瓦版2013.9.17第175号

週刊スローライフ瓦版 (2013.9.17 第175号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★きょう17日の「さんか・さろん」は、わが学会初めて高僧をお迎えする。奈良、まほろば館にふさわしい講演である。講師は五條良知住職、演題は「世界遺産-紀伊山地の霊場、参詣道の神秘と深美と」。詳細は「編集室便り」をどうぞ。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 早野透(桜美林大学教授)~~~ スローライフの聖地 ことしも、私のゼミ恒例の夏合宿に、群馬県南牧村に行ってきた。女子学生9人、男子学生2人、それと私の総勢12人である。 村の人口は2千人、高齢化率日本一の村である。でもここには、神戸武雄さんととみ子さんというご夫婦が「ふるさと再生」に向けていきいきとした活動を続けておられる。私たちも民宿で武雄さんの原発問題についての話を聞き、(娘さんがサッカーの選手で福島原発のなでしこチームにいたので武雄さんも原発問題に詳しく、こんどの事故に一家言がある)、とみ子さんの案内で村の小学校と中学校を訪問した。中学校では生徒22人と一緒に給食を食べた。 私は1年生4人のクラスで、揚げパンと、はるさめスープにぱくついた。「4人しかいないから、すぐ発言順が回ってきてたいへんなの」と男子生徒。「この村では少人数だけど、高校は町の大人数の中に出て行く。そこで自信を持って生きられるようにしてあげたいのです」と教頭先生。 自然豊かな村で、子供たちに手塩をかけた教育をして町に送り出す、南牧村がスローライフの聖地であり続けますように。学会コラム<緑と絆の木陰> 中村桂子(JT生命誌研究館館長) 地方の力に驚きました 福島県の喜多方へ行ってきました。私の提案がきっかけで農業科が生まれた小学校で、子どもたちと一緒にトウモロコシの収穫をしたのです。生で召し上がったことおありですか。私は初めて。もぎたてのトウモロコシの皮をむき、そのまま囓ると、ほんのり甘い汁が口の中に広がり果物のようでした。ところで、ここの農業科は大成功。皆さんに私の提案のおかげと言われてその気になっていましたが、今回それ以前から可能性を持っていたのだということがわかりました。 熱塩加納(町の名前)型給食を20年も続けてきたのです。地元の食材で給食をという活動です。まず、有機低農薬栽培のお米を使おうとしたら文科省から政府米を使わなければいけない、そうでなければ補助は出せないといじめられたのだそうです。しかし、先生も保護者もしっかりした考え方を持っていました。保護者、村、農協が少しづつ費用を分担し、実施するのです。 「制度上できないことであっても(中略)、心を一つにして取り組んだ結果、苦労は苦労でなく快い喜びになった」。20周年にあたって書かれた元教育長の文に感激しました。作り手の名前のわかる野菜や卵で作られた給食はおいしく、地方はすごいと嬉しくなりました。因みにお椀は会津塗りでした。▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej秋田県能代市「秋田杉の樽ビアジョッキ」。日本三大美林の秋田杉の木目が美しい工芸品。桶や樽を作る職人の技が、ビールをさらに美味しくしてくれます。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から 芸術の秋!美濃焼の里情報 加藤洋子(多治見市)「日本一アツいまち 多治見」も、とうとうこの夏、国内最高気温の記録を更新され、日本で二番目に暑いまちとなってしまいました。とはいっても、連続猛暑日が続くなど相変わらず暑い日々ではありました。そんな夏も過ぎ去り、めっきり秋めいてきました。秋といえば、食欲の秋!もそうですが、芸術の秋の到来です。多治見といえば、美濃焼・陶器のまち、スローライフな工程で生まれるごはん茶わんなどの日用品から、人間国宝による芸術作品まで、幅広い分野で扱われているものです。10月中旬には、美濃焼巨匠の作品展示や、作陶パフォーマンスなどがJR多治見駅の周辺で開催されます。また、市之倉地区や高田・小名田地区、旭ヶ丘地区で大廉売市などが同時開催されます。普段、何げなく使用している食器類もちょっと嗜好をこらして新たな装いとすべく、器の探求にもってこいの機会です。ぜひこの機会に多治見へお越しいただいて、とっておきの品をみつけてみてはいかがでしょうか。第3回美濃焼祭 http://www.city.tajimi.lg.jp/minoyakisai/================= PR =====米粉のまち・胎内市から・・・冷凍「べえべえ」の市販化に向けて、少し希望が出てきました。これが売り出せれば、家庭でもお店でも簡単に米粉の「べえべえ」が食べられます。http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/32842170.html=======■まち・むらニュース・横浜市「神奈川県庁本庁舎公開」昭和3年に建てられ、国の有形文化財である神奈川県庁本庁舎は、知事が執務する現役の庁舎としては、大阪府庁本館に次いで全国で2番目に古いものです。日本趣味のある洋風建築で、昭和初期に流行した「帝冠様式」建築の先駆け。横浜のシンボル的存在であり“横浜三塔の一つ「キングの塔」とも呼ばれています。屋上からの横浜港の眺望もすばらしいものです。見学無料。日時:9月22日(日)10時~16時 場所:横浜市中区日本大通1お問合せ:神奈川県庁舎課庁内管理グループ 電話 045-210-2620http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f380088/コラム<象さんの散歩> 味わい深いフランス映画二つ~~~ 先々週のこの欄に、信州で「フランス式階段工」を見た、ホテルのフランス料理を味わった、と書いたが、その前後にフランス映画を二つ観た。 「クロワッサンで朝食を」。パリに住む高齢の貴婦人と世話係りの中年女性。ともに孤独な二人の軋轢ある生活が、やがて通じ会っていく物語である。この老婦人の朝食は紅茶とクロワッサン。すべて注文は気難しい。冷たくも、誇り高く個性ある優しさを演じるジャンヌ・モローの円熟さはさすがだ。 「大統領の料理人」。ミッテラン大統領のエリーゼ宮での専属女性料理人を描いた実話。男性社会と官僚組織に苦しみつつ、地域で特有の食材と伝統的な家庭料理の味をまもることにこだわりぬく。大統領の料理人を辞してから一年、こんどはフランス領の南極地域の島で、科学基地チームの料理人をつとめ、思いのままの味をふるまう。食と料理の文化を考えさせてくれる。 前者は、主役二人がエトワニヤ共和国の女性という設定で、フランス文化と他文化が交錯する側面を入れながらの筋の展開である。後者は、エリーゼ宮と寒冷の科学基地という二つの極端に異なる料理環境での話を交互に運ぶ展開である。ともに単純さを好まぬフランス映画らしい味わいであった。 二つとも、妻・宏子のリクエストで観たのだが、フランス型スローライフをどっぷり楽しませてもらって満足したのはいうまでもない。 ∨ 川島正英 ∧コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 不思議な食べ物~~~コショウ入り餡子を白玉粉で包みお吸い物にした「けいらん」。米粉に甘酸っぱい味をつけ野菜や果物をあえた「あさ漬け」。塩もイカも貴重だった山地に伝統の味として残る「塩イカ」。黒砂糖とクルミ入り団子を具沢山おつゆに入れた、今や有名な「まめぶ」。各地を訪ねると、えええ?!と驚く食べ物にでくわします。そんな時、ここまで口を運んできて良かったと心から思います。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=226==== PR ====「日光『食』の研究所」から・・・「日光“食”の研究所」のブログです。日光のおいしい話題、催し物情報など研究員が少しずつ更新しています。時々のぞいて見てください。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/=======■編集室便り□9月の「さんか・さろん」は 奈良シリーズ<奈良の魅力・「むら」の魅力>の第三回9月17日(火) 19時~(2時間程度)「世界遺産-紀伊山地の霊場、参詣道の神秘と深美と」 講師 五條良知 金峯山修験本宗別格本山、大峯山護持院東南院 住職 金峯山修験本宗総務部長、総本山金峯山寺 執行長 (公財)吉野山保勝会 理事本名 五條良季(りょうき) 昭和39年1月、京都府綾部市生まれ。大正大学卒業。 在学中は東京浅草寺塔頭待乳山本龍院、上野寛永寺不忍池弁天堂に奉職。 東南院副住職拝命。総本山金峯山寺主事として奉仕。 平成13年、金峯山修験本宗並びに金峯山寺の執行、教学部長。 平成14年、東南院住職(現職)。平成25年、金峯山寺執行長拝命 ◇昭和59年、四度加行、を比叡山延暦寺行院にて満行。 ◇平成8年、吉野山と山上ヶ岳(大峯山)片道24キロを前半50日は1日に 片道、後半50日は1日に往復修行する大峯山(金峯山)回峰100日行満行。 ◇吉野から熊野まで世界遺産に登録された大峯奥駈道を修行する東南院 大峯奥駈修行をこれまでに20回修行し、大先達を現在も毎年勤める。 その他 (社)吉野青年会議所理事長、全日本仏教青年会理事長・会場 東京・日本橋(三越デパート前)の「奈良まほろば館」で。・参加者 スローライフ学会会員に一般参加も加え 60人・主催 奈良県・NPOスローライフ・ジャパン・資料代など 1000円 ・参加お申込みは、スローライフ・ジャパンへ TEL:03-5312-4141 メール 野口携帯でも受け付けます > 090-7433-1741 □「スローライフ・フォーラムin奈良」お知らせ point16 「なんゆう祭」アトラクション == 11月23・24日。フォーラム会場:奈良県川上村 主催: 南部地域産業復興推進大会開催協議会 ==「なんゆう祭」の催しは、紅葉の季節にふさわしく、彩りにぎやかであふれんばかり。すでに、そまびと選手権大会、村弁王(村おこし弁当)決定戦、大滝ダム紅葉ハイキングについては、この欄で紹介してきたのですが、あとの盛りたくさんの催しのいくつかを採りあげておくことにします。<カヌー教室>11月23・24日 午前と午後に分けて。ペア80組・シングル32人。 対象は小学生以上。ただし小学生は保護者の引率、同乗が必要。 事前予約制(奈良県スポーツ振興課0742-27-9863)。<親子ピッツア教室>24日10;30~11;30 1組2人で10組。対象は高校生以下。 事前予約制(奈良県川上村地域振興課0746-52-0111)<ゆるキャラ大集合>23日10時~大滝ダムサイト会場などに。<和太鼓演奏>24日午前10;20~ 午後13;30~ 川上村の太鼓チーム「龍幻」<ルシャナショー>24日11;00~12;30 奈良県在住の学生アイドルユニット。 □スローライフ版・IT塾 ———————————————先週のこの「スローライフ瓦版」で、「学会コラム」欄の増田寛也さんのお名前の「寛」の文字が“文字化け”をしてしまいました。申し訳ありませんでした。でも、ここで「?」。なぜ“文字化け”というのが起きるのか? 原因はいろいろあると思うのですが‥。(編集部:野口智子) ▼先日、メールを配信するシステムを変更したのですが、これが「旧字」に対応していなかったことが原因でした。(増田さんの「寛」という字が旧字でした)一般的には、この文字を使いましょう・・という基準があるのですが、メールを送受信するソフトによっては、旧字だと文字化けしてしまいます。 (EDI:藤井頼暁)□平成25年度の会費のお振り込みがまだの方へ‥。 お手数ですが、お振り込みをお願いいたします。新会員も募集中です。 スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・ 神野直彦、会長・増田寛也、副会長・中村桂子)です。 スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、全国で スローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。 年会費5000円。会員は、この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」 などで交流したり。会費は下記の口座へお振り込みください。 【振込先】 ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会 三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会 ==== PR ====クオリティライフから・・・ナチュラルフードスタジオは、学ぶ「たべごと教室」、選ぶ「たべもの商店」、食べる「たまな食堂」で構成されています。まずは、こちらのホームページをゆっくりご覧ください。 http://nfst.jp/=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/——————————————————————————–“