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2月21日の「さんか・さろん」講師、ジョランさんと打ち合わせをしました。
流暢な日本語でさわやかに語ります。フランス人の若者が、日本の林業の明日
を拓く、そんな時代を実感です。ご期待ください。くわしくは編集室便りに。
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コラム<火曜日の鐘> 丸岡一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)
保育所、存亡の危機続く
待機児童問題ほどスポットは浴びていませんが、その陰で保育所の経営危機
が進み、存亡の岐路が続きます。関係団体の調べでは、赤字施設の割合が全国
ならして25%。鹿児島、秋田で50%に迫り、北海道、青森、山梨、長野、愛知、
三重、滋賀、高知、佐賀、熊本で30~40%です(福祉医療機構2021年度)。
根本は少子化、過疎化による児童数の減少ですが、待遇面を含めて魅力ある
職場環境が整わず、意欲的な保育士をかかえきれない一面もあります。このま
までは閉鎖を余儀なくされ、町村によっては保育所「ゼロ」にもなりかねませ
ん。「異次元」の目は、ここに届いているでしょうか。
保育所がないのならそこを出る。また、移住先には選ばれない。少子化に拍
車がかかるでしょう。待機問題が一段落して保育所問題は解決したかのような
空気がありますが、より大きく深刻な問題に道筋はみえません。その割に行政
当局や地域、メディアでも関心の目が向いていないことが気になります。
学会コラム<緑と絆の木陰> 増田寛也(日本郵政社長)
離島を巡って
議会を設けず、20歳以上の村民全員参画型の町村総会で議決を行っていた村
が50年前まであった。近代日本で直接民主制が実施されたおそらく日本唯一の
村は、八丈小島にあった宇津木村である。島は50年前に集団離村して、今は無
人島となっている。1月末に八丈島内にある5つの郵便局を巡った際に、眼前に
小島を見ることができた。切り立った崖に囲まれて、かつて有人島であったと
は、にわかには信じ難い。島内の生活はほぼ自給自足で厳しい環境であったが、
それでも当時、きちんと小・中学校まで設置していた事にさらに驚いた。
先週は奄美大島と徳之島を訪れた。徳之島は泉重千代翁で有名な長寿の島。
一方で、出生率が全国トップの2.8を超える伊仙町をはじめ、子どもの数が
多い。空港のネーミングも徳之島子宝空港となって、子育てに地域全体で取り
組んでいる。徳之島内だけで郵便局は14局あり、きめ細かくネットワークを組
んでいるが、小学校数はさらに多く22校あり、より地域に密着している。空港
には「ユイと癒しのまち」、「ゆるやかな時間を過ごせる島」と書かれていた。
ユイとは「結」で、お互い助け合う組織や仲間を指す。ユイとスローが長寿と
子宝のキーになっているようだ。今年は離島にも、時間の許すかぎり足を運び
たい。
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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej
千葉県匝瑳市「落花煎餅」。地元の名産品「落花生」を煎餅の生地にたっぷり
混ぜ込んだお菓子。老舗の人気商品は、落花生の深みのある味わいです。
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■街角から畦道から
かけがわ栗焼酎プロジェクト② 栗が人を繋げるプロジェクト
山崎善久(静岡県掛川市 ローカルライフスタイル研究会)
栗焼酎を作るには、酒蔵の一番小さなタンクで醸造するも280㎏の剥き栗が
必要だ。逆算して、歩どまり7割で400㎏の栗の実を収穫しなくてはならない。
また、トレサビリティの制約もあり、どこの栗でも良いわけではない。
栗焼酎プロジェクトは『ローカルライフスタイル研究会』が主体となり、原
料となる栗園と、作業や加工を担う有志メンバーと、酒蔵と、販売先をつなぐ
六次産業だ。従って、年間で延べ150~200人もが参加する。
具体的な活動は、冬の栗林整備、夏の栗林の下草刈り、秋の栗拾い、鬼皮剥
き。無事に酒蔵に納入できれば、後は新酒の完成をお披露目し、販売も支援す
る。15年間ずっと試行錯誤の連続で、関わる団体や個人も入れ替わって続いて
きた。
3年前までは、9月に収穫した栗が11月には新酒になったが、今回からは酒
蔵と製法を変え、蒸留後約1年間熟成して翌年12月の蔵出しとなった。次回は
その作業について解説を・・・。写真はタンクの中で発酵している様子。
かけがわ栗焼酎「自ら」 https://www.slowlife-japan.jp/2023/01/07/s-98/
焼却場の住民投票案否決
栗田田鶴子(静岡県下田市 スローライフ学会会員)
下田市議会では住民グループの提出した、「一市三町のゴミを下田市で処理
する施設建設の住民投票条例案」を賛成少数で否決しました。委員会傍聴の感
想は行政と住民側の認識の差の大きさでした。人口減少のもと「行政の効率化」
を図りたい市、健康被害の不安、ゴミの焼却より再資源化が先、施設は修理程
度にという住民側。住民説明会等やるべきことはやったという市、署名活動で
初めて事態を知った人が多いという住民。地球の未来とゴミ焼却という大きな
問題。まずは施設の立地問題等市民のリスクが焦点となったようです。
今後も大いに議論し良き町作りに繋がるよう願っています。
■まち・むらニュース
・島根県奥出雲町 とろとろ湯葉すくい体験
国産大豆にこだわった「奥出雲とうふ・いしだ」工房での体験。ヘルシーで美
容にもいいとされる湯葉を、自分ですくいながら、地元の醤油、数種類で食べ
られる。とろとろな湯葉を50分食べ放題。要予約。
開催:通年 時間:13時~・15時~
場所:奥出雲とうふ・いしだ(奥出雲町稲原32―6) 料金:1650円
予約・問合せ:(一社)奥出雲町観光協会 TEL0854-54-2260
https://okuizumo.org/jp/plantour/detail/3161/
・茨城県水戸市 水戸梅まつり
早春を告げる梅の花。ことし水戸の梅まつりは127回目をむかえる。日本三大
名園のひとつ「偕楽園」と日本最大級の藩校「弘道館」の両会場で、数々の品
種の梅が楽しめる。全国梅酒まつり、夜の観梅、花火などもある。
会期:3月19日(日)まで 会場:偕楽園、弘道館
主催・問合せ:(一社)水戸観光コンベンション協会 TEL029-224-0441
https://mitokoumon.com/festival/ume.html
コラム<象さんの散歩>
アメリカンスクールで「狂言」
象さんが、“わが孫”と呼ぶ子たちの一人・公輔くんから 、先週お誘いあ
り。通う学校の演劇発表会に出演する、と。出かけた。すばらしい舞台・・。
いや、演劇、といっても、普通でない。「狂言」である。それも本格的な。
舞台は、アメリカンスクール。公輔くんは、小学校から通う。いまや、中学校
の最上級生になった。中学校最後の花道だろう。
「狂言」を本格的に学ぶ、演じる。日本の学校の学生でも難行苦行だろう。
まして、アメリカンスクールの生徒。まったく次元の違う舞台といっていい。
だが、この学校では、むしろ日本の古典の世界への挑戦を、あえて毎年続け
てきた。一流の師を招いての本格指導。45年を重ねた。すばらしい。
公輔くん、昨年も、この舞台を頑張った。象さん、この欄でも、大いに賞賛。
この催しが毎年続くと聞き「ずっと、参加すべし」と。そして、今回の発表会。
演目は「二人袴」。みごとに演じきった。・・・うれしい・・・<川島正英>
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「奈良県十津川村」から・・
3月21日(火・春分の日)15時、第2回「十津川温泉ほっこり寄席」が開催で
す。紀伊半島大水害を忘れない、という趣旨で料金は“投げ銭”。今から予定し
て、温泉と笑いをお楽しみください。主催は旅館「吉乃屋」℡0746-64-0012
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> スローライフ20年(その1)
NPOスローライフ・ジャパンができて、今年の10月で20年になります。その、
一番最初から事務方をやってきた者としては、何かしらその足跡をまとめなく
ては思っています。私のブログを辿ると、筑紫哲也さんが亡くなった2日後に
「今後、振り返りを書く」と宣言していました。それから書いたりさぼったり。
またその続きを書き始めましょう。話は、道草だらけになるかもしれませんが。
https://noguchi-tomoko.com/?p=9444&preview=true
■編集室便り
▽2月の「さろん」は「空中の村」のジョランさんです。
十津川村の「空中の村」は全く新しい森林アウトドア施設。樹々の間を張り巡
らされたネットを延々歩いたり、寝転がって読書したり、美味しいコーヒーを
飲んだり。汗をかくというより“空中で過ごす”施設という感じ。大人が楽し
めるレベルの高さでは日本初と言われます。
ジョラン・フェレリさん・31歳(写真)はフランス人、村に地域おこし協
力隊としてやってきた後、この施設を完成させました。そのジョランさんから
「空中の村」とは?これからどんなことをしたいか、などなど詳しくうかがい
ましょう。林業の明日が見えてきます。
日時:2月21日(火)19時からzoomで
テーマ:「全く新しい森林アウトドア施設、“空中の村”の挑戦」
講師:ジョラン・フェレリさん
(奈良県十津川村「空中の村」運営管理者、フェレリ合同会社)
「空中の村」https://kuuchuu-no-mura.com/
参加費:スローライフ学会会員1000円、一般2000円
※支払い方法はお申込時にお伝えいたします。
申込:2月18日までにこちらまで→メール slowlifej@nifty.com
詳しくはこちら↓
https://www.slowlife-japan.jp/2023/02/02/%ef%bd%93-200/
▽増田寛也さんの「さろん」をYouTubeでどうぞ。
1月17日開催した、増田寛也さん(スローライフ学会会長・日本郵政社長)の
「さんか・さろん」、テーマ「今年もスローライフを考えながら…」のスピー
チ部分がこちらからご覧いただけます。
↓↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=X5pwYJXsBJE
なお、まとめもホームページでご覧ください。
↓↓↓
https://www.slowlife-japan.jp/2023/01/22/s-94/
▽12月の奈良女子大生「さろん」のまとめもどうぞ。
昨年12月20日開催した、奈良女子大学・室崎千重さんと、ゼミ生7名による
「さんか・さろん」、テーマ「学生が語る十津川村谷瀬とむらづくりの魅力」
のまとめはこちら。
↓↓↓
https://www.slowlife-japan.jp/2023/01/19/%ef%bd%93-198/
▽この瓦版のメールは送信専用です。
スローライフ・ジャパン、スローライフ学会にご用の方は、この瓦版に返信せ
ずに、下記にお願いします。
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丹波篠山市
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