瓦版2010.10.19第26号

週刊スローライフ瓦版 (2010.10.19 第26号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ
ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信
される方も含めて、お気軽にお付き合いください。
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毎月第3火曜日、スローライフの勉強会「さんか・さろん」を開いています。
今日のテーマは`農と`ネットを深く、現代感覚でとらえていきます。
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=99
ぜひ、足をお運びください。
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コラム<火曜日の鐘> 斉藤 睦(地域総合研究所所長)
~~~ 月まで飛ばせて…
今月は月にはまっていました。夜空の月がことさらに美しい気がして、晴れ
た日は夜毎、夜のお散歩をしています。
東京には“空がないとか、自然など皆無だと思っておられる向きもありま
すが、月に誘われてそぞろに歩くTOKYOの秋の夜は、暗闇にそのありかを
教える金木犀はなぜかなまめかしいし、ジンジャーの白い花の坂越しに煌々と
光る月を見つけると、思わず知らずため息が出ます。これはやまさかのぼる氏
にお任せの分野ですが、明日二〇日の月は、後(のち)の月、十三夜。仲秋の
名月の十五夜より十三夜の方が趣きは一枚上と見るのは私だけでしょうか。
Fly me to the moon and let me
play amang the stars ! …
久しぶりに地上で見る33人にとっての智利(中国ではチリをこう書くのだそ
うですね)の月も美しかろうと、思わず、ボサノバのスローなステップを踏み
たくなる、夜のお散歩です。
■街角から畦道から ————————————————–
「ワッハ上方」 土井陽子(劇作家・演出家 大阪・帝塚山)
大阪の南、難波の近くに大阪府立上方演芸資料館「ワッハ上方」がある。
307名収容のホールもあり、地の利、機能、デザインともに心地よい劇場だ。
府の財政立て直しのため、橋下大阪府知事が廃止か移転を標榜したので、
芸能に携わる人々も反対に動き、なんとか現地に存続することに。現館長は、
前私が毎日放送の昼ドラを書いた時の担当プロデューサーだった方だ。先日、
人間国宝の桂米朝師匠が上方演芸の殿堂入りをされ、受賞記念の米朝一門落
語会をワッハホールで堪能した。桂ざこば、桂南光ら米朝師直伝の演目は、
どれも面白く、深く楽しめた。補助席も出た満員の観客、演劇や演芸に打っ
てつけの劇場を、幕間にしみじみ見回して、様々な苦心、努力を結集して、
この地にこの劇場を定着させて欲しいと切望したものだ。
金木犀は初恋の香り 社頭文吾(佐賀県統括本部副本部長 佐賀市)
秋風にのってキンモクセイ独特の甘い香が街中に広がっています。通勤途上
の心をリラックスさせてくれる自然のアロマテラピー。つい、どこにあるの
かと香りの強弱を元に、黄色い小花を求めてしまいます。ここだ、あそこに
も。毎年繰り返すことですが、その度にいつもの道が新鮮に感じられるから
不思議ですね。街路樹のイチョウも実を落とし始め、既に落葉が始まった樹
もあります。その傍らで、まだ緑、緑している樹もある。毎朝の通勤、心地
よい冷気に身を引き締めながら、季節の移ろいを感じています。
金木犀 甘い香りの 濃く淡く 心和ます 初恋に似て
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学会コラム<緑と絆の木陰> 増田寛也(野村総合研究所顧問)
~~~~~ 秋の便り
酷暑もやっと和らぎ、岩手から秋のうれしい便りが届いた。待望の新米とサ
ンマ、そして松茸。早速ありがたく頂戴した。サンマはスーパーで一尾400円の
高級魚などと言われていたが、最近、やっと獲れだしたようだ。
また、岩手の松茸は、県北、沿岸地域のアカマツ林の中で、例年相当量が生
産されている。しかし、農家の庭先などで仲買人と取引されるので、本当の所、
どれほど生産されているのか正確な量は不明だ。松茸取りの名人は相当の収入
を得ているのだろうが…。東京のデパ地下で、何万円もする岩手産マツタケの
木箱をよく見かけた。今年は酷暑のためハズレ年と思われていたが、10月にな
って気温が下がり、適度に雨が降ったためか、一転何十年に一度の大豊作。雨
後のタケノコの如く、次々と生えだしたと聞く。下草刈りをして日常的に手入
れの行き届いているマツ林ほど良いようだ。
異常気象の影響は、台所ですぐ現れる。先日、家内とスーパーに行ったら、
レタス1個358円でビックリした。しかし、酷暑の日本列島にもいつかは確実
に秋が訪れる。
四季のある国はつくづくいいものだと思う。
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上手に使えば役立つケータイやインターネットも、油断するとトラブルに。
子供たちにもわかる説明で、まずはシュミレーションを。
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「たかおか屋」から・・・
高岡スローライフ逸品研究会 ついに全国進出です。今月は名古屋と東京の
二会場。普段、高岡にお越しになれない方は是非お寄りください。
http://www.takaokaya.jp/news/2010/10/15-162914.php
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■まち・むらニュース ————————————————
・新潟県長岡市 「中越大震災6周年復興記念シンポジウム」
新潟工科大学は、中山間地の過疎高齢化対策として、地域のサポートに関わ
る全国の人たちが連携するきっかけになればと、地域への人的支援を考える
シンポジウムを開催する。10月30日(土)・31日(日)の2日間。長岡商工会議
所で。詳しくはこちら http://www.fukkou-dc.jp/?p=3500
お問い合わせは(社)中越防災安全推進機構(電話0258-36-8141)へ。
・北九州市 セミナー「新しいエネルギー社会の実現」を東京で
スマートグリッドや熱エネルギー、交通システムなど、ライフスタイル全体
を視野に入れ、エネルギーの安定供給を行う「スマートコミュニティ」・・。
地球温暖化対策として注目される。セミナーでは「次世代エネルギー・社会
システム実証地域」に選定された北九州市の低炭素社会ビジネスモデルや、
実証実験参加企業の取り組みなどを紹介。北九州市誘致課(093-582-2065)
<開催日>11月5日(金)参加無料、事前登録制定員300名の先着順。
<会場>都市センターホテル3階コスモスホール2(東京都千代田区平河町)
http://kitakyu-yuuchika.icek.jp/news/
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コラム<象さんの散歩> 信濃路の秋
~~~
週末、長野県飯山で秋を味わう。まず、なべくら高原“蛍の宿をまもる会
での稲刈り作業。この会のことは、瓦版第6号で田植え模様を書いた。それの
刈り取り。ことしの実りはやや淋しく、でも、汗は心地よかった。
翌日は、まち散策。田に野火の煙、山道の冷水、ごく稀だが紅葉・・。
もちろん味も楽しむ。お寺の一室での「箱膳」も頂いた。懐かしい。小学生
時代に紀州・有田に疎開していた頃を思い出す。農家は忙しく、おのおの箱膳
を持ち、箸、茶碗、湯のみなど食器すべて持ち運び、洗い、管理した。
文化が深く、歴史もゆたかな飯山である。箱膳にも多彩な物語りがあるはず。
限られた時間で、飯山らしい食習慣とか食教育の話をあまり聞けず、もったい
なかった。もう一度、飯山箱膳を味わいに行かねば・・ ∧ 川島正英 ∧
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「日光『食』の研究所」から・・・
研究所のみんなが開発した第一弾の新逸品。今市地域部会の野菜のゼリー「日
光菜果(にっこうさいか)」足尾地域部会の「山の薫りのウインナー」誕生!
http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-59.html
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コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと> その23
~~~ もう、霜が?
先週末の10月16日は、旧暦では9月9日で「重陽の節句」。5節句の最後で、
オメデタイ日なのに、このコラムでは話題にしなかった。なぜか?
陰陽五行では奇数が「陽」で、それが重なる日はオメデタイのだとか。でも、
お正月からタナバタまでは、何らかの意味づけがあるのに、この節句は「陽が
重なった」というだけ。格別の付加価値がないから、話すことがない。ま「節
句」仲間に入れてもらえない11月11日よりマシではある。
24節気では、今週末の23日は「霜降」(ソウコウ)だという。ちょうど満月
だが、霜が来るというのなら、夜中に屋外でジッとしていたら風邪を引く。鑑
賞する人も少なく、さぞや、おっ月さん、寂しかろ。
インフルエンザが話題になり始めた。くれぐれもご自愛専一に。
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 聖地「利賀村」
~~~
富山県南砺市利賀村には不思議な力があります。どこからともなく「そんなに
急いでどうするの」「人生と向きあってごらん」…。そんな声が聞こえてくる
ような。深い緑と、のどかな風景に包まれていると、時計を見る回数が減り、
都会の灰汁が流れていきます。そして「小さくても大きなことはできる」とい
う`利賀力を授かって帰る。何度も通いたいスローライフの聖地でしょう。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=75
■スローライフ便り
△会員、読者のみなさんから、多様なお便りが届く。第16号の中村友子さん、
(千葉市)、第18号の村井恵美子さん(北海道名寄市)・・印象に残っている
ことと思います。でも、大変に長い文章が多く、紹介しきれないのが残念です。
今週も一つだけ。“象さんの散歩 渦の中の「弧」を読んでとあって、孤独
死や空き家の放置状態が「全国的に広がりを見せている」傾向を書き、
これからは、渦の中の「弧」は「弧」としての行き場所が確立される時代が
来るように思います。老人が入る有料老人施設のように、若い世代でも、人と
かかわりを持つのが不得意の人たちが集まり生活するコミニティ。生涯独身者
が入る施設のような集合住宅。家族と縁が切れた人たちが集まる集合住宅。
なんか寂しい気もしますが、ばらばらに弧として、点在し誰にも看取られず
死んでいくよりは良いのかと思います。どこで生きても、人は、人との係わり
なしでは生きられない。いろいろなコミニティの中で、類は類を呼ぶように、
独自に作り出す生きやすい係わり方がうまれていくように感じます。
渦の中の「弧」を渦の中に戻すのも人の力なのかもしれません。

と述べられている。「千葉市中央区 中村友子 ライター」さんから。
たびたび便りをいただいている。ありがとうございました。
また「クオリティライフ」の百武達也さんから事務局を通して楽しいお誘いの
便り。完全無農薬農業体験= 収穫体験+収穫祭開催のご案内です。
農家さんの畑で皆さんで収穫し、収穫したお野菜を皆さんでお料理していただ
きます! ワイガヤがお好きな方、畑作業を経験したい方、お料理が好きな方、
食べることが好きな方、この機会をお楽しみください。
*日時 2010年11年7日(日曜日)
*定員:10名様
*申込期限:2010年11月5日(金曜日)
*集合場所:千葉県我孫子市 JR新木駅(南口ロータリー)
*集合時間:AM 11:00 電車JR(成田線下り 10:59 新木駅着)
*参加費:3000円
その他もろもろは省略しますが、詳細はhttp://qualitylife.co.jp/へどうぞ
■事務局からのお知らせ
△今日の「さんか・さろん」が迫ってきました。今回は、かねてお知らせした
ように、大和田順子、蜷川真夫アワー。
大和田順子さんのテーマは<「農」が変わるまち、「農」で変えるまち>。
環境カウンセラー、消費生活アドバイザー。近く出版予定の「アグリ・コミュ
ニティビジネス・・しあわせな地域社会のつくり方」(仮称)の中味を先取り
して聞く「さろん」です。
蜷川真夫さんのテーマは<「ネット」に、世論はあるのだろうか>。
朝日新聞で社会部記者、AERA編集長。(株)ジエイ・キャスト会長で、
著作「ネットの炎上力」が評判となっているが、その社会現象の核心について
聞く「さろん」です。
詳しくは、こちらへ・・
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=99
△筑紫哲也賞「作文コンクール/神話・民話を読み継ぐ」の入賞作品集をネッ
ト上(e-book)で公開中!
◆「上巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol1/flipviewerxpress.html
◆「下巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol2/flipviewerxpress.html
△スローライフ学会へのお誘い
スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・
神野直彦、会長・増田寛也)です。
楽しくスローライフについて多くの分野から学び語り合います。また、全国
でスローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。
年会費5000円。会員は自動的にNPOのサポート会員となります。会員に
なっていただけれんば、この「瓦版」に記事を出したり、「さんか・さろん」
などで交流したりできます。「学会便り」や、各種ご案内もお届けします。
また、学会申し込みはこちらから↓
http://www.slowlife-japan.jp/modules/liaise/index.php?form_id=5
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■いつも応援していただき、ありがとうございます。
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
KDDI株式会社
http://www.kddi.com/
株式会社ダイイチ
http://www.co-daiichi.co.jp/boring.html
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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