版でも5週にわたってコロナ禍の

丹波篠山のスローライフを取り上げ、変化と課題、新しい動

きと可能性をお伝えしてきました。

 

~中略~

 

そこで、丹波黒豆の産地、創造農村の地域づくり、丹波篠

山市への名称変更、などの取り組みを紹介しつつ、一連の取

り組みの根底にある誇りを持った暮らし方につながる日本農

業遺産への挑戦について報告したいと思います。

 

その上で人口減少(≒東京一極集中)や担い手不足、ITC

化など、従来からの課題解決にコロナ禍がチャンスになるの

ではないか?との仮説に立って、スローライフの可能性を皆

さんで議論できる場とし、2021年につなげたいと思います。」

 

とのこと。

 

〇日 時:12月15日(火)19時~20時30分

〇テーマ:コロナ禍とスローライフの可能性

~丹波篠山で何がおこっているのか~

〇スピーカー:竹見聖司さん

(丹波篠山市創造都市課 課長、

兵庫県バレーボール協会審判委員会主事、

篠山かるた会副会長、自治体学会企画部会部会長)

〇概 要:1.丹波篠山市の概要紹介

2.丹波篠山市のまちづくり

丹波篠山築城四百年祭、空き家の活用、

神戸大学との大学連携、

創造都市/日本遺産、市名変更と地域のイメージづくり

3.日本農業遺産への挑戦

4.コロナ禍の丹波篠山のスローライフ

5.問題提起

コロナ禍による変化と課題、新しい動きと可能性

〇ご連絡は slowlifej@nifty.com まで。

 

 

▽事務所が移転します

 

これまでゆったりとしたオフィスを使っていましたが、

お金も空間も節約できるシェアオフィスに移ります。

同じ新宿区四谷、12月いっぱいかかってゆっくり引っ越しますが、

新年からは下記の住所となります。

電話・FAX番号も変わりますのでよろしくお願いいたします。

メールは変わりません。

 

<NPOスローライフ・ジャパン/スローライフ学会 新住所>

↓  ↓  ↓

〒160-0011 東京都新宿区若葉1丁目6番1号

ビジネスガーデン四ツ谷アネックス204

電話 03-6685-3979   FAX03-5366-4702

メールアドレス  slowlifej@nifty.com

 

 

※事務所は留守がちです。なるべくご連絡はメールでお願いします。

 

 

 

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クオリティソフトから・・・

【たまな教室】病気にならないための生活習慣を学ぶ「たまなの養生学」2月

のテーマは中医学の理論に基づいた薬膳について。大切な家族のために、健康

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

奈良県吉野郡十津川村

https://www.vill.totsukawa.lg.jp/

奈良県

http://www.pref.nara.jp/

雲仙市

https://www.city.unzen.nagasaki.jp/

飯山市

http://www.city.iiyama.nagano.jp/

出雲市

http://www.city.izumo.shimane.jp/

丹波篠山市

https://www.city.sasayama.hyogo.jp/

日本テレネット株式会社

http://www.nippon-tele.net/

シン・エナジー株式会社

https://www.symenergy.co.jp/

クオリティソフト株式会社

http://www.qualitysoft.com

アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

http://www.thanks2.jp/

 

 

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最後までお読みくださって、ありがとうございました。

このメールマガジンへのご意見、当団体への連絡はこちらへお願いします。

slowlifej@nifty.com <mailto:slowlifej@nifty.com>

 

このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとの

ご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、

お気軽にお付き合いください。

 

今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレス

の変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。

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