瓦版2013.2.19第146号

週刊スローライフ瓦版 (2013.2.19 第146号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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NPOスローライフ・ジャパンの2012年度活動に、奈良県の「むら」づくり
のお手伝いがあります。十津川村と野迫川村でのまちづくりワークショップ。
一昨年の台風被害からの復興に向けた願いも込めた取り組みです。
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コラム<火曜日の鐘> 斉藤睦(地域総合研究所所長)
~~~ 改めてジャポネスク
仕事で葛飾北斎について調べ始めましたが、その天才性には改めて驚かされ
ます。美術史に詳しい方に伺ったところ、ヨーロッパの学校教育では美術の時
間にダ・ヴィンチと北斎を並べて、二大天才アーティストだと教えるのだとか。
ドビュッシーが北斎の「神奈川沖浪裏」に刺激を受けて、交響曲「海」を作曲
し、楽譜の表紙に「浪裏」の絵をつかったのは有名な話。いま、海外で日本の
アニメや漫画、あるいは日本料理が評価されるのは、こうした「日本」が発信
してきたアートの長い歴史や伝統の蓄積によるものではないか。
“スローライフの原点には、日本人がたぐいまれな美しい自然の中で培っ
てきた、独自の暮らしに息づく感性があり、それが世界をいつも驚かせ、今も
影響力を持っていることに、もっと気付かなければいけないのかもしれません。
学会コラム<緑と絆の木陰>
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増田 寬也(野村総合研究所 顧問)統合化と地域化
先週、ロンドンに出張した。英国は、今、キャメロン首相がEUからの離脱の
是非を問う国民投票を2017年までに行うとの発言に揺れている。独仏にとって
は、悲惨な戦争を繰り返さないための統合の象徴であるEUが、ユーロに不参加
の英国には、単一市場形成のための手段にしか見えないということのようだ。
首相自身は残留を主張しているが、「欧州には単一の民は存在せず、民主的正
統性を担うのは各国議会である」とも発言しており、今後は見通せない。
その英国内で、スコットランド独立の是非を問う住民投票が2015年に行われ
る。スコットランド国民党が2011年のスコットランド議会選挙で大勝したこと
による。300年前までは別々の国だった歴史がある。こちらも予断を許さない
ようだ。
経済のグローバル化が進展し、国家を超えた巨大な経済統合体の形成が行わ
れている。一方で、スコットランドやスペインのバスク、カタルーニャ地方の
ように民族や地域の独立志向も強まっている。中央など何するものぞ、という
気概はうらやましい限りだが、価値観の違いを紛争化せず、多様性を受容し、
共存する知恵が求められている。
私の出張は木曜日に出発して土曜日に戻るあわただしいものだったが、アベ
ノミクスへの関心の高さは驚くほどだった。「三本の矢」も、各国から、独善
的な財政、金融政策と受け取られないよう細心の注意が必要であると感じた。
■街角から畦道から
「瓦版」第145号を読んで 人形寺祥弘(兵庫県淡路島)
いつも楽しいお知らせのメールを戴き、ありがとうございます。思えば2009年
12月にスローライフ月間in淡路島が開催され、島では3か所で分科会が開かれ
ました。一つにわが町仁井公民館で分科会が開催され、パネリストを仰せつか
りましたのが始まりでございます。生源寺眞一先生コーデイネーター、パネラ
ーには、河本大地先生、群馬の神戸とみ子さん、朝日新聞の坪井ゆづるさん。
大変有意義な分科会であったと思います。新しく良き我が故郷を皆様から教わ
ったように思います。閉校の小学校も間もなく活用が決まるそうです。新しい
わが町のスタートになればと思っております。わたくしには大変忙しい日々が
過ぎてまいりましたが実に楽しく、充実した日々でございました。改めてこの
仕組みを作っていただいた皆様に御礼申しあげます。
■まち・むらニュース
・神奈川県湯河原町 「梅の宴」を開く
湯河原梅林は、平成8年に初公開、今年が第18回「梅の宴」の開催となる。
四季を通じ雄大な自然景観に恵まれた「幕山」の山麓だが、これからは、紅梅
白梅のじゅうたんが咲き乱れ、園内は梅の香りに包まれる。
「宴」開催期間は、3月10日(日)まで。時間9:00~16:00。入園料は200円。
ライトアップ<2月23日(土)~3月3日(日)>は18:00~20:30で、これは無料。
問い合わせは、湯河原町まちづくり部観光課 :電話0465-63-2111
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米粉のまち・胎内市から・・・
胎内市本町にあります「マサヤ菓子舗」の「スイーツべえべえ」を紹介します。
ご主人は米粉の「わいわい会議」などではいつも美味しい米粉のスイーツを考
えて来てくれます。http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/24208636.html
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「日光『食』の研究所」から・・・
「ひかりの郷 日光国体 1年前イベント~スポーツと食の元気なとちぎ」が
3月に開かれます。「とちぎの食レストラン」「とちぎ元気チャリティー鍋」
など多彩なグルメが。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-218.htm
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クオリティライフから・・・
新メニュー「日替わりひとりごはん」を設定しました。夜遅くでも体によいも
のが食べられるように。残業後にお立ち寄りくださるお客さまに、好評です。
「たまな食堂」 https://qweb.quality.co.jp/mm.cfm?mm=1059&url=5470
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コラム<象さんの散歩> すてきな本をありがとう>続・・スローな食物誌
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贈っていただく本も、もちろん多種多様だ。お正月休みに読ませてもらって
こころ洗われたのが「スローな食物誌-北アルプス山里からの食のデザイン」。
長野県白馬村のホテル「山の森」のご主人・室伏義郎氏からの贈り物である。
わが家族で3年前に宿をとり、そのやさしさ、味わい深さに感動して昨年夏
に再訪した。スローフード談義が出て著作をおねだりしたのだった。
この本は「むら」からの食の文化論である。耕作放棄地が増え、美しい里山
風景が失われていく。田園の食卓が顧みられるべきだ、と説く。食材への畏敬
と感謝にあふれる。そして食を丁寧に暮らすことが人生を活写、美しい生き方
である、と。それらの考えを背にして描いたクッキング・ノート、また山羊の
チーズ、合鴨農法、小川村のおやきの作り手を訪ねたレポートもいい。
料理づくり大好きの妻・宏子も、当然に読み終えていた。「やさしいお人柄
がそのまま料理づくりにも表われて・・」と。調味料の選び方、使い方など通
じあうことが多いと喜ぶ。この著作は自費出版のようで、書店に並ぶ類のもの
でないだけに、二人から、ほんとうにありがとう、です。 ∨ 川島正英 ∧
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> とちぎ「食」の回廊
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栃木県では10の「食の街道」を定め、それらを結び「回廊」とし、地域を巡っ
てもらおうと計画中です。先日この回廊を意識した「創作料理フェア」が宇都
宮でありました。県産品を徹底利用したアイディア一杯のお料理を味わってい
ると、地元食材を活かす可能性は大と実感です。それには、多少の手間とお金
がかかってもよしとする、作り手と食べる側の覚悟が必要でしょう。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=197
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鹿児島県
http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html
岩手県遠野市
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クオリティ株式会社
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アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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