瓦版2012.11.6第132号

週刊スローライフ瓦版 (2012.11.6 第132号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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あす11月7日は、スローライフ学会初代会長・筑紫哲也の満三年の命日です。
これまで有志で開いていた「偲ぶ会」を、今回は公に呼びかけませんが・・。
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コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団)
~~~ 映画「フタバから遠く離れて」
福島第一原発のある土地から250㎞離れた埼玉の廃校に、町ごと避難した双葉
町の人々の一年を記録したドキュメンタリー映画。双葉町でつくられる電気は、
東京の人間のためで、町民は使っていないことを知ったのが、制作の動機だと
いう。避難所での日常、一時帰宅の日の顛末、避難所を出た家族の生活、会議
冒頭挨拶だけして立ち去る大臣の姿…、カメラは静かに追い続ける。
上映後のトークで、東京都民の舩橋淳監督は、現在も続きを撮っていると言
っていた。「双葉に戻れるまで、と言いたいが、自分が生きてるうちのことか
どうか分からないので、なんらかの落ち着きがあるまで」と。
それから一週間、ぼくは自分が子どものころ住んでいたまちを見に行った。
2㎞程の距離だが、10数年ぶり。我が家の建物はなくなっていたが、街並みは
残り、辺りの表札には懐かしい名前が並んでいた。まるで、昔の自分の日記を
読んでいるような心持ちがした。
東京は、そこに住むぼくには、いつでも昔の日記を取り出すことができる。
フタバから遠く離れているからだ。忘れまい。
学会コラム<緑と絆の木陰>
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坪井ゆづる (朝日新聞仙台総局長・ 東北復興取材センター長)
祝・気仙沼市「日本初のスローシティー」
宮城県気仙沼市には、いまも、街のど真ん中の信号の脇に、全長60mの漁船
(330t)が「座礁」している。傍らで、沈んだ土地をかさ上げする槌音が響く。
そんな復興途上の市に10月末、イタリアから朗報が飛び込んできた。
「日本初のチッタスロー(スローシティ)認証」だ。トリノのスローフード
の祭典で発表された。イタリア中部のオルビエートをはじめ、伝統を尊重し、
持続可能な都市づくりをめざす26カ国の162都市が選定されている。
条件は人口5万人ほどの小都市で、騒音やネオン「光害」がない、再生可能
エネルギーが導入されているといった50項目に及ぶ。2003年に「スローフード
都市」を宣言した気仙沼市は、地元の食材を使った「子ども料理コンテスト」
や郷土料理を市民に紹介する催しも開いてきた。
地元で運動を続けてきた酒蔵「男山本店」の菅原昭彦社長(50)はトリノで
の催しで、「人間は自然の一部。こういう災害を受けても海と生きていきたい。
経済成長ではなく、生活の知的水準を発展させていきたい」と述べた。
「その通り」と相づちを打ったら、ふと思い出した。このあいだ気仙沼市で
食べた「もうかの星」の食感だ。ネズミザメの心臓の刺し身で、コリコリして
いたっけなあ。
■街角から畦道から
「ちばてつやさん おめでとうございます」 中村友子(千葉市 ライター)

漫画家のちばてつやさんが、2012年の旭日小綬賞を受賞しました。「あしたの
ジョー」、「ハリスの旋風」、「のたり松太郎」などの作品を書かれた人です。
子供の頃、父が営んでいた理髪店の待合室に、最新刊の漫画雑誌が届くと夢中
で読んでいました。ちばさんの創作の原点は、旧満州からの引き揚げを体験し
た幼少時代だそうです。「病気や飢えの中、支え合って生きてきた。僕は人間
賛歌を描きたい」と、受賞のコメントの中で語っています。そして、「いま何
になりたいかと聞かれたら、もう一度漫画家になりたい」と。自分の志、仕事
を貫いてきた人のじんわりとした温かさを感じる言葉です。物があふれる時代
を生きてきた者でも、背中を押される思いがしました。
■まち・むらニュース
・北海道 宗谷管内がロケ地の映画「北のカナリアたち」が公開
東映創立60周年記念作品の映画「北のカナリアたち」が公開された。この作品
は、強風で体感温度がマイナス30度にもなる真冬と、エゾカンゾウなどの花が
咲き誇る初夏に、宗谷管内の利尻島・礼文島、稚内、豊富でロケが行われた。
原案は湊かなえ。吉永小百合、柴田恭兵、仲村トオル、里見浩太朗らの俳優陣。
道庁ブログ「超!!旬ほっかいどう」でも紹介。
http://plaza.rakuten.co.jp/machi01hokkaido/diary/?ctgy=31
公開に合わせてせ宗谷ロケ地マップを宗谷総合振興局地域政策課で作成。
http://www.souya.pref.hokkaido.lg.jp/ts/tss/loca-map.htm
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米粉のまち・胎内市から・・・
「私のべえべえグランプリ」入賞作品がお店でいただけるようになります。
「米粉ぐるめ食べ歩きMAP」のリニューアルも。記者発表をしました。
http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/19322798.html
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「日光『食』の研究所」から・・・
11月23日(金)からの4日間、恒例の「日光そばまつり」が開催されます。
日光“食の研究所からも、物産コーナーに出店しますのでお楽しみに!
http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-203.html
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クオリティライフから・・・
「たまな食堂」でパティシエをしていた菅野智子先生が、乳製品、卵や白砂糖
などを使わない、ナチュラルな素材だけで十分に華やかな「魅せる」スイーツ
の講座を開催。詳しくは https://qweb.quality.co.jp/mm.cfm?mm=1053&url=5420
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コラム<象さんの散歩> 先週号の「はしもと記事」をお詫びして訂正
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先週のこの欄は、週刊朝日の「はしもと叩き」について書いた。週刊朝日が
橋下徹・大阪市長を徹底評論する連載を始めたところで、初回の記事が問題化、
お詫びして続報を打ち切ったことを採りあげたのである。
その評論内容の無神経な表現を批判しつつ、橋下徹現象の危険性を指摘した
のだが・・。私の記事は「はしもと」の漢字を「橋下」でなく「橋本」と書い
てしまった。きょう、こちらが「お詫びして訂正」という次第だ。私の記事の
見出しは、週刊朝日に向けて、わが身を叩いて終わった「橋本叩き」とつけた
のだが、結局は、私の“わが身を叩いて終わったわけだ。
しかも、ハシシタか、はしもとか、採りあげた趣旨からいっても許されざる
誤りというほかない。敬愛する理事のお一人から電話を受け、その点でも心配
いただいて恐縮の限りだ。新聞記者であれば、固有名詞とか数字は二度三度と
繰り返し見直すべきはイロハのイの字であり、鉄則である。
前々号のこの欄では、スローライフ・フォーラムの続きで居心地いい一週間
だった、と書いた。先週は、真逆の居心地最悪の一週間・・。∨ 川島正英 ∧
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> かた焼き物語
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その昔の、忍者の携帯食をイメージして作られている伊賀の名物「かた焼き」。
木槌がないと割れないその硬さに面食らいますが、香ばしく甘く、なかなかお
いしいものです。その「かた焼き」が、“ただあるだけでなく、何か新しい
発想でまちづくりの“物語ができないものか?「かた焼き」を研究し、そこ
からアイディアを湧かせるワークショップをやりました。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=184
■編集室だより
□高岡フォーラムの報告をご覧ください。
「スローライフ逸品フォーラムin高岡」のご報告を少しずつしております。
どうぞご覧いただきたく、ご感想もお待ちしております。
※市内見学の様子
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=158
※まちづくり分科会の様子
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=159
□スローライフ運動を大学の論文集が
採りあげてくれた

静岡産業大学の論集「環境と経営」第18巻第1号に平光正氏の論文で、スロー
ライフ・ジャパンの運動について書かれている。テーマは「観光・交流による
地域活性化の研究」。静岡県掛川市に事例をとっての力作である。
その中で、スローライフ運動について、わが会を中心に進めている、掛川市で
全国に先駆けて当時の榛村純一市長が「スローライフ・シティ」宣言をした、
そこからNPO法人スローライフ掛川が誕生した、などが書かれている。
平氏は同大学の元教授。わが会理事で瓦版「火曜日の鐘」執筆陣の山下茂さん
の中学時代からの友人です、と山下さんからのお便りでした。
□今年度の会費をお願いします。新会員も募集中。
スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・
神野直彦、会長・増田寛也、副会長・中村桂子)です。
スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、全国で
スローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。

年会費5000円。会員は、この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」
などで交流したり。会費は下記の口座へお振り込みください。
【振込先】
ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会
三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会
※4月~3月の年会費のため、昨年度中途のお支払いの方も、新年度は新たに
お振込いただきたく、よろしくお願いいたします。
※個人名以外の口座でお振込の場合、確認できませんのでご一報ください。
新しく入会ご希望の方は、こちらからお申し込みください。
【入会フォーム】
http://www.slowlife-japan.jp/modules/contents/index.php?content_id=6
■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
鹿児島県
http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html
岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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