瓦版2011.1.18第39号

週刊スローライフ瓦版 (2011.1.18 第39号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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いよいよ今晩、今年1回目の「さんか・さろん」は増田寛也さんの登壇。
当日参加も歓迎です。→ http://www.slowlife-japan.jp/
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このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ
ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信
される方も含めて、お気軽にお付き合いください。
コラム<火曜日の鐘> 山下 茂(明治大学公共政策大学院教授)
~~~ たった100年前の一大事を忘れまいぞ!
今日18日は「大逆事件」の大審院判決が下った日。もう、そこから100年。
それはそれで重大事件だが、同じ1911年には、えてして世間で無視されている
一大事がある。『坂の上の雲』なら、このところTVで注目されているのに…。
それは、日米や日英間の通商航海条約などの改正である。前者は2月、後者
は4月に調印、7月17日には実施された。それで我国は関税自主権を確立し、
幕末以来の不平等条約を解消した。やっと独立国として一人前になったわけで、
国史上で稀な歴史的・国家的な意義を持つのだが…。
時の外務大臣は小村寿太郎。小村は身命を賭して交渉にあたった。1909年5
月に肋膜肺炎に罹患した。その後も改正交渉に心血を注ぎ、改正実施の直後、
8月には外相を辞し葉山に移るが、ついに11月、容体が悪化して、57歳で死去
した。こういう政治家をこそ顕彰しないで、どうするのですか、皆さん!

■街角から畦道から ————————————————–
おわらの街の新しい試み 高峰博保(株式会社ぶなの森 代表)
おわら風の盆で有名な富山県の八尾町。街並整備が進み、坂のまちアートも
継続開催されています。昨年からの新たな取り組みが二つ。
一つは、エコツーリズムの発想でのプログラムづくりで、ブナが茂る白木峰
などを活かしたエコツアーを実験し始めています。もう一つが、食の魅力ア
ップ。若手の料理人や農家が連携して料理研究会や食談議を準備中 です。
地元の農家が作っている野菜や地域で収穫される食材などを活かした料理を
料理人が作り、そこに農家が語り手として参加し、一緒に食を楽しむ。
そしてそのような活動を通じてお互いが高めあう関係を目指しています。
詳しくは次をご覧下さい。http://ameblo.jp/syokudangi/
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学会コラム<緑と絆の木陰>
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中村桂子(JT生命誌館館長)ゆずの大バカ18年

昨年末、庭の柚子が初めて実をつけました。6個。それを穫っていたら「桃
栗3年柿8年、柚子の大バカ18年」とふと出てきたのです。桃・栗・柿はよく
言いますが、柚子のことなど口にした記憶がないのにスルッと出てきてびっく
り。大昔母から聞いたのでしょう。すると主人が「梅は酸い酸い13年だよ。柚
子なんて聞いたことない」と言うのです。そこでインターネットという便利な
ものを開いてみると柚子も梅もあるじゃありませんか。梨の大バカ18年という
のも出てきました。それぞれの家で必要に合わせて伝わったのでしょう。
早速冬至の柚子湯に使いましたら、ひいき目抜きにしてもマーケットで買っ
たものに比べてよい香りで、気分よく暖まりました。実は今、熊本から送って
いただいた晩白柚、お隣から落ちてきた夏みかん、柚子、そして以前から生っ
ているキンカンを並べてお台所の飾りにしています。太陽と地球と月とテニス
ボール(比率は正確ではありませんが)。なかなか可愛いです。それにしても
昔の人は生活の知恵を調子のよい詞にして上手に伝えてきましたね。
梅干しの歌御存知ですか(長くなるのでまたいつか)。言葉通りにやれば梅
干しができるというもので、姑と共に暮らした娘は諳んじています。学会コラ
ムですので大げさに「知恵の伝承の大切さ」と結びましょう。
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「KDDI」から・・・
2月28日まで、山梨県のauショップでは、au携帯電話売り上げの一部を「富士
山世界文化遺産登録」山梨県推進募金会へ寄付するプロジェクトを実施中。
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2010/1220/index.html
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「たかおか屋」から・・・
初春の1月は、おめでたいと言う言葉に敏感になりますよね。
そんなあなたに、末広がりのこちらはいかが!?
http://www.takaokaya.jp/news/2009/08/29-104801.php
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■まち・むらニュース ————————————————
・北海道 「2011ふゆトピア・フェアin札幌」を開く
雪国の活性化や魅力あるまちづくりを目指す冬と雪のフェア。札幌コンベン
ションセンターでは「安全で安心な冬のくらし」「冬の楽しさ発見」などを
テーマにシンポジウムや展示会、除雪課題の解消などの研究発表会を開催。
また、あまり身近で見ることができない大型除雪機械や最新機種の展示・
実演会、関連イベントやアトラクションも行う。
・日時:1月21日(金)~22日(土)・場所:札幌コンベンションセンター
(札幌市白石区東札幌6条1丁目)と 豊平川南大橋下流左岸豊平
・問い合わせ 道庁建設部道路課(011)204-5546
http://www.hkd.mlit.go.jp/fuyutopia/index.html
・岩手県遠野市 朝日新聞記者の『100年目の遠野物語119のはなし』刊行
柳田国男著『遠野物語』は、昨年、発刊100周年を迎えた。それを記念して
全119話の物語に因み、朝日新聞岩手版に119回連載された人気企画を集成し
た本である。著者は“ふるさと定住記者を自称する木瀬公二氏。ガイドブ
ックには載っていない情報を満載、ザシキワラシとかカッパなど、現代に生
き続ける『遠野物語』の世界を紹介している。
お問い合わせ・有限会社荒蝦夷〈あらえみし〉022-298-8455
http://homepage2.nifty.com/araemishi/
遠野市ふるさと定住推進室 TEL:0198-62-2111(内線132)
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コラム<象さんの散歩> 柘植・黄楊(つげ)色もスローライフカラー
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きょう18日。私と妻・宏子は、50回目の結婚記念日を迎えた。年賀状にも書
いた。「・・二人そろって、に意味をもたせた冠があります。・・私たちも、
目標にしていた金メダルをかかげることができそうです」と。
年功、健康、僥倖に恵まれ、多くの人々に支えられた。そしてスローライフ
活動が結び目をなお強めてくれたかなと思う。きょう18日はたまたま「さんか
・さろん」の日。もちろん参加したい。二人そろっての皆勤が続く。
先週、テレビ番組で、日本の伝統文化がつくりあげた「色」を放映していた。
芥子、苔、葡萄、紅葉、真珠、橘。スローライフ・カラーと呼ぼうか。
金色・黄金色も当然ながらそこに入る。金箔、漆工芸、何より波打つ稲穂の
輝き。だが、この色は自分たちの記念品には面映い。柘植の木の鉢植えを二つ
買った。玄関の左右に。濃い緑の葉がこまかな絆をつくって、こんもり。櫛や
将棋の駒など味わい深い「つげ」色を思い浮かべながら・・ ∧ 川島正英 ∧
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「日光『食』の研究所」から・・・
日光のお好み焼き店「ひの車」において、「豚プロジェクト会議」が開催され
ました。会議と言っても、内容は楽しい楽しい大試食会♪です。
http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-83.html
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クオリティライフから・・・
全て厳選したこだわりの食材を使用。直接、生産者や農家へ足を運び、製造
工程や農法をうかがい、安全で安心できる納得の食材を仕入れています。
http://earth-art-cafe.com/
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コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと> その36
~~~ 「寒」には、やはり寒さ凌ぎを!

この官暦20日は「大寒」だ。24節気いろいろある中でも、その意味がひとし
お心身ともに染み入る時期。とにかく寒いから、ジタバタせずに、じっと耐え
て、寒明け=立春、そして旧暦での新年の到来を待つことだ。
仏国革命暦だと、この時期は「雪月」(ニヴォーズ)だ。やっぱり寒い。でも、
こんな時期を正月にしなかったから、お祝いだの何だの余計な心配が要らない。
それで、ただコタツにあたったりして、ヌル燗のお酒を古女房とでも差しつ
差されつすれば済む。それで新春を待ちながら、ゆっくり、来し方・行く末な
ど語り合う。ひたすら平凡な時期だから、世間が官暦で毎年繰り返す恒例行事
やメディアでの「新年」談議などに惑わされずに、スローに、しっかりした見
通しを立てることができる。それが、一番よい寒さ凌ぎにもなるのでは…。
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 世田谷線に乗って
~~~
東京・世田谷区内、三軒茶屋から下高井戸まで10駅を結ぶ世田谷線は、貴重な
路面電車。とはいえ、全5キロのほとんどは専用軌道を走り、車両もスマート
で現代的。一見高速で走りそうなのですが、駅間1キロ未満とならばスピード
も出せません。最高でも40キロとか。窓の向こう、都会の庶民の暮らしが妙に
のどかに見えます。あ、銭湯も発見!17分間、エコ旅・スロー旅です。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=88
■事務局からのお知らせ
△きょう18日は、わがスローライフのNPO・学会の、ことし初めての
「さんか・さろん」の日。増田寛也・学会会長の新春放談です。
題して「日本の行方とスローライフ」。
政権がまたまた改造を余儀なくされ、未来像を描けそうにない現実に
あって、スローライフの視点から日本を語り、展望します。
そのあと、新春をことほぐ杯を交わすことに・・・。
いまからでも結構、(連絡いただき)ぜひどうぞお出かけください。
△筑紫哲也賞「作文コンクール/神話・民話を読み継ぐ」の入賞作品集をネッ
ト上(e-book)で公開中!
◆「上巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol1/flipviewerxpress.html
◆「下巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol2/flipviewerxpress.html
△スローライフ学会へのお誘い
スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・
神野直彦、会長・増田寛也)です。
楽しくスローライフについて多くの分野から学び語り合います。また、全国
でスローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。
年会費5000円。会員は自動的にNPOのサポート会員となります。会員に
なっていただければ、この「瓦版」に記事を出したり、「さんか・さろん」な
どで交流したりできます。「学会便り」や、各種ご案内もお届けします。
また、学会申し込みはこちらから↓
http://www.slowlife-japan.jp/modules/liaise/index.php?form_id=5
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■いつも応援していただき、ありがとうございます。
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
KDDI株式会社
http://www.kddi.com/
株式会社ダイイチ
http://www.co-daiichi.co.jp/boring.html
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。
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