基調講演「結びあう 分ちあう」

10月29日(日)開催した


「出雲の國・斐伊川サミット設立10周年記念事業スローライフ・フォーラムin出雲の國」。


テーマ:「たたら文化・ふるさと創生ー次の10年を考える」のご報告です。



まずは基調講演から。







「結びあう 分かちあう」



神野直彦(日本社会事業大学学長、スローライフ学会学長)



「私たちが生きているこの時代では、人間の歴史が方向性を失って混乱している。スローライフの視点からすると、この2市2町(出雲市・雲南市・奥出雲町・飯南町)の地、たたら文化を象徴とする地域だが、この地域の「たたら文化」というのは「結びあう、分かちあう」という文化だということができる。次の10年間で、人間の歴史に方向性を与えて、この閉塞的な状況を抜け出していく、その道案内人の役割を、この2市2町が引き受けるべきだ。??







??工業社会でやってきたことが、行き詰っている。するとこれからの社会は脱工業社会、工業社会から脱するものを作っていかなくちゃいけない。その時の導きの糸は何かというと、近代以前にあったものである。これを同じ形では復活できないので、近代以前に存在していたものを、新しい状況の下で再創造しようということだ。これから始まるポスト工業社会、これはヨーロッパは知識ベースといっているが、知識基盤社会、あるいは知識社会というようにいわれる時代に合うような形で、地域社会を再創造しようというのが、本来の「ふるさと創生」の狙いのはずだ。??工業化によって打ち砕かれてしまった自然環境と人的環境を、もう一回取り戻そう」(抜粋)





出雲市「ビッグハート出雲」白のホール、奥出雲町の山里の緑、花々を地元有志の女性が活けてくださって、出雲の國らしいステージに。そこで160人の方々が神野先生のお話に聞き入りました。



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