瓦版2015.10.13第281号

まさに行楽の季節。シルバーウイーク、この三連休と同様、週末の旅行キップ

は入手困難だとか。今月末の長崎・雲仙フォーラムへこれから参加希望の人は

即刻申し込みを、と事務局からの「アテンション プリーズ」・・

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コラム<火曜日の鐘> 長谷川八重(NPO法人スローライフ掛川)

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  長崎へ



  10月31日と11月1日は、長崎県雲仙市で『スローライフフォーラム』。私も

お手伝いに伺います。長崎へ行くのは20数年ぶり。化粧の講師として数回訪れ、

佐世保には一ヶ月近く滞在し平戸や大村市へも通いました。

思い出すのは、あごだしラーメン・生月島の烏賊・急坂・夜景・ハウステン

ボス・・そうそう、川棚地区は通るたびにそこだけ雨が降っていて、「長崎は

今日も雨だった」はこれだ、と思いました。

時を経て、それなりに世間を知り、地方での暮らしを味わいながら、今回は

雲仙市にお邪魔します。自分の変化とともに昔見えなかったモノが、今見える

かもしれません。地方暮らしの方々と同じ目線で「地方創生」を語り合いたい

と思います。

そして、スローライフの活動で知り合った女性達とお楽しみ女子会も計画中。

皆さんもご一緒にいかがですか?



学会コラム<緑と絆の木陰>


     神野直彦(東京大学名誉教授) 人間賛歌



私は昨日、心を熱くする電話を受けた。「よなご宇沢会」の永井伸和さんか

らの電話である。電話の向こうからは、「あんなにも多くの老若男女が集まり、

あんなにも感動してくれるなんて。若き母親達が子供を預けてまで、参加して

くれるなんて」という感慨の後に、私への過分な感謝の言葉が続いた。

宇沢先生の一周忌にあたり、「よなご宇沢会」は、10月4日、米子市で記念

フォーラムを開催した。このフォーラムで、私は記念講演とともに、宇沢先生

のご長女である占部まりさん、NHKの日置一太さんとトークセッションに登壇

した。市民の手によって企画された草の根のフォーラムにもかかわらず、会場

となった鳥取大学医学部講堂は400名にも達する聴衆で溢れ、出入り口の通路

にも臨時の椅子席が設けられてさえいた。

この瓦版の261号にも書かさせていただいたけれども、私は今年の5月にも

米子に招かれ、人間の不思議な縁を経験した。今回のフォーラムにも駆け付け

てくれた野坂康夫市長は、私の同級生である。「よなご宇沢会」の永井さんは、

「本の学校」の活動で菊池寛賞を受賞している。それを私が知ったのは、宇沢

先生を尊敬し、私を育ててくれたといってもよい、東洋経済新報社の偉大な社

長として名高い浅野純次さんから、永井さんを讃えるお便りを頂いたからであ

る。

今回の講演のために米子飛行場に降り立つと、多くの懐かしい顔が同じ飛行

機に乗り合わせていた。声をかけると、すべての懐かしい顔から、このフォー

ラムに参加するために乗り合わせたという声が返ってきた。

フォーラムの会場には、宇沢先生にささげる人間賛歌の歌声がこだましてい

た。その賛歌は、人間が人間であることを止めようとしている現在社会に絶望

している私の心を、縁側での微睡みを誘う秋の日差しのように暖めてくれた。



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【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej

香川県高松市「讃岐かがりにほい手まり」。手仕事だから豊かな丸みをもち、

草木染の落ち着いた色合いのかがり手まり。まり芯に香の原料が入っている。

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■街角から畦道から


竹内 義昭 カズコさん(32)



申込みをしていた特養から「体験入所でショートステイに来ませんか」との

誘いがあったので、2週間ほど預かってもらった。その3日目の夕方、外出先

の私に、施設の看護師から電話が。昼食後の2時間ほどで体温が38度になって

いるという。

すぐに診てもらえるかかりつけの医師を問われた。あいにくいない。昔から

カズコさんが世話になっていた近くの医者は、高齢のため3年ほど前に廃業、

その後は総合病院の内科に通っているからだ。

とりあえず薬局で解熱剤を買って施設に届け、様子を見ることに。幸いその

日のうちに熱は下がった。ここ数年、高熱を出したことはない。環境の変化が

影響したのかもしれない。



■まち・むらニュース


・兵庫県明石市 兵庫県民農林漁業祭


兵庫県は日本海、瀬戸内海に面し、豊かな自然の中で様々な農林水産物がつく

られている。その農林漁業を「見る、食べる、体験する」お祭り。「県産県消」

「都市と農山漁村の交流」「食育の推進」を目的に、毎年秋に開かれている。

日時:10月17日(金)?18日(土)10:00?16:00(最終日は15時まで)

会場:県立明石公園内「千畳芝」(JR「明石駅」から徒歩5分)入場無料

主催・問合せ:兵庫県民農林漁業祭実行委員会TEL078-341-7711

http://hyogo-agri.jp/



・山形県鶴岡市 関川しな織まつり


「しな織」は木の皮の繊維を糸にした。日本三大古代織りの一つ。ざっくりと

した手触りと、落ち着きのある風合いが特徴だ。伝統工芸品に指定されている

しな織の実演や体験コーナー、製品の展示販売などがおこなわれる。

日時:10月17日(土)10:00?16:00 18日(日)9:00?15:00

会場:関川しな織センター、戊辰の役史跡公園まやみ広場ほか。

主催・問合せ:関川しな織協同組合TEL0235-4-2502

http://www.city.tsuruoka.lg.jp/event/kankou_matsuri/atsangyo-sina-maturi.html



コラム<象さんの散歩> 安倍改造内閣は滑り出したが・・


第三次安倍改造内閣の揃い踏み。街の空気も新聞・TVの反応も、感慨なし

と受け止めてよさそうだ。ノーベル賞やラグビーW杯のニュースの陰に逃れた

感はあるが、安倍政権の長期航海をそのまま見送っていいのかどうか。

安倍首相は、先の国会で、ともかくも安保法制を乗り切った、自民党総裁選

で無投票再選を果たした。超長寿の政権を目指す首相が次のハードルと考えて

いるのが、来年夏にやってくる参院選挙。そもそも参院選は政権の生死に直接

にかかわる総選挙に比べて、政権にお灸を据える形で厳しい結果の出る場合が

多いといわれる。だからの安全運転、人気取りなのだろう。でも、「国内総生

産600兆円達成」などは論外の目標だ。疑問は多い。書きつくせない。

何より奇怪なのが「一億総活躍社会」。私たち世代は、「一億」のことばに

いい印象を持たない。近衛文麿の「一億一心」、先の戦争の「一億火の玉翼賛」

と「一億総懺悔」、そして大宅壮一の「テレビによる一億総白痴化」。しかも、

この一億総活躍相が、女性活躍、拉致問題、少子化対策の担当大臣を兼務する。

むしろ、これが安全と無難を図った安倍政権のアキレス腱となる・・。

  世界は揺れ動く。日本も転機に立つ。安部首相は、戦後70年談話で戦争への

反省を矮小化、戦争へ道を開く法制化に踏み切った。一方で、国会を取り巻く

デモは、60年安保時代とまったく違った形、違った拡がり、違ったこころを見

せた。内閣改造が、感慨なし、波風なし、では淋しい・・ ∨ 川島正英 ∧



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「奈良県十津川村」から・・

語り部と歩く熊野古道小辺路リレーウォーク参加者募集。10月31日(土)?

11月1日(日)の1泊2日26000円。美しい紅葉の中をゆったりと歩きましょう。

お申し込みは>>南都観光社?0743-62-5850

http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/contents/1438925014483/index.html

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 農家で遊ぶ

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果物狩りが盛んな季節です。でも収穫だけではもったいない、果樹畑や農道、

農家そのものが、とても魅力的な装置、都市住民は小さなことで大喜びです。

藪の中の色鮮やかな木の実、高枝切狭の扱い、ミカンの片手切り、段ボールの

ホチキス止め、スダチ・レモン・ライムの食べ比べ。立派な仏間を見学、庭で

家族とバーベキュー。農家にとっては普通のことが、とっても楽しいのでした。

http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=333



■編集室便り


◇“雲仙フォーラム”

<10月31日・11月1日>

お早くお申し込みを!


★雲仙フォーラムのチラシはこちらから↓

http://www.slowlife-japan.jp/modules/katsudou/index.php?page=detail&bid=287


NPOスローライフ・ジャパン、スローライフ学会が協力するフォーラム、

「雲仙市市制施行10周年記念事業 雲仙の地方創生を語り合う」の

内容をお知らせします。秋の行楽シーズン。参加のお申込みはお早めに。



【10月31日(土)】


○分科会(15:30?17:30)

第1分科会『自然・暮らし』アドバイザー:早野 透(桜美林大学教授)

雲仙市の恵みを活かした仕事と暮らしのあり方を考えます。


第2分科会『逸品・じげもん』アドバイザー:野口智子(ゆとり研究所所長)

雲仙市の資源や特産品を活かした取組みについて考えます。


第3分科会『ちびっ子・若者』アドバイザー:斉藤 睦(地域総合研究所所長)

地域の子育てと若者への応援策などについて考えます。


第4分科会『交流・連携』アドバイザー:田嶋義介(島根県立大学名誉教授)

全国各地との交流や近隣市との連携のあり方について考えます。



【11月1日(日)】


○全体会(9:30?12:30 会場:雲仙市ハマユリックスホール)



基調講演 増田寛也(野村総合研究所顧問、スローライフ学会会長)

  テーマ「雲仙の未来像 ?山と海と若者と?」


パネルディスカッション

コーディネーター:増田寛也

  パネリスト:中村桂子(JT生命誌研究館館長、スローライフ学会副会長)

  里見 晋(長崎県副知事)

  金澤秀三郎(雲仙市長)


みなさま、ご予定ください。まずは早めに航空便を手配されることをおすすめ

します。指定の時間にご参集いただけましたら、現地の交通は事務局のマイク

ロバスで送迎します。


★詳しくはこちらから↓

内容について

http://www.slowlife-japan.jp/modules/katsudou/index.php?page=detail&bid=285

交通について

http://www.slowlife-japan.jp/modules/katsudou/index.php?page=detail&bid=284&req_uid=4



◇スローライフ・ジャパンへのメールを送るときのお願い。



このスローライフ瓦版は、メールマガジン専用のアドレスからお送りしてい

ますので、このメールに返信していただいても事務局には届きません。

スローライフ・ジャパン、スローライフ学会、この瓦版への投稿などは

こちらまでお願いします。↓



□スローライフ版・IT塾 ——————————————–


Q:読めない漢字を入力するとき、あれこれとカナを入力して変換することが

あります。簡単にさがし出す方法はありませんか? <編集室:野口智子>



A:ほとんどのパソコンで「手書き入力機能」を備えています。代表的なのは

「IMEパッド」という機能です。画面の一番下にあるタスクバーにアイコン

がああります。マウスで手書きすると該当する文字が表示されますので、そこ

から選んで入力することができます。



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クオリティライフから・・・

ナチュラル和菓子講座、今回は旬の栗を使って上品な「栗蒸羊羹」と砂糖を使

わない「栗の蜜漬け」を作ります。10月18日(日) 14:00 ?。

お申込はこちら >>> http://qwebm.quality.co.jp/mail/u/l?p=WpWRYj6vhhMZ

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。


鹿児島県

http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html

岩手県遠野市

http://www.city.tono.iwate.jp/

和歌山県紀の川市

http://www.city.kinokawa.lg.jp/

奈良県吉野郡十津川村

http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html

日本テレネット 株式会社

http://www.nippon-tele.net/

クオリティ株式会社

http://www.quality.co.jp/

アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

http://www.thanks2.jp/



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最後までお読みくださって、ありがとうございました。

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ご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、

お気軽にお付き合いください。


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アドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。


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