瓦版2013年.12.17第188号

週刊スローライフ瓦版 (2013.12.17 第188号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★きょう17日の「さんか・さろん」は、「回顧」あり「展望」あり。忘年会も。スローライフ学会の増田寛也会長、奈良県から山本尚・南部東部振興課長、青森市から渡邊希・市民協働推進課担当も参加。詳細は「編集室便り」に。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 斉藤 睦(地域総合研究所所長)~~~ 凡庸な悪は、どのように生まれるか 話題の映画「ハンナ・アーレント」を見ました。ハンナはユダヤ系ドイツ人。大学時代ハイデガーに師事し、ヒトラーのユダヤ人迫害でアメリカに亡命した女性哲学者です。 1960年、南米逃亡中にモサドに拉致されたナチ親衛隊のアイヒマン裁判を傍聴。アイヒマンを冷酷非道な悪人ではなく、上司の命令に従った“凡庸な悪と表現しました。数百万人もの家族、縁者をガス室に送られたユダヤ人にとって、アイヒマンが自分と同じ凡庸な人間だということは認めがたく、ハンナはユダヤ人社会から裏切り者のレッテルを貼られます。 逆風のなか、ハンナは全体主義こそが考えることを止める凡庸な人間を生み出すことを主張して闘います。たとえば、経済さえよくなればすべてOKと思考停止になること。そこから凡庸な悪が生まれる危険性を、ハンナは警告しているような気がします。学会コラム<緑と絆の木陰> 坪井ゆづる (朝日新聞東北復興取材センター長・仙台総局長) 放射能災害は分断の連続だ 東日本大震災の被災地は、どこもつらい。多くの命が奪われた津波被災地の悲しみは、いかばかりか。それでも、時がたてば心の傷は癒やされ、ゼロからスタートを切れるかもしれない。だから被災者は団結していける。 原発被災地は違う。ゼロという出発点に立つための除染作業の先行きさえ見えない。再出発の保証がないのだ。だから被災者は分断されていく。放射能の濃度によって地域が分断され、家族が分断された。賠償金をめぐって人々の心も分断された。放射能災害は分断の連続なのだ。 こんな話を先日、福島県飯舘村の菅野典雄村長から聞いた。いまも全村避難を強いられている厳しさは、震災前の1700世帯が3100世帯に増えていることからも見て取れる。家族がちりぢりに分断されているのだ。 「までいライフ」など、飯舘村では「までい」という方言をよく使う。「まじめ」「心をこめて」といった意味で、漢字では「真手」と書く。そんな村づくりを進めてきた菅野さんが、ぽつりと言った。「最初はね、スローライフと言ってたんですが、なかなか広がらないので『までい』に変えたんですよ」。そうだったのかと思うとともに、スローライフがずたずたにされたことへの怒りがこみ上げた。▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej徳島県上勝町「てるぺん」。“葉っぱビジネスで知られる上勝町で作られる、杉材を活用した椅子型のおもちゃ。積み上げる楽しさに大人も夢中になります。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から 久し振りの舞台 喜多千秋(劇団クセックACT/お墓ディレクター)名古屋市青年会議所主催「JCフェスティバル2013メインフォーラム」の「ゆかしき日本やまとごころでいこう!」が、先月17日に松坂屋ホールで開催されました。第一部「古事記」朗読劇、第二部「渡部昇一氏×金美齢氏対談」があり、第一部朗読劇に劇団の大先輩と、名古屋文化短期大学の学生20人とともに出演しました。妊娠出産を経て、劇団は5年、舞台は4年振りであり、また愛知県に隣接する三重県の伊勢神宮が式年遷宮で話題になっている時期に「古事記」だなんて緊張と不安だらけでした。登場人物=神様の名前が長くてややこしいのに驚きました。言い間違えず、無事に終える事ができて一安心です。================= PR =====米粉のまち・胎内市から・・・今年度4回目の“たいない「食」のわいわい会議”を開きました。「米粉フェスタ」の反省や新しいアイディアなどで、わいわいと盛り上がりました。http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/35598960.html=======■まち・むらニュース・青森市 「灯りと紙のページェント」開くベイエリア青森市で開かれる幽玄の世界。鮮やかで美しい紙と灯りのオブジェが、真っ白にそまった雪の町を照らし出す。ねぶたの技術を生かした大型のものから、市民手作りの「雪だるま~る」まで数百個が並ぶ、雪と灯りの幻想的な冬の一大イベント。開催:12月21日~2月11日 場所:A-FACTORY~アスパム(JR青森駅周辺)主催:NPO法人あおもりみなとクラブ 電話:017-735-8150http://www.aomori-akari.com/・愛媛県 伝統的特産品の「よし乃餅」を紹介中「愛媛いいもの図鑑」の中から、毎月1品を県でピックアップして紹介しているが、第32回は、西条市の「よし乃餅」。天保9年、大和国(現在の奈良県)の老高僧が四国八十八ヶ所巡拝中に病気にかかった。宿で親切に看病したのが『よし乃』という名のおばあさん。元気になったお坊さんは看病の御礼に、なんと時の帝にも献上したことのある餅菓子の作り方を伝えて宿を後にした。その時のよし乃婆さんの名をそのままつけた餅だが、甘さ控えめなこしあんを、ぎゅうひでくるんだ、一口サイズの上品な餅菓子。日持ちは一週間から十日ほどで、一年を通して楽しめる。詳細はhttp://www.iyokannet.jp/front/gourmet/detail/gourmet_id/190コラム<象さんの散歩> 安倍政権一年~~~ 先週は、特定秘密保護法についての安倍政権の時代錯誤、また横暴ぶりを書いた。その安倍政権が、超長期の強運を予測させつつ一年を迎える。 なぜ長期だと見るのか。衆参両院で「一強多弱」はますます確かとなった。加えて、私が朝日新聞政治部の現役記者として取材していた頃との決定的違いを三つあげたい。第一。自民党内の政治家の質が極度に落ちてしまった。かつては傑出した、魅力ある人物がいた。自分の職場で業績を上げ、尊敬を集め、社会に貢献した人材が出て政界へ推された。第二。自民党の「派閥」が力を失った。7派閥とか5派閥とかあって、派閥を率いる実力者が総理総裁に対抗して、政策の推進に緊張関係をつくり出していた。さらに、いまや「政高党低」となり、内閣法制局長官やNHK経営委員の「人事操作」もまかり通っている。 第三。政権の批判勢力としての新聞・テレビの弱さ。先週は特定秘密保護法について取材ができていれば、安倍政権が何を狙い、いつ、どんな手法で通す考えか、わかっていたろうに、と書いた。政権批判の先駆けとなれない。 「ABE」とは・・。AuthorityとBusinessがあり、Economyへ。CultureとDreamはない。スローライフ見えず。だから長期は困る・・。 ∨ 川島正英 ∧コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> フォーラム裏仕事(1)~~~先日の奈良・川上村のフォーラムでみんなの心をつかんだ一つに「交流会」がありました。普通は、しかるべき場所で、出来合いのオードブルなど立食でつまみながら、だれも聞かない話が延々続く、交流とは名ばかりのパーティーが多いものです。川上村は違いました、とことん手作り。村民と他所の人が本当に交流しよう!という意気込みで、みんなでこしらえた「むらの宴」でした。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=239==== PR ====「日光『食』の研究所」から・・・日光足尾地域の庚申山に登ってきました。頂上付近にはもううっすらと雪が。日光白根山や男体山、皇海山の威風堂々とした姿を眺めてきました。。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-266.html=======■編集室便り□今日の「さんか・さろん」、テーマは「奈良・川上村から青森市へ」。———————————————————————-1月25日(土)・26日(日)には「スローライフ・フォーラムin青森」を開催。テーマは『地域資源―「雪」「祭り」「方言」』、皆様ご予定ください。———————————————————————-今日のさろんは、奈良・川上村フォーラムの報告。そして「スローライフ・フォーラムin青森実行委員会」の渡邉 希さん(青森市市民生活部市民協働推進課)にもお越しいただき、冬の青森の魅力と、青森フォーラムについてご案内いただきます。そして、2013年最後の「さろん」ですので、スローライフ学会の増田寛也会長とNPOスローライフ・ジャパンの川島理事長から2013年の総括。そのあとは、お待ちかねの忘年会に突入します☆☆☆。○日時:12月17日(火)19時~21時○会場:都市センターホテル6階( 千代田区平河町2-4-1 TEL:3265-8211) ※いつもの会場ではありません。ご注意ください。 ○終了後、青森の酒・青森の味のお店「しん坊」で忘年会となります。○参加申し込みはスローライフ・ジャパン まで。 詳しくはこちらから http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=194 当日の参加申し込みも気兼ねなくこちらからどうぞ ↓ 野口携帯 090-7433-1741 □スローライフ版・IT塾 ———————————————野口さんのパソコンはその後・・(2)バックライトが切れてしまったパソコンですが、交換するコストや手間、パソコンの使用年数、性能などから、寿命が近いと判断して買い替えることになりました。でも、セットアップに慣れていないためか、新しく届いたパソコンは梱包も空けていない状態・・。たしかに、Windows8は電源を入れるとセットアップが始まり、メールアドレスを登録しなければならなかったり、画面もまったく違っていたり、パニックになることもあると思います。とくにインストールはめんどうな作業ですので、不安のある方は、恥ずかしがらず、詳しい人に頼ったほうがいいかも知れませんね。 <EDI:藤井頼暁>==== PR ====クオリティライフから・・・12月21日~25日「たまな食堂」では、期間限定クリスマスメニューをご用意いたしました。やさいコース4800円・たまなコース6500円、旬の素材が一杯です。メニューとご予約はこちらから→ http://nfs.tamana-shokudo.jp/?p=4703=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/——————————————————————————–“