瓦版2010.10.12第25号

週刊スローライフ瓦版 (2010.10.12 第25号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
=======
このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ
ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信
される方も含めて、お気軽にお付き合いください。
★★★★★
毎月第3火曜日、スローライフの勉強会「さんか・さろん」を開いています。
10月19日のテーマは`農と`ネットを深く、現代感覚でとらえていきます。
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=99
ぜひ、足をお運びください。
★★★★★
コラム<火曜日の鐘> 早野 透(桜美林大学教授)
~~~ 南牧村でスローライフ
桜美林大学の新米教師の私は、9月末の土日、学生13人と群馬県南牧村に
「スローライフ合宿」に行きました。台風一過のすばらしい快晴、地元の村お
こし仕掛け人神戸とみ子さんご夫妻のお世話で、こんにゃくづくり体験、農家
訪問、そしてコテージでの自炊などを楽しみました。「こんなに手間かけてこ
んにゃくつくるのね」と都会育ちの学生はしみじみ感じっているようでした。
私はかまどの火起こしをしました。いまの学生は薪にどう火をつけるか知ら
ないんですね。私が昔、山岳部で磨いた腕で、前夜の雨で湿った薪からごうご
うと火を起こして大なべのカレーをつくると、「先生すごーい」と女子学生が
言ってくれて、面目をほどこしました。
■街角から畦道から ————————————————–
第一回ラトビア音楽の集い[下] 土屋道男(東京・光が丘)
この音楽祭での「百万本のバラ」は、もちろん原曲で。歌い手はこれを日本
で最初に歌った小田陽子さん。ギターを弾きながらの熱唱だった。原曲が、
レイモンド・パウルスの「マーラが与えた人生」という歌だと知った。それ
は、母親から娘へ、娘からその子へと歌い伝えられた詩。“マーラは、娘に
命を、尊い命を与えたけれど、たった一つあげわすれた、幸せをあげ忘れた。
詩の中からロシア圧政時代の人々の心の沈み、重い悲しみがうかがえた。
「百万本のバラ」は、ロシアから日本にも伝わったが、全く違う意味の愛の
詩となったところが謎であり、興味深い。
———————————————————————-
学会コラム<緑と絆の木陰> 神野直彦(東京大学名誉教授)
~~~~~ 愛の習慣
辛く苦しい日を送ることにも、良いことがある。辛く苦しい日々の時の流れ
は、ゆっくりとスローに過ぎていくからである。遊びに興じた日々は、「あっ」
という間に時が過ぎ行く。ところが、辛く苦しい出来事が続く日々では、時の
たつのが長く感じる。
そうだとすると、人生を一瞬のうちに終らせてしまうと願うのであれば、遊
びに興じて時を過ごせばよい。逆に人生を長く感じたいのであれば、「我に七
難八苦を与えよ」と祈ることである。つまり、スローライフとは、艱難(かん
なん)辛苦(しんく)の生き方なのである。
もっとも、時の流れをスローに実感するには他にも方法がある。それは「愛
の習慣」で、時を充実させることである。
私は網膜剥離で、二カ月を越える入院を余儀なくされた。眼の病での入院は
辛い。テレビを見ることはもちろん、本を読むことすらできない。
辛い入院生活での至上の幸福の時は、妻が毎日、病室を見舞ってくれたこと
である。妻の柔和な笑顔で、淋しい心が癒される。
妻が見舞ってくれる時間はいつも、午後二時を少し過ぎた時と決まっていた。
それは「愛の習慣」である。
朝日が差し込むとともに目覚めると、もう妻の来る二時が待ち遠しくなる。
早く二時がこないかと、時の流れの遅さを恨みさえするようになる。
つまり、スローライフとは辛く淋しい人生に、繰り返される「愛の習慣」を
築くことだといってもいいすぎではないのである。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━
「KDDI」から・・・
2010年7月末に発生したパキスタン・イスラム共和国における洪水被害の復興
支援のため、合計1568055円を寄付しました。
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2010/0930a/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━
「たかおか屋」から・・・
高岡のマスコット「利長くん」が、インターネットミュージアムのキャラクタ
ー人気投票で全国一位に選ばれました。
http://www.takaokaya.jp/news/2010/09/30-204139.php
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■まち・むらニュース ————————————————
・北海道富良野市 「お試し暮らし住宅」の利用者を募集
北海道の中心に位置し、観光地としても有名だが、恵まれた自然環で、空気
と水がおいしい地域。移住を検討している人へ「富良野市お試し暮らし住宅」
を用意、富良野での生活体験を呼びかけている。問い合せ先は富良野市役所
移住相談ワンストップ窓口(電話:0167-39-2304)詳しくはこちらから
http://www.city.furano.hokkaido.jp/contents/ePage.asp?CONTENTNO=3799
・三重・奈良・和歌山県 「吉野・高野・熊野の国」建国記念イベント
7月に三県が連携して「吉野・高野・熊野の国」をつくったが、その建国を
記念して、ウォーキングツアーと物産展を10月30日(土)に開く。
ウォーキングツアーは、熊野市のJR紀勢本線 大泊駅か里創人熊野倶楽部に
集合、参加費は無料、申し込み先は「吉野・高野・熊野の国」建国記念ウォ
ーキング事務局(03-5226-8537)締切り10月15日(金)18時まで。
物産展は30日(土)11:00~17:00 里創人熊野倶楽部で。
問い合わせは、三重県政策部東紀州対策室(電話 059-224-2192)
詳しくは、http://www.pref.mie.jp/TOPICS/2010090126.htm
———————————————————————-
コラム<象さんの散歩> 渦の中の「弧」
~~~
シティテレビ中野の番組審議会に出た。区政とかイベントの地域ニュースを
はじめ、散歩道、商店街紹介、スポーツ大会など身近の情報を工夫して伝えて
いる。少ない陣容と予算をやりくりしての頑張りに拍手をおくった。
一方で、デジタル化政策など視聴者へのお知らせの徹底は、大変だと聞いた。
中野区の場合、新宿区と同様に、集合住宅が多い、若者ばかりでなく高齢者の
一人暮らしが圧倒的に増えた。そういえば、と話が続く。町内会活動。そして
いままさに、の国勢調査。過疎地域とは別の悩みは痛いほどわかる。
そう、事務所の引越しで、新宿区でもマンションに空き家が驚くほど多いと
知った。また「瓦版」先週号で、大学の同級生が亡くなって5日間そのまま、
と書いた。さまざまに渦巻く大都会での「弧」・・。 ∧ 川島正英 ∧
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━
「日光『食』の研究所」から・・・
稲刈りならぬ「蕎麦刈り」をしてきました。蕎麦処・日光の秋。
11月20~23日は日光蕎麦祭りです。ご予定ください。
http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-54.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと> その22
~~~ さて、いよいよ、また衣替え
皆さん、覚えていますか?今年、夏服への衣替えを、子供の頃からの固定観
念を脱ぎ捨て、5月14日にしたことを。小生、このコラム初登場の折(5月11
日版)、「すぐ衣替えを!」と促しました。それに賛同を頂いたはず?
その折、いつまで夏服なのかは話題にしませんでした。皆さんがご自分で探
索し、自ら発見した方が、自然な暮らし方が身につくと思うからです。
今年の場合、お彼岸を過ぎた途端に涼しくなりました。5月に発起した一念
をすっかり忘れて、世間並みに10月1日に着替えた方も多いことでしょう。ま、
自然の推移に素直に従うことが主眼ですから、日々の暮らしの中で、いつの間
にか夏服を脱ぎ捨てることもありましょう。それはそれで結構です。
でも、覚えて下さい。アマテラスさんの衣替えは10月14日だということを。
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 協働つながり劇場
~~~
行政と住民が一緒に何かやろうとする、まだまだ現場はギクシャクしています。
「あの職員の態度は偉そうだ」「あのオバサンの話は長い」など、小さなこと
が積み重なって`協働などという理想に踏み込めないでいるのが現実です。
崇高な理屈より、人間としてのお作法をお互い身につければもっとうまくいく
のに・・。ということを劇仕立てで体験学習するワークショップをしました。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=74
■事務局からのお知らせ
△10月の「さんか・さろん」が迫ってきました。今回は、かねてお知らせし
たように、大和田順子、蜷川真夫アワー。
大和田順子さんのテーマは<「農」が変わるまち、「農」で変えるまち>。
環境カウンセラー、消費生活アドバイザー。近く出版予定の「アグリ・コミュ
ニティビジネス・・しあわせな地域社会のつくり方」(仮称)の中味を先取り
して聞く「さろん」です。
蜷川真夫さんのテーマは<「ネット」に、世論はあるのだろうか>。
朝日新聞で社会部記者、AERA編集長。(株)ジエイ・キャスト会長で、
著作「ネットの炎上力」が評判となっているが、その社会現象の核心について
聞く「さろん」です。
詳しくは、こちらへ・・
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=99
△筑紫哲也賞「作文コンクール/神話・民話を読み継ぐ」の入賞作品集をネッ
ト上(e-book)で公開中!
◆「上巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol1/flipviewerxpress.html
◆「下巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol2/flipviewerxpress.html
△スローライフ学会へのお誘い
スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・
神野直彦、会長・増田寛也)です。
楽しくスローライフについて多くの分野から学び語り合います。また、全国
でスローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。
年会費5000円。会員は自動的にNPOのサポート会員となります。会員に
なっていただけれんば、この「瓦版」に記事を出したり、「さんか・さろん」
などで交流したりできます。「学会便り」や、各種ご案内もお届けします。
また、学会申し込みはこちらから↓
http://www.slowlife-japan.jp/modules/liaise/index.php?form_id=5
=======
■いつも応援していただき、ありがとうございます。
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
KDDI株式会社
http://www.kddi.com/
株式会社ダイイチ
http://www.co-daiichi.co.jp/boring.html
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
=======
最後までお読みくださって、ありがとうございました。
このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへ

また、今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメール
アドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。

この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。
まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。
http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2
=======
Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会
◆事務所を移転しました。
↓↓↓↓↓ 新連絡先です ↓↓↓↓↓
〒160-0002
東京都新宿区坂町21 リカビル301
TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
http://www.slowlife-japan.jp/