新春の室礼「壬寅」

 

令和4年「壬寅」~新春の室礼

 

神酒口(みきのくち)と羽子板、そして奈良県野迫川村の高野槙に千両を配した、太郎月の室礼です。白い瓶子にさした神酒口は、新しい年神様をお迎えする「依代」です。

そして、羽子板の下には「ツクバネ」を置きました。栃木県の友人が、庭で採取したものに金と紅で彩色したもの。お正月の羽根つきの羽根にそっくりの形からその名がついた、と言われます。かわいらしい自然の造形です。

高野槙がもつ清浄作用が、初春の空気を凛とさせてくれます。

作・文 丸山 薫  (心葉 主宰)