瓦版2013.2.5第144号

週刊スローライフ瓦版 (2013.2.5 第144号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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早くも立春。わがスローライフのNPOも学会も、いろいろに始動しだしたと
いう段階。学会フォーラムは奈良か青森か、とちらほら。「さんか・さろん」、
この「瓦版」も新年度4月から“改装開店です。アドバイスよろしく・・。
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コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団)
~~~ 新政府の総理大臣を知っていますか?
坂口恭平、34歳。建築家、芸術家。路上生活者の観察から、不動産は不要と
考え、車輪をつけて移動する「モバイルハウス」を制作して注目される。
福島原発の事故後、熊本に移住。空き家を再生、被災者の避難相談所「ゼロ
センター」を開設。新政府を樹立して、内閣総理大臣を称する。
自殺を考える人たちのための「いのちの電話」として、自らの携帯電話番号
を公表している。
彼の作品や行動をたどる展覧会「坂口恭平・新政府展」を観た。入場者は新
政府のパスポートをもらえる。そして、あなたは何大臣をやるかと問われる。
彼は、いまの社会を変革するよりも「新しいレイヤーをつくった方が早い」と
いう。ものの見方、考え方、価値基準を新しくしようということだろう。その
ために、自分に何ができるか、自分で考えろ、総理大臣が支えるから、という
のだ。
ぼくは、新政府の国民になれてうれしいと思った。この国には、体罰や暴力、
またアイドルに丸刈りにならなきゃと思い込ますような空気はなさそうだから。
ただ、ぼくは、ツイッターをやらないので、総理の発言を四六時中聞くことは
できない。ぐうたら国民だが、しっかりスローライフ大臣を勤めたい。
学会コラム<緑と絆の木陰>
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坪井ゆづる (朝日新聞東北復興取材センター長・仙台総局長)
どうする復興公営住宅
プレハブ仮設住宅に暮らす被災者の多くは、一刻も早く、隣の声の聞こえな
い家でのんびりしたい。しかし、高台への移転の適地が見つからなかったり、
集団移転か現地再建かで住民合意が得られなかったり、さまざまな壁が立ちは
だかる。定収のない老人たちはローンも組めず、立ちすくむ。
大震災からまもなく2年。ここへきて、自力再建をあきらめ、自治体がつく
る復興公営住宅に入ろうと考える被災者が増えてきたのは当然だろう。
だが、こちらも難問が山積みだ。中高層のアパート形式にすれば、大量の人
々を受け入れられる利点がある半面、高齢化で櫛の歯が欠けるように空き家が
増えれば廃墟になってしまう。戸建ての復興公営住宅の方が、のちのちの下取
りも含めて、機動的なのは明らかだが、用地確保は容易でない。
おまけに、「被災者」といっても、老人世帯もあれば、子育て世代もある。
それぞれが必要とする住宅の規模も機能も大きく違う。
しかし、自治体には個別に対応する余裕などなく、このままゆけば、多くの
復興公営住宅の様式は画一的なものになりそうだ。そんな不便で味気ない住宅
に暮らす人々が、永住する気になるのだろうか。
■まち・むらニュース
・京都市 「地球環境の殿堂」表彰式と国際シンポジウム
「京都議定書」誕生の地である京都市では、地球環境の保全に貢献された方々
の顕彰を行う「KYOTO地球環境の殿堂」の表彰式と京都の文化を発信する
「京都環境文化学術フォーラム」を京都議定書発効の日の前後に開催する。
第4回の今年度は、新たな殿堂入り者として、水俣病をテーマとする文学作品
で知られる石牟礼道子氏(日本)、農業・食糧問題はじめ環境保全活動を行っ
ているヴァンダナ・シヴァ氏(インド)、再生可能エネルギー分野の最先端の
研究者であるロッキーマウンテン研究所理事長のエイモリー・B・ロビンス氏
(アメリカ合衆国)を迎えて開催する。
2月17日(日)午後1時~午後2時15分 国立京都国際会館 メインホールで
「京都環境文化学術フォーラム(国際シンポジウム)」
テーマ 京都の知恵と文化を世界に~グローバルコモンズを目指して~
内 容 記念講演(ヴァンダナ・シヴァ氏エイモリー・B・ロビンス氏)
パネルディスカッション ヴァンダナ・シヴァ氏のほか
パルビス・クーハカン氏(前国連食糧農業機構土地・水資源部長)
村田吉弘氏(NPO法人日本料理アカデミー理事長「菊乃井」主人)
コーディネーター 中村桂子氏(JT生命誌研究館館長)
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米粉のまち・胎内市から・・・
胎内市の米粉、具材には胎内ベーコン、胎内モッツァレラを使用、最高の素材
で「胎内スペシャル米粉ピザ」を作ることにしました。が、作るのはド素人!
結果は? http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/23336327.html
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「日光『食』の研究所」から・・・
「かみつが地産地消交流会」に参加しました。栃木県上都賀農業振興事務所を
中心に主催され、上都賀地区の農産物などを使用した工夫あるメニューの試食
会が行われました。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-215.html
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コラム<象さんの散歩> 審議会・評議員会も楽しく
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2月3月は、公共機関の審議会・評議員会シーズンでもある。私も、先週に
二つ続けて参加した。委員会・審議会の舞台をつとめるのは切り上げどき、と
昨年から撤退を始めていたのだが、「地方公共団体の危機管理に関する懇談会」
とか「シティテレビ中野番組審議会」という高齢者向きでないきわものまで含
めて七つも残った。もちろん、舞台では相応に舞う。楽しい。
先週の会も、日本映画大学評議員会では、世界各国との交流・連携の報告が
あって、中国や韓国の映画大学と卒業制作を共同で、とか、学生交流をもっと
活発に、とかいった事例の話も出てきて、国の外交とはちがった方向の動きを
知ることができた。よし・がんばれ、と楽しい思いだった。
また、全国市町村振興協会の助成金審議委員会では、休憩時間の雑談の中で、
委員の一人が、この「瓦版」を話題に持ち出してくれた。よし、だんだんに読
まれはじめているな、と、これにもうれしい思いだった。 ∨ 川島正英 ∧
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 「弥生画」
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昔、飢饉の折、村人は残り少ない穀類や種を持ち寄り、板に貼り神様に祈りま
した。すると翌年は豊作に。青森県鶴田町に伝わるお話です。日本に穀類や種
子が伝わったのは弥生時代、それにちなんで板に穀類で描いた絵を「弥生画」
と呼ぶようになりました。200年以上続くこの町の伝統、今年も雪の中、大豆・
小豆・黒豆・米・粟などで描かれた大黒様が神社に飾られていました。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=195
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