瓦版2011.3.1第45号

週刊スローライフ瓦版 (2011.3.1 第45号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ
ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信
される方も含めて、お気軽にお付き合いください。
コラム<火曜日の鐘> 山下茂(明治大学公共政策大学院教授)
~~~ やはり、みな忘れたか?-100年前の一大事-
前回(1月18日)で話題にした欧米との不平等条約は、100年前の明治44年2月
21日、まず米国との間で改正に合意した。それを記念すべき先日、政官界とか
メディアや言論界に動きはあったか?寡聞にして気づかなかった。残念至極。
明治大帝は条約改正の翌年に61歳で崩御されている。ペリー浦賀来航の前年
に生誕されたのだから、その御生涯は、黒船の衝撃から始まり不平等条約の下
で我国が苦心惨憺していた間と一致し、「明治」の我国そのものだった。
長年の交渉で功績大の陸奥外相は和歌山出身、小村は宮崎だ。他には、寺島
が鹿児島、大隈が佐賀、井上と青木が山口で、薩長のほか旧徳川御三家まで含
まれる。国民一体となって取り組んだ条約改正にいかにもふさわしい。
まだ機会はある。改正条約発効の7月17日には、是非とも何か動きを・・!
■街角から畦道から ————————————————–
奇跡の森の体験農園 小野加瑞輝(NPO法人ミレニアムシティ理事長)
東京で一番住みたい街にあげられる吉祥寺から歩いて20分のところに、樹齢
250年の巨木の森が残っています。この奇跡の森と周辺の農地を市民の共有の
環境資源として残すために、NPOミレニアムシティ(http://npo-mc.com/)
では体験農園を行っています。約20家族が、1年間に20種類ほどの有機野菜を
育てています。春から冬まで、食べきれないほどの野菜が採れます。
土に触れる楽しさ、収穫の喜びを体験できるのが特徴で、それを通して環境
意識を高めてほしいというのがミレニアムシティの願いです。今年は3月5日
からはじまります。この森と農地を、ゆくゆくはミレニアムシティがめざす
ネットワークエコビレッジのひとつにしたいと考えています。農園はどなた
でも参加できます。http://npo-mc.com/during_progress/kichijyoji.html
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学会コラム<緑と絆の木陰>
~~~~~
神野直彦(東京大学名誉教授) 「共に生きる」ということ
陰鬱な気分を晴らす陽射しのような心暖まる便りが舞い込んできた。それは
名古屋の高校一年生から、私の『「分かち合い」の経済学』を読んで感激した
ので、学校で講義をして欲しいという便りである。
「老いては子に従え」とは至言である。教えに行く積もりで引き受けたもの
の、私のほうが教えられることとなった。その高校生が友達に講演への参加を
呼びかけるパンフレットには、「分かち合う」ということは「共に生きる」こ
とだと解説してあったからである。そのとおりである。しかし、老いたりとは
いえ、高校一年生に教えられたとおりに解説するのも、余りにも腑甲斐無い。
そこで「共に生きる」ことにコメントをつけた。つまり、「共に生きる」と
いうことは、互いが互いに不幸を願わず、互いが互いに幸福になることを願い
合っているという確信が存在していることであるとのコメントをつけた。この
コメントは家族をイメージしてもらえばよい。家族の内部では、こうした確信
が存在する。それが人間の「絆」である。したがって、家族の内部では、方針
を巡って対立があったとしても、「友好的対立」であり、論争は「友好的論争」
である。それは互いが互いの幸福を願っての「対立」であり「論争」だという
確信があるからである。
民主主義も「友好的論争」を必要とする。民主主義はすべての社会の構成員
が、掛け替えのない能力を発揮して、共同意思決定することが前提である。そ
のための熟議には「共に生きる」という市民的基盤が必要なのだということが
できる。
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■まち・むらニュース ————————————————
・網走市 「あばしり冬の煌めきバス」いよいよ6日(日)まで
オホーツク網走の冬といえば流氷観光。今季も“流氷観光砕氷船おーろら
が絶好調で運航中。でも流氷だけでなく、実は陸にも知られていない魅力が
たくさんある。流氷観光シーズンに合わせて運行する『あばしり冬の煌めき
バス』。雪で真っ白に覆われた広大な畑作地帯や、地元住民も知らない隠れ
スポットを、網走を知り尽くした「エリアコンシェルジュ(語り部ガイド)」
が案内、網走の歴史と文化にふれる小旅行が体験できる。
運行:6日(日)まで、1日5回(所要時間80分)*5人以下では運休
料金:中学生以上2500円、小学生1500円、未就学児無料
http://www.abakanko.jp/ 問い合わせ網走市観光協会(0152)44-5849
・鹿児島県 「かごしま暮らし・交流セミナーin東京」を開く
都市圏に在住、鹿児島県への移住に関心ある人を対象にした交流セミナー。
豊かな自然、おいしい食材、南国浪漫の歴史と溢れる人情・・。鹿児島で
あなたの「スローライフ」を実現しませんか。
日時:3月19日(土)12:30~17:00(受付12:00から)
場所:東京国際フォーラム 会議室G610(千代田区丸の内3丁目5番1号)
定員:50人(参加費無料)
鹿児島県企画部企画課 政策推進班(099-286-2349)
申し込みは、http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.htmlで。
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コラム<象さんの散歩> 春がやってきた
~~~
ここのところ、春を訪ねて歩く。何年ぶりかの湯島の梅、毎年必ずの河津の
桜・・。東京・中野坂上のわが家裏の稲荷神社の桜も芽吹きはじめた。
春恒例のNHKホールでの「地域伝統芸能まつり」を見た。11回目を数え、
各地の祭りを楽しむ。広島の芸北神楽、川崎市の新城・囃子曲持、陸前高田の
根岬梯子虎舞・・。歴史と文化を感じさせるすばらしい芸能だが、NHK演出
がつくり過ぎでないか、夏の催しだな、と毎年同じ感想をもった。
みつけものは、世田谷パブリックシアターでの「HIBARI7DAYS]
だった。美空ひばり23回忌の企画。私の出かけた第5夜はソングライター特集
で、小椋佳、原信夫、日野皓正、キム・ヨンジャらが語り、吹き、歌った。
とりは谷村新司。ひばりとカラオケへ行くことになり、彼が「悲しき酒」を、
ひばりが「昴」を唄うはずが、急用でご破算に。そんな秘話を披露、この二つ
の曲を、あの調子で歌って聞かせた。青春がよみがえった。 ∧ 川島正英 ∧
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“日光仮面のラベルにて武装した、日光市合併5周年記念酒が、これだ!!
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いしく、かみしめるほどに心がのびやかにになっていきます。
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コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと> その42
~~~ なぜ、もう、3月なのか?
月日の経つのは早いものだ。お天道様やお月様は、皆に平等に運行する。旧
暦ならお正月だ!と主張し、スローに暮しているうちに、ふと気がつけば、世
間様が従っている官暦では、もう、今日から3月になってしまった。
西洋の耶蘇教暦は、2月に28日しか割り振っていない。その昔、暦を定める
立場にいたユリウスやアウグストスが、権力を用いて自分の名前を組み入れた
から、なぜか2月だけが割を食い、我々の暮らしのリズムが乱れるのだ。
慈悲深かっただろうグレゴリウス教皇でも、それは直さなかったのか?でも、
いかにも不自然だ。フランスの革命暦でしたように、年末にまとめて労働者の
休日を置いて調整する方が、ずっと人間的で分かりやすい。どうして、そうい
う自然かつ人間的な暦にしないのだろう?これも改めたいですよねー…!
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 地域デビュー講座
~~~
仕事と家の往復で数十年、定年になって「はて、地域のことを何も知らない」
では困ります。それで中高年向けの対策が盛んです。東京・目黒区での「地域
デビュー講座」3回のワークショップ、地域再発見、仲間づくりがサブテーマ。
ワイワイとにかく楽しく進めてみごとにみんな仲良しになり、これからやって
いきたい企画もまとまりました。今のシニアはアクティブです。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=94
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■事務局からのお知らせ
▽3月の「さんか・さろん」は東京・町田市で“まちづくり型フットパス(快
適な歩く道)観光の運動ををすすめている、NPO法人「みどりのゆび」
事務局長 神谷由紀子さんをお迎えします「資源がない、 資金がない、人
材がない? そういう地域こそ、“スロー観光の可能性大よ」と語る神谷
さんのスピーチをお聞きのがしなく。
○日 時……3月15日(火)19時~20時30分(18時40分受付開始)
○場 所……平河町Mercury Room (千代田区平河町1-4-5
平和第一ビル6階 クオリティ(株)会議室)
○主 催……スローライフ学会
○参加費……スローライフ学会会員1000円、一般2000円。
(学生500円、講師の紹介者1000円)
※終了後、希望者で簡単な懇親会を行います。会場は、当日お知らせします。
○テーマ=「フットパスで観光(まち)づくり」
○ゲスト……神谷 由紀子(かみや ゆきこ)さん
NPO法人「みどりのゆび」事務局長
http://www.midorinoyubi-footpath.jp/index.html
【申込み】3月14日(月)までに下記へ。
NPO スローライフ・ジャパン
電話 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
△筑紫哲也賞「作文コンクール/神話・民話を読み継ぐ」の入賞作品集をネット
上(e-book)で公開中!
◆「上巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol1/flipviewerxpress.html
◆「下巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol2/flipviewerxpress.html
△スローライフ学会へのお誘い
スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・
神野直彦、会長・増田寛也)です。
スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、全国で
スローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。
年会費5000円。会員は、この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」
などで交流したりできます。「学会便り」や、各種ご案内もお届けします。
また、学会申し込みはこちらから↓
http://www.slowlife-japan.jp/modules/liaise/index.php?form_id=5
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■いつも応援していただき、ありがとうございます。
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
KDDI株式会社
http://www.kddi.com/
株式会社ダイイチ
http://www.co-daiichi.co.jp/boring.html
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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アドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。

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まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。
http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2
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東京都新宿区坂町21 リカビル301
TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
http://www.slowlife-japan.jp/”