瓦版2016.1.5 第292号

賀春。わがNPO、学会は、この「瓦版」で、新春のご挨拶を申し上げさせて

いただきます。日常業務もきょうから開始、「さんか・さろん」は、決まりの

第三火曜日・19日に。増田寛也学会会長が第一声です(詳細は編集室便りで)

・・・・・



コラム<火曜日の鐘> 丸岡一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)

~~~

「幾山河、こえさりゆかば…」


新年おめでとうございます。

新しい年を、新しい気持ちでと願いつつ、過ぎた年のさまざまなできごとが

心にあって、なかなか切り替えが難しい思いにとらわれています。

「何のために」。昨年、この問いを、何度発したことでしょう。安保法制、

マイナンバー、軽減税率等々大きな課題もそうですし、身の周りにもいくつも

ありました。何が目的で何が手段なのか。肝心要がわからぬまま、既成事実が

どんどん積み上げられていく。そういうあり様をこれでもかと目にしました。

歯がゆさをかみしめていた年末、あるきっかけで若山牧水の有名な歌が思い

出され、気がつくと繰り返し口先でもごもごする自分がいました。

「幾山河こえさりゆかば寂しさのはてなむ国ぞけふも旅ゆく」

そうか。まだ、いくつも山を登っていない。川も越えていない。越えるべき

山川はまだまだある。自分なりにそう解釈して、ことしは改めて、いちいちの

ことに「何のために」を迫っていこうと、ささやかに思っています。



学会コラム<緑と絆の木陰>


坪井ゆづる (朝日新聞東北復興取材センター長・仙台総局長)



     「仙台初売り」なのだ


仙台で4度目の新年を迎えた。

この街が一番、熱くなるのは正月の「仙台初売り」だ。8月の七夕祭りなど、

比べものにならない。江戸時代から続く商習慣なので、公正取引委員会が特例

として他地域より豪華な景品を認めているというから、すごい。購買意欲の塊

になった人々が繁華街に群れをなす。

スタートは2日早朝。驚くなかれ、あの三越が8時に開店する。そこに1万

人が並んでいるのだから目を疑う。地元デパートの藤崎、さくら野も、パルコ

だって8時だ。イオンやダイエーにいたっては、7時に開ける。徹夜組の市民

はもちろん、未明に福島駅を出る臨時列車や、山形や盛岡からの高速バスでも

じゃんじゃんやって来る。

豪華な福袋が並ぶ。年号と同じ価格のダイヤなんて当たり前。3千万円近い

高級外車や戸建て住宅なんてのもあった。ことしの目玉は仙台三越の赤サンゴ

108個をつなげた念珠用品、2億160万円だ。毎年、こんなの誰が買うのか、と

いう商品が必ず売れてしまう。

思えば、これって元祖「爆買い」ではないか。中国のみなさんは、まだ少な

い仙台だが、ことしあたりは目立ってきたかな。



▽▽▽▽▽▽▽▽

 


【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej

群馬県高崎市「KD DARUMA」。伝統工芸品「だるま」が段ボールパーツの組み

立てで完成します。名前はKnockDown(組立式)にちなんでつけられました。

△△△△△△△△△△△



■街角から畦道から


竹内 義昭 カズコさん(43)


特養に入って2か月になるカズコさんの食事の介助を妻と交代で続けている。

それというのも、施設に任せっ放しというのはいかがなものかと思うからだ。

20人弱の入所者をわずか2、3人の職員で食事の世話をしている。自力で食べ

られない人がほとんどだから手が足りないのも無理はないが、食べさせ方が気

になる。「口をあけて」「はい、もう一口」とかなり強引で、まるで椀子そば

の早食い競争のようなのだ。

家族が介助についていると任せてくれるので、ゆっくりとマイペースで出来

る。全員が食べ終わる目安を約1時間としているからのようだが、そんなに急

がなくてもいいのに、と思ってしまうのは贅沢か。



渡辺 均(八ヶ岳山麓の体験農園「八峰村」村長 長野県小海町)


12月20・21日と飯舘村の支援活動として凍み餅を作りました。一行11名は大変

お元気で、励ます交流で、励まされる始末でした。残念ながら、暖冬で凍みる

気温が得られず、週末の寒波の到来を待っての仕上げ作業となりました。聞け

ば、八ヶ岳の反対側、茅野市では寒天が作れないそうで、暖冬に喜ぶ人、困る

人、様々です。



■まち・むらニュース


・茨城県石岡市 イルミネーションで綴る「グリムの世界」


フラワーパーク初めてのイルミネーション。昼間の園内とは全く異なり、幻想

的で美しい世界が広がる。テーマはグリム童話「白雪と紅ばら」。バラがポイ

ントになる童話の世界が、約40万球のイルミネーションで楽しめる。

開催期間:?2月14日(日) 17時?21時 (休園日は月曜日)

入園料:大人500円、小人250円

会場・問合せ:茨城県フラワーパーク TEL0299-42-4111(石岡市下青柳200)

http://www.city.ishioka.lg.jp/page/page003531.html



・三重県鳥羽市 海の七草粥 おふるまい


ヒジキ、フノリ、ワカメ、ホンダワラ、フクロノリ、ウミトラノオの6種の海

藻と青菜入りの「海の七草粥」。国崎町に伝わる「七草叩き」をヒントに15年

前からはじまったもので、一年の無病息災と幸せを願って、先着100名の来館者

にふるまわれる。

日時:1月7日(木)11:00?13:00(無くなり次第終了)

場所・問合せ:海の博物館http://www.umihaku.com/

TEL0599-32-6006(鳥羽市浦村町大吉1731-68)

http://tobakanko.jp/modules/tobablog/details.php?bid=199



コラム<象さんの散歩> 明けましておめでとうございます


迎春。

ことしの書き初めは「信州・飯山」です。

千曲川が往く。棚田や菜の花畑を見はるかす。スローライフのこころゆたか。

「朧月夜」「故郷」など、高野辰之の童謡が響いた里でもあります。

映画「阿弥陀堂だより」は、都会の病魔に侵され、傷心に苦しむ中年夫妻の

よみがえりを美しく描きました。

この飯山に、都会っ子の農耕体験の集いー「蛍の宿をまもる会」がつくられ

ています。正英と宏子も参加してきました。仲間たちと、田植え、田の草取り、

稲刈りの一日ずつ農作業を十余年続けています。

飯山で、スローライフ・フォーラムを開くーことしの初夢です。


私の年賀状は、ことしも印刷で。上の文に「迎春」だけ筆で書いてコピー、

手書きで一行だけ添える。毎年と同じつくり方。こういった印刷年賀状には

朝日新聞「声」欄などで、心がこもらず、虚礼、などの批判も多い。

だが、戦前派、戦中派の知人友人からの年賀状が年ごとに急激に消えゆく

わが世代。手書きでなくとも届けてほしい、届けたい・・ ∨ 川島正英 ∧



================= PR =====

「奈良県十津川村」から・・

1月31日(日)、村恒例の「昴の郷マラソン」が開かれます。高石ともやさん

はじめ元気いっぱいのランナーを応援し、健康効果が実証された温泉に入る旅

いかがでしょうか。 詳しくはこちら http://totsukawa.jugem.jp/?eid=950

=======



コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 写真元年

~~~

夫が写真家だからでしょうか、近年、写真が好きになっています。仕事柄、

記録や覚書に写真を撮ることは多いのですが、そうではなく、写真によって何

かしらのメッセージを伝える、そんな写真行動に興味が湧いています。「こん

なことを大事にしたい」「こんな雰囲気がいい」と撮っていると、今度はその

写真からいろんな物語が想像できておもしろい。今年は写真に励みます!

http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=344




■編集室便り


◇新年最初の「さんか・さろん」は 増田寛也さん。

「2016年 地方創生、いよいよ真髄へ」


1月19日の「さろん」は、

スローライフ学会会長・増田寛也さん(野村総合研究所顧問)の

毎年恒例の年始のお話です。


人口減少問題、地方創生、高齢者移住、世の中に次々とメッセージを送る

増田さんが新年始めに、どのような方向付けや提案をされるのか?


お聞き逃しのないように、早めにお申し込みください。

どなたでも参加できます。お誘い合わせてどうぞ。



●日 時: 2016年1月19日(火)19時?21時

●会 場: クオリティKK・会議室マーキュリールーム

(千代田区麹町3―3KDX麹町ビル6F・地下鉄麹町駅からすぐ)

http://www.quality.co.jp/company/map/map_tokyo.html


●講 師:増田寛也さん(野村総合研究所顧問)

東京都生まれ、東京大学法学部卒業。

岩手県知事(3期)元総務大臣、東京大学公共政策大学院客員教授

スローライフ学会会長、NPOスローライフ・ジャパン理事


●テーマ:「2016年 地方創生、いよいよ真髄へ」


●参加費:会員1000円、一般2000円(学生500円)どなたでも参加できます。

●申込み:1月18日までに下記へ。

メールTEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554



◇スローライフ・ジャパンへのメールを送るときのお願い。



このスローライフ瓦版は、メールマガジン専用のアドレスからお送りしてい

ますので、このメールに返信していただいても事務局には届きません。

スローライフ・ジャパン、スローライフ学会、この瓦版への投稿などは

こちらまでお願いします。↓



□スローライフ版・IT塾 ——————————————–


Q:新年、仕事始めといえば手帳。スケジュールを入れるために、毎年新しい

手帳に替えているのですが、最近はスマホで管理している人が多いようです。

それもいいな、と思う半面、スマホをなくしたらどうしよう、と二の足を踏ん

でいます。心配し過ぎでしょうか。 <編集室:篠原伊佐武>



A:最近はクラウド上でスケジュールを管理するのが一般的になってきました。

パソコン、スマホ、タブレット・・いつ・どこからでも追加したり確認できるの

で、もしスマホをなくしても見れなくなるという心配はありません。一般的な

のはGoogleカレンダーですが、iPhoneなどの場合はカレンダーアプリもありま

す。お好みに合ったものを選ぶといいと思います。



==== PR ====

クオリティライフから・・・

味噌は寒い時期に仕込んで、ゆっくり発酵・熟成をさせると、旨みが増してお

いしくなります。「味噌づくり講座」。1月14日(木)または16日(土)で。

お申込はこちら >>> http://qwebm.quality.co.jp/mail/u/l?p=7nMkfFaRf4AZ

=======



■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。


鹿児島県

http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html

岩手県遠野市

http://www.city.tono.iwate.jp/

和歌山県紀の川市

http://www.city.kinokawa.lg.jp/

奈良県吉野郡十津川村

http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html

日本テレネット 株式会社

http://www.nippon-tele.net/

クオリティ株式会社

http://www.quality.co.jp/

アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

http://www.thanks2.jp/



=======


最後までお読みくださって、ありがとうございました。

このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへ


このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとの

ご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、

お気軽にお付き合いください。


今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメール

アドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。


=======


Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会



〒160-0002

東京都新宿区四谷坂町9?4 リカビル301

TEL 03-5312-4141  FAX 03-5312-4554

http://www.slowlife-japan.jp/